大植英次「阪急クラシック」チャリティーコンサート
このコンサートの主催は大植英次と阪急電鉄株式会社という事で、大阪フィルは直接的には関係していなかったのですが、私たちの大植監督が動くわけですから他人事ではいられません。
1日密着レポートを敢行致しましたので、ご覧になってください。
そもそも今回の「阪急クラシック」はこのお二人が意気投合したことから始まります。
我々大阪フィル 大植監督と阪急阪神ホールディングス株式会社 角社長です。
角社長と大植監督、がっちりと握手です ↓

監督のチャリティ活動に対する熱い思いは皆さまもご存知かと思います。
大阪フィルもほかのオーケストラに先駆けて今月7日にチャリティコンサート行いました。
角社長は大阪フィルの理事でもあり、監督と話しをするなかで「阪急クラシック」が決まったようです。
この日のスケジュールは過酷を極めるものです。
まず11時から宝塚バウホールで最初のコンサート。
ここでは監督がジェンヌと夢の共演をはたしました。
宝塚歌劇団宙組 男役スター北翔海莉さんが監督のピアノで「愛あればこそ」ほかを熱唱 ↓

左から 七瀬りりこ、愛花ちさき、監督、北翔海莉、すみれ乃麗 ↓

常に全力投球の監督です。 どうしても予定の1時間以内を超えがちです。
周囲はハラハラドキドキですが、なんとか終えて13時からコンサートが始まるの次の宝塚駅今津線ホームへ移動。
ここのイチバンの話題は留置車両内にグランドピアノを設置し、ホームのお客様に向けて演奏する事です。
角社長と監督の2ショットはここ宝塚駅でも ↓

ホームから見るとこんな感じです。 監督は車掌さんの帽子を被り、成りきり度100%。
昨年の「青少年のためのコンサート」に出演したホルン奏者の山本愛沙子さんがモーツァルトの協奏曲などを演奏。彼女の師でもある大阪フィルトップホルン奏者 村上哲は監督の譜面めくりを担当。

車内から見るとこんな感じ。 信じられないけどグランドピアノが車内に入っています。
演奏しているのは今回のメンバーの中心的存在、吉梅めぐみさんのビオラ演奏です。

大いに盛り上がっている宝塚駅から川西能勢口へ移動。 15時からはアステ川西にあるアステホールです。
ここでは珍しくピアノ連弾によるピアノ版ベーベートーヴェン“エロイカ”2楽章を演奏。
ピアノは井前典子さん 譜面めくりは事務局K ↓

次の会場は池田にある逸翁美術館マグノリアホールです。 開始時間はなんと16時半から!
それでもなんとか5分押しで始まりました。
ここのピアノは100年以上前のアンティークスタンウェイ。
コンサートの最後は監督のピアノに合わせて“七つの子”“ふるさと”の大合唱。
泣いている人も多く、見ていてもらい泣きをしてしまいました。
監督、祈るようにピアノを弾いてます。 ↓

終演後はこの日2度目の顔合わせの角社長とお客様のお見送りです。
仲良く義援金ボックスを首から下げ、よろしくおねがいしまーす!
基本、二人とも明るいです。 どちらも笑顔が素敵。

さて本日ラストの会場は、梅田阪急ビルオフィスタワー15階・スカイロビーです。
開演は19時から。 しかし大植監督は10分前から登場しオケのリハーサルが始まりました。
そう、なんと本日ラストはオーケストラなんです。 弦楽合奏ですが。
大阪音大、京都芸大の現役・OBメンバー他の、急遽集まったオケですが、なかなかのものです。
軽快なモーツァルトのディベルティメントに吸い込まれるように人がどんどん集まって来ます。
予定を大幅に超えて本編スタート。 予定外の 黙祷!から、監督の月光ソナタ1楽章独奏、そしてご挨拶。
監督の話しはいつもの大植節全開です・・・

ようやく始まった演奏。 お客様もオーケストラも、待ってました!です。

監督、絶好調!連日でお疲れのはずなのに、全然そうは見えません。 お客さまも大喜びです。

宝塚駅でのコンサートに次いで、この回にも山本愛沙子さんのホルンは綺麗に鳴り響きました。
彼女、この1年でますます腕を上げましたね。
演奏終了後、村上先生と一緒のところをパチリ!と撮らせてもらいました。
師弟愛に満ちたふたりの2ショットでございます ↓

予定時間を大幅に超えて20時40分頃にコンサートは終了しました。
もちろん監督は最後までお見送りです。

監督の底知れぬスタミナと下がることのないモチベーションを再認識した長い長い1日は終わります。
この日、5会場で集まった義援金は890,395円。 入場料などを含めて約2,000,000円を東日本大震災・津波遺児への支援活動を行う「あしなが育英会」に寄付するそうです。
エイジエクスプレスはいよいよ28日に市役所で行われる「被災地支援コンサート」に向かって進みます。
皆さま28日のコンサート、お越しくださいませ。 詳細はホームページに掲載しています。
お待ち致しております
