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2012年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年04月

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皆さま、ザ・シンフォニーホールでお待ちしています!

「大植英次スペシャルコンサート」も練習最終日を迎えました。

大植監督としては音楽監督9年間を総括する記念すべきコンサート。
ファンの皆さまも特別な思いで本番を心待ちにされていると思います。

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特別な思いという意味では、大植監督ももちろんそうです。
監督はいつものように弦楽器のトップ奏者と握手をした後指揮台に立ち、話し始めました。

「今着ているこの服、1995年の初顔合わせの練習に着ていたものです。 特別な日なので着てきました!」

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何と云う事でしょう! 
あの‘阪神淡路大震災’の1995年5月、監督みずから「自分も少しでも震災復興のためにお役に立ちたい」との申し出により実現した‘阪神淡路大震災チャリティコンサート’(マーラー/交響曲第1番「巨人」を演奏)の練習の時に着ていた服を着てきたというのです。

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オシャレな監督ならではのこだわり。
初めて出会った時の服を着て特別な区切りのコンサートの練習に臨むとは・・・
先ほど9年を総括と言いましたが、初めての出会いから数えると実に17年の関係です。

監督とは、翌1996年にも「ひょうごグリーンネットワーク・チャリティコンサート」と題した震災復興絡みのコンサートで再び共演(このときはマーラー/交響曲第5番を演奏)。
この2度の演奏が決め手となり、朝比奈隆の後任監督に選ばれる事になるわけです。

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創立名誉指揮者 朝比奈隆が亡くなったのは2001年12月。
翌2002年から後継監督選びが始まり、実に7年前と6年前に2度共演し、その後長らくご無沙汰状態だった指揮者大植英次に白羽の矢が当たる事になります。
当時、大植英次はアメリカのメジャーオーケストラ、ミネソタ管弦楽団の音楽監督として活躍中でした。

大植英次は大フィルの要請を受け、2003年4月のシーズンから音楽監督を引き受ける事になりました。

監督就任コンサートは2003年の5月「第368回定期演奏会」で、その後語り草となるマーラー/交響曲第2番「復活」の演奏が行われるのですね。


歴史を振り返っている間に、随分練習が進んでいます

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フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット。
そして、トランペット、トロンボーン、ティンパニー。
お馴染みのメンバーが大フィルブルックナーサウンドを奏でます!

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コントラバス以外の弦楽四部と管楽器、打楽器の練習風景です。

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下手サイドから見た木管楽器群、演奏中の光景です。

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同じく下手サイドから見たワーグナーチューバ、ホルン、トランペットと打楽器です。
この撮影位置、ホルンとワーグナーチューバの生音が直撃、凄い迫力です!

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そうこうしていると、練習も後半。
監督は白いジャケットに衣替えです。
指揮台に上がった監督、指揮棒を構えず語り始めました。

「今着ているこの服、2003年5月マーラー「復活」の練習初日に着ていたものです。 やはり特別な日なので着てきました!」 

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何と云う事でしょう!
音楽監督9年のスタートとなった伝説の「復活」の練習初日に着ていたジャケット・・・

これまたオシャレな監督ならではのこだわり。

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2003年5月に監督就任記念演奏会で「復活」を演奏した後、10月には監督の申し出で実現した、第1回「青少年のためのコンサート」が開催されています。
実に早い動きですね。

翌2004年7月、朝比奈隆の誕生日を記念して演奏したのが“ブルックナー8番”でした。
この演奏はCDになっているので、後になって聴かれた方もいらっしゃるでしょうね。

2005年2月、「スマトラ沖大地震チャリティコンサート」を開催。
このために来日した監督と仲の良いヒラリー・ハーンとの共演が実現しました。
監督のチャリティ精神溢れる行動は、その後も色々な形となって現れます。

そもそも大阪フィルとの出会いがそうですからね

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2005年といえば東洋人指揮者として初めてバイロイト音楽祭に出演、ワーグナー/歌劇「トリスタンとイゾルデ」を指揮し、話題となった年でしたね。

翌2006年は忘れられない年となりました。
4月に「星空コンサート」、9月に「大阪クラシック」が誕生したのです。
監督が最初からこだわり続けた‘街と音楽との共生’が形になった記念すべき年です。

2007年はあまり思い出したくない年でしたね。
監督が体調不良で定期を2度降板したのがこの年でした。
そんな中にあって「ベートーヴェン交響曲全曲演奏会」を開催しました。

2008年、かつてのホームグラウンド‘フェスティバルホール’閉館記念で“第9”を演奏。 この演奏でフェス50年の歴史にいったん幕を下ろしました。 
そのフェスも来年4月に全面建て替えオープンが決まっています! 楽しみですね

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2009年、「第4回大阪クラシック」の公演数が前年の65公演から100公演になりました!

2010年、「ブラームス交響曲連続演奏会」開催。

2011年、夢であってほしいと何度願った事か、あの忌まわしい‘東日本大震災’を受けて、4月に「東日本大震災チャリティコンサート」を開催。 その後、市役所で開催した「被災地支援コンサート@大阪市役所」、監督の発案で阪急電車にピアノを持ちこみ、宝塚駅ホームで演奏した事が話題となった「阪急クラシック」など、大植監督のチャリティ精神全開となったコンサートの数々、忘れられません
ミステリーピースが話題となった「チャイコフスキー・セレクション」もこの年でした。

2012年 今年です。
1月の「第454回定期」では病気降板のボッセさんに替わり監督が指揮しました。 メンデルスゾーン/“スコットランド”をベートーヴェン/交響曲第3番“英雄”に変えて行いました。
2月定期はベートーヴェン/交響曲第6番“田園”、ストラヴィンスキ/“春の祭典”でした。


そして迎えた 「卒業の日」!、 「卒業の日」!!


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この人も卒業です!
2ndヴァイオリントップ奏者 佐久間聡一。

昨日、彼のメッセージを掲載しています。
どうぞご覧になって下さい。

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そしてこの人も!
7年半、コンサートマスターとして頑張ってくれました、長原幸太です。

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長原幸太に話を聞きました。

長い間お疲れさまでした。 大阪フィルを離れて何をするのですか?
「7年半ですか、長かったような短かったような。 自分なりに持てる力は注ぎ込み、一生懸命やってきたつもりです。 このへんでもう一度自分のペースで音楽をやってもいいのかなと思い、決めました。 拠点を関東に置きヴァイオリニストとして室内楽やソリスト、コンサートマスターなど幅広く活動していこうと考えています。 海外での仕事も決まっています。 おかげさまでスケジュール埋まっていますので、どうぞご心配なく(笑)。」 

最後の曲がブルックナーの交響曲第8番ですね。 いかがですか?
「こういった曲はオーケストラにいないと出来ません。 色々な作曲家の作品を演奏させて頂きましたが、大曲ですね。 また大阪フィルとは切っても切れ無い曲。 最後を飾るに相応しい曲だと思います。 弾くのは3度目でしょうか。 大植監督の指揮でCDが出ているので、皆さんはそちらを聴かれてイメージが出来ているかもしれませんね。 しかし今回の演奏はまた違うと思いますよ(笑)。 あれから(2004年7月)随分監督の音楽も変わったのではないでしょうか。 また演奏している私たちも成長しています。 プロの音楽家として思う事は、来て頂いたお客様の全部とは言いませんが、少なくとも半分以上の方には喜んでもらいたい。 そういう意味でも、期待に応えるだけの演奏をお聴かせしたいと思います。」
 
今回、大植監督が音楽監督から桂冠指揮者に成るタイミングでの退団ですね。 監督に対して思う事はありますか?
「大植監督の大阪フィルでの貢献度は抜群に高いと思いますよ。 ‘大阪クラシック’や‘星空コンサート’なんかは大植さんでなければ出来なかったでしょう。 発想が面白く企画力がある。 常に変化を好まれる。 変わる事を恐れない。 普通ならつい安定を求める傾向にあるのではないでしょうか。 同じ事をやりたくない。 演奏もそうですね(笑)。  大植さんと一緒にやって来れてとても勉強に成りました。 本当に幸せでした!」 

最後にファンの皆さまへメッセージをお願いします。
「大阪フィルのファンの皆さまは、いつも温かくその笑顔に何度も助けられました。 本当に感謝しています。 大阪フィルは本当に凄いオーケストラです。 練習までとは全然違う奇跡のような音楽を本番で作り出す瞬間をこれまで何度も見てきました。 どうか変わらず応援をお願いします。 私も、関西で演奏させて頂く事もあるでしょうし、その時は聴いて頂ければ幸いです。 まずは明日のブルックナー、お楽しみください。」 

長原幸太には随分と助けて貰いました。
「その経験が自分を成長させた」 とガハハハといつものように大笑い

先日の「青少年のための音楽祭」のように、ソリストとして大阪フィルと共演する機会もあるでしょう。

と言うか、ありますね。
 
「甦る大阪の響き~大栗裕没後30年記念演奏会~」(4/20 ザ・シンフォニーホール)で大栗裕の協奏曲を弾きます。

これからの長原幸太の今後の活躍を祈り、エールを送ります



 #450 035 監督拍手
 (C)飯島隆

 
さあ、いよいよこの日がやって来ました。

「大植英次スペシャルコンサート」本番当日です。

流れのままに1日を過ごしていきたい、今はそう思っています。

皆さま、一緒にコンサートを楽しみましょう!

では、会場のザ・シンフォニーホールでお待ちしております  

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「大植スペシャル」 練習2日目のレポートです!

「大植英次スペシャルコンサート」の練習も2日目を迎えました。

外の陽射しはすっかり春。
‘春’の到来、なんとか「大植スペシャルコンサート」に間に合ったようですね。

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首席コンマス長原幸太のチューニングが始まっています。

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そこに大植監督がやって来て、コンマス長原と握手。
「よろしくお願いします!」ということで、練習が始まりました。

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ブルックナー/交響曲第8番 ハ短調
後期ロマン派を代表する作曲家、ブルックナーの代表作と言うだけでなく、古今東西幾多ある交響曲の中にあって、頂点に君臨する名曲です。

名盤と言われるCD・レコードは数多く有ります。
指揮者だけを見てもフルートヴェングラー、クナパーツブッシュ、シューリヒト、カラヤン、マタチッチ、ヴァント、ヨッフム、ジュリーニ、などあまた有る名盤と並んで必ず名前が挙がるのが、我らが‘朝比奈隆’。

ブルックナー演奏に関して朝比奈隆指揮・大阪フィルは、世界基準です。

その大阪フィルを朝比奈隆に続き引き受けた大植監督。
初めてブルックナーを演奏する時のプレッシャーは並大抵では無かったでしょうね。

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本日の練習は4楽章から。
フィナーレ/荘重に、急ぐことなく と記されたブルックナー最後のフィナーレ。
3つの主題、音楽評論家 宇野功芳氏はそれぞれ、第1主題=宇宙の鳴動、第2主題=魂の沈思、第3主題=ブルックナーの逍遥の足取り と喩えましたが、なるほど!という感じですね。

いつものように監督の指示は細かく、そして的確。
本番では見ないスコアをベースに、練習は進みます。

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本日の監督の表情、3枚続けてご覧下さい。

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こんな表情や・・・

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こんな表情も・・・。

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鳴り響く管楽器のサウンドを突き破るようなティンパニーのリズム。
ティンパニーを叩くのは堀内吉昌。
管楽器も同じですが大フィルのブルックナーの場合、ブル8何年録音のCDでティンパニーを叩いていたのが誰々、トランペットのトップが誰々と後々まで言われます  

大阪フィルがブルックナーを演奏する事は歴史の1ページを作り、同時に紐解く事にもなるのでしょうね。
それが‘伝統’ということなのでしょうか。

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大フィル伝統のセカンドヴァイオリントップを務める一人が佐久間聡一。
今回のコンサートで退団が決まっています。

そんな佐久間に話を聞きました。

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大阪フィルを離れた後、どうするのですか?
「4月の上旬にドイツに武者修行に行って来ます。 現在の自分のキャリアや実力がドイツでどれ位通用するものなのか、現実を見てきたいと思っています。 4月のアタマに東京でアンサンブルの仕事が入っていて、荷物を準備する時間も無いほどバタバタなのですが、頑張ってきます。」

大阪フィルでのいちばんの思い出は何ですか?
「いちばん最初に出演した大阪クラシックですね。 オーケストラのスケジュールとしてこれだけ室内楽をどっぷりやる団体って無いと思いますよ。 しかも、演奏するだけではなく、お客さまに対して話もしたりコミュニケーションをとって喜んで頂く。 大フィルって凄い事をやってるなと思いましたが、とても新鮮で楽しかったです。」

大阪フィル最後の曲がブルックナー交響曲第8番というのはいかがですか?
「今回が2度目の演奏です。 ファンの皆さんが大植監督の最後にこの曲を聴きたいと思われたのですよね。 やはり大フィルといえばブルックナー。 これだけ大きな曲を演奏出来るのは本当に限られた音楽家だけなので、まずその事に感謝し、思いを込めて演奏したいです。 この曲、技術的に超絶技巧を要する曲とかではありませんが、冷静に行かないと流されてしまいます。 例えばトレモロで同じ音を弾いていても、周囲の音が変わる事で生じる和声の変化に対応するためにトレモロの数をコントロールするなどとても奥の深い曲です。  オーケストラがひとつの楽器のように、まるでオルガンを鳴らすように演奏するためには、技術以外の物が要求されます。 私も大好きな曲です。 一生懸命演奏しますのでどうぞお楽しみに。」

ファンの皆さまにメッセージをお願いします。
「いつも温かい応援を有難うございます。 皆さまのおかげで素晴らしい宝物を頂きました。 また、音楽家として一層のチャレンジをしたいとの思いをご理解頂きました感謝致します。 大阪フィルは素晴らしいオーケストラです。 東京にいる時から、朝比奈隆のブルックナーを演奏するオーケストラとして知っていましたが、実際に入団して凄い音を出すオーケストラだと思いました。 もちろんそれは指揮者によって違うのですが、私たちも想像できないような音が鳴るオーケストラですよ。 また良い音を引き出すことにかけては世界的にトップクラスの大植監督の存在も、私には勉強になりましたし、本当にいろいろ経験させて頂きました。 どうかこれからも大阪フィルともども、応援をお願いします。 本当にありがとうございました。」  

音楽家として自分の夢を追いかけてドイツに渡る佐久間聡一。
仲間としては寂しい思いもありますが、夢を叶えたいという彼の姿勢は素敵ですね。
彼の夢が叶うように、エールを送りたいと思います

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今回のコンサートを記念して、チラシ・本番プログラムをデザインして作ったキーホルダー。 ポイントは‘音楽監督 大植英次’とクレジットされている事。
限定200個だけの製作、1個600円です。 
万が一、売れ残ったとしても、今後一切販売はしません。
当日会場でだけの限定販売となります。

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合わせて、これまでに作ってきたグッズも販売致します。
おススメはこの‘大植くん人形’のL寸。
少し前の監督の姿のコピーですが、そっくりですよね
こちらは定価2000円のところ1000円で販売します。
こちらは限定20個です。

コンサートの前にこれらの限定商品をゲットして、終演後はサイン会へGO!

皆さま、「大植英次スペシャルコンサート」盛り上がりましょうね

| お知らせ | 13:45 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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大植監督が大フィル会館に戻って来ました。 さあ、始まりますよ!

2011/2012シーズン最後の演奏会の練習が始まりました!

3月31日に開催する「大植英次スペシャルコンサート」です。

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練習も本番も、コンマス長原幸太のチューニングから始まります。
長原はメンバーに、「昨日は有難うございました」と挨拶をします。 
昨日のあの“チャルダッシュ”の興奮、凄かったですね!

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大植監督の登場です。
監督はいつものように弦楽器トップ奏者と握手を交わし、指揮台に上がります。
ゆっくりとオーケストラ全体を見渡し、「おはようございます」とだけ。
やおら、指揮棒を動かすとヴァイオリンのトレモロにのって現れる低弦による第1主題。
始まりました、大フィルの歴史に燦然と輝くブルックナー8番です。

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曲が進むにつれ監督の表情も熱を帯びてきます。
重厚な第1主題、対照的な第2主題、ピツィカートに乗ってホルンと木管が奏でる第3主題。
壮絶な1楽章ですね、トランペットが奏でる同じ音によるファンファーレ。 
練習初日、しかも始まって10分やそこらで金管楽器は鳴りまくりです。
メンバーは練習時間に合わせ準備万端整えて臨んで来ているのがわかります。

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監督の表情はいつもと同じ、くるくる変わります。
何といっても‘眼力’の強さですね。
そして時おり見せる堪らない笑顔ですか。

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皆さまのリクエストで決まった今回の曲目、ブルックナー/交響曲第8番。
大阪フィルで監督が振るのはこれが3回目になります。
しかし大きな曲ですね。
曲の長さだけではなく、いろんな意味でスケール感が違います。

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朝比奈と大フィルのブルックナー、というのはブランドとして認知されていました。
だから他のオーケストラはなかなかブルックナーには手を出しにくかった。
しかし最近はブームのように関西でも各オーケストラが取り上げています。

それだけに今回の演奏はとても大きな意味があるのではないでしょうか。
「僕が僕であるためには、勝ち続けなければならない」と言ったのは尾崎豊でしたか  
ご存知ない。 そうですか。
青いなあ、と当時思ったものですが、「大フィルが大フィルで有るためには・・・」
そう問われると、「今回の演奏を聴いて欲しい」と言いたくなりますよね。

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では、ブルックナー8番と言えば・・・
一つはワーグナーチューバではないでしょうか。
ホルンの5番から8番奏者までが1、3、4楽章で持ち替えて演奏するワーグナーチューバ。 最近では“春の祭典”の時に少し触れましたね。 
ブル8では大活躍しますよ。 3楽章の第2主題、堪りませんね

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管楽器は3管編成。 金管、木管ともメンバーほぼ総出で演奏致します。
ハープも3台並んで奏でます。 圧巻ですね

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圧巻と言えば、やはり8本並ぶホルンですね。
実際にはサポートも入りご覧のように9本で演奏致します。
村上哲が1番、隣の山本秀樹が2番、その上の段が3番、4番。
コンマス長原と同じようなジャージを着ている藤原雄一が5番でワーグナーチューバ1番。 同じように5番、6番、上の段が7番8番です。

弦楽器五部編成16型。
1stヴァイオリンの向かいに2ndヴァイオリンが座る対向配置。

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コントラバスは上手2ndヴァイオリンの後ろに並ぶオーソドックスな配置。
ブルックナーではとても重要となるコントラバス。
新真二がトップで演奏します。

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セカンドヴァイオリンは佐久間聡一と田中美奈の鉄壁の2トップ。
何度も言い続けてますね、この表現。
しかしそれもこの演奏会が最後です。
佐久間にとって最後、特別な演奏となる今回のブル8.
もちろんアウト側に座っています。
真向かいにはこの人・・・

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首席コンマス長原幸太が座っています。
プライベートでも仲の良い二人。
先日の“チャルダッシュ”でもそれがうかがえましたよね。
お互いに刺激し合い、高め合ってきた二人が偶然にも時を同じく退団します。
退団後の進路は違う二人ですが、今回のブルクナー8番に賭ける熱い思いは同じはず。

さあ、エイジオブエイジ最終章、「大植英次スペシャルコンサート」まであとわずか。
色々なドラマがある文字通りスペシャルなコンサートです。

皆さま、準備はよろしいですか?
ブル8の予習はばっちりですか?

本番終了まで、監督の動きを中心にレポートして参ります。
どうぞお楽しみに。

繰り返しになりますが、チケットは補助席まですべてソールドアウトです!
当日券は出ませんので、どうぞご了承くださいませ。

では引き続き、大植英次と大阪フィルを応援よろしくお願い申し上げます


| 未分類 | 08:05 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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3月にマーチ! いやー感動しました。

大阪市主催「青少年のためのコンサートⅡ」は大盛況のうち終了致しました。

ご来場頂きましたお客様にはこの場を借りて御礼申し上げます。

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3月にちなんで、‘マーチだ!アー・ユー・ハンガリー?’というサブタイトルのついたこのコンサート、前半はハンガリー行進曲や、ハンガリー狂詩曲、ハンガリー舞曲、そしてハンガリー民謡を題材としたツィゴイネルワイゼン、後半は結婚行進曲や行進曲「威風堂々」第1番など元気の出る曲を演奏致しました。

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「青少年のためのコンサート」のメインの客層は例年中高生。
このコンサートをきっかけに、クラシック音楽との距離が縮まり、気軽に足を運べる関係になって欲しいと思っています。

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(C)飯島隆

会場のザ・シンフォニーホールはクラシック専用ホール。 やはり独特の雰囲気があります。
そこに大編成のオーケストラ。 これだけの人と楽器、初めて目にすると相当なインパクトですね。

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 (C)飯島隆

指揮者の中井章徳さんは司会も担当されます。
司会というより演奏する曲を楽しんで聴けるような解説ですかね。 
例えば、スッペの「軽騎兵」序曲を演奏する時、「現在、スッペはあまり知られていなくて、この曲ともう1曲ぐらいしか演奏される事はありませんが、この曲を作曲した当時はヨハン・シュトラウスと人気を二分していたです」といった具合。 全編‘トリビアの泉’的解説ですね。

もちろん指揮も颯爽としてキビキビした動きです。

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 (C)飯島隆

今回のコンサートのハイライト、首席コンマス長原幸太がソリストとしてヴァイオリンの名曲「ツィゴイネルワイゼン」を演奏しました。

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 (C)飯島隆

その昔、青少年だった!お客さま の多くは、この曲目当ての方も多かったのでは。
この難曲を涼しい顔をして弾いた長原に対して客席から熱狂的な声援が飛びました。
しかし、最高にお客さまが沸く瞬間がこの後に訪れます。

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 (C)飯島隆

長原がマイクを握り「今月で退団するので、最後にもう1曲弾きます。 でも一人で弾くのは嫌なので・・・ちゃんと楽譜の用意は・・・大丈夫ですね?」と話しながら弦楽器1プルト目の楽譜をチェックして回ります。

長原が話している間に、チューバの川浪がそっとステージへ。 なに、何があるの?

「管楽器や打楽器のメンバーは途中からどんんどん入って来てください。 お客さまがご存知の曲を弾きます!」と言って弾き始めた曲はモンティ/“チャルダッシュ”。

全然知りませんでした。 指揮者はいません。 サプライズですね
なんと云う事でしょうか! 豪華ヴァイオリニストの“チャルダッシュ”競演です。
長原が指示して、ヴァイオリンのメロディを順番にまわしていきます。
コンマスの崔、2ndヴァイオリンの佐久間が笑いながらメロディを弾きます 
田中美奈もガンガン弾きます!

実際には大フィルのヴァイオリン奏者なら大半が弾けるはずの難曲“チャルダッシュ”。
というか、みんな自分のリサイタルなどでは弾いているはず。
しかし、ここでは・・・弾けないですよね

タンバリン、クラリネット、チューバ、そのほか色んな楽器で数フレーズだけでもアドリブで参戦をする者もいます。 音楽の楽しさを改めて感じた瞬間です!

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 (C)飯島隆

演奏が終了して、長原幸太と崔文洙が握手。

「次のシーズンから大阪フィルをよろしく」
そんなこと人前で面と向かっては‘言わぬが花’。 
判り切ったことです。
しかし、こんなカタチで二人が共演したことで、「そうなんだ」と思った大フィルファンの方、多かったんじゃないですか。
そういった意味において、良かったと思いました

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 (C)飯島隆

このステージが最後の演奏会となった坂上弘志。
この日のプログラムは出番も多く、スネアにトライアングルに大忙しでした。
ボレロでもすっかりおなじみ、大フィルのスネアと言えば・・・
皆さま、この雄姿をしっかり記憶に留めておいて下さいませ。

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 (c)飯島隆

アンコールのロッシーニ/歌劇「ウイリアム・テル」序曲を終え、カーテンコールでマエストロの紹介を受ける坂上です。 お客さま皆さま、ご存知だったのでしょうか 
坂上のために盛大な拍手を頂きました。

さあ、40年間の大フィル生活に幕を下ろす瞬間です。

朝比奈隆の時代から大植監督最後の年まで、まさに‘生字引’ですね。
また朝比奈時代を知るメンバーの退団ですか。

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 (C)飯島隆

「青少年のためのコンサート」も大盛り上がりの中、幕となりました。

若きマエストロ中井章徳さん、指揮に司会にブラヴォーでした!
またご一緒致しましょう。

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終演後、お客様のいないステージでパーカッションのメンバーは坂上を囲んで記念撮影です。

右から、中村拓実、久保田善則、そして坂上弘志、堀内吉昌、そして誰よりもインパクトの強いエキストラ堀内聖子さん。

仲間に囲まれた坂上のほっとした表情が印象的です。

40年の大フィル勤務。 お疲れさまでした! 


| 演奏会 | 02:20 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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今シーズン残すところコンサートは2本です!

大阪市の主催による「青少年のためのコンサートⅡ」は、いよいよ本日開催です。

この日、大フィル会館で練習が行われました。
このコンサート、今シーズンのコンサートとしては最後から2番目です。
長かった2011/2012年のシーズンも漸くラストが見えました!

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練習はいつものようにチューニングから。
本日のコンサートマスターは、チューニングから圧倒的な存在感を示す首席客演コンマス崔文洙(チェ・ムンス)。

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本日の指揮者は今回のような青少年向けのコンサートを中心に振って頂いている若きマエストロ、中井章徳さんです。
中井さんにこのようなコンサートをよく振って頂くのは、指揮の技術的に優れているだけではなく、お話がとても上手だからです 
指揮とともに司会もお願いをする初心者向けのアットホームなコンサート。
プロも顔負けのMCをされるので、もう安心して全面的におまかせです

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以前にもブログで書きましたが、この「青少年のためのコンサート」を最後に大フィル生活40年の歴史にピリオドを打つオーケストラメンバーがいます。
パーカッションの坂上弘志です。
彼の代名詞ともいえるスネアドラムを中心に活躍する場面の多い本日のプログラム。
彼のラストコンサートに賭ける思いも聞いています。
後ほど紹介いたしましょう

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今回のプログラムは‘3月はMARCH’という事を受けて、マーチ(行進曲)にこだわって演奏致します。 そしてもう一つのテーマはハンガリー。 
ハンガリーを冠した曲やハンガリー民謡を組み合わせた曲など、名曲はたくさんあります。
今回演奏する曲は、タイトルは知らなくても何となく聞いた事があるという曲が多いと思いますよ。
また、オーケストラの醍醐味が味わえる曲が多いのも、こう云った曲の特徴です。

華麗なるオーケストラサウンドの世界を堪能して下さい

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シーズン最後から2番目のコンサートという事は、彼の出番もラスト2回なのですね。
セカンドヴァイオリントップ奏者、佐久間聡一です。
田中美奈との鉄壁のセカンドトップを目にするのもあと僅か。
佐久間のヴァイオリン、これもチェックですよ

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首席客演コンサートマスターの崔文洙はこれが今シーズン最後の出番。
ファンの皆さまに対して、来年度に向けたメッセージを預かっております。

「新しいシーズンを皆さまと共に迎える事が出来、とても光栄に思っております。 来シーズンの定期演奏会には、毎回バラエティに富んだ、魅力溢れる指揮者の方が登場されます。 私の中で来年度は「新たな創造」をテーマにオーケストラのサウンドを構築して参りたいと思っております。 また、それぞれのマエストロと楽団員全員が一体となり、良い演奏を披露できるよう、全力で取り組んで参ります。 皆様には是非とも御来場頂き、創造芸術的瞬間を共有し体感して頂けたら幸いです。 今後とも皆様の変わらぬ力強いご支援、何卒よろしくお願い申し上げます。」

ソリストとして首席コンマス長原幸太が出演するため、シーズン最後に日本を代表するヴァイオリニストにしてコンサートマスター2名による豪華共演が実現致しました 
これは必見ですよ!

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この日の練習スケジュール、長原幸太の出番はいちばん最後ですが、彼は練習の最初から最後までを客席でじっと見ていました。
その様子は気安く声が掛けられないほど真剣そのもの。
いつも、誰よりも早く練習場に現れてヴァイオリンを弾いている長原。
圧倒的にヴァイオリンが弾けるその裏には、誰にも負けない練習量と想像を絶する責任感が彼を支えているのではないでしょうか。

漸く訪れた長原の出番、ツィゴイネルワイゼンの合わせです。
もうこれは実際に聴いて頂くしかないでしょう。

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皆さますっかりおなじみのジャージ姿から紡ぎ出される魅惑のサウンド
ハンガリー民謡や色々な音楽が組み合わさって作られたヴァイオリンを代表する名曲。
‘ロマ(ジプシー)の調べ’という意味のようですが、胸に響く物悲しいメロディです。
長原幸太と一緒に音楽を作っていたんだという事実を、このサウンドとともに記憶に留めたいと思いました。

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最後に今回のコンサートを最後に退団する坂上弘志のスネアの雄姿です。
皆さまはライブでご覧になって下さいね。

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練習終了後、マエストロ中井章徳さんから坂上に「お疲れさまでした」の声が。
マエストロももちろん坂上が最後のステージだという事はご存知です。
指揮者と演奏者というより、最後のステージに臨む音楽家に対するリスペクトする気持ちというのでしょうか、そんなものが中井さんの話しぶりから伺えました。

記念の2ショット、二人とも素敵な笑顔ですね!

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坂上弘志から皆さまにメッセージです。

「大フィルでの生活、40年ですか。 ここまで一線でやって来れたことにまず感謝したいですね。 演奏家人生の3/4を朝比奈先生と過ごし、先生が亡くなった後、大植監督がやって来てとても刺激的な時間を過ごす事が出来ました。 大植監督とともにこの瞬間が迎えられたことはとても幸せです。 
現在、関西打楽器協会の理事長をしている事もあり、若い人たちの指導をする機会も多く、まだまだバリバリやっていくつもりではいます。 ただ、オーケストラで演奏する機会は二度とないでしょうね。 そういう意味では明日は特別な演奏会です。 ただ、いつもそうなのですがステージ上で楽譜を前に楽器を持つと不思議と自然体になり、特別な思いを持った事ってそうないのです。 さて、明日は演奏終了と同時に何を思うのでしょうか。 自分の最後の演奏会が「青少年のためのコンサート」というのが本当に自分らしいなと思いますよ(笑)。 
お客様には本当に助けて頂きました。 今日もありがたいお手紙を頂きましたし、「ボレロで生きていく勇気を貰いました!」なんて言われた事もありました。 私たちの仕事はお客さまがいてこそ成り立つものです。 ステージからお客さまにお返しが出来るのも明日が最後になりました。 一生懸命演奏致します。 よろしくお願いします。」


いつもダンディな坂上弘志。
決して偉ぶらない、謙虚な姿勢がその笑顔に表れています。
40年、一途にやり続けた音楽家の最後に立ち会える貴重なコンサートです。
どうか皆さま、ライブでご覧になって下さい

「青少年のためのコンサート~マーチだ!アー・ユー・ハンガリー?~」

日 時:3月27日(火)18:30開演(17:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指揮・お話し:中井章徳
独 奏:長原幸太(ヴァイオリン)*

<プログラム>
「アー・ユー・ハンガリー?」
ベルリオーズ/ハンガリー行進曲
リスト/ハンガリー狂詩曲 第2番 ニ短調
ブラームス/ハンガリー舞曲 第1番
ブラームス/ハンガリー舞曲 第3番
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン*
「今月はマーチだ!」
スッペ/喜歌劇「軽騎兵」序曲
ドリーブ/バレエ組曲「シルヴィア」より“バッカスの行列”
チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」より“小序曲~行進曲”
メンデルスゾーン/劇付随音楽「真夏の夜の夢」より“結婚行進曲”
エルガー/行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調

料 金: 全席指定 学生1,000円 一般3,000円
※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。
※学生券は小学生から25歳以下の大学生までの方が対象になります。当日、学生証などの身分証をご持参ください。



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「青少年のためのコンサートⅡ」 へのお誘いです!

前にも書きましたが、1月行く、2月逃げる、3月去る、とは良く言ったものですね。
あっ という間に3月が過ぎ去ろうとしています。

そうそう、西洋のことわざでこんなのがあります。

「マーチウィンド(3月の風)はエイプリルシャワー(4月の雨)をもたらし、エイプリルシャワーはメイフラワー(5月の花)を誘い、メイフラワーはジューンブライド(6月の花嫁)を連れて来る。」

このうち、ジューンブライドだけが切り取られて有名になっていますね。
憧れのジューンブライド(6月の花嫁)は、西洋のオハナシ。
日本では梅雨の時期で、ドレス姿で写真撮影するにも大変なシーズン。
どうもハナシが合わないはずです。

何が言いたいかというと、3月はマーチ(March)だという事

マーチというと、このコンサートしかないでしょう

2012-03-27 青少年のためのコンサートⅡ

「青少年のためのコンサート~マーチだ、アー・ユー・ハンガリー?~」

マーチは行進曲です。 何故って?
ネットからちょっと拝借!

March [マーチ] はローマと関係が深いのです。 この語源は、古代ローマの神 Mars [マルス] にあります。 Mars は軍神です。古代ローマ暦は、1年は3月から始まり、最後の月は2月になります。 戦いの多かったその昔、新年の最初の月「3月」は軍事行動の始まりの月であり、そして、軍神 Mars を称えた月だったようです。 そのようなわけで、この Mars にちなんで、March が3月を意味することになったのだと。
March という単語は軍隊・軍事と関係が深く「行進」の意味もあるのですね。


その3月に、マーチがガンガン聴けるコンサート! 元気が漲るコンサート!
新年度に向けて、見事なスタートダッシュを決めるパワーが授かるコンサート

それが「青少年のためのコンサート」です。

参加条件は、青少年である事。
年齢ではありませんよ  気持ちです。 精神年齢です

そう、まさに 青春18キップのようなコンサート なのです


2011-03-24 青少年のためのコンサート
 (C)飯島隆

毎年この時期恒例となっているコンサート、昨年は3月24日に開催しました。

2011-03-24 青少年のためのコンサート
 (C)飯島隆

震災の直後、仙台フィルの正指揮者・山下一史さんが練習場で被災された話を語られ、元気な演奏を聴かせて下さり、終演後にはロビーに立って募金を呼びかけられました。
ブルーアイランド青島広志さんもご出演頂いていましたね。

今年は指揮と司会を中井章徳さんにお願いします。
最近ご一緒する機会の多い若手指揮者です。

今回のこのコンサート、特筆すべき事がいくつかあります。

その1、ソリストで大阪フィル首席コンサートマスター長原幸太が出演します。
   ヴァイオリンの名曲中の名曲、“ツィゴイネルワイゼン”を演奏。
   今月末での退団が決まっている長原のソロが聴けるまたとない機会です!

その2、ソリストで長原幸太が出演するという事は、コンサートマスターは誰が?
   そうです、コンマスは崔文洙(チェ ムンス)が務めます。
   日本を代表するヴァイオリニストにしてコンサートマスター、長原と崔の共演。 
   これも見逃せません!

その3、このコンサートが最後になるメンバーがいます。
   パーカッションの坂上弘志です。

   坂上のボレロスネア
 
  坂上といえばボレロのスネアドラム。
  他にも華麗なるタンバリン、カスタネット、その他なんでもござれですが、
  やはり忘れてはならないのは“八木節”の拍子木でしょうか  
  坂上はこのコンサートが最後の出番となります。
  大阪フィルの歴史にその名を刻む坂上弘志のファイナルステージをご覧ください!

このコンサートが終わると、今シーズンは残すコンサートは一つだけです。
「大植英次スペシャルコンサート」ですが、チケットは完売しています!
当日券も販売致しません。 ご了承くださいね。 

今月で退団する者が、コンマス長原幸太ともうひとりいます。

   2ndVn佐久間聡一

2ndヴァイオリントップ奏者、佐久間聡一です。
彼もラスト2ステージですか、寂しいですね

今からのアクションで彼らの雄姿が見れるラストチャンスなのです、このコンサートは!


色々な意味を秘めた「青少年のためのコンサートⅡ」。

どうかお越しくださいませ!
チケットはまだ余裕がございますよ

「青少年のためのコンサート~マーチだ!アー・ユー・ハンガリー?~」

日 時:3月27日(火)18:30開演(17:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指揮・お話し:中井章徳
独 奏:長原幸太(ヴァイオリン)*

<プログラム>
「アー・ユー・ハンガリー?」
ベルリオーズ/ハンガリー行進曲
リスト/ハンガリー狂詩曲 第2番 ニ短調
ブラームス/ハンガリー舞曲 第1番
ブラームス/ハンガリー舞曲 第3番
サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン*
「今月はマーチだ!」
スッペ/喜歌劇「軽騎兵」序曲
ドリーブ/バレエ組曲「シルヴィア」より“バッカスの行列”
チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」より“小序曲~行進曲”
メンデルスゾーン/劇付随音楽「真夏の夜の夢」より“結婚行進曲”
エルガー/行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調

料 金: 全席指定 学生1,000円 一般3,000円
※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。
※学生券は小学生から25歳以下の大学生までの方が対象になります。当日、学生証などの身分証をご持参ください。


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マエストロ山田和樹、ザ・シンフォニーホール鮮烈デビュー!

「 ザ・シンフォニーホール特選コンサートVOL.17」は終了しました。

若きマエストロ、山田和樹さんと2度目の共演、いやー興奮しました!

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練習の時から凄い本番になりそうな予感はありましたが、結果はその上を行きました。

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会場で配布されたプログラムノートにも、評論家の方が‘しなやかなリズム感’という表現をされていましたが、まさにその通りの動きです。

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きびきびとした動きが小気味良いのです。
左手でヴァイオリンの音量を制しながら右手で管楽器に指示します。

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大きく!という時はこぶしを頭上に振り上げ、少し!という時にはこんなポーズだったり。 
しかしすべては音楽の流れで行われていて、作為的ではないのです。

判り易く言うと、たまに見かけるいかにも鏡の前で練習していますと言わんばかりのポーズをとっていても、実際になっている音は全然関係の無い音、っていう哀しいハナシとは根本的に違うという事ですね

オーケストラのコントロール機能は完全にマエストロの掌中にあります。

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ベートーヴェンの交響曲7番、本番では暗譜でしたがゲネプロではポイントごとにスコアを片手にパートに向き合って指示を出します。
おそらく完全に頭に入っていると思われるのですが、 スコアを見ながら指示 というのがポイントなのでしょう。 敬虔な牧師が常に聖書を帯同しているようなものに思えました。

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1曲目の 歌劇“ルスランとリュドミラ”序曲 から今日の弦楽器は鳴っていました。
その上に管楽器が上手く乗っていきます。
マエストロのやりたい事を奏者は理解しているので、アンサンブルはバッチリ
ティンパニーがメリハリを付けます。
奇を衒った特別な音楽ではなく自然な音楽なんです、マエストロの音楽は。
それでいて聴き手を感動させる! そこがポイントですね

本番では演奏終了後、ブラヴォーと拍手喝采の嵐
マエストロ山田和樹、記念すべきザ・シンフォニーホールデビューは大成功でした
一緒に演奏出来た私たちも光栄です。


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ゲネプロの進行が本番とは逆だったため、レポートが後先逆になってしまいましたね。
今回ご一緒したソリスト、ピアノの山本貴志さんの演奏も凄かったのです!

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山本さん、体調が万全では無かったようで、曲目が当初予定していたラフマニノフの3番から、モーツァルトの20番に変更になりました。
モーツァルトの20番も別の意味で激しい曲なので心配でしたが、全くそれと感じさせない素晴らしい演奏でした。
凄まじいまでの集中力で奏でる弱音の美しさは鳥肌ものです。
1音1音均一に力がこもった弱音  特に2楽章は秀逸でした

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鍵盤と顔を思い切り近づけて弾く独特のスタイル。
ピアノのソロをオーケストラに受け渡す瞬間に見せる大胆な動き。
山本貴志さんは視覚的にも見せ場たっぷり、まさにライブ向きのピアニストですね。

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演奏が終わった瞬間です
マエストロもコンミスもメンバーもソリストも手が挙がっています。
本番ではこの直後に拍手喝采が起こりました。

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山本貴志さんの音には人柄が出ています。
まっすぐで素直な音。
山本さん、本当に礼儀正しい方ですね。
ゲネプロ終了後はマエストロにご挨拶です。

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そしてコンサートミストレス、渡辺美穂さんにも満面の笑みでご挨拶。

本番終了後のカーテンコールでは何回もお客さまから呼び戻され、そのたびに完璧なお辞儀を何度も繰り返されていました。 ホント、「もうエエから・・・」と言いたくなるほど深々としたお辞儀です。
曲目変更の事、申し訳ないという気持ちが痛いほど伝わって来ました。

結果的にあんなに素晴らしいモーツァルトが聴けて、ラッキーでした
お客様も納得されているはずです。

山本貴志さん、またご一緒させて頂きたい素晴らしいピアニストでした。

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終演後はマエストロ山田和樹さんのサイン会が開催されました。
ものすごくたくさんの方が並ばれました。
その大半の人が、初めてマエストロを目にした方たちです。

マエストロにとって記念すべきザ・シンフォニーホールデビューの日は、‘マエストロ山田和樹’を関西のお客さまが認めた日となりました

皆さま、マエストロ山田和樹が振る、大阪フィル「9月定期」がございます。
どうぞそちらもよろしくお願い申し上げます

 『第461回定期演奏会』 
 
 日 時:9月13日(木)、14日(金)19時開演(18時開場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:山田和樹
 独 奏:シュテファン・ドール(ホルン)
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:藤倉大/オーケストラのための“tocar y luchar”
     グリエール/ホルン協奏曲 作品91
     ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14
 料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円 D席1500円
 
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 


       

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マエストロ山田和樹と2度目の共演! 

18日に続いて行われる「ザ・シンフォニーホール特選コンサートVol.17」。

現在、最も注目すべき指揮者、山田和樹さんと、2005年ショパンコンクール日本人最高位のピアニスト山本貴志さんを迎えてお届けするコンサートの練習が19日、行われました。

2012-03-20 SH山田

山田和樹さんとは2回目、山本貴志さんとは初めての共演となります。
お二方とも人気と実力を兼ね備えておられる若手音楽家。
ご一緒出来るのをとても楽しみにしていました。

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若きマエストロ山田和樹さんが指揮台に。 さあ練習スタートです!
18日に続きコンサートミストレスをお願いしている渡辺美穂さんとまずは握手。

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練習はまずベートーヴェンの交響曲第7番から。
マエストロの動きはきびきびしています。
こぶしを高く突き上げたり、身体を思いっきり低くしたり、唇に手を当てたり。
ただ、それらの動作が作為的でなく自然な流れで出てくるので判りやすいのです。

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ポイントではスコアを見ながら指示をされます。
演奏を切らずに続けながらも各パートに対して的確に指示が飛びます。

しばらく経つとオーケストラの音が変わって来ました。
上手く言えませんが、マエストロはお若いのにとても冷静です。
ちょっとした仕草や話し方が師匠でもある‘コバケン’さんに似ているところもありますね。

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マエストロとは一昨年の12月に初めて八尾演奏会で共演させて頂きました。
その時の印象が凄かった
これは定期を振って欲しい!ということで、来シーズンの9月に指揮して頂く事が決まっています。
もちろん皆さまご存知ですよね。

今回、「ザ・シンフォニーホール特選コンサート」での共演は、ザ・シンフォニーホールからの依頼だっただけに正直、ラッキー!という感じです。
マエストロが初めて経験するザ・シンフォニーホールのステージ。
定期の前にご一緒出来て良かったです

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練習後半は実際のプログラムとは逆ですが、ピアノ協奏曲です。

実は今回、ソリストの都合という事で曲目変更がありました。
私たちも詳細は伺っていないのですが、当初予定をしていたラフマニノフの協奏曲第3番が、モーツァルトの協奏曲第20番に替わるとの事です。
ソリストの山本貴志さんはそのままだそうです。

モーツァルトのピアノ協奏曲20番というと、今シーズン「5月定期」でリープライヒの指揮、アンデルシェフスキのピアノで演奏しましたね。

マエストロとピアニスト山本さんは、休憩時間ずっと打ち合わせをされていました。

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なので、練習が始まってもお二人の呼吸はばっちり。
本番では素晴らしい演奏になると思いますよ。
モーツァルトの20番、とても美しく激しい曲ですね。
楽しみです

コンサートは20日15時から、ザ・シンフォニーホール で開催。
チケットはA席5000円、B席4000円で、当日券あるそうですよ。


皆さま、お待ちしています!


                   


えー、話は変わりまして、大阪フィルの新しいメンバーを紹介します。

#456 014
 (C)飯島隆

2月に入団致しましたフルートの上野博昭です。
ブログでは何度か紹介していますが、この度キチンとした情宣用写真が出来ましたので、改めて紹介させて頂きます。

上野から皆さまにご挨拶です。

「大阪フィルは弦が良く鳴るのでとても気持ちよく吹けます。 違うオーケストラに何年かいたのですが、あまりスタンダードな曲をやってこなかった事もあり、入団してからは毎回初見に近い形で練習が大変です(笑)。 大阪フィルのお客様は本当に熱心に応援してくださりますね。 私もこれから大フィルサウンドのひとつパーツを担当させて頂きます。 一生懸命務めますので、どうぞよろしくお願いします。」

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18日の小林研一郎指揮、「ザ・シンフォニーホール特選コンサート」で1番を吹く上野。

20日の山田和樹指揮の「特選コンサート」では残念ながら降り番ですが、これからも上野博昭をよろしくお願い申し上げます。

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「炎のコバケン劇場」大盛況、今惜別の時!

「ザ・シンフォニーホール特選コンサートVol.16」は大変な盛り上がりの中、終了致しました。
足元の悪い中ご来場頂きましたお客様には、この場を借りて御礼申し上げます。

今回の特選コンサート、小林研一郎 炎の響演!というサブタイトルが付いていました。
全クラシック音楽業界の中で、この方ほど‘炎’という字が似合う方はおられません。

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‘炎のコバケン’こと、マエストロ小林研一郎さんです。
ホント、これほど‘炎’が似合うのは他には 不動明王  くらいしか思いつきません
今回のコンサートも‘コバケン節’全開!
期待に違わぬ、熱い熱いコンサートでした。

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いつものようにゲネプロの光景を見ながら本番の様子を紹介させて頂きます。
本日のコンサート、1曲目は“フィンランディア”です。
管楽器も弦楽器も打楽器も見せ場たっぷりの人気の曲 、大太鼓を叩いているのは・・・

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今月末に退団が決まっている坂上弘志です。
大太鼓以外にトライアングルも担当します。
坂上が出演する最後の演奏会は、今月27日の「青少年のためのコンサート」。
本番近くになりましたら、当ブログで心境など聞いてみようと思います。
どうぞお楽しみに。

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本番では3曲とも暗譜で指揮するマエストロですが、ゲネプロでは譜面台が設置されてます。
あまりスコアを見られている様子は無いのですが、どうなっているのかと言うと・・・

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閉じられたスコアの上に、メガネ、腕時計、そして指揮棒ケース。
なるほど、そういうことですか。 

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2曲目はグリーグ/ピアノ協奏曲。北欧的な叙情性に富んだ人気の曲ですね。 
来年度の2月定期でも、レイフ・セーゲルスタム指揮、小山実稚恵ピアノで取り上げます。

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今回のソリストは小林亜矢乃さん、マエストロのご息女です。
さすが‘炎のコバケン’のDNAを受け継ぐ方。
とてもパワフルでいて叙情性たっぷりな弾きっぷり、何よりマエストロの注文を難なくこなしていかれます。

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それでいて、時おり見せる爽やかな笑顔。
場内からは早くもブラヴォーコール、そして拍手喝采。
演奏終了後、マエストロとハグする姿が自然で、素敵でした。

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メインはチャイコフスキー/交響曲第5番。
大阪フィルにとっては朝比奈時代から繰り返し演奏してきたお家芸とも言える曲。
マエストロも得意としている曲です。
両者ががっぷり四つに組み合った曲です、不完全燃焼に終わるはずはありません。

上手側2階席からヴァイオリンパートを見るとこんな感じ。
コンサートマスターは最近良く出演頂いている、東京フィルの渡辺美穂さんです。
20日の「特選コンサート」もお願いをしています。

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下手側2階席から低弦セクションを見るとこんな感じです。

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そして金管、木管楽器群です。 いつにも増して良く音が出ていました。
金管楽器といえば、このコンサートが最後の出演になるメンバーがいます。

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皆さまもご存知のホルン池田重一です。
2楽章のソロを吹く池田、周囲のほうが緊張している感じですね。

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朝比奈時代からずっと大フィルサウンドの骨格を形成していた池田のホルン。
これが聴き納めになると思うと込み上げるものがあります。
2楽章のソロはメンバー、お客さまの気持ちがひとつになっているのがわかりましたね。
人間性って音に出るんですね。 池田の濁りの無い真っ直ぐな音が好きでした。

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マエストロはますますメンバーを煽っていきます。
どうすれば盛り上がるのか、きちんと冷静に計算しながら指揮をされています。
決してマエストロ自身が興奮して熱くなりすぎるといった事はありません。
熱くなる演奏にはそれなりの根拠があるという事ですね。

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そして、思っている事をやるためには一切の妥協がないマエストロ。
しかし話口調は驚くほど丁寧です。
「こうやれ!」と言う感じではなく「こうやって頂けると助かります」的な言い方。
そしてお辞儀です。
これで嫌な気がする人はいないでしょう。

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本番、チャイコフスキー5番終了と同時に起きたブラヴォーと拍手、歓声は一向に止む気配がなかったのですが、マエストロはそれを制して話し始めました。
「皆さまから発せられる気が、私たち演奏者に力を与えてくれます。」

マエストロが常日頃から言われている
「一つ一つの音に秘められた謎を、行間の宇宙を、解き明かす行為」こそがオーケストラを指揮する事だとすれば、聴き手のお客さまがいてこそ成立する関係と言える訳ですね。

アンコールの曲、いつもの“ダニーボーイ”は、祈りの曲のように聞こえました。
ブラヴォー、マエストロ! 素晴らしいコンサートでした。

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楽屋に戻ってきた池田をキャッチ、記念のショットです!
「皆さま、長い間有難うございました」と池田。
新たな道、後進の指導をする道を選んだ彼にエールを送りたいと思います

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終演後には親娘仲良く並んでサイン会が行われました。
マエストロの笑顔、素敵ですね。

そんなマエストロとこの後ご一緒するコンサートが既に決まっています。
「オービック・スペシャル・コンサート~コバケンの悲愴~」です。

次回はチャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」をご一緒します。
これは聴くしかないでしょう。

コンサートの詳細は です。
よろしくお願いします。

「オービック・スペシャル・コンサート2012~コバケンの悲愴~」

日 時:5月30日(水)19時開演(18時開場)
場 所:ザ・シンフォニーホール
指 揮:小林研一郎
独 奏:寺沢希美(ヴァイオリン)
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
曲 目:ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26
    チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
料 金:A席5000円  B席3000円  C席1500円
※曲目、出演者が変更する場合がございますので、あらかじめご了承下さい。
※就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮下さい。

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サラマンカホールに響く大フィルサウンド!

「第35回岐阜定期演奏会」は大盛況のうちに終了致しました。
チケットは早々に完売したそうで、ご来場頂きました皆さまにはこの場を借りて御礼申し上げます。

回を重ねて35回、ホール関係者の方はもちろん、お客様で顔見知りの方も出来、すっかりホームグラウンドのようなサラマンカホールです。

サラマンカホール

客席数708席、空席時残響2.1秒、会場内どこに座っても良く見え良く聴こえる贅沢なホールです。
大阪のいずみホールをひとまわり小ぶりにした感じでしょうか。
オーケストラがステージに乗ると のように見えます。
本当に綺麗なホールですね。 私たちも大好きなホールです

マエストロは高関健さん

マエストロは高関健さん。 
いろんなタイプの指揮者がおられますが、間違いなく高関さんは学者タイプ、かな。
なんでもご存知です。
でも指揮はかなり激しい動きです。
オーケストラのメンバーも絶対的に信頼しているマエストロです。

ヴァイオリンは正戸里佳さん

ソリストは若手女性ヴァイオリニスト正戸里佳さん。
正戸さんも高関マエストロの存在は随分と心強かったのでは
とてもフレッシュなチャイコフスキーのコンチェルトがホールに鳴り響きました!
プログラムはオールチャイコフスキー。
人気の曲だけに、ヴァイオリン協奏曲目当ての方も多かったと思います。
皆さま、また感想をお聞かせ下さい!

岐阜の皆さま、これからも大阪フィルをよろしくお願いします!

後半は、幻想序曲“ロメオとジュリエット”、そしてバレエ組曲“くるみ割り人形”。
楽しいプログラムですね。
これぞオーケストラ!というサウンドをお楽しみ頂くにはぴったりな選曲。
コンサートマスター崔文洙(チェ・ムンス)のリードも冴えまくっていました。
あっと言うまに終演。 楽しい時間は本当に過ぎるのが早いですね

お客さまの反応がとても温かく、気持ち良く演奏出来ました。

岐阜県教育文化財団の関係者の皆さま、岐阜長良川ライオンズクラブの皆さま。
本当にお世話になりました。 

岐阜の皆さま、どうぞこれからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます


| 演奏会 | 01:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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