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2012年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年03月

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佐世保の皆さま、お世話になりました!

「冬の大植祭り」最終章となった「佐世保演奏会」は、大盛況のうちに終了しました。
ご来場頂きました皆さまにはこの場を借りて御礼申し上げます。

佐世保駅

会場となったアルカスSASEBOは、JR佐世保駅から3分のところに位置しています。

アルカスSASEBO

アルカスSASEBOはプロセニアム型で客席2000席、西九州最大級のホールです。

ホール入口

ホール入口にはこんなに大きな大阪フィルのサインが。 有難うございます。

公開ゲネプロ見学者

ホール内の客席はご覧のうような立派なものです。
ゲネプロはチケット購入者など一部の方に公開されていました。 

大植監督ご挨拶で公開ゲネプロがスタート

公開ゲネプロは、お客さまに向けた大植監督のご挨拶から始まりました。

コンチェルトのゲネプロ風景

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲のゲネプロ風景です。
竹澤恭子さんのパワフルかつ美しいヴァイオリンサウンド、いつ聴いてもブラヴォーです!

監督とコンマス長原が打ち合わせ

監督とコンマス長原幸太の綿密な打ち合わせはあ佐世保でも変わりません。

26本番直前、監督と竹澤さん

コンチェルト本番前の緊張感溢れるショットです。

コンチェルト本番中

特別に舞台下手袖からの本番写真をお見せ致しましょう。
竹澤さんのヴァイオリンにオーケストラを完璧に合わせる監督。
監督のカラダは完全に竹澤さんに向いています。
竹澤さんのヴァイオリン、惚れ惚れするほどパワフル ですね。

本番オケ全景

アルカスSASEBOのオーケストラ全体風景です。
バックにパイプオルガンはありません。 ステージは広いです。

指揮する監督

佐世保でも全身を使った熱い熱い監督の指揮です。
渾身のチャイコフスキー4番がアルカスSASEBOに鳴り響きました!

袖に引っ込む大植監督

残念ながら‘満員御礼’とはいきませんでしたが、多くの方に来て頂きました。
キャパ2000席と立派なアルカスSASEBOで聴く大フィルサウンド。
ご来場のお客さまはいかがだったでしょうか?

私たち大阪フィルを呼んで頂きました関係者の皆さま、ありがとうございました。
そして、ご来場頂きましたお客さま、本当にありがとうございました。
素晴らしい街、素晴らしいホール、素晴らしいお客さま・・・。
私たちの音楽を聴いて頂きまして、本当に幸せでした


この公演で大盛り上がりの「真冬の大植祭り」は終了です
監督はこのままドイツに戻ります。
次、日本に戻ってくるのは「大植英次スペシャル・コンサート」のタイミング。

皆さま、略して「大植スペシャル」をよろしくお願いします

「大植英次スペシャルコンサート」  

   チケット一般発売:3月6日(火)10時より!

日 時:2012年3月31日(土)15時開演(14時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:大植英次
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
曲 目:ブルックナー/交響曲 第8番 ハ短調(ハース版)
料 金:A席6000円 B席4500円 C席3000円
※未就学児童の入場はご遠慮願います。


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| 演奏会 | 01:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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本日「佐世保演奏会」です。 皆さま、ご来場ください!

大阪、東京とすべてチケットはSOLD OUT!
大盛り上がりの「真冬の大植祭り」もいよいよ最終章「佐世保演奏会」を迎えます。

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これまでは“春の祭典”“田園”という重量級プログラムを引っ提げ演奏してきた大植監督と大阪フィルに、強力な助っ人が現れました
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‘世界のKYOKO’ヴァイオリンの竹澤恭子さんです
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今日は生憎、どしゃぶりの雨
弦楽器はこんな日、憂鬱になります。
楽器は木で出来ているため、湿気て音がちゃんと出ないのです

そんな中、この方は外から見ている限り、なんら問題無さそうにバリバリ弾いておられます。
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このBADな環境の中でも竹澤さんの愛器、ストラディヴァリウス‘ヴィオッティ’はクリスタルサウンドを奏でておりました。

全身で楽器を弾き、熱く大きな音を奏でるパワフルな竹澤さん、オーケストラだけの間奏で見せる表情はクールビューティのそれです。

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これまでにも何度も共演を重ねている監督と竹澤さん。
お互いに手の内は知り尽くしています
この日も練習前に行う打ち合わせは、そんなに長い時間ではありませんでした。

竹澤恭子さんのことを監督は 「ひとこと、天才です! それ以上の言葉はいりません。 彼女は日本人の持つ 侘び寂び といった感性を持った世界的なヴァイオリニストです!」 と語っています。

この日の練習でもアイコンタクトでどんどん進んでいきます。

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竹澤さん、コンサートマスター長原幸太ともこれまで何度も共演しています。
また、大阪フィルとはヨーロッパ演奏旅行の際にソリストとして帯同したこともある仲。
メンバーに知り合いもたくさんいるそうです。

そんな中、長原もソリストの経験がある“シベリウス/ヴァイオリン協奏曲”を、圧巻のテクニックで演奏する竹澤さん。

二人の顔合わせも密かに楽しみですね

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「佐世保演奏会」、後半はチャイコフスキー/交響曲第4番。

「チャイコフスキーはこの曲で交響曲の作り手として世に認められました。 ロシア民謡が組み込まれていたりと、とても民族色が強くきれいな曲でチャイコフスキーの代表作です。 今年度、大阪でチャイコフスキーのシリーズ企画をやっていた事もあり、この曲はかなり研究をしてきました。 本日はそういった事も反映させた交響曲4番を聴いて頂きたいと思っています」 と佐世保の方に向けた広報誌でも語る監督。

大阪では大変話題になった曲です。

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竹澤恭子さんの素晴らしいヴァイオリンが聴ける“シベリウス/ヴァイオリン協奏曲”、監督とオーケストラにとって曲の相性の良さは実証済みの“チャイコフスキー/交響曲第4番”、そして大阪ではクイズ大会の課題曲として話題になった“歌劇「オプリチニク」第4幕より 踊り ”を交えた鉄壁プログラム。

このプログラムは佐世保でしか聴く事が出来ません。

チケットはまだ少し余裕があるようです。
どうか大植監督と大阪フィルの奏でる音楽を聴きにいらしてください。
お待ちしております

『佐世保特別演奏会』 

 日 時:2月24(金)19時開演(18時半開場) 
 会 場:アルカスSASEBO 大ホール
 指 揮:大植英次
 独 奏:竹澤恭子(ヴァイオリン)
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:チャイコフスキー/歌劇「オプリチニク」第4幕より‘踊り’
     シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 二短調 作品47
     チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36
 料 金:S席7000円 A5500円 B席4000円  
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。 

| お知らせ | 09:10 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「佐世保演奏会」の練習が始まりました!

「東京定期」の疲れも見せず、大植監督が元気な姿を見せました。

「佐世保演奏会」に向けた練習が本日より始まります。

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監督はまずコンサートマスター長原幸太と握手をします。
続いて弦楽器トップと握手をして後、指揮台に上がります。

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「おはようございます! 東京公演お疲れさまでした」

そう語った監督は少しの間をおいて、指揮棒を振り下ろしました。

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ホルンとファゴットによるファンファーレは、金管全体へと移り勇壮に鳴り響きます。

チャイコフスキーの交響曲第4番です。

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チャイコフスキーはベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーと並び、朝比奈時代から大阪フィルにとっては大切なレパートリー。 第4番の交響曲は“悲愴”、“第5番”と並んで演奏機会の多い人気の曲です。
そして、大植監督も得意とする曲です。

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本番では暗譜で指揮をする監督ですが、練習では色々と研究の結果発見した事など細かく書き込んだ楽譜を、付箋を頼りにめくりながら、丁寧にチェックしていきます。

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それにしてもこの真剣な表情。 
真っ直ぐに伸びた腕で、指差しされたら震えてしまいそうですね。

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そうかと思えばこの笑顔。
監督の要求をなんとかやり遂げようと思うんじゃないですか

2012-02-24 佐世保

大阪、東京と各地を廻って来た「真冬の大植祭り」もいよいよ最終地、佐世保です。

チャイコフスキー/交響曲第4番とシベリウス/ヴァイオリン協奏曲。
前プロで、ミステリーピースでお馴染み、歌劇「オプリチニク」第4幕よりダンス。

ヴァイオリンは‘世界のKYOKO’竹澤恭子さん。

先日、竹澤さんがNHK交響楽団の定期で、このシベリウスを見事に演奏されていた映像がテレビで放映されていました。

大阪でも東京でも聴けない 佐世保だけ のスペシャルプログラムです!

音楽監督としての大植英次の演奏はこの機会を逃すと3/31「大植スペシャル」のみ。

佐世保の皆さま! 長崎の、九州の皆さま!

大植英次の振る大阪フィルを、よろしくお願いします

『佐世保特別演奏会』 

 日 時:2月24(金)19時開演(18時半開場) 
 会 場:アルカスSASEBO 大ホール
 指 揮:大植英次
 独 奏:竹澤恭子(ヴァイオリン)
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:チャイコフスキー/歌劇「オプリチニク」第4幕より‘踊り’
     シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 二短調 作品47
     チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36
 料 金:S席7000円 A5500円 B席4000円  
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。 

| お知らせ | 17:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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大盛況だった 「大フィル東京定期」 をレポートしました!

「第49回東京定期演奏会」は2月19日、サントリーホールで行われました。

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入場券は当日席対応として数十枚を残すだけで、ほとんど完売状態で当日を迎えました。
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当日券を求めて長蛇の列ができ、開演までにはすべて完売いたしました  
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クラシックの殿堂 東京のサントリーホール、誰もいない客席の風景です。
ステージ上、指揮者の立つ位置から見たらこんな感じです。
本番ではここにお客さまがぎっしり埋まった訳です。
スゴイですよね!
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ステージの上にもまだ誰もいません。
椅子や譜面台、そして1部の楽器は既に置かれています。
写真は下手の後方、ワーグナーチューバの位置から指揮者方向を見た感じです。
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メンバーの誰よりも早くホールに到着し、舞台をセッティングしたステージマネージャ清水直行。
いつも慣れ親しんだザ・シンフォニーホールではなく、サントリーホールです。
いつもにも増して心を込めてステージを作り上げた事は想像に難くありません。
それは、彼の指示で動き回ったステージスタッフも気持ちは同じはず。

清水は指揮者の位置から全体を最終チェック中です。
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オーケストラがステージに乗った風景です。
客席、パイプオルガン、照明など全てにおいてザ・シンフォニーホールとは違います。
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ゲネラルプローベが始まりました。
心地よい緊張感といえば良いのでしょうか。
監督もメンバーも引き締まった表情が印象的でした。
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上手からヴァイオリンを方向を見るとこんな感じ。
編成の大きな“春の祭典”、ステージ上はいっぱいです。
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大太鼓、トランペット、クラリネット方向を上手から見るとこんな感じ。
トランペットのいちばん左がわに、バストランペットとして参加頂いたユーフォニウムの名手 外薗祥一郎さんの姿が見えます。
同じ仲間の楽器でも大小取り混ぜて並ぶと、見応え聴き応えありますね。
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ティンパニー、トロボーン、チューバ、ファゴット、オーボエです。
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8本のホルン、そしてアルトフルートです。
7番、8番ホルンはワーグナーチューバも持ち替えて演奏します。
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上手客席斜め位置から見たステージ全景です。
楽器の位置関係はこの方が良く判りますね。
それにしてもヴァイオリン、ヴィオラは客席までわずか。
“春の祭典”、本当に大きな編成の曲です。
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休憩を挟んでゲネプロ後半、“田園”です。
チューニングするコンマス長原幸太、その横には監督です。  
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パイプオルガン側P席から見た“田園”を指揮する監督。

コンマス長原幸太と向き合うのは、2ndヴァイオリン佐久間聡一と田中美奈。
“ハルサイ”とは違い、“田園”は対向配置で演奏します。
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下手客席斜め位置から見た“田園”のオーケストラ全景です。
椅子だけ残っているのは、“ハルサイ”との奏者の数の違いですね。
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“田園”を指揮する監督。
楽譜には注意事項が書き込まれた箇所を指し示す付箋がびっしり。
“田園”も“ハルサイ”も練習では普通に楽譜を使用していますが、本番では暗譜。
指示内容を完全整理し、難曲“ハルサイ”を暗譜で指揮します
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監督ならではの全身を使った指揮ですね。
“田園”では指揮棒を使っていませんでした。
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ゲネプロの最中、コンサートマスター長原と打ち合わせをする監督。
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ゲネプロ終了直後の監督です。
後ろの柵にもたれてオーケストラ全体を眺める姿、よく見かけるポーズです。
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サントリーホール、開場時間になると入り口のパイプオルゴールが鳴り響きます。
ブドウ畑の番人の老人と少年がオルゴールを回します。
サントリーホールの名物となっている光景です。

残念ながら本番中の写真撮影が許可されていないため、写真はありません。
満員のお客さまはとても温かく迎えてくださいました。

“田園”、“春の祭典”ともに最後の音が鳴り終わった後もフライング気味の拍手やブラヴォーはなく、しっかりと私たちの音楽を聴いて下さっていたのが良くわかりました。
そして、監督が動き出してからの拍手喝采、ブラヴォーの嵐は驚くほどです

永遠に続くかと思うほどのカーテンコール、そしてパートごとに奏者のお披露目!
オーケストラがステージから去ってからも拍手は鳴り止みません。
監督はオーケストラのいないステージに呼び戻されました。
指揮者にとってこれほどの名誉はありません。
晩年の創立名誉指揮者・朝比奈隆を彷彿させるシーン。

次の瞬間、監督はステージを飛び降りて、客席に入ってお客さまと握手をしています。
星空コンサートの風景がサントリーホールで再現されているとは・・・
これは朝比奈時代にはなかったことですね(笑)。

東京定期、大成功! 胸を張って言わせていただきます

渾身の指揮をする監督と、凄まじいまでの集中力で応えるオーケストラメンバー。
本当にブラヴォーでした!

そしていちばんブラヴォーなのは、東京のお客さまです。
温かい声援、本当に有難うございました。 私たちからも拍手です
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サントリーホールのバックステージには世界的なアーチストに混じって創立名誉指揮者・朝比奈隆のサインもあります。 
大植監督は、朝比奈時代からの重厚なサウンドを引き継ぎ、さらに色彩豊かな表情を加え躍動感と生命力に溢れた音楽を創り出しました。

伝統の大フィルサウンドを関東地方の皆さまに聴いていただけて、これほど光栄な事はございません。
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帰ろうと楽屋口から出てきたコンマス長原幸太をファンの皆さまが取り囲みます。
カメラを向けられると、長原は満面の笑みでポーズ!
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楽屋口で急きょ実施のサイン会、監督はいつも通りファンの皆さまと語らっています。
このサイン会、ファンの皆さまと監督の信頼関係の成せるものですね。
ほとんど休まずにサイン会に臨む姿を見て、周囲は大変そうに思うのですが、この時間が監督をリフレッシュさせるのかも知れませんね。
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東京定期、終わりました。 終わってしまいました!

年に一度の大舞台、サントリーホールの演奏会。
超満員のお客さまに見守られ、演奏会は終了いたしました。

東京のお客さま、盛り上げていただき改めて感謝申し上げます

「真冬の大植祭り」はこのあと、長崎の佐世保に舞台を移して行われます。
少し休憩して、水曜日からは佐世保に向けた練習スタート!

佐世保が終われば、いよいよ3月31日の「大植英次スペシャルコンサート」。

皆さま、最後まで「大植祭り」をよろしくお願い申し上げます

| 定期演奏会 | 16:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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大植監督、渾身の“春の祭典”と“田園”が鳴り響いた夜!

「第455回定期演奏会」初日は大変寒い中、ザ・シンフォニーホールいっぱいのお客さまにお越し頂き、大盛況のうちに幕を閉じる事が出来ました。
ご来場頂きましたお客様には、この場をお借りして御礼申し上げます。

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大植英次が大阪フィル音楽監督として指揮をする最後の定期演奏会。
早々に補助席を含め、チケットは完売しておりました。

この日、ロビーに貼り出された1枚の紙の周りを多くのお客さまが取り囲んでいます。
3月31日に行う「大植英次スペシャルコンサート」の曲目発表です。

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発表がここまでずれ込んでしまい、本当にお待たせ致しました。
そして、本当に申し訳ございませんでした。

曲目はブルックナー/交響曲第8番に決定致しました!

チケットは一般発売が3月6日と公演日まで)1カ月を切っています。
とても厳しいスケジュールですが、皆さまよろしくお願い申し上げます。

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この日も、本番に先駆けてゲネプロが行われました。
上の写真は“春の祭典”のオーケストラ全体写真です。
わかりにくいですか?
5管編成、弦楽器16型でお届けする“ハルサイ”。
大変重量級のプログラムを大きなサイズで演奏致しました。

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“ハルサイ”は何といっても冒頭のファゴットです。
何とも締め付けるような高音のメロディ。
演奏するのはファゴットトップ奏者、宇賀神広宣です。

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監督の指揮はいつものように表情豊かです。
今欲しいその音を引き出すために、瞬間瞬間に顔の表情も変わります。

こんな挑発的な表情もあるかと思えば・・・

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思い通りにいった時には、最高の笑顔で good!

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練習の時も紹介しましたが、これだけ色々な楽器が揃うのも珍しいので出来る限りその雰囲気が伝わるように紹介させて頂きます。

いちばん上の段には2台のティンパニー。
そしてその下にはトランペットとトロンボーンですね。
中央からトロンボーンが3本。 トランペットも中央から手前に、ピッコロトランペットとトランペットが3本見えまが、本当はその横にもいて、奏者は合計5人。 そしてその横には珍しいバストランペットまであります。 これを吹くのはユーフォニウムの名手として知られる外薗祥一郎さん。 マウスピースがほとんど同じなのでユーフォニウムかトロンボーン奏者が吹くそうです。  
その下がクラリネットです。 中央からクラリネット2本、バスクラ2本、エスクラ1本。 わかりますか、楽器の大きさが違います。
その下はフルートです。 中央からフルート2本、ピッコロ2本、アルトフルート1本。

奏者は色々な楽器を持ち替えたりしますので、今吹いてる楽器の紹介ですので。

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トロンボーンは3本のうち2本が写っています。隣がチューバ2本です。
その下はファゴット。 ファゴットが3本とコントラファゴット2本。
その下、フルートの隣にオーボエが並びます。
オーボエ3本とイングリッシュホルン(コールアングレ)2本。

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ホルンは総勢8名。 ごめんなさい6番ホルンが写っていません。
下の段、右中央寄りから、2名ずつで1番、2番、その上の段が3番、4番。
その向こう下の段が5番、6番、上の段が7番、8番。
7番と8番の奏者はワーグナーチューバを持ち替えて演奏します。

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1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンです。
客席側5プルトとその横後ろ3プルトが1stヴァイオリン。
その内側7プルトが2ndヴァイオリン。
コンサートマスターはもちろん長原幸太。

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打楽器奏者も大活躍の“春の祭典”、いちばん後ろに陣取ります。
その前に金管楽器、木管楽器が座ります。
その前にはチェロが、そして上手側、いちばん客席に近いところにヴィオラが位置します。

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上手側弦楽器を正面から見た風景。
ヴィオラ、チェロの奥にコントラバスが位置します。

なんとなく楽器の並び順や場所がわかって頂けましたでしょうか。
演奏終了後、監督がパートごとに立たせてお客様に紹介しますので、良く判ると思います。

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笑顔の監督、先ほどの挑発的な表情と同じ人物とは思えないほど。 癒されます

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コンマスの席に座って打ち合わせをしている監督です。
後ろにはコンマス長原幸太の姿が。

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コンサートマスターの仕事は色々とあります。
長原幸太の動きを僅かな時間見ているだけでも、色々と動いています。

1stヴァイオリン2プルトの力武千幸、鈴木玲子に指示を出す長原。

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チェロのエキストラトップ上森祥平さんと打ち合わせをする長原。

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2ndヴァイオリン佐久間聡一とも打ち合わせています。

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もちろん大植監督と話す時間がいちばん長いです。

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監督も“田園”のオーボエ1番を吹く浅川と打ち合わせています。

音楽家は演奏する以上に言葉で伝える事が大切なのですね。
当たり前の事だとは思いますが、演奏はパフォーマンスの最終形だと気付きました。

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今回のプログラム、監督が長年やりたかったというこだわりのものだったのです。

当時、音楽監督を務めていたミネソタ管弦楽団のジャパンツアーで演奏予定のプログラムでしたが、9.11テロでツアー自体が中止になりました。
今回そのプログラムが実現したのです。
監督はその事をずっとサイン会でも嬉しそうに話していましたが、なんとお客さまが中止になったミネソタ管弦楽団のチラシを持ってこられ、それにサインして欲しいと。
なんともすごいタイミングで、驚きました
確かに曲目は“田園”と“春の祭典”と書いてありますね。
あれから11年ですか

もちろん監督は喜んでサインをしていました。

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サイン会でご機嫌な表情の大植監督です。
横には大好物の みかん が転がっています

お客さまとの会話でリフレッシュして、より熱い“田園”“春の祭典”を演奏致します!

「2月定期演奏会」はもう1日ございます。

ご来場のお客さま、どうぞご期待下さい  


| 定期演奏会 | 14:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「大植英次スペシャルコンサート」 詳細発表いたします!

皆さま大変長らくお待たせいたしました。

3月31日(土)にザ・シンフォニーホールにて開催いたします 「大植英次スペシャルコンサート」 の詳細がようやく決定いたしました。

昨年末から募集しておりましたコンサートのプログラム・アンケートには、皆さまから多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。
上位には他に「英雄の生涯」や「復活」などもありましたが

“ブルックナー交響曲第8番”

に決めさせて頂きました。

「朝比奈先生から引き継いだ大阪フィル。 音楽監督として最後に演奏する曲は、やはり朝比奈時代から大阪フィルが最も得意とするブルックナーの8番しかないと思いました。 ファンの皆さまからのリクエストも多く、ご期待に応える形で最後にこの曲を演奏出来ることはこの上なく光栄な事です」 と語る監督。


今後も大植監督には「桂冠指揮者」として大阪フィルに名前を残し、今までとは違う立場でアドバイスや指揮をしてもらう事を考えると、「感傷に浸るのではなく、未来に向けた新たな出発のコンサートにしたい 」 と思っております。

実際4月以降も、5月の兵庫芸文での“マーラー3番”、7月定期での“マーラー9番”と重量級のコンサートが既に決まっています

そんなことからも、これまで 「ファイナルコンサート」 と謳ってきましたが、大植監督の“別れを告げるようで辛い という想いもあり、コンサートタイトルを 「大植英次スペシャルコンサート」 に変更してお届けします。

明日、新聞に掲載する広告がこれです

新聞広告として掲載する原稿

チケットの発売は3月6日です。
発売日は混雑が予想され、皆さまにはご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願いします。


皆さまから頂きましたリクエストの上位20曲を参考のために掲載します。
ブルックナー/交響曲第8番以外の曲です。 順不同となっています。 

R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」、マーラー/交響曲第2番「復活」、ベートーヴェン/交響曲第7番、ブラームス/交響曲第1番、ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」、ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」、バーンスタイン/「キャンディード」、マーラー/交響曲第1番「巨人」、マーラー/交響曲第5番、ショスタコーヴィチ/交響曲第5番「革命」、ブラームス/交響曲第4番、ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲、ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」、マーラー/交響曲第8番「千人の交響曲」、マーラー/交響曲第6番「悲劇的」、チャイコフスキー/交響曲第5番、チャイコフスキー/序曲「1812年」、リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」、R.シュトラウス/組曲「ばらの騎士」


「大植英次スペシャルコンサート」

日 時:2012年3月31日(土)15時開演(14時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:大植英次
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
曲 目:ブルックナー/交響曲 第8番 ハ短調(ハース版)
料 金:A席6000円 B席4500円 C席3000円
※未就学児童の入場はご遠慮願います。


| お知らせ | 15:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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さあ、いよいよ「第455回定期演奏会」第1日目が始まります!

「2月定期演奏会」練習3日目の模様をレポートします。

監督とコンマスの握手

大植監督は練習を始めるにあたってまず弦楽器のパートトップと握手をします。

最初はもちろん首席コンサートマスター長原幸太です。

本番を待つトランペット

今日は“春の祭典”から練習が始まります。

この曲、ご存知のようにとても静かで緊張感のある音楽が一転、管楽器、打楽器が吠えるように鳴り響きます。
さあ、これから金管いきますよ!という前には、人も楽器も休息が必要。
出番を前に、暫しのインターバルをとっている大小さまざまなトランペットたち。

本番に向け、調整されるクラリネットにファゴット

エスクラ、バスクラ、A管、B♭管さまざまなクラリネットに、ファゴット、コントラファゴットたちも、直前までベストな状態に仕上げられて出番を待ちます。

監督のスコアには付箋がいっぱい

今日の練習、最初に細かく音の確認から始まりました。

細かな指示が飛びます

ここまで2日間で監督は気になる音をチェックしていたのでしょう。

例えば「ホルンの何番!何小節目の何拍目の音は半音低いはずです」といった具合です。

間違って印刷された音を指摘します

中には「その音は印刷ミスで、この音が正解です!」と云うのまであります。

指揮者って根気のいる仕事ですね

ただでさえ不協和音と変拍子で訳がワカラナイと思うのですが、さすが監督ですね。
根気強く、一音ずつ指摘いきました。

強弱記号について

強弱記号もそうです。

「この楽器とその楽器はピアニッシモですが、こちらの楽器はピアノです!」
「次の小節の1拍目までディミニュエンドは続きます!」

そういった丁寧な指示のあと、次合わせると完璧に揃うのも凄いですね。
メンバーの集中力そして何よりも技術力が有ってこそのハナシですが。 

悠然とした監督

そんな事を繰り返して、“春の祭典”のような複雑な音楽もきちんと揃ってきました。

どうぞお楽しみに!

練習終了後、「どうですか明日のチケットは売れていますか?」と聞く監督。

1ヵ月以上も前に補助席まで完売だと云う事を知っているのに、これです

完全に余裕から来る言動ですね 。 
演奏も心配無いという事でしょうか。

皆さま、これは楽しみですよ! 
監督として振る最後の定期です、抜かりが有るはずはありません

名演の予感さえする、そんな練習3日目でした。


そして、いよいよ本日夕方には3/31コンサートの詳細を発表致します!

皆さまには本当にお待たせ致しました。

本日の定期演奏会ではチラシとしてお渡しします。
17時前にはホームページに掲示し、ツイッター、ブログでもアップする予定です。
大阪フィル・チケットセンター(06-6656-4890)でも漸くお答え出来ます。

どうぞ、こちらもご期待下さいませ


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「第455回定期演奏会」練習2日目レポート

「2月定期」練習2日目は“田園”から始まりました。

“田園”から練習スタート!

ベートーヴェンが“田園”を作曲したのは1808年。
今から200年以上前、そして“春の祭典”から100年以上前の事なのですね。
ベートーヴェンの交響曲の中で唯一の5楽章の作品、そして各楽章に表題が付いていることなどが他の作品とは違うところです。

“田園”と“春の祭典”、このような機会がなければこの2曲を並べて聴くという事は無かったと思います。
しかし2曲とも自然を題材にした曲であり、自然の厳しさを描いている。
とても牧歌的な面と激しい面を併せ持った曲という点でも共通点があるような。
それにしても、“春の祭典”のインパクト、強過ぎますよね。

ミネソタ管、幻のジャパンツアーの曲でした!

監督は以前からこの2曲を一度に演奏する構想を持っていたのです。
実はこの2曲の組み合わせ、当時ミネソタ管弦楽団の音楽監督だった時のジャパンツアー用のプログラムだったのですが、ジャパンツアーは中止。
2001年9月11日、あの忌まわしい9.11テロですね。
あの時からずっと演奏したいと願っていたプログラムが晴れて実現する訳です。
監督の気合は相当なもの  

対向配置で演奏します

“田園”の楽器配置はと言うと、コンサートマスター長原幸太の向かいに座るのは2ndヴァイオリン佐久間聡一と田中美奈の鉄壁の2トップ。 
1stヴァイオリンの隣が小野眞優美率いるヴィオラ、そしてエキストラトップ上森祥平さんと近藤浩志のチェロが並びます。
一般的な対向配置ですね。

それにしてもコンマス長原幸太の身体、完全に椅子から離れて突っ込んでいます。
音楽と向き合う事で起こるこの激しいアクション、これぞ長原です。

コントラバスは上手後ろに位置します

今回の対向配置、コントラバスの位置は上手の後ろですか。
ヴァイオリンが対向配置でも、コントラバスが下手の1stヴァイオリンの後ろにくるケースもあれば、正面に1列に並ぶケースもあります。
今回はもっともオーソドックスな対向配置と言う事ですね。

管楽器は2管編成

管楽器は2管編成。 トロンボーン以外は演奏しています。 
ティンパニーも演奏モード、と言う事はこれは4楽章です。
ティンパニーの出番は4楽章の嵐のシーンだけですから。

指揮する監督

しかし改めて今回のプログラム、贅沢です。
この“田園”を聴いた後に休憩を挟んで“ハルサイ”が聴ける
後で“ハルサイ”が控えているからこそ、“田園”はこう聴かせたい!
監督の構想は色々あるのでしょう。
テンポの設定やアーティキュレーション、皆さまの愛聴盤と比べてどうですか。
どうか楽しみになさって下さい。

定期の後、東京定期が控えています

監督は楽譜を確認する時、眼鏡をかけます。
そして演奏する前にはずしたり、途中ではずしたり。
前後の流れから眼鏡を持って指示している事も意外と多いのです。
練習中は練習番号や何小節目からなどと指示する機会が多いので仕方ありません。
本番はまず暗譜なので、関係ないのですね。

  東京定期、来て下さいね!

定期演奏会の場合、指揮者に与えられる練習は3日間。
2日目の練習では“田園”から始まり、最後は“春の祭典”を前日に続き練習しました。
最後の1日を使って何をやるのか。 これで音楽が変わる事があります。

監督こだわりのプログラムによる「2月定期」そして「東京定期」。
監督ファイナルシーズンの定期としては最後になる演奏です。
オーケストラのメンバーや事務局スタッフもとても楽しみな演奏会です。
もちろんお客さまも、ですよね。

この演奏会が終わると、残すところは「3月31日の演奏会」だけです。

本当にお待たせして申し訳ありませんでしたが、「3月31日の演奏会」の詳細を明日16日に発表します!
明日の夕方、プレス発表と同時にホームページやツイッター、ブログで一斉に発表します!
もちろん大阪フィルチケット・センター06-6656-4890でもお応え致します!

そして定期演奏会のチラシの束のいちばん上に、挟みこんでおきますね。


どうぞチェックなさってください。

『エイジオブエイジ、大植英次ファイナルシーズン』 の全容がオープンになり、幕を開ける 「2月定期演奏会」。

「真冬の大植祭り」 はこれからが本番です

どうぞ最後までよろしくお願い申し上げます


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監督登場! 「真冬の大植祭り」始まりましたよ!

さあ、いよいよ「2月定期演奏会」の練習が始まりました!

大阪~東京~佐世保、三都を巡る「真冬の大植祭り」の始まりです!

大植監督は12時半過ぎに大フィル会館に元気な姿を現わしました。

1月定期以来の監督、やはり元気です!

監督はいつものように弦楽器のパートトップ奏者と握手を交わし「おはようございます」とだけ語った後、静かにタクトを下ろしました。

冒頭のファゴットソロ、宇賀神が吹きます!

“春の祭典”の冒頭と云えばこれです、ファゴットの高音ソロ。
チャイコフスキーの“悲愴”ではファゴットの低音のソロから始まりますね。
楽器の特性からいっても意外なほど高音で奏でるメロディ。
吹くのはトップ奏者宇賀神広宣。 
難所にして最大の聴かせどころ、息をひそめてお聴きください!

5管編成の“ハルサイ”

“春の祭典”通称“ハルサイ”は5管編成とサイズの大きな事で知られています。

お判りになりますか!
いちばん上の段、打楽器が並びます。
上から2段目、トランペット5本(ピッコロTp+Tp4本)
3段目、クラリネット5本(クラリネット3本+バスクラリネット+小クラリネット)
4段目、フルート5本(フルート3本+ピッコロ+アルトフルート)

管楽器は持ち替えもあります

こちらの方が判りやすいですね。
トランペットのうち4番奏者はバストランペットに持ち替え。
クラリネットのうち3番奏者はバスクラリネットに持ち替え、それ以外の奏者も違う調性の楽器に持ち替え
フルートのうち3番奏者はピッコロに持ち替え

楽器を2本持ってステージに上がる姿をご覧になられた事ありませんか?
つまり奏者は必要に応じて違う調性の楽器を持ち替えて演奏するのです。

コンマスは長原幸太!

コンサートマスターはもちろん我らが首席、長原幸太。
なんというか、安心するのです、居るだけで。
長原幸太と一緒に過ごす定期、このあとは3月定期だけです。
皆さま、彼の雄姿もしっかり目に焼き付けてくださいね!

8本並ぶホルン

下手にはヴァイオリンの集団です。
このヴァイオリンは1stと2ndヴァイオリンが並んでいます。
つまり“ハルサイ”の楽器配置は通常配置だという事ですね。

ヴァイオリンの後ろにはホルンが8本。
後ろの左二人の奏者の前には見慣れぬ楽器が置かれて居るのが判りますか?
ワーグナーチューバです。
ワーグナーが“ニーベルングの指環”を上演する時に考案したとされるこの楽器。 
7番、8番奏者はワーグナーチューバを持ち替えて演奏します。
ワーグナーチューバが活躍する曲として知られているのが、ブルックナーの7番~9番の交響曲、“アルプス交響曲”、“火の鳥”などという事を考えると、大フィルファンにはむしろなじみのある楽器と言えるのかもしれませんね

管楽器は5管編成

センターから上手側も見ていきましょう。
いちばん上の段には打楽器です。 しかもティンパニーが2セット。
他にも大太鼓、タムタム、シンバル、タンブリン、トライアングル、ギロなどで、計6人。
上から2段目にはセンターよりトロンボーン3本、チューバ2本。
ファゴット4本、コントラファゴット1本 4番奏者はコントラファゴット持ち替え
オーボエ4本、コールアングレ1本 4番奏者はコールアングレ持ち替え
 
いかがでしょうか、何となく楽器の並びはおわかり頂けましたか?
これが判るだけで随分親しみを持って見て頂けると思います

“ハルサイ”は監督の十八番!

“春の祭典”が作曲されたのが1913年、つまりほとんど100年前の曲ですね。
この曲、100年前の曲ってびっくりです
今聴いてもインパクトが強いと思われませんか?
近現代曲の古典、そんな位置づけになるのでしょうね。

この曲を得意とするのが監督です。
音楽監督を務めていたミネソタ管弦楽団とはCDを出しています。
これがなかなか素晴らしい!

監督がどんな“ハルサイ”を聴かせてくれるのか興味は尽きません。

どうぞお楽しみに!

練習1日目は終日“ハルサイ”集中練習でした。
明日はもちろん“田園”もやる予定です。

“春の祭典”と“田園”、何となく並びが悪そうなイメージもありますが、ともに自然をテーマに書き上げられた曲です。 

この2曲を演奏する意味を監督自らインタビューで語っています。

   http://www.youtube.com/watch?v=bJHvxEkuKPg

ぜひともご覧下さい。 監督のこだわり、よく判ります。

「真冬の大植祭り」は始まったところです。

明日も練習2日目の模様をお伝えします。

どうぞお楽しみに

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若手音楽家の門出にエールを送ります!

「第20回ABCフレッシュ・コンサート」は大盛況のうちに終了致しました。
寒い中ご来場頂きましたお客さまには、この場を借りて御礼申し上げます。

華やかなサインボード

会場のザ・シンフォニーホールにはご覧のような華やかな飾り付けもあり、雰囲気を盛り上げます。

指揮は飯森範親さん

本日の主役はソリストに選ばれたお二人です。
新しい音楽家の門出を祝うように、マエストロ飯森範親さんはオーケストラをコントロールし、しっかりサポートされておられました。
そして、コンマスは首席客演の崔文洙。 お二人には心強い限りです。

ゲネプロで歌う村松稔之さん

ゲネプロで歌う村松稔之さんです。
テレマン、ヘンデル、グルック、ロッシーニと4曲のオペラアリアを見事なカウンターテナーで歌われました。
さすがにプロですね、ゲネプロでは少し余力を残しながらのオーケストラ合わせ。
本番での見事な歌声に超満員のお客様から拍手喝采、ブラヴォーまで飛び交いました!

ゲネプロでラヴェルを弾く法貴彩子さん

これまでソフィアフィルと2度共演のある法貴さん、オーケストラとの共演実績があるだけにゲネプロ段階から余裕があるように見えましたが、どうだったのでしょうか。
クラシックでもどこかジャズっぽいテイストのあるラヴェルのコンチェルト。
とてもキラキラした躍動感のある演奏だったと思います。

マエストロ渾身の「ダフクロ」、圧巻でした!

二人の音楽家をしっかりリードして、彼らの持てる力を引き出したマエストロ。
オーケストラ単独での演奏ではその分、熱い思いを感じました。
とりわけ最後に演奏した「ダフニスとクロエ」第2組曲、マエストロの思いにしっかり応えようとするメンバーの集中力もすごく、とてもエネルギッシュで「これぞ大フィルサウンド!」という演奏をお聴かせ出来たのではなかったでしょうか。

村松さん、本番を終え楽屋でチーズ!

本番の演奏を終えて楽屋に戻って来られた村松さんです。

「いやー、お客様が温かくてとても歌いやすかったです! 現在の力は出し切れたと思います! 本当に感動しました!」

村松さん、とにかく爽やかです
現在大学院生、その若さを考えると延びシロ無限大!
人気、実力を兼ね備えた音楽家になる事間違いなし
皆さん、彼のこれからの活動にはチェックが必要ですよ!

楽屋の前でばったり!

休憩をはさんで、これから出番の法貴さんと村松さんが楽屋前でばったり。

「どうやった? 力出し切れた? 客席の雰囲気は?」

「ものすごく温かい客席ですよ。 頑張って下さいね!」

そんな会話が行われていました。 
そうこうしている間に1ベルが   法貴さんの出番です

本番を終え、ほっとした様子の法貴さん

ラヴェルのピアノコンチェルトも法貴さんが弾き終わった瞬間から拍手喝采の嵐。
繰り返しカーテンコールでステージに呼び戻される法貴さん。
それからまもなく、法貴さんも高揚した笑顔で楽屋に戻って来られました。

「満員のシンフォニーホール、気持ち良かったです。 でも、悔しいところもあって! すごい経験させてもらいました。 そうそう、私のラヴェルを意識した衣装、どうでした?」 

自分で納得いかなかったところも有ったのでしょうか、終わった瞬間から自己分析。
その姿勢が成長に繋がるのでしょうね。
鮮やかなブルーの衣装、格好良かったですよ。
ドレスで出てくるものと思われていたお客さまの読みを見事に外しましたね
予定調和では終わらない、遊び心というか法貴さんのこだわりのようなものを感じましたよ。
頑張って下さいね。 またいつの日か一緒に演奏しましょう! 

なお、この日のコンサートの模様はインタビューなどを加え、2時間番組で関西エリアでテレビ放送されます。 それと、ラジオでも。

●朝日放送テレビ(6ch) 3月9日(金)の深夜26時04分から

●朝日放送ラジオ(1008KHz)2月26日(日)、3月4日(日)
    7時15分~7時55分「ザ・シンフォニーホール・アワー」


どうぞチェックしてみてください!

「ダフニスとクロエ」演奏風景

新しい音楽家の門出をご一緒させて頂き、こちらまで力が入った数日間でした。
オーケストラのメンバーもカタチこそ違え、音楽家としてスタートを切った忘れ得ぬ日の思い出がそれぞれにあります。 
法貴彩子さんや村松稔之さんのように華やかなものではないかもしれませんが、それが原点になっているはず。
気持ちを新たに、大阪フィルはこれからも頑張ります


                                             


という事で、今日から 「真冬の大植祭り」 がスタートです


「東日本大震災チャリティコンサート」より 皆さま、一緒に盛り上がりましょう!
 (C)飯島隆


そう、いよいよ「2月定期」の練習が始まるのです。

「田園」 と 「春の祭典」

16日、17日の本番を終えて、19日はサントリーホールで「東京定期」です。

そしてプログラムを 「悲愴」「シベリウスVn協奏曲」 に変えて24日には「佐世保公演」もあります。
懸案事項のご報告も含めて、色々となすべき事の多い 「真冬の大植祭り」

ザ・シンフォニーホールの「第455回定期演奏会」のチケットは完売していますが、東京と佐世保はまだ余裕があります。

当ブログでは練習風景や監督の様子など、しっかり報告致します!

どうぞお楽しみになさって下さい


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