いよいよチャイコフスキー・セレクション最終回です!
久し振りに会う監督はとても元気な様子。 やはり監督の顔を見るとこちらもスイッチが入りますね

さっそく月曜日からチャイコフスキーセレクションの練習が始まります。
シリーズも3回目にしていよいよラスト。 そうです、待ちに待った“悲愴”の登場です!
チャイコフスキー・セレクションNo.1より

(C)飯島隆
監督から皆さまへメッセージです。
「今までとは違う“悲愴”をお聴き頂きたいと思います!」
この発言の根拠、それは4楽章のテンポ表示に関係があります。
楽譜に記載のあるアダージョ・ラメントーソ(Adagio Lamentoso)の表記、実はチャイコフスキー自身が書いたものでは無く彼の死後この曲を再演した際、指揮者ナプラヴニークが書き換えたもので、本当はアンダンテ・ラメントーソ(Andante Lamentoso)だったという事が1980年代以降の直筆譜の研究で判明しておりました。 しかし、慣例に従ってアダージョで演奏される事がほとんどだったのですが、今回監督はアンダンテで演奏するというのです。
これは監督独自の研究結果に基づき判断されました。 アダージョ(ゆるやかに)とアンダンテ(歩くような速さで)では全然テンポが違います。 発想記号Lamentoso(悲しげに)で演奏するうえでは ‘深い悲しみ’ と ‘ちょっとした感傷’ ぐらいに違うと言えるのでしょうか。
監督の解釈はアンダンテ。 あまりにも聴きなれた“悲愴”ですが、監督の解釈に基づく演奏はさて、どんな風にお客さまに受け止められますか? 乞うご期待!ですね。
どうかライブでお楽しみください

チャイコフスキー・セレクションNo.1より

(C)飯島隆
今回のコンチェルトはチェロの名曲“ロココの主題による変奏曲”。 2007年チャイコフスキーコンクールの覇者セルゲイ・アントノフでこの曲が聴けるのはラッキーだと思います。 この曲、ご存知のようにチャイコフスキーコンクールの課題曲。 最高のソリストによる“ロココ”をシリーズ最後に披露いたします。
おまけにセルゲイ・アントノフは今回この演奏会のためだけの来日です。
コンチェルト指揮者としても大変定評のある大植監督と大阪フィルとの夢の共演。
これを聴かない手は無いんじゃないですか


シリーズ最終回と云う事は、“ミステリーピース”も最後ですよ。
ここまでの2回を振りかえってみましょう。
1回目は歌劇「オプリチニク」より第4幕‘ダンス’が正解でした。
正解者は22名でした。

2回目は‘法律学校行進曲’が正解。
正解者は32名と少し多め。 2回連続正解者は16名になりました。

しかし正解者の皆さま、凄いですね

現在16名の方が連続正解です。 3回連続正解の方には監督から素敵なプレゼントがあります。
そして、1回目、2回目、3回目のみ正解の方にも景品を差し上げます!
このあたりの発表方法も監督と相談中でございます。 今しばらくお待ちください。
昨年のブラームスセレクションの最終回、交響曲第4番を演奏した後、奏者を帰してブラームスの交響曲の謎解きをした事を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
今回のチャイコフスキーセレクション、果たして監督は何かサプライズを考えているのでしょうか? “悲愴”4楽章の発想記号の事やミステリーピースの事も、監督の口から直接メッセージを聞きたいと思われているファンの方も多いと思います。
いろんな事に期待が集まるチャイコフスキーセレクションNo.3。
前回の演奏会は、補助席も含めて大入り満員でした。 わずかな当日券が売り切れた後、キャンセル待ちで並ばれていたのお客さまに対しお帰り願うという非常にツライ思いを致しました。
どうかチケットは早めに確保して下さいませ。
会場でお待ちしています

『チャイコフスキーセレクションNo.3』
日 時:11月2日(水)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:大植英次
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
独 奏:セルゲイ・アントノフ(チェロ)
曲 目:チャイコフスキー/ミステリーピースⅢ
/ロココの主題による変奏曲 イ長調 作品33
/交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 作品74
料 金:A席5000円、B席4000円、C席3000円
※当日券は17時半から販売致します。
※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。