井上マエストロ、高校生にシューマン「ライン」を指導!
4月から首席指揮者に就任する井上道義氏による高校オーケストラ部への技術指導が先日行われました。

「クラシック音楽を聴くことが特別なことではなく、日常の行為であって欲しい。そのためには将来の音楽文化を担う高校生のもとに駆け付け、直接話し、直接教えることが大切なんだ。」
そんな思いから、就任前にも関わらず積極的にアクションを起こす井上マエストロ。

「それならぜひ、うちのオーケストラ部の指導をして欲しい!」
いち早くこちらからの申し出に対して乗っていただいたのが、大阪府立清水谷高校のオーケストラアンサンブル部の顧問を務める野崎晃弘先生。
とても気さくで明るい先生です。

冒頭、井上マエストロからの挨拶に続き、大阪フィルの助っ人メンバー5人を紹介させて頂き、セクションごとに分かれて、分奏の練習からスタートです。
今回取り上げる曲は、シューマンの交響曲第3番「ライン」。
楽器編成や嗜好性、演奏映えするかなどを総合的に考慮し、野崎先生が昨年の課題曲に選ばれた曲ですが、「難しい曲でした!」とのことです(笑)。
昨年、演奏したメンバーのうち、3年生はいません。
今回は欠員状態で臨む、久しぶりの「ライン」です。
2ndヴァイオリンとヴィオラを教えるのは、大フィルの2ndヴァイオリン奏者、市野桂子。
ベテラン市野の段取りの良い教え方に感心をしながら見ているマエストロ。

こちらの高校は弦楽器のメンバーは全員が初心者だとか。
市野は教えることが好きなのでしょうね。
その指導風景は、笑いにあふれながらもケジメの付いたきびきびしたものでした。

チェロ、コントラバスを教えるのは、チェロ奏者の庄司拓。
「お名前は? どうしてチェロを選んだの?」
それをしっかり紙に書き込んで、次からは生徒の皆さんを名前で呼ぶ庄司。

こちらも慣れたものですね。
弓のどこを使って弾くのが良いのかを指導中のひとこまです。
「初心者でラインをこれだけ弾けるなんて、本当にびっくり!」
最後にそう感想を漏らしていました。

自分で指揮をし、身体を使った熱血指導はフルートの野津臣貴博です。
こちらの学校は、木管楽器も経験者は一人だけだとか。

大半が初心者のメンバーに対し、曲を演奏する以前に、音楽することを熱く語ります。
身体の使い方やアンサンブルの取り方、チューニングの合わせ方など、
おそらくメンバーは始めて聞く事ばかりだったのではないでしょうか。
独自の教え方でメンバーに語りかけるフルート野津、彼のファンが多い理由が判った気がしました。
みんなそれぞれ教え方に独自のスタイルがあって面白いですね。

金管楽器を教えるのはホルンの蒲生絢子。
どこのパートもそうですが、3年生が辞めて金管も欠員が多く・・・
驚いたのはホルンの3番、4番を、トロンボーンが吹いていたこと(汗)。

「先生、やるね!」とマエストロ。
マエストロが指揮をし、テンポをメンバーに伝えます。
そしてホルン蒲生による指導がスタート。
しかし、トロンボーンがホルンパートを吹いているのには、唖然・・・。
気を取り直しての熱血指導、見た目と違い、うーん男前です。
今回、講師がいなかったティンパニもこのグループに交じって演奏していました。

最後に紹介するのはメロディを司る1stヴァイオリン。
「僕の“ライン”は、こんなテンポです!」マエストロが指揮しながら話します。
「もっと大きな音で!」マエストロからは色々な指示もとびます。

1stヴァイオリンの三瀬麻起子、この日だけの練習ですが、
不自然なボーイングには妥協がありません。
笑顔を見せながら、手拍子にのせて全員に弾かせる姿、貫禄十分でした。

大フィルメンバーの頑張りで、ずいぶん形が出来てきました。
井上道義指揮、シューマン作曲/交響曲第3番「ライン」第1楽章の合奏スタートです!

ほとんどの生徒が楽器初心者の清水谷高校オーケストラアンサンブル部の皆さん。
やりますね、紛れもなく「ライン」が5階視聴覚室に鳴り響きました。

大フィルメンバーももちろんオーケストラに参加して演奏します。

フルート野津も、ホルン蒲生も生徒に交じって吹いています。

途中から指揮は野崎先生に交代。
「えーっ、井上先生の前で指揮なんて出来ませんよ!」と言いながらも、
生徒の前で引く訳には行きません(笑)。
そして披露された野崎先生の指揮は、見事にリズムに乗った立派な指揮でした。

「うーん、たいしたもんだ!先生、いいじゃない!シューマンはそれでいいんです。」
生徒の皆さんに色々と説明を加えるマエストロの横で、ほっとした表情の野崎先生の晴れやかな表情が印象的でした。

「今日はどうもありがとうございました!」
オーケストラアンサンブル部の部長さんから感謝の言葉が述べられ、
清水谷高校への技術指導は終了です。

最後は全員で記念撮影をしました。
「皆さん、いいですか、はーいチーズ!」

この後はサイン会と撮影会へとなだれ込みました。
井上マエストロの前には長蛇の列が。
いやー、生徒の皆さまに喜んでいただけたのが嬉しかったです!
大フィル助っ人メンバーも大活躍、お疲れさまでした!
最後はやはり野崎先生と井上マエストロの2ショットで締めましょう。
「清水谷高校オーケストラアンサンブル部の皆さま、
4月の「井上道義 首席指揮者就任披露演奏会」には来てくださいね!」
「はーい、みんなで行きまーす!」
これで終わりではなく、これからが始まりですね。
清水谷高校の関係者の皆さま、お世話になりました。
皆さま、今後ともよろしくお願い申し上げます。
こういう繋がりは大切ですね。
「これからもこういった活動をやっていこう!」
このために東京からやって来たマエストロとその事を確認し合い、
マエストロはそのまま新大阪から新幹線に飛び乗り東京に戻って行かれました。
井上道義が大阪の高校のオーケストラ部に指導に出向く。
私たちも嬉しいです。
「大阪フィルの首席指揮者は大阪の顔なんだ!」と言われるマエストロ。
そのことを実践していただいた、首席指揮者としての最初の活動でした。

さあ、「井上道義 首席指揮者就任披露演奏会」まで1週間となりました。
皆さま、「チケットはもう無いだろう!」と諦めておられませんか。
今なら大丈夫です。
A席とBOX席は完売しましたが、B席とC席ならまだ間に合いますよ。
お祝いの演奏会に華を添えてくださるヴァイオリンの神尾真由子さんのチャイコフスキーも楽しみです。
「チャイコフスキーを弾かせたら、彼女の右に出る者はいないと思う!」
マエストロと神尾さん、大フィルのステージで12年ぶりの再会です。
楽しみが尽きない「第477回定期演奏会」。
皆様のお越しをお待ちしております。
(広報:H.I)
井上道義 首席指揮者就任披露演奏会
「第477回定期演奏会」
日 時:2014年4月4日(金)19:00開演・4月5日(土) 15:00開演
場 所:フェスティバルホール
指 揮:井上道義
独 奏:神尾真由子(ヴァイオリン)
曲 目:チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ショスタコーヴィチ/交響曲 第4番 ハ短調 作品43
料 金:A席6,000円 B席5,000円 C席4,000円
学生席(3階席)1,000円 BOX席7,000円
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを開演30分前より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
チケット販売所:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
大阪フィル・ホームページ http://www.osaka-phil.com/
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
http://www.festivalhall.jp/(要事前登録)
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-936】
お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890

「クラシック音楽を聴くことが特別なことではなく、日常の行為であって欲しい。そのためには将来の音楽文化を担う高校生のもとに駆け付け、直接話し、直接教えることが大切なんだ。」
そんな思いから、就任前にも関わらず積極的にアクションを起こす井上マエストロ。

「それならぜひ、うちのオーケストラ部の指導をして欲しい!」
いち早くこちらからの申し出に対して乗っていただいたのが、大阪府立清水谷高校のオーケストラアンサンブル部の顧問を務める野崎晃弘先生。
とても気さくで明るい先生です。

冒頭、井上マエストロからの挨拶に続き、大阪フィルの助っ人メンバー5人を紹介させて頂き、セクションごとに分かれて、分奏の練習からスタートです。
今回取り上げる曲は、シューマンの交響曲第3番「ライン」。
楽器編成や嗜好性、演奏映えするかなどを総合的に考慮し、野崎先生が昨年の課題曲に選ばれた曲ですが、「難しい曲でした!」とのことです(笑)。
昨年、演奏したメンバーのうち、3年生はいません。
今回は欠員状態で臨む、久しぶりの「ライン」です。
2ndヴァイオリンとヴィオラを教えるのは、大フィルの2ndヴァイオリン奏者、市野桂子。
ベテラン市野の段取りの良い教え方に感心をしながら見ているマエストロ。

こちらの高校は弦楽器のメンバーは全員が初心者だとか。
市野は教えることが好きなのでしょうね。
その指導風景は、笑いにあふれながらもケジメの付いたきびきびしたものでした。

チェロ、コントラバスを教えるのは、チェロ奏者の庄司拓。
「お名前は? どうしてチェロを選んだの?」
それをしっかり紙に書き込んで、次からは生徒の皆さんを名前で呼ぶ庄司。

こちらも慣れたものですね。
弓のどこを使って弾くのが良いのかを指導中のひとこまです。
「初心者でラインをこれだけ弾けるなんて、本当にびっくり!」
最後にそう感想を漏らしていました。

自分で指揮をし、身体を使った熱血指導はフルートの野津臣貴博です。
こちらの学校は、木管楽器も経験者は一人だけだとか。

大半が初心者のメンバーに対し、曲を演奏する以前に、音楽することを熱く語ります。
身体の使い方やアンサンブルの取り方、チューニングの合わせ方など、
おそらくメンバーは始めて聞く事ばかりだったのではないでしょうか。
独自の教え方でメンバーに語りかけるフルート野津、彼のファンが多い理由が判った気がしました。
みんなそれぞれ教え方に独自のスタイルがあって面白いですね。

金管楽器を教えるのはホルンの蒲生絢子。
どこのパートもそうですが、3年生が辞めて金管も欠員が多く・・・
驚いたのはホルンの3番、4番を、トロンボーンが吹いていたこと(汗)。

「先生、やるね!」とマエストロ。
マエストロが指揮をし、テンポをメンバーに伝えます。
そしてホルン蒲生による指導がスタート。
しかし、トロンボーンがホルンパートを吹いているのには、唖然・・・。
気を取り直しての熱血指導、見た目と違い、うーん男前です。
今回、講師がいなかったティンパニもこのグループに交じって演奏していました。

最後に紹介するのはメロディを司る1stヴァイオリン。
「僕の“ライン”は、こんなテンポです!」マエストロが指揮しながら話します。
「もっと大きな音で!」マエストロからは色々な指示もとびます。

1stヴァイオリンの三瀬麻起子、この日だけの練習ですが、
不自然なボーイングには妥協がありません。
笑顔を見せながら、手拍子にのせて全員に弾かせる姿、貫禄十分でした。

大フィルメンバーの頑張りで、ずいぶん形が出来てきました。
井上道義指揮、シューマン作曲/交響曲第3番「ライン」第1楽章の合奏スタートです!

ほとんどの生徒が楽器初心者の清水谷高校オーケストラアンサンブル部の皆さん。
やりますね、紛れもなく「ライン」が5階視聴覚室に鳴り響きました。

大フィルメンバーももちろんオーケストラに参加して演奏します。

フルート野津も、ホルン蒲生も生徒に交じって吹いています。

途中から指揮は野崎先生に交代。
「えーっ、井上先生の前で指揮なんて出来ませんよ!」と言いながらも、
生徒の前で引く訳には行きません(笑)。
そして披露された野崎先生の指揮は、見事にリズムに乗った立派な指揮でした。

「うーん、たいしたもんだ!先生、いいじゃない!シューマンはそれでいいんです。」
生徒の皆さんに色々と説明を加えるマエストロの横で、ほっとした表情の野崎先生の晴れやかな表情が印象的でした。

「今日はどうもありがとうございました!」
オーケストラアンサンブル部の部長さんから感謝の言葉が述べられ、
清水谷高校への技術指導は終了です。

最後は全員で記念撮影をしました。
「皆さん、いいですか、はーいチーズ!」

この後はサイン会と撮影会へとなだれ込みました。
井上マエストロの前には長蛇の列が。
いやー、生徒の皆さまに喜んでいただけたのが嬉しかったです!
大フィル助っ人メンバーも大活躍、お疲れさまでした!
最後はやはり野崎先生と井上マエストロの2ショットで締めましょう。
「清水谷高校オーケストラアンサンブル部の皆さま、
4月の「井上道義 首席指揮者就任披露演奏会」には来てくださいね!」
「はーい、みんなで行きまーす!」
これで終わりではなく、これからが始まりですね。
清水谷高校の関係者の皆さま、お世話になりました。
皆さま、今後ともよろしくお願い申し上げます。
こういう繋がりは大切ですね。
「これからもこういった活動をやっていこう!」
このために東京からやって来たマエストロとその事を確認し合い、
マエストロはそのまま新大阪から新幹線に飛び乗り東京に戻って行かれました。
井上道義が大阪の高校のオーケストラ部に指導に出向く。
私たちも嬉しいです。
「大阪フィルの首席指揮者は大阪の顔なんだ!」と言われるマエストロ。
そのことを実践していただいた、首席指揮者としての最初の活動でした。

さあ、「井上道義 首席指揮者就任披露演奏会」まで1週間となりました。
皆さま、「チケットはもう無いだろう!」と諦めておられませんか。
今なら大丈夫です。
A席とBOX席は完売しましたが、B席とC席ならまだ間に合いますよ。
お祝いの演奏会に華を添えてくださるヴァイオリンの神尾真由子さんのチャイコフスキーも楽しみです。
「チャイコフスキーを弾かせたら、彼女の右に出る者はいないと思う!」
マエストロと神尾さん、大フィルのステージで12年ぶりの再会です。
楽しみが尽きない「第477回定期演奏会」。
皆様のお越しをお待ちしております。
(広報:H.I)
井上道義 首席指揮者就任披露演奏会
「第477回定期演奏会」
日 時:2014年4月4日(金)19:00開演・4月5日(土) 15:00開演
場 所:フェスティバルホール
指 揮:井上道義
独 奏:神尾真由子(ヴァイオリン)
曲 目:チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ショスタコーヴィチ/交響曲 第4番 ハ短調 作品43
料 金:A席6,000円 B席5,000円 C席4,000円
学生席(3階席)1,000円 BOX席7,000円
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを開演30分前より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
チケット販売所:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
大阪フィル・ホームページ http://www.osaka-phil.com/
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
http://www.festivalhall.jp/(要事前登録)
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-936】
お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
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