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2011年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年05月

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大植英次「阪急クラシック」チャリティーコンサート 

昨日、大植英次「阪急クラシック」チャリティーコンサート が行われました。
このコンサートの主催は大植英次と阪急電鉄株式会社という事で、大阪フィルは直接的には関係していなかったのですが、私たちの大植監督が動くわけですから他人事ではいられません。
1日密着レポートを敢行致しましたので、ご覧になってください。

そもそも今回の「阪急クラシック」はこのお二人が意気投合したことから始まります。 
我々大阪フィル 大植監督と阪急阪神ホールディングス株式会社 角社長です

 角社長と大植監督、がっちりと握手です ↓
 阪急クラシック誕生!

監督のチャリティ活動に対する熱い思いは皆さまもご存知かと思います。
大阪フィルもほかのオーケストラに先駆けて今月7日にチャリティコンサート行いました。
角社長は大阪フィルの理事でもあり、監督と話しをするなかで「阪急クラシック」が決まったようです。

この日のスケジュールは過酷を極めるものです。
まず11時から宝塚バウホールで最初のコンサート。 
ここでは監督がジェンヌと夢の共演をはたしました。

 宝塚歌劇団宙組 男役スター北翔海莉さんが監督のピアノで「愛あればこそ」ほかを熱唱 ↓
 ベルバラ、風共の名曲を熱唱

 左から 七瀬りりこ、愛花ちさき、監督、北翔海莉、すみれ乃麗 ↓
 すみれの花咲く頃

常に全力投球の監督です。 どうしても予定の1時間以内を超えがちです。 
周囲はハラハラドキドキですが、なんとか終えて13時からコンサートが始まるの次の宝塚駅今津線ホームへ移動。

ここのイチバンの話題は留置車両内にグランドピアノを設置し、ホームのお客様に向けて演奏する事です。

 角社長と監督の2ショットはここ宝塚駅でも ↓
 電車車両のなかで2ショット

ホームから見るとこんな感じです。 監督は車掌さんの帽子を被り、成りきり度100%。
昨年の「青少年のためのコンサート」に出演したホルン奏者の山本愛沙子さんがモーツァルトの協奏曲などを演奏。彼女の師でもある大阪フィルトップホルン奏者 村上哲は監督の譜面めくりを担当。 
 
 ホームから見た光景

車内から見るとこんな感じ。 信じられないけどグランドピアノが車内に入っています。
演奏しているのは今回のメンバーの中心的存在、吉梅めぐみさんのビオラ演奏です。

 車両内部の光景

大いに盛り上がっている宝塚駅から川西能勢口へ移動。 15時からはアステ川西にあるアステホールです。
ここでは珍しくピアノ連弾によるピアノ版ベーベートーヴェン“エロイカ”2楽章を演奏。

 ピアノは井前典子さん 譜面めくりは事務局K ↓
 ピアノ版エロイカ

次の会場は池田にある逸翁美術館マグノリアホールです。 開始時間はなんと16時半から!
それでもなんとか5分押しで始まりました。 
ここのピアノは100年以上前のアンティークスタンウェイ。
コンサートの最後は監督のピアノに合わせて“七つの子”“ふるさと”の大合唱。
泣いている人も多く、見ていてもらい泣きをしてしまいました。

 監督、祈るようにピアノを弾いてます。 ↓
 陶酔の世界

終演後はこの日2度目の顔合わせの角社長とお客様のお見送りです。
仲良く義援金ボックスを首から下げ、よろしくおねがいしまーす!

 基本、二人とも明るいです。 どちらも笑顔が素敵。
 お二人で、募金お願いしまーす!

さて本日ラストの会場は、梅田阪急ビルオフィスタワー15階・スカイロビーです。
開演は19時から。 しかし大植監督は10分前から登場しオケのリハーサルが始まりました。
そう、なんと本日ラストはオーケストラなんです。 弦楽合奏ですが。
大阪音大、京都芸大の現役・OBメンバー他の、急遽集まったオケですが、なかなかのものです。
軽快なモーツァルトのディベルティメントに吸い込まれるように人がどんどん集まって来ます。
予定を大幅に超えて本編スタート。 予定外の 黙祷!から、監督の月光ソナタ1楽章独奏、そしてご挨拶。
監督の話しはいつもの大植節全開です・・・
ようやく始まった演奏。 お客様もオーケストラも、待ってました!です。

 指揮姿の監督

監督、絶好調!連日でお疲れのはずなのに、全然そうは見えません。  お客さまも大喜びです。 

 客席、こんな雰囲気です"


宝塚駅でのコンサートに次いで、この回にも山本愛沙子さんのホルンは綺麗に鳴り響きました。
彼女、この1年でますます腕を上げましたね。
演奏終了後、村上先生と一緒のところをパチリ!と撮らせてもらいました。

 師弟愛に満ちたふたりの2ショットでございます ↓
 師弟の絆

予定時間を大幅に超えて20時40分頃にコンサートは終了しました。
もちろん監督は最後までお見送りです。

 監督のお見送り

監督の底知れぬスタミナと下がることのないモチベーションを再認識した長い長い1日は終わります。

この日、5会場で集まった義援金は890,395円。 入場料などを含めて約2,000,000円を東日本大震災・津波遺児への支援活動を行う「あしなが育英会」に寄付するそうです。

エイジエクスプレスはいよいよ28日に市役所で行われる「被災地支援コンサート」に向かって進みます。
皆さま28日のコンサート、お越しくださいませ。 詳細はホームページに掲載しています。
お待ち致しております
 
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| イベント | 20:45 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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おかげさまで 『星空コンサート』 無事終了いたしました。

雨により1日順延となった『星空コンサート』ですが、結果的には快晴のもと感動的なフィナーレで幕を閉じることが出来ました。  ご来場頂きました皆さまには、心より御礼申し上げます。

降水確立の高さと地面の状態が悪すぎる事を理由に1日順延を決めたのが前日22日の15時。 翌23日はやはり大雨だったので24日への順延決定は間違っていないと思いながらも、当日の朝をドキドキしながら迎えました。 結果、快晴 

場所は例年通り、大阪城西の丸庭園。 朝の大阪城です。
 朝の大坂城


開場は10時、300人弱のお客様がすでに並ばれていました。 そのまま会場内最前列のブロックあたりまで係員が誘導し、その後思い思いの場所取りが行われました。何といっても会場が広いので皆さま満足の行く場所をキープ出来た様子でした。
 
 好みの場所を確保
 

13時からはプレコンサートです。 
大阪市立城陽中学吹奏楽部、大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部の熱い演奏がステージ上で繰り広げられました。

 城陽中学吹奏楽部の演奏 ↓
 選曲、グッドでした!

淀工吹奏楽部の演奏では全員で“ふるさと”を歌うシーンも。 巨大歌詞ボードが出現です。 先に演奏を終えた城陽中学吹奏楽部の生徒も一緒に歌いました。  指揮はもちろん丸谷先生。
 
 さすが、淀工
 
16時、大阪フィルの公開ゲネプロが始まりました。
プログラム順に進行しますが、この段階で大植監督すでに熱いです。
アンコールの淀工ピッコロチームの演奏に思わず「どうですか、彼ら。イエィ!」って感じでしょうか。 
 
 ピッコロ隊バックにイエィ!

公開ゲネプロが終了して、本番まで1時間弱。 楽員は短い弁当タイム。 それぞれに本番に向けての時間を過ごします。  本当にあっという間に『星空コンサート』の開始です。

18時、コンサート開始です。
ステージでは大植監督がお客様にご挨拶をしていますが、コンマス長原幸太は今回良い働きをしてくれた ‘テルテル坊主’ をねぎらうかのようにナゼナゼ。 そういえばこの‘テルテル坊主’誰かに似てませんか?

 テルテル坊主の顔が、監督?

今回のコンサートでは震災を考慮して一部プログラムの変更がありました。
オープニングの “祝典序曲” を “ニムロッド”に、続く “水上の音楽” を “スラブ舞曲8番” に差し替えです。 続く “思い出のサンフランシスコ” を演奏した後は、お待ちかね「未来の巨匠?」のコーナーです。
今回登場するのは、ヴァイオリンの中学2年生の林周雅くん。 大曲 “ブラームスの協奏曲”から3楽章を大阪フィルをバックに堂々と演奏しました。 憧れのコンマス長原との2ショット、サマになっていますよね。 

 憧れのコンマス長原と2ショット

そして終演後に聞いてみたところ「音楽家になりたいです。出来れば指揮者に・・・」。 大丈夫なれますよ。
まだ13歳、成れますとも。 楽屋のサインを持って「はい、チーズ」  お疲れさまでした!

 おつかれさまでした

次の曲も人気の曲だったのですが、今回は差し替えです。 映画 “パイレーツ・オブ・カリビアン”のテーマです。 やはりこの時勢に演奏するのはどうか。 だったら今こそ現れてほしいヒーロー“スーパーマン”でいこう。 ということでお約束どおり、スーパーマンの登場です。 「マントはいいけどタイツはいや」という監督。
もちろんでございます。 監督、それで十分であります。

 胸の S のマークは剥がれてしまいました。残念! ↓
 スーパーマン登場

次の曲はアメリカを代表する作曲家、コープランドの “リンカーンの肖像” です。 
平松市長のナレーション、さすがです。 演奏終了後、監督から市長へ「7つの疑問」が投げかけられましたが、これには市長もタジタジ。 この疑問、本当に監督自ら考えたもので事務局スタッフも知らず、その内容をめぐってバックステージではかなりの盛り上がり  市長からは28日の「被災地支援コンサート」の案内がお客様にありました。

 仲良し2ショット

いよいよコンサートも最後の曲を残すばかりです。 最後の曲はもちろん “序曲 1812年”
大編成の金管バンダを指揮するのはもちろん丸谷先生です。 ステージ上の監督との息もぴったり。
本当に大迫力のブラスサウンドに、監督ステージを飛び降りバンダメンバーに握手。 そしてお客様にも握手です。

 バンダと握手

引き続きアンコールで“星条旗よ永遠に”を演奏しましたが、お目当てのピッコロチームには鳥肌もんでした。

 ピッコロ格好いい!

“上を向いて歩こう”、“ふるさと”はお客さまと一緒に歌うコーナーですが、監督はマイクで自ら歌いながら客席に入っていき皆様と握手です。 ようやく戻ってきた監督と最後の曲を演奏するのですが、最後の曲も今年は差し替えになりました。 例年なら“八木節”ですが今年は“ウイリアム・テル 序曲”からマーチです。
最後の音を響かせた監督の雄姿です。 どこか誇らしげですよね。 

 最後の響き

最後は客席もスタンディングで拍手です。 そのバックにはライトアップされた大坂城が。 
やはり 『星空コンサート』 は特別ですね。 この光景を見たら、疲れなんか吹っ飛び来年もやるぞ!って思いますよね、監督。
 ライトアップされた大坂城

今年の『星空コンサート』がいつもと違うのはチャリティの意味合いを持っているということです。
終演後は平松市長と並んで監督もお客様に義援金の協力を呼びかけました。
また、丸谷先生以下、淀工吹奏楽部の生徒さんも義援金の箱を持って協力してくれました。
集まった義援金の金額は、集計出来次第ホームページで発表いたします。

 集まった義援金ボックスのお金を集めている珍しい光景です。淀工の生徒諸君、ありがとう! ↓
 淀工ありがとう!

今年の『星空コンサート』も終わりました。 来年も必ずお会いしましょう。 ありがとうございました。

| 演奏会 | 16:02 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『星空コンサート』は24日に順延となりました!

明日、23日に開催を予定していた 『星空コンサート』 は、24日(日曜)に順延とさせていただきます
本日の雨で会場の地面の状態が悪く、また夜間から明日にかけて雨天が予想されるために判断しました。 
仕切り直しです。 24日、会場へ足をお運びください。 入場券は24日午前10時から販売致します。 お待ちしてまーす

本日は前半が『星空コンサート』の練習。 今年のソリストはヴァイオリンの林周雅くん、中学2年生です
大阪フィルをバックにブラームスの協奏曲を堂々と弾いていましたよ。 本番が楽しみです。

 「頼もしい奴やなー」ってとこでしょうか、監督
 林周雅くん

後半は28日に市役所で行う被災地支援コンサートの練習です。
最終公演、正面玄関ホールで行う‘オーケストラ’として演奏する曲です。
監督は気分を変えて?服装も新たに登場。
 「運命」を指揮する監督

終了後、練習場でテレビの取材です。 大植節、絶好調でした。

 監督、熱すぎます!

ところで、昨日から大阪市営地下鉄の駅構内に『5月定期演奏会』のポスターが掲示されています。
もうご覧になっていただきましたでしょうか。
リープライヒがバリエーションにとんだプログラムを演奏する 『第448回定期』 ですが、「本当にリープライヒは来るの?」と心配されているファンの方も多いのではないでしょうか。
大丈夫です、ちゃんと来ますよ。 何度も連絡を取り合っていますので。 
もっともマイヤースみたいなケースも有っただけに 絶対!とは言えませんが、まず大丈夫です。

過去2回の来日で大阪フィルの楽員、事務局スタッフの心をワシ掴みにしたリープライヒ。
今後の大阪フィルを占う意味でもぜひともチェックしてくださいね。
  
 ポスターは5月3日まで掲示されています
 5月定期ポスター


| 演奏会 | 12:56 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『京都特別演奏会』終わりました!

おかげさまで『京都特別演奏会』は大盛況のうちに終了致しました。
足元の悪い中、ご来場いただきましたお客様には心より御礼申し上げます。


会場となった京都コンサートホールは、京都北山の緑に囲まれた京都を代表するクラシック専用ホールです。
京都市交響楽団のホームグラウンドとしても使われており、キャパ1839席とザ・シンフォニーホールよりも少し大きめのホールです。 会場入り口よりホールまでは広めのスロープになっており、サイドには歴代の京響の常任指揮者の写真やこのホールで演奏した著名音楽家の写真が飾ってあります。 まるでギャラリーのよう。

 スロープのサイドには等間隔に写真が飾られている ↓ 
 まるでギャラリーのよう

そんな中に、ありました 朝比奈隆・創立名誉指揮者 の写真です。

 朝比奈先生

 京都演奏会の前半のプログラムはモーツァルトの“ジュノム”。 ソリストは定期演奏会と同じくジャズピアニストの小曽根真さんです。 監督との関係はばっちり

 ピアノ小曽根真 コンマス長原幸太、チェロトップ奏者近藤浩志 ゲネプロより ↓
 ジュノム演奏中

 先日のブログにも書きましたが 「モーツァルトのように完璧に作ってある作曲家の作品はその通り弾くしかない。カデンツァも自由に弾いていいとは言え、そこには暗黙のルールのようなものがある」と語っていた小曽根さんでしたが、監督から練習中に色々とリクエストがあったからでしょうか。 演奏されたそれは世界中の誰も弾くことの出来ない驚異的な“小曽根真のジュノム”でした。

 「もっとジャズっぽく!」とでも言ってるのでしょうか? ゲネプロより ↓
 打ち合わせ中

サプライズ と ハプニング は、カタカナ5文字で響きは似ても非なるものです
監督得意のサプライズもこの日ばかりはちょっと上手に笑えないものになりそうでした。
「小学校校歌」、「いちご」、「アンコール」の三題噺は、小曽根さんの“子犬のワルツ”のおかげで拍手喝采へとかわったのでした。  落語「芝浜」よろしく、この拍手喝采が夢になると嫌なので私はダッシュでホールを飛び出しました。
何のことかよくわからないと思われるかもしれませんが、何はともあれ、前半は小曽根さんのアンコール、ショパン“子犬のワルツ”で感動的に終了した事を報告しておきます。
それにしても小曽根さん、ジャズマンだけにアドリブお上手ですね。 感謝します。

 この日はYAMAHAではなくスタンウェイをプレイ ↓
 なんというテクニック!

後半はマーラーの“巨人”でした。 95年、監督と大阪フィルの最初の出会いとなった思い出の曲です。
チャリティで演奏した曲を、偶然にも大震災のこの状況下で演奏するとはなんと不思議なことでしょう。
定期のシベリウス2番もそうでしたが、やはり大きく揺れ動く演奏。現在を象徴するかのような演奏でした。
監督の大胆なテンポ指示に必死に付いていった楽員にブラボーです!

 巨人を振る監督 コンマス 長原幸太、セカンドトップ奏者 佐久間聡一 ゲネプロより ↓
 巨人 演奏中

 マーラーと云えばバーンスタイン。 アンコールは「現在こそ聴きたい曲ですね」という事で、バーンスタインのミュージカル「キャンディード」より“ Make our garden grow” 畑を耕そう! でした。
この曲、 組曲版「キャンディード」 は、バーンスタインが当時ミネソタ管の大植監督に贈った特別な曲です。
非常に感動的なエンディング! ご来場頂いた多くのお客さまには楽しんで頂けたのではなかったでしょうか。


そしていつものサイン会は、京都コンサートホールに会場を替えても行われます。
多くのお客さま、長時間並んでいただき有難うございました。
 
 サイン会で一人ひとりと話し込む監督 ↓  
 一人ずつと話し込む監督

次回、京都で演奏するのはおそらく来年でしょう。 でも必ず私たちは戻ってきます。
京都の皆さま、またお会いしましょう でも、出来ればシンフォニーホールまできてくださいね

| 演奏会 | 19:11 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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明日は京都特別演奏会です!

『京都特別演奏会』 に向けた練習が行われてます。

先週の『4月定期演奏会』でバーンスタイン「不安の時代」を熱演し、その翌日から演劇の舞台に上がり生演奏でオリジナル曲を弾いていた小曽根真さんが、休むことなく明日の本番に向けモーツァルト/ジュノムを弾いてます。 体力もさることながら、気持ちの切り替えの速さやモチベーションの維持など、やはり只者ではありません。

 得意とする“ジュノム”を弾く小曽根真さん リハーサルより↓
 モーツァルト/ジュノム練習中

先日の楽屋インタビューではモーツァルトに対する思いを熱く語っておられた小曽根さんですが、どんなモーツァルトを聴かせてくれるのでしょうか。 5年前の宮崎国際音楽祭のときの“ジュノム”はジャズっぽくシンコペイトしていた印象が強かっただけに興味が沸きます。

 ジュノム練習中 コンマスは長原幸太 リハーサルより↓
 ジュノム練習風景

京都演奏会のメインはマーラー/「巨人」です。 
大植監督の申し出で実現した95年の『阪神淡路大震災チャリティコンサート』。 そのメインに監督が選んだのが「巨人」でした。 監督のファイナルシーズンで出会いの曲を演奏するだけでも感慨深いものがあるのに、本当に震災が起こるとは・・・。  今回の「巨人」は必聴だと思いますよ。


 マーラー/「巨人」を指揮する監督 リハーサルから↓
 リハーサル中の監督

「巨人」と言えば編成も大きく聴きどころもたくさんありますが、1楽章のトランペットのバンダは楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。 音はすれども姿は見えぬ・・・。 モニターを見ながらバンダ練習中です。

 バンダ練習中 リハーサルから↓
 バンダ隊練習中

 『京都特別演奏会』
日 時:4月19日 火曜日 19時開演(18時開場)
場 所:京都コンサートホール大ホール 
指 揮:大植英次
ピアノ:小曽根真
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
曲 目:モーツァルト/ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調“ジュノム”K.271
    マーラー/交響曲第1番 ニ長調「巨人」
料 金:Sー5000円、Aー4000円、B-3000円
 
 ※当日券は17時半より販売いたします。 
   未就学児童のご入場はお断りいたします。
 


最後になりましたが、先日の4月定期で集まった義援金は2日間で168,172円(14日 71,421円、15日 96,751円)でした。このお金は18日付けで日本赤十字社を通して被災地へ送らせていただきました。
ご協力ありがとうございました。


| 演奏会 | 15:23 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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4月定期終わりました!

おかげさまで『第447回定期演奏会』は大盛況のうちに終了いたしました。
ご来場頂きましたお客さまにはこの場を借りてお礼申し上げます。
 

昨日のブログでも書きましたが、今定期演奏会では本編前に曲を演奏しました。
大植監督が登場し語り始めます。  「演奏家が命を賭けて人を癒し、励ました例としてはタイタニック号沈没の際の楽団の例があります。彼らは船内がパニックになるのを避けるために自分たちは逃げずに最期まで演奏し続けた。ちょうど99年前の今日、起こった出来事です。本日は彼らに敬意を表し、そのときに演奏された讃美歌を長原くんを中心に演奏します」
監督は去り、コンマス長原がソロで弾き始めた音楽は、やがて弦楽合奏としてホールに鳴り響きました。  
讃美歌320番「主よ御許に近づかん」。 映画「タイタニック」でも漫画「フランダースの犬」のラストでも有名です。 このところ聴きなれた感のあるバッハ/アリアやバーバー/アダージョではない癒しの曲をサプライズで演奏し、お客さまに喜んでもらいたい。 もちろん震災に向けた取り組みなのは当然です。 これが大植監督なんです。

大植監督が師バーンスタイン/交響曲第2番「不安の時代」のソリストに指名したのが、人気と実力を兼ね備えたジャズピアニスト小曽根真さん。 08年『第415回定期』でラプソディ・イン・ブルーを共演して、大喝采を受けたことでも記憶に新しいですよね。 その後、広島やドイツのハノーファでも二人の共演は続き、今回再度の定期登場となりました。 ジャズ的要素を多分に秘めた「不安の時代」は小曽根さんにはぴったり。 2部の‘マスク’のはじけようには、思わず ブラヴォー! でした。 ベース、チェレスタもステージセンターに移動しての見せ場たっぷりの演出、楽しんでいただけたのでは?

 舞台中央で演奏するベーストップ奏者 新真二と小曽根真 ゲネプロから ↓
 ベーストップ新真二と小曽根真さん

メインの「シベリウス2番」、一言で語る事の出来ない演奏だったと思います。 ヤマ場が次々と訪れるジェットコースターのようなスリリングな演奏とでも申しましょうか。 演奏終了と同時に起こる、拍手喝采そしてブラヴォー! 監督の誇らしげな姿が印象的でした。  皆さまはどのようにお聴きになられましたか?
 
 初日サイン会の様子 ↓
 大植監督と小曽根真さん
  
初日は監督と小曽根真さん二人で並んで行われた終演後のサイン会も、二日目はいつものよう監督ひとりになりました。 実は小曽根さん、翌日、翌々日と梅田のシアター・ドラマシティで上演のお芝居「日本人のへそ」にピアニスト役で出演されます。 ステージではなんと全編オリジナル曲をピアノで演奏!だそうです。 この日は出演者の方もお聴きになられ、終演後、楽屋を訪問されていました。 その後打ち合わせがあるので先に出られました。  それにしても、バーンスタイン、オリジナル、そしてモーツァルト・・・。 休みなしでこれを弾き続ける小曽根真という人、すごすぎますよね。 

 小曽根さんを囲んで「日本人のへそ」出演者の方々 ↓
 石丸幹二さん、植本潤さんほか、出演者の皆さま

| 定期演奏会 | 17:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『第447回定期演奏会』初日終了しました

“エイジ オブ エイジ The Final Season”の幕開けとなる『第447回定期演奏会』の初日、大盛況のうちに終了致しました   ご来場頂きましたお客様には厚く御礼申し上げます。


今回の公演、大植監督と小曽根真さんの黄金コンビによる「不安の時代」が話題ですが、初日本番では期待に違わぬ熱い演奏を繰り広げました。

 打ち合わせ中の監督、小曽根さん ゲネプロから↓
 ゲネプロ打ち合わせ中
 
小曽根さんの弾いてるピアノはYAMAHA最上級ランクのフルコン「YAMAHA CFX」。フルオケの音にも負けず、こまかいニュアンスまでしっかり届けたいというこだわりで持ち込みとなりました。

 CFXを弾く小曽根さん、コンマスは長原幸太 ゲネプロから↓
 こだわりの楽器CFXを弾く小曽根さん

鳴り止まぬ拍手に応えるアンコールは、バーンスタイン作曲ウエストサイド物語から
“Somewhere”
Somewhere a place for us  我らの地がどこかにある・・・ 
とても胸に沁みる演奏でした。

後半の「シベリウス交響曲第2番」も大阪フィルらしく熱い演奏だったと思いますが皆さま、いかがだったでしょうか? 
 
 シベリウス2番を振る監督 ゲネプロから↓
 シベ2を振る監督
 
 
この日は本編が始まる前に讃美歌320番をコンマス長原幸太を中心とした弦楽合奏でお届けしました。
タイタニック沈没の際、命を賭けて最期まで演奏を続けた楽団に敬意を表するカタチでお届けしたこの曲、実は1912年4月14日がタイタニックが事故を起こし、翌15日に沈没したことを受けた監督のサプライズでした。

今回の演奏会はチャリティとは謳っていませんが、この時期に開催する演奏会はすべて同じです。
タイタニックの楽団と自分たち・・・。  楽員がそれぞれに思いを新たにした定期演奏会初日でした。

定期演奏会は本日もあります。 
おかげさまでチケットの売れ行きは好調で、当日券はわずかではありますが17時半から発売します。
どうぞ皆さまのご来場をお待ちしております。
  

| 定期演奏会 | 11:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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京都特別演奏会のジュノム、聴いてください!

場所はシンフォニーホールの楽屋。 本日のピアニスト小曽根真さん、かなり早い楽屋入りです。
理由はFMの取材を受けるため。 FM京都の人気番組「C’s NAVIGATION」です。
DJの川島郁子さんと小曽根さんの会話は、電話とは思えないほど息の合ったものでした。
放送は今週16日土曜日の朝9時~11時。 京都特別演奏会で弾くモーツァルト/ジュノムの聴きどころなどはもちろん、クラシックを弾くようになったきっかけなど、普段なかなか聞けない話がいっぱいです。
ぜひチェックしてください 上手くいけばコンサートチケットがゲット出来るかも・・・。

 京都公演のチラシを片手に電話インタビューを受ける小曽根さん↓
 電話取材中の小曽根さん

 
そして、インタビューから9時間後、定期演奏会初日を聴きに来た川島郁子さんと楽屋前でご挨拶。
「昔、kiss-FM神戸で会ってますよね」と云う事で、めでたく再会となりました。
 
 小曽根さんと川島さんの2ショットが実現
 終演後、楽屋前で2ショット
 
 

| 楽屋訪問 | 15:07 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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小曽根真さんにうかがいました!

明日、明後日は 『第447回定期演奏会』 です。 という事で、本日は練習最終日。 
本日の練習は前半が「シベリウス2番」、後半は「バーンスタイン/不安の時代」でした。

後半の練習に登場の小曽根真さん。 かっこいいピアノです! 皆さま、どうぞ期待してください。
小曽根さんは 「大阪フィルは本当、家に帰ってきたような感じでホッとするんです。それにオケがすごくいい音で、弾いていて気持ちよかったですね」 と感想を語っていただきました。
 
 ピアノを弾く小曽根さん

「自分でも作曲するので分かるのですが、あれだけ完璧に曲が作られているとその通り弾くしかないんですね。勉強すればするほどモーツァルトなんかそれ以外に弾きようが無いというか・・・」    「カデンツァの所は少しは自分なりの弾き方をしますが、それも暗黙のルールのようなものを踏襲する形でしか弾けません」   「なんや、小曽根やから面白い事するかなと思ったけどがっかりや!と言われても、それしか弾けない。作曲家の意向をまったく無視して弾くジャズピアニストもいるみたいだけど、それならその曲をやる意味は無いと思うし、やらなきゃいいのにと思います。僕が作曲家ならそんな演奏されたらキレますよね」    クラシックを勉強してみてその“深さ”と“自由度”に気が付いたと語る小曽根さん。 「自分で作曲していく上でもの凄く役に立っています」と語っておられました。  

「大好きな大阪フィルと一緒にコンチェルトが出来るなんて幸せです。ぜひ聴きにきてください!」


 イェイ!
 
一方、大植監督はパソコンで色々と情報を収集中です。  監督のパソコン姿、特別にお見せします。

 パソコンに向かう監督

監督、そして小曽根さん。  定期演奏会から京都特別演奏会、いい演奏を頼みますよ!

皆さまのご来場をお待ちいたしております。


| 演奏会 | 15:01 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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4月定期、練習初日!

大植監督ファイナルシーズンの幕開けとなる 『第447回定期演奏会』 の練習が始まりました。
『東日本大震災チャリティコンサート』で実質的には新シーズンのスタートを切っているとは云うものの、定期演奏会はまた特別です。

  シベリウス2番を振る大植監督 ↓
 練習初日の監督

今回のプログラムは監督の師バーンスタイン/交響曲第2番とシベリウス/交響曲第2番という第2シンフォニーが並んだものです。 もちろん決して意図的なものではありませんが、マーラーやシューマンの第2シンフォニーも監督ゆかりの曲 (前者は監督就任の曲「復活」、後者は師バーンスタインのスワンソングとも言える曲) である事を考えると、監督と2番という数字は意外と統計的にも面白い結果が出るかもしれませんね
本日はシベリウスに集中しての練習でしたが、監督がこの人気の曲を大阪フィルで指揮するのはこれが初めてです。
途中色々あっても、最後の最後には希望の光  が見えるようなこの曲。  こんな時だからこそ皆さまに聞いて頂きたいと思います。 この演奏で元気が出れば嬉しいですね。

明日の練習は小曽根真さんも合流です。
エイジ オブ エイジのスタートとなる4月定期。 皆さま、一緒に盛り上がりましょう
ぜひとも開場に足をお運びください。

 『第447回定期演奏会』
 日 時:4月14日(木)、15日(金)19時開演(18時会場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:大植英次
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 独 奏:小曽根真(ピアノ)
 曲 目:バーンスタイン/交響曲第2番「不安の時代」
     シベリウス/交響曲第2番 ニ長調 作品43
 料 金:A席6000円、B席5000円、C席4000円  S席、D席は売り切れ
 ※当日券は17時半から発売いたします。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。


| 日常 | 18:21 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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