練習終了後、マエストロに色々とお聞きしました。
9月定期の練習2日目です。
定刻に練習場に現れたマエストロ、メンバーと挨拶を済ませるとゆっくりと指揮棒を下ろします。
無理なく自然な形で、しかし正確に動く指揮棒の動きに合わせて、音楽が湧いて出てくるような錯覚さえ覚えます。
張り詰めたものは無く、とてもリラックスしているようにマエストロの動きは見えます。

オーケストラは1stヴァイオリン16型。 ただチェロが客席側に1stヴァイオリンと向き合う形で置かれています。 ヴィオラが中に入る並びですね。

マエストロの背中には‘脱走’の文字が。
そして、Tシャツフロント部分には‘網走刑務所’の文字も見えます。
Tシャツに注意を払って見ていると本当に面白いですね。
こういったTシャツ、たくさん持っておられるそうです。
登場するだけでなんとなく場が和む、マエストロはそんな効果を狙っているのかもしれませんね。

マエストロは休憩時間もほとんど指揮台の周りから離れません。
スコアをチェックしながら、コンマスの長原と何かを確認をしているようです。
練習の大半をブルックナーに費やして、とても丁寧無練習が行われていました。

練習も終盤、休憩時間にマエストロの姿が指揮台周辺にありません。
しばらくするとTシャツを着替えてマエストロが戻って来ました。 今回着用のTシャツはなんと背中に‘肉’の文字です。 ‘肉’Tシャツで気分を一新してベリオ編曲の2曲の練習が始まりました。

ボッケリーニの「マドリードの夜の帰営ラッパ」の4種類のオリジナル版(弦楽五重奏、ギター五重奏、ピアノ五重奏など)を重ねて編曲を施したもので、とても楽しい曲です。 とても分かりやすくオーケストラサウンドが楽しめる曲です。 16型の弦楽器に贅沢に並んだ管楽器・パーカッション、おまけにハープまで入ったこれぞオーケストラ。
マエストロは昨年のN響定期でこの曲を指揮しています。 笑いの中に緊張感もある練習風景でした。

バッハの「フーガの技法」よりコントラプンクトゥスⅩⅨ、ベリオはこの未完成の終曲を編曲しています。
見えにくいですが、上のボッケリーニの写真に対して下がバッハの写真です。
ずいぶん編成は小さいのがわかりますね。
最後の部分、楽譜が途中で切れており、演奏が途中で終わります。 そこをどんなふうにベリオが編曲しているのか、本番で聴いてみてください。
この曲がボッケリーニより先に演奏されますが、この2曲を続けて演奏するためボッケリーニの奏者は全員椅子に座っております。 この2曲を何故ブルックナーの前プロに選んだのか? また続けて演奏する理由は?
そのあたりをマエストロに直撃してみました。

この日は練習時間いっぱいを使い切りお疲れのマエストロ。 楽屋を訪ねて語って頂きました。
『ブルックナーの2番は後期の作品につながる記念碑的作品です。 とても野心家でもあった彼はこの曲を作ったのち、偉大なシンフォニストへと昇りつめてゆきます。 この曲はよく言われるようにオルガンサウンドはしません。 重心は上にあります。 最大の聴きどころは3楽章です(今回演奏する版ではスケルツォが2楽章ですのでお間違いないように)。 本当に美しい曲です。 大阪フィルがどう演奏するかお楽しみください。
ブルックナー2番をやるなら、前に持ってくる曲は何が良いか? あまり重くない曲で、現代曲でいきたい。 そして、せっかっくなのでオーケストラのサウンドを楽しんでもらいたい。 そんなのを総合的に考えてこの2曲を選びました。 そうそう、今回はすべて‘B’の付く作曲家でしょ。 そのあたりの遊び心も少しあります。
ベリオ編曲の2曲を続けて演奏する理由ですか。 先に演奏するバッハは未完成のフーガです。 ふわぁっと音楽が広がっていく不思議な空間。 仕切り直さずに、その遠いところから夜営の兵隊さんたちがこっちにやって来るイメージですね。 分かって頂けますかね(笑) そんなものを出せたらなぁって思いまして・・・。 途中で場内に入って頂けませんので早めにお越しください(笑)。 聴きどころとしては、2曲の色の違いをまず楽しんでほしいですね。
1曲目は、厳格なイメージのバッハが持っている色気、匂いみたいなものをベリオが見事に引き出したと私は思います。 ボッケリーニはただただオーケストラサウンドを楽しんで頂きたい。 どうぞお楽しみください。 』

0番から始まり今回の2番までの3曲。 ブルックナーの初期交響曲はこれにて出揃ったカタチです。 トリを務める交響曲第2番、本当に壮大で美しい曲です。
大阪の他のオーケストラも軒並みブルックナーに力を入れているようですね。
朝比奈時代には考えられなかった事ですが、ブルックナーファンにはとても嬉しい時代ですよね。
だからこそ、違いを聴いて欲しいのです。
マエストロ下野が振る大阪フィルによるブルックナーの交響曲第2番を!
マエストロは今後、3番以降のブルックナー中期交響曲へと進んで行くのか、全く別の作品を振り始めるのか?
そのあたリ、全く分かりませんが、まずは今回の定期演奏会、ライブでお聴きください
当日券もございます。
またお得な 学生券・シニア当日券 も18時半以降の対応にはなりますが、大丈夫だと思います。
ぜひとも会場へ足をお運びください。
『第451回定期演奏会』
日 時:9月20日(火)、21(水)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:下野竜也
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
曲 目:J.S.バッハ=ベリオ編/「フーガの技法」よりコントラプンクトゥスⅩⅨ
ボッケリーニ=ベリオ編/「マドリードの夜の帰営ラッパ」の4つの版
ブルックナー/交響曲第2番 ハ短調(1872年/キャラガン版)
料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円 D席1500円
※当日券は17時半から発売いたします。
※25歳以下の学生と60歳以上のお客さまは、開演30分前に当日券が有る場合はお一人様1000円でご入場頂けます。学生の方は学生証を、60歳以上の方は身分を証明できるものをご提示ください。
※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
定刻に練習場に現れたマエストロ、メンバーと挨拶を済ませるとゆっくりと指揮棒を下ろします。
無理なく自然な形で、しかし正確に動く指揮棒の動きに合わせて、音楽が湧いて出てくるような錯覚さえ覚えます。
張り詰めたものは無く、とてもリラックスしているようにマエストロの動きは見えます。

オーケストラは1stヴァイオリン16型。 ただチェロが客席側に1stヴァイオリンと向き合う形で置かれています。 ヴィオラが中に入る並びですね。

マエストロの背中には‘脱走’の文字が。
そして、Tシャツフロント部分には‘網走刑務所’の文字も見えます。
Tシャツに注意を払って見ていると本当に面白いですね。
こういったTシャツ、たくさん持っておられるそうです。
登場するだけでなんとなく場が和む、マエストロはそんな効果を狙っているのかもしれませんね。

マエストロは休憩時間もほとんど指揮台の周りから離れません。
スコアをチェックしながら、コンマスの長原と何かを確認をしているようです。
練習の大半をブルックナーに費やして、とても丁寧無練習が行われていました。

練習も終盤、休憩時間にマエストロの姿が指揮台周辺にありません。
しばらくするとTシャツを着替えてマエストロが戻って来ました。 今回着用のTシャツはなんと背中に‘肉’の文字です。 ‘肉’Tシャツで気分を一新してベリオ編曲の2曲の練習が始まりました。

ボッケリーニの「マドリードの夜の帰営ラッパ」の4種類のオリジナル版(弦楽五重奏、ギター五重奏、ピアノ五重奏など)を重ねて編曲を施したもので、とても楽しい曲です。 とても分かりやすくオーケストラサウンドが楽しめる曲です。 16型の弦楽器に贅沢に並んだ管楽器・パーカッション、おまけにハープまで入ったこれぞオーケストラ。
マエストロは昨年のN響定期でこの曲を指揮しています。 笑いの中に緊張感もある練習風景でした。

バッハの「フーガの技法」よりコントラプンクトゥスⅩⅨ、ベリオはこの未完成の終曲を編曲しています。
見えにくいですが、上のボッケリーニの写真に対して下がバッハの写真です。
ずいぶん編成は小さいのがわかりますね。
最後の部分、楽譜が途中で切れており、演奏が途中で終わります。 そこをどんなふうにベリオが編曲しているのか、本番で聴いてみてください。
この曲がボッケリーニより先に演奏されますが、この2曲を続けて演奏するためボッケリーニの奏者は全員椅子に座っております。 この2曲を何故ブルックナーの前プロに選んだのか? また続けて演奏する理由は?
そのあたりをマエストロに直撃してみました。

この日は練習時間いっぱいを使い切りお疲れのマエストロ。 楽屋を訪ねて語って頂きました。
『ブルックナーの2番は後期の作品につながる記念碑的作品です。 とても野心家でもあった彼はこの曲を作ったのち、偉大なシンフォニストへと昇りつめてゆきます。 この曲はよく言われるようにオルガンサウンドはしません。 重心は上にあります。 最大の聴きどころは3楽章です(今回演奏する版ではスケルツォが2楽章ですのでお間違いないように)。 本当に美しい曲です。 大阪フィルがどう演奏するかお楽しみください。
ブルックナー2番をやるなら、前に持ってくる曲は何が良いか? あまり重くない曲で、現代曲でいきたい。 そして、せっかっくなのでオーケストラのサウンドを楽しんでもらいたい。 そんなのを総合的に考えてこの2曲を選びました。 そうそう、今回はすべて‘B’の付く作曲家でしょ。 そのあたりの遊び心も少しあります。
ベリオ編曲の2曲を続けて演奏する理由ですか。 先に演奏するバッハは未完成のフーガです。 ふわぁっと音楽が広がっていく不思議な空間。 仕切り直さずに、その遠いところから夜営の兵隊さんたちがこっちにやって来るイメージですね。 分かって頂けますかね(笑) そんなものを出せたらなぁって思いまして・・・。 途中で場内に入って頂けませんので早めにお越しください(笑)。 聴きどころとしては、2曲の色の違いをまず楽しんでほしいですね。
1曲目は、厳格なイメージのバッハが持っている色気、匂いみたいなものをベリオが見事に引き出したと私は思います。 ボッケリーニはただただオーケストラサウンドを楽しんで頂きたい。 どうぞお楽しみください。 』

0番から始まり今回の2番までの3曲。 ブルックナーの初期交響曲はこれにて出揃ったカタチです。 トリを務める交響曲第2番、本当に壮大で美しい曲です。
大阪の他のオーケストラも軒並みブルックナーに力を入れているようですね。
朝比奈時代には考えられなかった事ですが、ブルックナーファンにはとても嬉しい時代ですよね。
だからこそ、違いを聴いて欲しいのです。
マエストロ下野が振る大阪フィルによるブルックナーの交響曲第2番を!
マエストロは今後、3番以降のブルックナー中期交響曲へと進んで行くのか、全く別の作品を振り始めるのか?
そのあたリ、全く分かりませんが、まずは今回の定期演奏会、ライブでお聴きください

当日券もございます。
またお得な 学生券・シニア当日券 も18時半以降の対応にはなりますが、大丈夫だと思います。
ぜひとも会場へ足をお運びください。
『第451回定期演奏会』
日 時:9月20日(火)、21(水)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:下野竜也
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
曲 目:J.S.バッハ=ベリオ編/「フーガの技法」よりコントラプンクトゥスⅩⅨ
ボッケリーニ=ベリオ編/「マドリードの夜の帰営ラッパ」の4つの版
ブルックナー/交響曲第2番 ハ短調(1872年/キャラガン版)
料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円 D席1500円
※当日券は17時半から発売いたします。
※25歳以下の学生と60歳以上のお客さまは、開演30分前に当日券が有る場合はお一人様1000円でご入場頂けます。学生の方は学生証を、60歳以上の方は身分を証明できるものをご提示ください。
※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
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