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2011年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年02月

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若手音楽家とのリハーサルで元気をもらいました!

この日は2月11日に予定されている「ABCフレッシュ・コンサート」の練習でした。

第20回目となるこのコンサート、今やすっかり若手の登竜門的コンサートとして知られていますが、ここに出場するためには、厳しいオーディションを受け、選ばれた数名が「ABC新人コンサート」に出演し、その審査を勝ち抜いた2名がオーケストラと共演出来るというものです。

     2012-2-11 第20回フレッシュチラシ

このコンサートをきっかけに音楽家として第一線で活躍されている方も随分いらっしゃいます。
ヴァイオリンの木嶋真優さん、日下紗矢子さん、声楽家の並河寿美さん、松本薫平さん、など。 客演コンマスで来て頂く田野倉雅秋さんもそうですし、大阪フィルのヴァイオリン鈴木玲子もそうです。

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今回選ばれた2名も大阪フィルとの共演を楽しみに、厳しい競争を勝ち抜かれた方たちです。
コンサートの指揮をするのは飯森範親さん。 
マエストロは「ABC新人コンサート」で審査委員もされていましたので、今回の出演者の事も良くご存知です。

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一人目は声楽家の村松稔之さん。 カウンターテナーです。
奇跡の歌声ですね。 

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マエストロとの呼吸もぴったり。 オペラから何曲か歌われます。
オーケストラはオペラの中の曲って意外と初めてだったりするんです。
きっかけやテンポなどを確認して、OKです

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ピアノで選ばれたのは法貴彩子さん。 フランスで勉強されていたようです。

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彼女が大阪フィルとの共演に選んだのは、ラヴェルのト長調のピアノ協奏曲。
「のだめ」で一躍有名になった感のある曲ですね
オケのメンバーも比較的弾いている曲だと思いますが、彼女は見事に弾き切りました!

若い音楽家との協演、いいですね

すっかり元気を貰った そんなリハーサルでした。 


                       

ところで、「大植監督ファイナルコンサート」のアンケートにご協力頂きましてありがとうございました。

皆さまから頂いたアンケートの結果を基に、ドイツに戻った監督と相談しながらプログラム作りを始めたところです。 来週前半の発表を目指してまいります。

皆さまには今しばらくお待ちくださりますようお願い申し上げます 

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色々あった「1月定期」、終了しました!

「第454回定期演奏会」は大盛況のうちに終える事が出来ました。
寒い中ご来場頂きました皆さま、どうもありがとうございました。

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この日も本番に先駆けてゲネプロが行われました。
すべては監督とコンマス長原の握手から始まります。

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この日のゲネプロは“エロイカ”1楽章から始まりましたが、監督はまず最初にメンバーに向けて「モーツアルト“ジュピター”のアタマの部分を弾いて欲しい」とお願いをします。
メンバーは訳がわからず怪訝な様子でしたが、言われるままに弾きます。
序奏なく始まるCの連打・・・。 
「モーツァルト、お誕生日おめでとう!」監督が叫びます。
1756年1月27日、この日はモーツァルトがザルツブルクに生まれた日でした。
ウィーンフィルでは毎年ジュピターの最初の部分を弾いて、「モーツァルト、お誕生日おめでとう!」と祝うのが習わしとなっているそうです。
メンバーも「ほーっ!」 という反応。 
監督、勉強になりました! ブログ読者の皆さまにもお教えいたしますね

監督の“エロイカ”、しっかり間を取りテンポも大きく揺れることなく堂々としたもので、「朝比奈隆を彷彿させるものだった」と話されているお客さまを随分お見かけしました。 
皆さまはどのように聴かれましたでしょうか?

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首席コンサートマスター長原幸太、退団発表は行ったものの3月末まではもちろん長原が引っ張っていく事に変わりはありません。
監督の求める曲のニュアンスをまず自分のヴァイオリンで表現してみせる長原。 
監督就任の年に初めて大阪フィルのステージに乗ったことを考えると、彼の大阪フィル人生は監督と共にあったと言えるのでしょうね。

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普段なかなか写真に映らない弦トゥッティメンバーも順次紹介していきます。
“オックスフォード”の変則ヴァイオリン配置で言うと1stヴァイオリンの3プルト以降、そして2ndヴァイオリンの3プルトに座っているメンバーです。
前列左から3プルト三瀬麻起子、松川朋子、4プルト黒瀬奈々子、石塚海斗、5プルト、エキストラ馬渕清香さん、伊藤寿江。 
横顔になりますが、2ndヴァイオリン3プルトのアウト横山恵理、小林亜希子の姿が見えます。
いちばん手前の後姿、2ndヴァイオリントップの二人、田中美奈、佐久間聡一です。

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休憩時間、監督は指揮台の後ろのバーにもたれて何気にメンバーを見ています。
監督のスイッチ切り替え中なのでしょうか。 時々見られる光景です。
でも、誰かが相談のために監督に話しかけると、全身を使ったいつもの熱いトーク全開です!

ゲネプロの様子はいつもお伝えしていますが、ザ・シンフォニーホールでは本番の写真撮影は出来ません。

撮影が許可されているカメラマンンの飯島隆さんに撮っていただいた本番写真を、無理言って何点か早く頂きました。 以下、ご覧ください。

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(C)飯島隆

ハイドン/“オックスフォード”の演奏中の全景です。
ヴァイオリンとヴィオラの違いは難しいですが、チェロとコントラバスがシンメトリーに配置されているのは判って頂けると思います。

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 (C)飯島隆

ベートーヴェン“エロイカ”の全景写真です。
こちらはよく監督が使う対向配置で、コントラバスが下手後ろにある型です。

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 (C)飯島隆

気持ちよさそうに指揮をしている監督です。

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 (C)飯島隆

全身に音を浴びている、文字通り‘音浴中’の監督。
体操をしているかのように、綺麗に伸びた両腕。
この写真だけじゃ、とても指揮してるとは思えませんね

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 (C)飯島隆

お客さまの拍手喝采、ブラヴォーの嵐は想像していた以上のものでした。
本当に熱い声援を頂きまして、有難うございます。
監督も指揮台の上で感極まっております。

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 (C)飯島隆

カーテンコールでステージに引っ張り出される監督。
マエストロにとってこれほど冥利に尽きる事はありません。
監督の笑顔、はちきれんばかりです。

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 (C)飯島隆

四方に向かってきちんとご挨拶をするのが監督です。
写真は上手R側のお客さまの方を見上げてお辞儀をしているところ。
いつも見かける光景ですが、監督の笑顔は確かに惹かれますね。

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そして、こちらもいつも行われるサイン会での1シーン。
昨日同様この日もサングラス姿です。
お客さまお一人おひとりと話し込む監督のサイン会、この日も終わったのは10時半を回っていました。
最後までお付き合い頂いた皆さま、どうもありがとうございました。

ボッセさんの体調不良で急きょ実現した監督指揮による定期演奏会。
ファンの皆さまもボッセさんが見れなくて残念な気持ちと、代わりが今期で退任する監督だったのでちょっと嬉しい気持ちが交錯する不思議な感じだったのでは。

この場をお借りしてもう一度、ボッセさんの1日も早い復帰をお祈りします。
そして必ずもう一度、一緒に演奏が出来ますように 、私たちはその日を楽しみに待っています!

いよいよ来月は監督最後の定期出演となる第455回2月定期演奏会です。

こちらのチケットはすべて完売しておりますので、今となっては入手不可です。

しかし東京公演はまだ大丈夫

2012-02-19 東京定期

ここで2月定期と東京定期で演奏する“春の祭典”“田園”について監督が語っているビデオメッセージがあるのでご覧ください。

    http://www.youtube.com/watch?v=bJHvxEkuKPg


これを見て興味を持たれた方は、どうぞ急いでサントリーホールのチケットをゲット


そしてなんと2月には、佐世保公演!もございます

2012-02-24 佐世保

こちらは竹澤恭子さんがソリストとして出演されます。
監督とはこれまでに何度も共演を重ねている竹澤さん。
凄いシベリウスが聴けると思いますよ!

どうぞ、東京と佐世保でお待ちしております

各公演スケジュールは以下の通りです。

 『第49回東京定期演奏会』 
 
 日 時:2月19(日)14時開演(13時半開場) 
 会 場:サントリーホール 大ホール
 指 揮:大植英次
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:ベートーヴェン/交響曲第6番 ヘ長調「田園」作品68
     ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
 料 金:S席7000円 A席6000円 B5000円 C席4000円  
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 

 『佐世保特別演奏会』 
 
 日 時:2月24(金)19時開演(18時半開場) 
 会 場:アルカスSASEBO 大ホール
 指 揮:大植英次
 独 奏:竹澤恭子(ヴァイオリン)
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:チャイコフスキー/歌劇「オプリチニク」第4幕より‘踊り’
     シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 二短調 作品47
     チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36
 料 金:S席7000円 A5500円 B席4000円  
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 

| 定期演奏会 | 23:55 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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もう1日ありますよ!本日、「第454回定期演奏会」2日目

「454回定期演奏会」初日は大盛況のうちに終了致しました。

この日、ザ・シンフォニーホールのある福島は昼間から小雪が舞い散る天気。
大変寒い中、ご来場頂きましたお客さまにこの場を借りて御礼申し上げます。

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ザ・シンフォニーホール正面入り口前のサインボード。
夜になるとイルミネーションがとても綺麗です。

DSCF9310 - コピー

この日届いたゲルハルト・ボッセさんからのメッセージをホールロビーに貼り出しました。
読めますか? 少し小さいですかね?
念のために、メッセージは以下の通りです。

演奏会にいらして下さった音楽ファンの皆さま
大阪フィルハーモニー交響楽団の皆さま
大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督・大植英次さま

本日の演奏会は私の90歳の誕生日に合わせて大阪フィルハーモニー協会が企画してくださいました。私の大好きな2曲で提案させていただいたプログラムですし、私自身長い間楽しみにして参りましたが、誠に残念ながらキャンセルせざるを得ない状況になってしまいました。
昨年2月に大腸癌が見つかり、闘病しながら演奏活動を続けて参りましたが、12月9日の演奏会を終えた後は疲れがひどく、ここ数ヶ月無理を重ねてきた事が、本来持病のある心臓を弱める事になってしまったようです。医師に安静を命じられ、自宅での療養を続けております。おかげで1月23日の誕生日はベッドの上で迎えるはめになってしまいましたが、年齢には勝てないということでしょうか。医師の指示を守り、根気強く療養を続けて参りたいと思っております。
この演奏会を楽しみにして下さっていた音楽ファンの皆さま、私を待っていてくださった大阪フィルハーモニー交響楽団の皆さま、これら諸事情をご理解いただきますこと、切にお願い申し上げます。本日の指揮を引き受けて下さった大植英次さんには心から感謝いたしております。
いつか再び、ステージから皆さまにご挨拶できる日が迎えられるなら、これほどの幸せはございません。それを目標に療養に努めてゆきたいと思っております。
この演奏会を企画、準備して下さったすべての方々に(事務局の皆さまにも多大な迷惑をおかけ致しました)お詫びと感謝の気持ちを表明しつつ、公演の成功をお祈り致しております。
ありがとうございました。
2012年1月26日 ゲルハルト・ボッセ
 


ボッセさんからのメッセージ、この日の演奏会に対する思いが良くわかる内容でした。

大植監督はボッセさんに対するメッセージを紙にしてプログラムに挿みこみました。
メッセージの文面は以下の通りです。

巨匠ゲルハルト・ボッセ。
以前より私は彼を心底敬愛しております。
今回このような機会をいただく結果となり、巨匠が32年間勤めていたゲヴァントハウス・オーケストラに彼の退任コンサートのプログラムを、私も懇意にしております関係で問合せたところ、ハイドン/“オックスフォード”、バッハ/ヴァイオリン協奏曲ホ長調、そしてベートーヴェン/交響曲第2番との情報を頂きました。
今回の演奏会ではその時のプログラムを参考にしようと考えました。
1曲目に演奏するハイドンは今回見慣れない楽器配置で演奏しますが、これはハイドンが1791年~1793年にロンドンでオーケストラ旅行した時の配置です。(参考:ニール・ザスロウの研究)
また、今回予定されていたメンデルスゾーンは、名曲でありながら私が本番で取り上げたことのない作品。大阪フィルハーモニー交響楽団定期演奏会という神聖な舞台で、私が音楽監督として指揮する以上、どうしてもゆずれないこだわりが有り、この曲を演奏するのは私自身、到底許せるものではありません。
2012年最初の定期、それに代わる曲としては同じベートーヴェンでも交響曲第3番“英雄”が相応しいと考えました。この曲、定期演奏会では1991年7月12日に朝比奈隆が取り上げて以来演奏していなかったのです。定期ではなんと21年振り!
今の日本に必要な明るさや力強さを含んだ不滅のベートーヴェンの魅力を、皆様と一緒に心ゆくまで分かち合いましょう。
大植英次



今回の演奏会は二人のマエストロの思いが通い合った素敵な演奏会でした。
とにかく今はボッセさんが1日も早く元気になられる事を祈ります。
もう一度一緒に演奏したい、それが私たちの思いです。

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本番に先駆けてゲネプロの時間です。 「エロイカ」、「オックスフォード」の順です。 
監督とコンマス長原幸太との握手からすべては始まります!

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指揮する監督の表情はどことなく神妙な面持ちです。

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「エロイカ」の演奏風景です。
オーケストラの並びは対向配置。 コントラバスは下手いちばん後ろです。
「オックスフォード」の楽器配置ばかりを取り上げてきましたが、「エロイカ」の配置は監督が良くシンフォニーで使うものです。

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「エロイカ」改めてしっかり聴きましたが、やはり名曲ですね。
とにかくスケールの大きな曲だと思います。
監督の「エロイカ」、テンポなど大きな変化はなく淀みなく流れていきます。

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「オックスフォード」で楽器配置を説明するのに楽器パートごとに紹介しました。
せっかくなので、メンバーの多くが乗っている「エロイカ」でも紹介しますね。

コンサートマスター長原幸太率いる1stヴァイオリンです。
圧倒的にメロディを奏でる事の多い楽器です。

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チェロとコントラバスは1stヴァイオリンの奥にいます。
音楽的にももちろんですが、視覚的にも変化を与える楽器ですね。
チェロはエキストラトップの丸山泰雄さん、近藤浩志がいちばん前でみんなをリードします。 コントラバスはトップ奏者の新真二がリードします。

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ヴィオラパートを引っ張るのはトップ奏者小野眞優美です。
一昨年の「ドンキホーテ」のソロが忘れられません。
指揮者の上手正面に座っています。

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2ndヴァイオリンは田中美奈と佐久間聡一が2トップでパートをまとめます。
1stヴァイオリンと向かい合うカタチで、客席に近い場所で演奏しています。
普通の配置で演奏する場合は、ヴィオラとポジションをチェンジします。
上手から指揮者を撮影すると必ず映り込むので、田中と佐久間の顔はご存知ですね。

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聴かせどころいっぱいの「エロイカ」の管楽器と打楽器です。 
3楽章のホルン三重奏もバッチリ。
偶然シャッターを切った1枚、大活躍のオーボエ大森悠だけが楽器を吹いていません。
たまたまですが、こんな瞬間あるのですね。

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全身に音楽をいっぱい浴びて、気持ち良さげな監督の指揮姿。
まさに‘音浴’ですね。

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ハイドン/「オックスフォード」の演奏風景です。
当ブログでも取り上げた「オックスフォード」の楽器配置。
最後カーテンコールでは、監督が奏者をパートごとに立たせて称賛し、お客様に紹介するシーンがあったので、どこに何の楽器が座っていたのか良くわかったと思います。
視覚的な演出効果はもちろん、音楽的にも面白いアプローチだったと思います。
皆さまはどのように感じられましたでしょうか。

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練習の合間に監督がメンバーと談笑しているシーンが好きです。
こういった時間に意見交換がなされ、信頼関係に繋がっていくのでしょう。
オーボエの大森、エキストラ大島さん、フルートのエキストラ長谷さんと話す監督。 
皆さん笑顔が最高! とても楽しそうです。

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ホルンの村上、エキストラの蒲生さんとは技術的なやりとりでしょうか。
楽器を手にしながら笑顔で話しこんでいました。

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「オックスフォード」の管楽器、打楽器奏者達です。
とっても軽くて爽やか、気持ちの良い演奏でした。

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終演後の監督は服だけ着替えて、まっすぐ定位置となった楽屋口のサイン会へ。
寒い中並んで頂いているファンの方お一人お一人と楽しそうに話す監督。
サイン会などで触れてみてわかる監督の人柄、これにやられてクラシックを聴き始めた人も沢山おられることを知っています。
「敷居は低く、格式は高く」監督がクラシック音楽を語るときに良く使う言い回しですが、本当にその通りに振る舞っている監督です。
寒い中、サイン会に最後までお付き合い頂いた皆さま、有難うございました。

大植監督の指揮する「オックスフォード」と「エロイカ」が楽しめる「1月定期演奏会」は、もう1日ございます。
監督ファイナルシーズン中の関西での演奏は本日をいれても残り4回!
ラッキーな事に、本日のチケットはまだございます
どうか皆さま、ライブでお楽しみください

 『第454回定期演奏会』 
 
 日 時:1月27(金)19時開演(18時開場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:大植英次
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:ハイドン/交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」Hob.Ⅰ:92
     ベートーヴェン/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55
 料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円  D席は売り切れ
 
 ※当日券は17時半から発売いたします。
 ※25歳以下の学生と60歳以上のお客さまは、開演30分前に当日券が有る場合はお一人様1000円でご入場頂けます。学生の方は学生証を、60歳以上の方は身分を証明できるものをご提示ください。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 


| 定期演奏会 | 12:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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2012年最初の定期演奏会、本日初日です!

1月定期演奏会、練習3日目です。

まず最初に「エロイカ」から練習開始です。
テンポ、強弱、アーティキュレーションなど監督のやりたい事をメンバーは大体掴んでいるようで、アンサンブルも出来上がってきています。

監督、渾身の“エロイカ”をお聴きください!

あんまりやり過ぎない事も大切なんでしょうね。
少し新鮮な気持ちを持ってゲネプロに臨み、一気に本番で完全燃焼!

1991年7月、朝比奈隆・創立名誉指揮者が振って以来の定期で演奏する“エロイカ”。
監督自身も5年ぶりです。
熱い“エロイカ”を期待して下さい

スコアをチェックする監督

一方1957年1月、当時の関西交響楽団時代にクラウス・プリングスハイム指揮で演奏して以来55年ぶりの演奏となる“オックスフォード”です。
こちらは定期以外でもまず演奏する機会の無い曲です。
監督はスコアを細かく読み解きながら指示が飛びます。

スコアを見ながら指示を出します

この曲、ボッセさんにとってとても大切な曲だそうです。
ゲヴァントハウス管弦楽団のコンマスを退任する際に、自身で指揮された曲とか。
その後もよく取り上げられる曲として知られています。
今回の定期演奏会はボッセさんを励ます演奏会だと位置づける監督。
それだけに、この曲に対する監督の思いは特別です。

ハイドン演奏風景

今回の“オックスフォード”の楽器配置に関しては初日練習のレポートでも触れました。
1791年~93年にハイドンがロンドンへの演奏旅行の際に行ったとされる楽器配置を再現したものですが、ちょっと複雑です。
弦楽器10型と大阪フィルとしては小編成で演奏する曲だけに、どこでどの楽器が鳴るのか、楽器の配置はとても重要です。
特別にステージマネージャー清水直行の作成による図面と実際の写真を見ながら説明します。

 「第454回定期演奏会」ハイドン/「オックスフォード」楽器配置図  
オックスフォード配置図

ステージマネージャーというのは本当に大変な仕事です。
例えば監督が「こんな事がしたい」などとリクエストを言った場合、まず頭の中でいろんな組み立てをするんですね。 出来るか出来ないか、ジャッジは早いです。
昨年末の第九の楽器配置を覚えていらっしゃいますか?
あの複雑な楽器配置に150名規模の合唱団までがステージ上に乗るのか?
あの時の配置図面も見ましたが、寸分違わずにステージ上に再現されていました。
今回は小編成でもあり、技術的に楽器を並べるという意味では難しくは無いようですが、メンバーが楽器を奏でアンサンブルをしていく上ではとても難しい配置なのです。

もちろん監督はそれは当然わかった上で、音楽的な狙いがあってこの配置にこだわっている訳です。

下手1stヴァイオリン側

上の写真、コンマス長原幸太、山本彰の横に、1stヴァイオリンの3プルト三瀬麻起子、松川朋子がいます。 1stヴァイオリンが外側に1プルト、2プルト、そして内側に3プルトから5プルトまでが位置し、その後ろにヴィオラ、チェロ、そしてコントラバスが位置します。

拡大したらこんな感じです

上の写真は判りやすいと思います。
2プルト目の力武千幸、鈴木玲子の後ろに、ヴィオラトップの小野眞優美以下3人の奏者がいます。 ヴィオラの横にチェロのエキストラトップ丸山泰雄さんと近藤浩志がいて、その後ろにコントラバス新真二がいます。

弦楽器10型ですので、10-8-6-4-2の構成。
このうちヴィオラ6名、チェロ4名、コントラバス2名が上手下手に分かれるために、ヴィオラ3名、チェロ2名、コントラバス1名が上の写真に写っているという訳です。
おわかりでしょうか?

管楽器、ティンパニー

管楽器はシンプルですので大丈夫ですね。
ちなみに木管楽器ではクラリネット、金管楽器ではトロンボーン、チューバは使用しません。
フルート1名、オーボエ、ファゴット、ホルン、トランペットは各2名。
打楽器はティンパニーだけという構成。
その割りにはすごく素敵な響きが聴こえますよ!

上手2ndヴァイオリン側

上手側2ndヴァイオリンも同じです。
田中美奈、佐久間聡一の横に、3プルト横山恵理、小林亜希子が並びます。

ヴィオラ、チェロ、コントラバス

その後ろは2ndヴァイオリン橋本安弘、市野桂子の後ろにヴィオラ2プルトの周平、西内泉、3プルトの橋爪郁子がいて、隣にチェロ2プルト田中賢治、林口眞也、そしてコントラバスの松村洋介がいます。

どうですか、おわかりになられましたでしょうか?

指揮する監督

もっとも今わかって頂いたのは楽器の配置の事だけです。
この配置にした音楽的な狙いは皆さまそれぞれのお耳に託したいと思います。
1791年から93年、実際にハイドンが演奏したとされる配置を再現した事で、今まで取り沙汰されてこなかった‘ハイドンの謎’が 今回解明されるかもしれません

どうぞご来場ください!

前半演奏するハイドン/“オックスフォード”、監督の狙い通りに視覚的にも音楽的にもお客さまが喜んで下さる素晴らしい音楽をお届け出来ますように

1月定期演奏会、いよいよ本日初日です。
チケットはまだ余裕があります。 当日券は17時半から販売します。

「学生・シニア当日券」も今回はご提供出来る予定です。 
こちらは18時半からの販売になりますが、25歳までの学生と60歳以上の方は、お席は選べませんが1000円でご入場いただけます。 証明するものをお持ちくださいね。
寒い中、待って頂くのは申し訳ないのですが、どうぞご了承ください。

監督が敬愛するボッセさんを励ますための演奏会です。
どうぞライブでお楽しみください

 『第454回定期演奏会』 
 
 日 時:1月26(木)、27(金)19時開演(18時開場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:大植英次
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:ハイドン/交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」Hob.Ⅰ:92
     ベートーヴェン/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55
 料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円  D席は売り切れ
 
 ※当日券は17時半から発売いたします。
 ※25歳以下の学生と60歳以上のお客さまは、開演30分前に当日券が有る場合はお一人様1000円でご入場頂けます。学生の方は学生証を、60歳以上の方は身分を証明できるものをご提示ください。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 


| お知らせ | 04:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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1月定期の練習、2日目のレポート

「第454回定期演奏会」の練習、2日目が始まります。
大フィル会館に監督が現れると雰囲気が一変します。 急に活気づくというか。
この日も監督は元気です!

大植監督、登場!

練習はまずハイドンから始まりました。
小編成で見慣れない配置で演奏される「オックスフォード」。
小編成だけに、配置によって音の響き方が全然違います。
配置に関しては、練習3日目のレポートでもう一度きちんとお伝えします。

本日は「エロイカ」練習を通して、メンバーをパートごとに見てもらいます。
 “エロイカ”練習風景

「エロイカ」の楽器配置は通常の対向配置。 コントラバスは下手後ろです。

3楽章のホルン三重奏

「エロイカ」練習は3楽章から始まりました。
3楽章スケルツォといえばやはり中間部のホルン三重奏が有名ですね。
その三重奏を奏でるのは右から藤原雄一、山本秀樹、池田重一の3名。
この日の練習、きれいに決まっておりました! 本番楽しみです!

“エロイカ”木管セクション

「エロイカ」はどの楽器も聴かせどころ満載です。 
打楽器はティンパニーのみ登場で、堀内吉昌が叩きます。
木管は、クラリネットのブルックス・トーン、田本摂理、ファゴット久住雅人、熊谷将弘
フルートはエキストラ長谷瑞さん、井上登紀、オーボエ大森悠、エキストラ大島弥州夫さん

1stヴァイオリンパートほか

昨日、ハイドンの楽器配置を説明するために弦楽器奏者の名前を載せましたが、「エロイカ」はたくさんになるためまた機会を見て掲載します。
コンマス長原幸太率いる1stヴァイオリンのメンバーです。

チェロパートを中心に

指揮者の正面、1stヴァイオリンの奥に位置するチェロパート。
エキストラトップ丸山泰雄さん、近藤浩志以下、チェロのメンバーです。

コントラバスパート

下手いちばん後ろに位置するのがコントラバスパート。
新真二、松村洋介が1プルトに並ぶ、コントラバスのメンバーです。

2ndヴァイオリンパート

上手客席側に位置するのが2ndヴァイオリンパート。
田中美奈、佐久間聡一がトップで並ぶ2ndヴァイオリン奏者たちです。
上にいるヴィオラとの違い、わかりますか?

ヴィオラパート

監督の右手正面に位置するヴィオラパート。
小野眞優美、上野博孝が前列に並ぶ、ヴィオラのメンバーです。
客席からだと後ろのプルトは、2ndヴァイオリンと混在してみえるので、わかりにくいかも知れませんね。

監督の後ろから見るとこんな感じ

監督の直ぐ後ろから見るとこんな感じです。
いちばん後ろでトランペットを吹いているのは篠崎孝、橋爪伴之です。

コンサートマスター長原幸太

何となくでもいいので、オーケストラメンバーの顔も覚えて頂きたいです。
それだけで大阪フィルとの距離感がぐっと縮まると思うのです。
色んな形でブログにメンバーも登場してもらおうと考えています。

これだけの人数をまとめているのが、コンサートマスター長原幸太。
残念ながら先日退団を発表いたしましたが、3月末まではもちろん彼を中心にオーケストラはまわります。
ボウイングなどで監督の指示にも疑問を感じると、その場で弾いて見せて確認を迫ります。 演奏に関して一切の妥協がない姿勢。 まるで武士のようです。

指揮する監督

色んな指揮者を見ていますが、やはり監督の表現力は他の方たちとは違います。
瞬間瞬間に表情が変わるのです。
初めて監督の指揮に触れたお客様は一様にそのエネルギッシュな指揮と、豊かな表情にやられるようです

監督、明日もよろしくお願いします!

監督渾身の「エロイカ」、「オックスフォード」はいよいよ明日と明後日。

チケットはまだ余裕がございます。 どうぞライブでお聴き下さい

 『第454回定期演奏会』 
 
 日 時:1月26(木)、27(金)19時開演(18時開場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:大植英次
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:ハイドン/交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」Hob.Ⅰ:92
     ベートーヴェン/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55
 料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円  D席は売り切れ
 
 ※当日券は17時半から発売いたします。
 ※25歳以下の学生と60歳以上のお客さまは、開演30分前に当日券が有る場合はお一人様1000円でご入場頂けます。学生の方は学生証を、60歳以上の方は身分を証明できるものをご提示ください。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 

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“オックスフォード”の楽器配置の謎に迫る!

「第454回定期演奏会」の練習が始まりました。

本来ならゲルハルト・ボッセ氏の指揮で行われるはずだった1月定期。
一昨年の「第9シンフォニーの夕べ」以来の再会を楽しみにしていました。
23日はボッセさん90歳のお誕生日。
90歳の誕生日を一緒にお祝をして、定期を迎える予定でした。
プログラムもボッセさんと一緒に決めた、特別な曲目です。
本当に残念ですが、今はボッセさんの回復を祈りたいです!
必ずもう一度一緒にステージに立てると強く信じています。

代わりに指揮台に上がるのは、この人です。

監督、お久しぶりです!

ボッセさんの代わりは誰も無理ですが、私たちにとっての生命線、それは監督です。
ボッセさん降板の報告をしたところ、監督はその場で代役を申し出てくれました。
すぐにスケジュール調整をして、すべての予定をとばして、1月定期のために身体をあけてくれました。
詳細は過去のブログをお読みください。

明けましておめでとうございます!

本日の練習、スッキリした表情でやってきた監督。
オーケストラメンバーを前に開口一番「明けましておめでとうございます!」
一同??? 確かに、今年初めて会うので、なるほどそうか・・・。
いえいえ、監督が言っているのは、今日が中国の旧歴の元日に当たる事。
神戸の南京町では中国の旧正月を祝う「春節祭」が華やかに行われていた模様です。
相変わらず監督は色々な事を良くご存知です。
この日は子供に光るものをあげる日だとかで、監督はメンバー、事務局スタッフ全員に金色に輝くチョコレートを差し入れしてくれました。 
「有難うございます

練習は“エロイカ”から始まりました。
エロイカの練習風景はまた明日にでも報告します。

オックスフォード全体写真

監督は衣装を着替えて、いざ“オックスフォード”です。
本日の報告はこのハイドン/交響曲第92番ト長調「オックスフォード」Hob.Ⅰ:92の楽器配置の事です。
全体の配置はこんな感じです。 遠くて判らないですね。
もうちょっと寄ってみましょう!

もう少し寄ってみましょう!

監督を挟んで、コンサートマスター長原幸太の前に座っているのは2ndヴァイオリントップ奏者田中美奈です。 一見普通の対向配置に見えますが、よーく見ると・・・えっ、なんで?
メンバーの顔を何となくでも覚えていてもらえればすぐ気が付くはずです。
2ndヴァイオリンのトップコンビ田中美奈と佐久間聡一の横にいるのは、同じく2ndヴァイオリンの横山恵理と小林亜希子です。
その小林の隣にいるのは1stヴァイオリンの松川朋子、その隣は陰に隠れて見えませんが、三瀬麻起子、そして山本彰、コンマス長原幸太。
ヴァイオリンだけで1列目を囲んでいます。
下の写真を見て頂くと良くわかりますよ。

ステージ下手側の楽器配置

ステージ下手のコンマス側です。
コンマス長原幸太、山本彰の後、2プルトには力武千幸と鈴木玲子。
そしてその後ろには・・・ヴィオラトップの小野眞優美と上野博孝、その後ろには川元靖子が。
チェロはというと、1stヴァイオリンの3プルト三瀬麻起子、松川朋子の後ろに4プルト黒瀬奈々子、石塚海斗、5プルトにエキストラ馬渕清香、伊藤寿江がいて、その後ろにいましたエキストラトップ丸山泰雄さんと近藤浩志の二人。
その後ろにコントラバスの新真二がいます。

ステージ上手側の楽器配置

監督を起点に全くシンメトリーに上手側にも並びます。
2ndヴァイオリン田中美奈、佐久間聡一の後ろに2プルト橋本安弘、市野桂子、前にいって3プルト横山恵理、小林亜希子、4プルト高木美恵子、中西朋子。
2プルト橋本、市野の後ろにヴィオラの周平、西内泉、その後ろに橋爪郁子。
チェロは2ndヴァイオリン4プルト高木、中西の後ろに田中賢治、林口眞也。
そして最後方にコントラバスの松村洋介が位置しています。

上手と下手、弦楽合奏団が二つあるような感じですね。

管楽器と打楽器

管楽器は見て頂くとわかりますよね。
前列にフルート、オーボエ。 2列目にホルン、ファゴット。
最後列にトランペットとティンパニー
弦楽器の配置に比べると、随分わかりやすいです。

監督、よろしくお願いします!

今回の楽器配置は1791年から~93年、ハイドンがロンドン旅行に行った際のものです。
米国の音楽学者ニール・ザスロウの資料によるもの。
監督は色々な資料を研究して楽器配置を決めています。
今回の配置、ちょっと弦楽器のメンバー的にはアンサンブルしにくいのではないでしょうか。
しかし楽器の配置にはそれぞれ意味があるはず。
この配置からはいったいどんなサウンドが聴こえるのでしょうか。
いずみホールシリーズ、延原さんのハイドンと聴き比べてみると面白そうですね。

チケットはまだ余裕がございます。
監督ファイナルシーズンも終盤での予期せぬ“エロイカ”と“オックスフォード”。
どうぞライブでお楽しみください

 『第454回定期演奏会』 
 
 日 時:1月26(木)、27(金)19時開演(18時開場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:大植英次
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:ハイドン/交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」Hob.Ⅰ:92
     ベートーヴェン/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55
 料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円 D席は売り切れ
 
 ※当日券は17時半から発売いたします。
 ※25歳以下の学生と60歳以上のお客さまは、開演30分前に当日券が有る場合はお一人様1000円でご入場頂けます。学生の方は学生証を、60歳以上の方は身分を証明できるものをご提示ください。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 

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貝塚コスモスシアターに鳴り響いたオールロシア音楽!

「第57回 南海コンサート」は終了致しました。
生憎の雨の中、ご来場頂いた皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。

 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のゲネプロ風景
ゲネプロでのチャイコフスキー

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ソリストは川田知子さん。
日本を代表するヴァイオリニストです。
しなやかな姿から発せられる伸びやかなヴァイオリンの音色。
確かなテクニックとしっかりした音。 大きな音楽を作られる方です。

ソリストは川田知子さん

写真では判りませんが、川田さんは弾きながら時折笑みがこぼれます。
音楽と向き合うが故に神経質な表情の奏者も多くいらっしゃいますが、楽しそうに楽器を弾かれるとそれだけでこちらも見ていて楽しくなります。 右となりでヴァイオリンを弾いているのは、2ndヴァイオリントップ奏者の佐久間聡一です。

コンマス田野倉さんと川田知子さん

この日のコンサートマスターは田野倉雅秋さん。
普段は姿勢良く、足を揃えた感じで弾かれていますが、ポイントでは身を乗り出して激しく弾かれます。
この日のチャイコフスキー、川田さんも田野倉さんもとてもパワフルでした。

マエストロは梅田俊明さん

この日のマエストロは梅田俊明さん。
曲と曲の間ではマイクをもって話されました。
私たちになり代わり「大阪フィルをよろしく!」と言って頂きました

マエストロもこだわっておられたのが、今回「展覧会の絵」で曲のモチーフになった絵をスクリーンで映しながら演奏する演出。

パソコン上の画像がスクリーンへ

パソコンに取り込んだ絵を、曲に合わせてタイミングを計りながら見せるわけです。
上のパソコンの写真が第2曲「古城」のモチーフになった写真です。
これが実際のステージ上のスクリーンに映し出されると下の写真の用ような感じ。

こんな感じです!

スクリーンの画像をお客さまにきちんと見て頂くために、ステージ上の照明はいつもより暗めになっています。
譜面台には楽譜がキチンと見えるようにミニ照明が付いています。
ゲネプロではマエストロは指揮しながら「ちょっと写真の転換、早い!」などと、しっかり演出面もチェック頂きました。 
お客さまの反応は概ね良かったようです。

キエフの大門はこんな感じ!

圧倒的な大音量で迫る最終曲、「キエフの大門」。
弦楽器、管楽器、打楽器すべてに聴かせどころのあるこの曲、中でもトランペットの秋月孝之、ホルンの池田重一、チューバ川浪浩一をマエストロは何度も指名し立たせて祝福していたのが印象的でした。

盛大な拍手に応え、アンコールで取り上げたのはハチャトゥリアン「仮面舞踏会」。
フィギュアの浅田真央でお馴染みのあの曲ですね。
今回の「南海コンサート」は最後までロシア音楽にこだわった演奏会でした。

                    

そして、いよいよ月曜日からは1月定期の練習が始まります。
ボッセさん体調不良による降板で急きょ指揮台に立つのは、音楽監督の大植英次。
監督指揮の「オックスフォード」と「エロイカ」です。

先日のブログでボッセさんへの思いや曲目変更の理由などを語った監督。
その後、ハイドンの楽器配置は監督の研究の結果を受けて特別な物になったと聞いています。
明日からの練習、そのあたりも含めてしっかりレポートいたします。
どうぞご期待下さい。

1月定期のチケット、まだ余裕があります!
急きょ決まった代役とは云え、ファイナルシーズン大詰めでの監督指揮の定期演奏会です。
本当なら、監督に超満員の会場で振ってもらいたい!
監督を多くのファンの拍手、喝采で包んであげたい!


監督渾身の「オックスフォード」と「エロイカ」、ぜひともお越しください

 『第454回定期演奏会』 
 
 日 時:1月26(木)、27(金)19時開演(18時開場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:大植英次
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:ハイドン/交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」Hob.Ⅰ:92
     ベートーヴェン/交響曲第3番 変ホ長調「英雄」作品55
 料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円 D席は売り切れ
 
 ※当日券は17時半から発売いたします。
 ※25歳以下の学生と60歳以上のお客さまは、開演30分前に当日券が有る場合はお一人様1000円でご入場頂けます。学生の方は学生証を、60歳以上の方は身分を証明できるものをご提示ください。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 

| 演奏会 | 23:55 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「南海コンサート」今年は貝塚コスモスシアターです!

今日は今年2度目のホールでの演奏会「第57回 南海コンサート」の練習でした。

客演コンマス田野倉雅秋さん

練習前のチューニング、客演コンサートマスターの田野倉雅秋さんです。
昨年7月の「第450回定期演奏会」、首席コンマス長原幸太がソリストで登場した定期や、いずみホールのシリーズにも乗って頂いているので、皆さん良くご存知ですよね。

指揮者の梅田さんとソリスト川田さん

今年の「南海コンサート」、マエストロは梅田俊明さん、ソリストはヴァイオリンの川田知子さんです。
南海沿線周辺のホールで行われる「南海コンサート」ですが、今年は貝塚のコスモスシアター大ホールです。

素晴らしいヴァイオリンソロ

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は演奏する機会の多い人気の曲だけに、どうしても比較してしまうのですが、川田知子さんは本当に素晴らしいです!
伸びやかでいて力強い音色、そして確かなテクニック。
今年がデビュー20周年とか。
若手実力派のイメージでしたが、今ではヴァイオリン界を支える立場になられました。 
川田さんのチャイコフスキー、ぜひ聴いて頂きたいです。 オススメします!

「ルスランとリュドミラ」序曲

今年の「南海コンサート」はオールロシアプログラムです。
歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲も組曲「展覧会の絵」もオーケストラの魅力溢れる選曲です。 弦楽器はもちろん、管楽器も打楽器も大活躍、華麗なるオーケストラサウンドが聴けますよ!

  マエストロ、よろしくお願いします!

マエストロとは10月の和歌山「かんでんクラシックチャリティコンサート」以来の共演となります。 あの時もチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をご一緒しましたね。
マエストロ、どうぞよろしくお願いします

| お知らせ | 04:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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今年度の学校巡回公演、これにて終了!

朝の高松港です。 
これからフェリーで小豆島へ渡ります。
学校巡回公演3日目、本日の学校は香川県小豆郡土庄町立土庄中学校です。

小豆島へフェリーでGO!

小豆島へのフェリー、その名も「第一しょうどしま丸」。 
そのままですね

雨の中を行くフェリー

せっかくのフェリーからの風景、雨のためあまり見えません。  残念

3年前に建て替えた校舎

土庄中学は3年前に校舎を建て替えたようで、木目もくっきり美しい廊下です。

体育館がコンサートホール

広い体育館ではすでにセッティングが行われています。
メンバーもだいぶん集まって来ています。

練習中の崔氏

まもなくゲネプロ開始。
大きな音でバリバリ弾いているのはコンサートマスターの崔 文洙(チェ・ムンス)。
それにしても存在感ありますね

崔氏、メール中に笑顔で

本番の衣装に着替え、コンマス控え室でメールを打っている崔 文洙。
話しかけるとニッコリ、優しい笑顔です。
首席コンマスの長原幸太退団後は、彼を中心にした体制でまわしていくことになります。
「崔さん、よろしくお願いします!」

開演でーす!

演奏会が始まりました。
広い体育館にはいつの間にか椅子が並び、生徒は座って聞いています。
間を置いて、先生方も座って見学です。

指揮者体験コーナー

学校公演でいちばん盛り上がる指揮者体験コーナー。
前日までの小学生は皆積極的に手を挙げるのに対し、この日はしーん
見かねたマエストロが指名しても、なかなか前に出てきません(笑)
最後は観念して出て来てくれました。
いざ「運命」の指揮になると、やはりどこも同じ、大爆笑でした

楽器紹介は打楽器パート

楽器紹介、本日は打楽器編です。
ティンパニー、大太鼓、スネアドラム、シンバル。
打楽器だけでもちゃんとアンサンブルができる事を証明してくれました。
横に置かれているのはストーブです。
この日は特別寒かったですね。

終演です.

楽しい時間はあっという間に過ぎます。
昨日の小学生の熱狂的な感じとは随分違いますが、生徒の皆さんの目は輝いていましたよ。
代表の方からマエストロにお花を頂きました。
小学生と比べると、中学生は随分大人なのですね。

「土庄中学校の皆さん、ありがとうございました!」

小豆島からフェリーで帰宅の途に

今日は朝からずっと雨
小豆島から高松港に向けて、もう一度フェリーに乗ります。

 マリンライナー
   
そして、高松駅から岡山までは、快速「マリンライナー」で1時間。
岡山から新大阪までは新幹線で50分です。
年が明けてから2回に分けて学校巡回公演の旅に出ていましたが、今年度はこれにて終了です。
少々疲れた半面、子供たちから随分元気も貰いました

明日は、明後日21日に迫った恒例の南海コンサートの練習です。
今年になって2度目のホールでのコンサート。
貝塚のコスモスシアター大ホール、大阪から近いですよ。
チケットは全席自由、まだ余裕があるようです。
梅田俊明さんの指揮、川田知子さんのヴァイオリンでお届けします。

今週の土曜日、大阪フィルサウンドをライブでお聴きください

『第57回 南海コンサート』 

 日 時:1月21(土)15時開演(14時半開場) 
 会 場:コスモスシアター大ホール(貝塚市民文化会館)
 指 揮:梅田俊明
 独 奏:川田知子(ヴァイオリン)
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
     チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 二長調 作品35
     ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
 料 金:一般3000円 / ペア5000円(全席自由・消費税込)
 
 

| 演奏会 | 00:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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学校巡回公演、2日目は高松です!

目覚めると、ここは香川県の高松。
学校巡回公演第2日目、とても気持ちの良い朝を迎えました。
ご飯を食べて準備を整え、さあ出発です!

高松築港駅

高松琴平電気鉄道(愛称ことでん)、高松築港駅です。

本日訪問する高松市木太町にある木太南小学校へは、ここから‘ことでん’に揺られること11分。 林道駅から10分ほど歩いたところにあります。

学校は小川のそばにあります

小学校の横には川が流れています。 目的地、木太南小学校に到着です。

大フィル号

今日も大フィル号は既に着いていて、私たちを出迎えてくれます。
本番まではあっという間です。
音出し~ゲネプロ~昼食そして、いよいよ本番です!

いざ、本番の舞台へ2

本番衣装のマエストロ円光寺さんに学校公演についてお聞きしました。
「一年の活動の中でも特に楽しみにしている公演で、子供たちの本当に素直な気持ちに支えられています。 将来この中からクラシック好きが一人でも二人でも出てきてくれたら嬉しいですね。」

袖で待機するマエストロ

子供たちは全員体育館に座って、先生からの注意事項を聞いています。
マエストロも準備完了です。 

さあ、開演です!

「木太南小学校の皆さん、よろしくお願いします!」
ほどなく「ウイリアム・テル」序曲が鳴り始めました。

打楽器体験コーナー

オーケストラに合わせて太鼓を叩いてみましょう!のコーナー。
曲は歌劇「カルメン」より“闘牛士”です。
皆さんとても積極的ですね。

アンコール!

木太南小学校の皆さん、最初からもの凄く反応が良かったのですが、本編終了後にはご覧のような感じで盛り上がってくれました。

盛り上がる子供たち!

マエストロが「踊りたい人は広い所に出て踊ってもいいですよ」と言うと、数人が後ろのスペースで踊り出したのを皮切りに、次々と子供たちが場所移動をはじめ、凄い事に。
ちょっと無いノリの良さでした!
こんなに喜んで頂けて、本当に光栄です。

ことでん

学校によって表現が違うのですね。 いやー驚きました。
完全にこちらが元気をもらいましたね。

「皆さん、どうも有り難うございました!」

帰りも‘ことでん’に乗って帰ります。
昨夜と同じホテルでもう1泊。
明日の朝、高松港からフェリーで小豆島へ移動して演奏会です。
きっと明日も素敵な出会いが待っているはず。
とても楽しみです

学校巡回公演、いよいよ明日は最終日です。
また報告しますね、では   

| 演奏会 | 05:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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