昨日は待望の東京定期。
年に一度のサントリーホールのステージに、大阪フィルサウンドが鳴り響きました。
ご来場いただいた皆さま、有難うございました。
今回は東京定期の1日レポートです!
1年ぶりのサントリーホールです。会場の前には公演をお知らせする看板が。


楽屋には壁や掃除用具入れ?にもこれまで公演を行ってきたオケやソリストのステッカーが貼られています。ザ・シンフォニーホールの楽屋でも見られる光景ですね。
ステッカーだらけ→

その横には有名な指揮者のサイン色紙が並んでいます。サイン嫌いのショルティやバーンスタイン、チェリビダッケ、その中に・・・ありました。
朝比奈先生の色紙です。→

そうこうしているうちに、ステージではゲネプロが始まりました。
キャパ2006席。ホームグラウンドのザ・シンフォニーホールの1704席と比べるとだいぶん大きいですね。響き方が違います。その点を考慮して、オケの配置も若干変更。ステージスタッフの機敏な動き、楽員の真剣な表情、そして大植監督の的確な指示。
みんなの集中力が高まってきて、これはすごい演奏の予感が・・・。

サントリーホール名物、パイプオルゴールが高らかに鳴り渡りいよいよ開場です。
正面玄関にあります→

開場から開演まではわずか30分。 バタバタと走り回っているうちに、さあいよいよ第1部のショスタコーヴィチ第9番の開演です。
大作を義務付けられた感のある9番シンフォニーを、パロディ、ジョークでかわして・・・などといわれる作品ですが、ライブで聴くとよく出来た作品だとわかります。しっかりとした構成が浮かび上がり管楽器のパートトップの技量を見せ付ける上々の出来だったと思います。お客様の反応が暖かく、後半のブルックナーに向けて会場がいい感じになってきました。
そして、いよいよブルックナー第9番。研ぎ澄まされた集中力でお互いの音を聴き合い、アンサンブルを構築していく・・・。金管の最後のロングトーンが鳴り響くのを祈るような気持ちで後押ししていたのは楽員、お客様全員ではなかったでしょうか。音が消えた後、長い静寂。そして割れるような拍手、ブラヴォーの嵐。
大植監督のまばゆい姿、それに応えた楽員の達成感に満ちた表情、そしてお客様の満足げなようすを見て演奏会の成功を確信しました。
終演後のロビーの様子→

終演後の楽屋には大物ゲストが続々。なかでも腰痛をおして、ブルックナーを聴くために駆けつけてくださった小澤征爾さんが大植監督と嬉しそうに話されている姿が印象的でした。
写真は小澤征爾さんと指揮者北原幸男さん↓

恒例のサイン会が終わったのは17時40分、ファンの方一人ずつと嬉しそうに話す大植監督の姿。
サイン会での1コマ→

最後はサントリーホール職員やガードマンの方にも監督自らしっかりとご挨拶をして(笑)、会場を後にし、長い東京定期の1日は終わりました。
大植監督エイジ・オブエイジ・ファイナルシーズンの来年2月、「春の祭典」と「田園」を引っ提げ、再び戻ってまいります!
関西から駆けつけてくださったファンの皆さま、有難うございました!
東京の大阪フィルファンの皆さま、来年またお会いしましょう!