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2012年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年11月

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ワルツやポルカの軽快なリズムに乗って、さあ今、別れの時! 

練習前、今月で退団するメンバーへ花束のプレゼントがありました

1972年4月の入団、40年7ヶ月の在職、長尾正です。

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長尾は現在、大阪フィル最年長です。
この場では一言挨拶だけでしたが、練習終了後に少しハナシを聞く事が出来ました。

誰よりも長く大阪フィルにいる長尾だからこそ語れる大阪フィルへのメッセージです。

 大フィル会館での最後の練習風景
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「今の楽員の技術は昔に比べて格段に上がっていると思います。 ただ、技術が平均化、標準化していくことで、これぞ大阪フィル!というものが薄れているようにも感じます。 フォルテシモだけはどこのオケよりも大音量を鳴らせるとか、そういう個性も大切だと思います。 若い人は細かい事を気にせず、失敗を恐れず、もっと前へ前へ出て行って欲しいですね。 もっと大きく!もっと出せ!もっと鳴らして!と言い続けた朝比奈先生が懐かしく思い出されます 大阪フィルのますますの発展を祈っております。 ファンの皆さまには、いつも温かい応援を頂きまして有難うございます。 どうかこれからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。」

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もう一人は1975年4月より、37年7ヶ月在職のヴィオラ西内泉です。
西内は「ただただ感謝です! 感謝以外の言葉は見つかりません!」と語っています。
定期のレポートでも掲載しましたが、彼女のメッセージを再度掲載しましょう。

 大フィル会館での最後の練習風景  
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「ついに卒業の日を迎えました!振り返ってみて、感謝の気持ちでいっぱいです。 先輩、同期、後輩の皆さまありがとう! 事務局の皆さまありがとう! そして、これまでずっと応援してくださったお客さま、本当に有難うございました。 今、卒業しますが、これからもヴィオラは弾き続けます! どこかで見かけたら声をかけてください。 これからも大好きな大阪フィルをよろしくお願いします」

圧倒的な存在感を示してきた二人です。
寂しくなりますが、まずは気を取り直して練習です!

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この日のコンサートマスターは客演コンマス高木和弘さん。
トップサイドに渡辺美穂が座ります。
高木さんのチューニングから練習が始まりました。
本日、本番を迎える「かんでんクラシックコンサートin KOBE」ですね。

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プログラムは、前半がチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、後半がJ.シュトラウスのワルツやポルカなどで構成された華やかなものです

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指揮はびわ湖ホール公演に続いて阪哲朗さん、ヴァイオリンは松山冴花さんです。
チャイコフスキーの協奏曲は本当に人気の曲ですね
ヴァイオリン協奏曲ではいちばん演奏機会が多い曲じゃないでしょうか。

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人気絶頂の松山冴花さんのヴァイオリン、お見事です
伸び伸びとした大らかなチャイコフスキー。
西宮出身の松山さん、今回は神戸公演ですので兵庫県への凱旋公演ですね

松山冴花さんのプロフィールはコチラをご覧ください


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びわ湖ホール公演ではブラームスの第2交響曲を指揮して頂いた阪哲朗さん。
そのストイックな雰囲気とは違い、とても熱い演奏でした。

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後半のワルツやポルカではマエストロのまた違った魅力が垣間見れますよ!
腰に手を当てて踊るように指揮するスタイル。
“ばらの騎士”を指揮する大植英次マエストロを彷彿させる瞬間も有ったり、阪マエストロのタクト捌きは流れるようで本当にお見事です

チケットをゲットされた皆さま、どうぞ退団する二人に温かい声援をお願いします。
そして、阪マエストロと松山さんの奏でる音楽をお楽しみください

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雨のびわ湖ホールに鳴り響いたブラームスとシューマン!

ホールから見える風景としては、 日本1 じゃないでしょうか。
滋賀県にあるびわ湖ホールで「かんでんハーモニアスコンサート」が開催されました。

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せっかくの日曜日ですが生憎の雨
雨に煙る琵琶湖、それはそれで雰囲気があります。

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阪哲朗さんの指揮、伊藤恵さんのピアノでシューマンの協奏曲からゲネプロが始まりました。
アーティキュレーションをスコアで確認しながら進める阪マエストロ。

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いつ聴いても伊藤恵さんのピアノはパワフル&メロディアス
大阪フィルとの相性はいつも抜群!

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マエストロは伊藤さんのピアノを際立たせるようにオケをコントロールしていきます。

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阪マエストロは良い意味でクールです。
演奏が熱を帯びてきても常に冷静に指揮をされているように見えます。

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ブラームス交響曲第2番の管楽器。
木管楽器だけでなく、トランペットもトロンボーンも大活躍しますが・・・

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やはり1楽章のホルンのソロは格好いいですよね
ホルンソロはトップ奏者村上哲が吹いています。
斜め後ろ、トランペット1番の場所には話題の篠崎孝が座っています。

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この日の本番をいれても、最終コンサートまでラスト3回となった長尾正。
いつもと全く変わらずにヴァイオリンを弾いています。

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こちらはラスト2回となったヴィオラの西内泉。
トップの小野眞優美と西内泉の二人、とてもパワフルにヴィオラを弾くのが客席からでも目に入ります。
この姿が見られなくなるのは寂しいですね

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練習の合間にメンバーと確認をするマエストロ。
コンサートマスター渡辺美穂と話をしています。

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ヴィオラトップ奏者小野眞優美はパート譜を手に何かを確認でしょうか。

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10月から新しくライブラリアンになった家恵子と話すマエストロ。
コンサートで演奏するすべての楽譜は彼女の手によってメンバーの手元に届きます。
本番前にマエストロの楽譜を指揮台に置くのも彼女の役目です。
メンバーは当たり前に楽譜を見て演奏しますが、同じ曲でも指揮者の指定する版はまちまちだったりで、楽譜を揃えるって結構大変なのです
手元にない場合、レンタルも含めてかなりのネットワークが必要になります。
皆さま、楽譜を手に本番のステージに現れる彼女の姿を見たら、どうぞ応援をお願いします

阪マエストロとは、このあと30日の神戸で行われる「かんでんコンサート」もご一緒させて頂きます。

マエストロ、もう少しだけお付き合いくださいませ

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阪哲朗さんと伊藤恵さんの共演、これは聴き逃せませんよ!

既にお知らせしておりますが、今月25日、第81回日本音楽コンクールのトランペット部門で、当団トップ奏者の篠崎孝が優勝 いたしました

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練習場で本人にハナシを聞くことが出来ました。

「前回、結果というよりも実力を出せなかったという意味で口惜しい思いをしました。 あれから3年、今回のコンクールは技術的にも人間的にも成長した自分を確かめたかったという感じです。 賞は狙いに行って獲れるものではありませんしね(笑)。 優勝できた事は素直に嬉しいですが、これはあくまでも通過点。 賞を獲ることを目的に音楽をやって来たわけではありませんから。 賞を頂いてから、メールや電話などでたくさんの人から祝福して頂きました。 事務局にも多くのメッセージが入っていたと聞きましたし。 本当にありがたい事だと思います。 皆さまの思いに支えられてここまでやって来られたので、これからも感謝の気持ちを忘れずに音楽をしていきたいですね。 まずは目の前の音楽、明日のブラームスをしっかり吹きたいです。」

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舞い上がる感じでもなく、あくまでも冷静、どこまでも謙虚  
先日の吉本興業とのコラボでコントをする時も吉本新喜劇のテーマを吹く時も、大阪クラシックでネルーダの協奏曲を吹く時も、常に一生懸命な篠崎です。
本人も話すとおり、技術的にもですが、人間的に随分成長しましたね。
今回の受賞が本人の自信の裏づけとなって、目指すべき音楽人に少しでも近づけると良いのですが

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まずは明日のブラームス、素晴らしいサウンドを聴かせてくれることでしょう


そんな篠崎孝がトランペットの1番を吹く「かんでんハーモニアスファミリーコンサート」の練習が、この取材の後に行われました。

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指揮は久し振りにご一緒させていただく阪哲朗さん、ピアノ独奏はすっかりお馴染みの伊藤恵さん。
曲はブラームス:序曲「悲劇的序曲」、シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調作品 54、そしてメインにブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品 73と、しっかりした名曲プログラムです。

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首席客演コンサートマスター崔 文洙(チェ・ムンス)のチューニングから、練習は始まりました!

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阪哲朗さんとご一緒するのは随分久し振り。
2005年2月の「第385回定期演奏会」でフランクの交響曲二短調をご一緒して以来だと思います。
あの時のフランク、素晴らしかったですね
海外での仕事が多く、なかなか日本で指揮する時間が取れないのだとか。

指揮者 阪哲朗さんのプロフィールはコチラ


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95年のブザンソン国際指揮者コンクールの優勝者として知られる阪マエストロ。
緊張の中、ブラームスの交響曲第2番1楽章から練習が始まりました。

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冒頭に低弦が奏でるD-C♯-Dの音型が全曲を統一するテーマとなっている曲で、長時間をかけて作られた第1交響曲とは対照的な伸びやかで牧歌的な雰囲気のする曲です。
ブラームスの「田園交響曲」とも言われていますね。
1楽章から始まった練習は、一度も止まることなく1楽章最後まで通りました。
「あまり細かいところは見ないのかな」と思っていると、そこから細やかで丁寧な指示が出始めました。
そして、1楽章だけで1コマを使う勢い! 
それだけマエストロ、イメージがお有りなのですね。スゴイです

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バトンテクニックはサスガのひとこと。
したい事がきちんと指揮棒で表現されます。
メンバーは言われなくても指揮者のやりたい事をタクトから読み取ります。

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これは素晴らしいブラームスになりそうな予感がします
びわ湖ホール、ぜひ皆さまに聴いて頂きたいです!

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とにかく大忙しの10月でした。
「ヨエル・レヴィの定期」から始まった今月は、旅公演をはさんで「ザ・シンフォニーホール30周年のガラ・コンサート」、「青少年のためのコンサート」、「高校生のためのオペラ鑑賞教室」と色々なことをやらせて頂きました
あっと言う間に月末です!
今月で退団するメンバーにとってはカウントダウンに入っています。

一人はヴァイオリンの長尾正です。
1972年4月入団、今月で40年7ヶ月在籍の大ベテラン。
ブラームスの交響曲をいったい何度くらい演奏してきたのでしょうか?
長尾には29日の練習終了後に、メッセージを貰う予定になっています。

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こちらもすっかりお馴染み、西内泉。
彼女は1975年4月入団なので、37年7ヶ月の在籍!
大阪フィルの演奏中、この髪型のこの風貌が見れるのもあとわずかです。
そのうち、当日券でご覧頂けるのはこのコンサートだけ。
30日の「かんでんコンサート」は、関係者だけのクローズドコンサーですので。

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コンマスは首席客演コンマス崔文洙、その内側にはコンマス渡辺美穂が座ります。
この二人、体格の差は相当ありますが、共にヴァイオリンを弾く姿は堂々としたものです

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この日の練習後半は、ピアニストの伊藤恵さんをお迎えしてシューマンのピアノ協奏曲。
数々の名演奏を残してきた伊藤恵さんと大阪フィル。
朝比奈時代から大阪フィルとは切っても切れない関係ですね

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この日のシューマンもとても大きな音楽を作られます。
阪哲朗マエストロと伊藤恵さんの共演、これは押さえておいて頂きたいコンサートです

話題満載の「かんでんハーモニアスファミリーコンサート」、ぜひいらして下さい 

「かんでんハーモニアスファミリーコンサート」

日 時:10月28日(日)15時開演
会 場:びわ湖ホール
指 揮:阪哲朗
独 奏:伊藤恵(ピアノ)
プログラム
ブラームス:序曲「悲劇的序曲」
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調作品 54
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品 73

A席3000円、B席2000円、C席1000円

※未就学児の入場はご遠慮願います。



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大阪フィルを指揮してみませんか?バーチャルですが!

阪急百貨店・阪急うめだ本店は、グランドオープン(11月21日)に先駆け、本日二期棟がオープンしました。

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駅の東側にそびえ立つ阪急うめだ本店。
その姿は、圧巻のひと言!

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「暮らしの劇場」をストアコンセプトに掲げる阪急うめだ本店。
いちばんの売りは、9階から12階まで4層吹き抜けとなっている「祝祭広場」です。
その「祝祭広場」で面白いイベントを阪急うめだ本店と大阪フィルが一緒になって開催しております。

は「祝祭広場」のイメージパースです。

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階段の上から実際の広場の方を見るとこんな 感じです。
現在、高級自動車の展示会をしています。

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逆に大階段の方を見ると、こんな 感じです。
たくさんのお客様が階段に座っていますが、その前で指揮をしている人がいますね。
これがその‘面白いイベント’です。

このイベントは、仮想世界と現実世界をつなぐ最新映像エンターテインメント「拡張現実オーケストラ」というもので、お客さま自身が指揮台に上がって手を挙げると、それまで階段の風景がスクリーンに映っているのが、突然オーケストラが現れます。
そして、お客さまの指揮に合わせて演奏を始めます。
早く手を動かせばオケは早く演奏し、手を止めればオケも止まります。
もうお分かりですね、そのオケが大阪フィルなのです
そう、お客さまは自由に大阪フィルを指揮する事が出来るのです!

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このイベント「拡張現実オーケストラ」は、今注目の映像技術AR(拡張現実)を駆使した映像イベントで、多方面で話題沸騰のAR三兄弟がこの企画を担当しています。
がAR三兄弟、右から長男、次男、三男の皆さまです
本日、オープニングを記念して長男さんからご挨拶がありました。

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指揮を希望される方は、9階「祝祭広場」前に受付けが出ておりますので、そちらで申込みをして頂きます。

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曲は全部で7曲。
たとえば、ホルストの「惑星」より“ジュピター”の有名なトコロや、「カルメン」前奏曲、ラデッキー行進曲など、有名な曲が並びますが、曲を選ぶ事は出来ません。
自分の順番直前にこのようなカードが渡され、そこに曲目と指揮の仕方などが書かれています。

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まず模範演奏をAR三兄弟自ら指揮をされました。

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基本、右手でテンポを調整します。
左手を上げると、テンポが急速に動き始めます。
右手だけを大きく均等に動かすと、曲は淀みなく流れていきます。
左手を使ってテンポを揺らしたりも出来ますが、これはかなり高等技術を要します
失敗すると一気に曲が最後まで進み、瞬間に終ってしまう事もあります
AR三兄弟の長男さんは何度も実験されているのでしょう、随分と手の内に入った感じでした

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指揮台に立って指揮棒を上げると、特別客演コンマス田野倉雅秋率いる大阪フィルが現れます!
そこには大阪フィルを指揮している自分の姿が大型ビジョンに映し出されています。
そして、指揮者の動きに合わせて演奏が始まります
大型ビジョンの下の部分と上の部分は現実(リアル)、オーケストラが映っている真ん中はバーチャルという事ですね。

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事務局スタッフも試しに振らせて頂きました
何とか一定のテンポで「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」が流れていきました!
周囲のお客様からは拍手を頂きましたが、曲のテンポを変えずに最後まで演奏するのはなかなか難しそうですよ。
ワタシですか、絶対ムリです

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大型ビジョンに映し出された映像には、曲目と、演奏:大阪フィル、開発:AR三兄弟のクレジットが入っています。
途中から見たお客様にも演奏をしているのが大阪フィルだとわかります

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先ほどの階段の写真、一番後ろにキリンが写っていたのに気付かれましたでしょうか。
実はこれらも売り物です。
首が動くキリン、180万円だそうです
10階に新しく出来たウメダスーク、恐るべしです!

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「祝祭広場」にはこんな見覚えのあるモノもありました。

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なんだか懐かしいです

今回の「拡張現実オーケストラ」は、事前にオーケストラの映像と音楽を収録して、それをAR三兄弟によって今回のように作り上げるのです。
ということで、オーケストラの収録の模様もお見せいたしましょう!

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それは10月のはじめのことです。
音の出る工事はすべてストップして頂き、収録開始です。
階段には大型楽器と譜面台が並んでいます。
そこに、オーケストラが並ぶと・・・

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こんな 感じになります。
普通ならお客様が階段に座って、オーケストラは下に並べるはず。
それを、階段に並べるという発想の転換ですね

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最上段、金管楽器の位置から指揮台を見た光景です。
結構すり鉢状になっているのが判ります。

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弦楽器は最前列に1プルト目が来て、以降縦に並んでいきます。
ティンパニーもハープも入り、本格的なフルオーケストラです。

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この時がAR三兄弟の長男さんと初めての顔合わせでした。
オーケストラのメンバーに今回のイベントの趣旨を話される長男 川田十夢さん。

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この収録のためのオーケストラを指揮されたのは米崎栄和さん。
2003年、ブザンソン国際指揮者コンクールに初挑戦で最高位(グランプリなし)に選ばれる快挙を成し遂げ、一躍注目を浴びた方です。
このような収録はおそらく初めてで、大変だったと思います
1曲演奏が終わるごとに、AR三兄弟、ステージマネージャー清水直行、事務局の福山修も入って確認をしながら進めて行きます。

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コンサートマスターは、特別客演コンマス田野倉雅秋。
通常のコンサート同様、彼のチューニングから収録は始まります。

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阪急うめだ本店のオープニングの目玉に位置する「拡張現実オーケストラ」、複数のテレビ局の密着取材も行われておりました。

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このイベントのために用意した曲は全部で7曲。
ハープの入る大きな編成の曲から、弦楽器だけの小編成の曲までなかなか楽しいラインナップを取り揃えましたので、きっと楽しんで聴いて頂けると思います。

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聴くというより、やはりここはぜひ指揮にチャレンジして頂きたいですね
ARについて、難しいことはよくわかりません
「百聞は一見に如かず」、新装阪急百貨店・阪急うめだ本店に足をお運び下さい。

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メンバー一同皆さまのお越しをお待ちしております。
ぜひ大阪フィルをこの機会に指揮してみて下さい
お待ちしています

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「愛の妙薬」 本日初日です。 当日券発売しますよ!

「高校生のためのオペラ鑑賞教室」は本日初日を迎えます!

プログラムは昨年に続いてドニゼッティの「愛の妙薬」。
新国立劇場がシーズン公演として上演した作品を、同じスタイルで観て頂くこの企画は、高校生が本物のオペラに触れる機会として好評を得ています。

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新国立劇場のシーズン公演として「愛の妙薬」、もちろんキャストは日本を代表するオペラ歌手の皆さまが務め、衣裳や舞台美術、道具関係ももちろんそのままの絢爛豪華なモノをご覧になれます。
ホールの緞帳も、 この日だけの特性です。

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そしてオーケストラは、私たち大阪フィルがピットに入って演奏致します。

この公演が、高校生の人数の関係で余った分だけ当日券として一般の皆さまに向けて販売されます。
チケット代金は高校生以下2100円、一般大人は4200円。
普通なら絶対にこの値段ではご覧になれません。
絶対にお得なこの機会に、本格的なオペラをご覧になりませんか?

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舞台美術はシンプルでスタイリッシュ、そして衣裳はカラフル!
ソリストの光岡暁恵さんや大槻孝志さんをはじめとするソリストの顔触れは贅沢の一言!
そして何と言っても、新国立劇場合唱団の圧倒的なコーラス。
オープニングの最初のシーンからやられてしまいますよ
こんな 集団で絡むシーンが多くあるだけに・・・

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こんな整然とした並びで歌い出すシーンとか、格好良すぎます
「空から誰かがやって来た」と歌うこのシーン、好きですね

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そして、飛行機が登場します!
圧倒的な舞台装置、「ここまでやるか!」って感じです

昨年の「愛の妙薬」ゲネプロの模様はコチラ。 ストーリーがすべてわかります!


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ゲネプロの間、オーケストラピットで演奏するメンバー。
2階客席からカメラで覗くとこんな感じです。
お馴染みの木管楽器のメンバーが写っています

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普段あまり馴染みの無いオーケストラピット、こんなところです。
想像通り、かなり狭そうですね。
指揮者の真ん前にチェロが座ります。
休憩時間にもかかわらずトップ奏者近藤浩志が練習しています。
ヴァイオリンのいる下手側はこんな感じです

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そして上手側のオケピ内部です。

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休憩中にも関わらず打ち合わせをしていたコンサートマスター渡辺美穂とチェロ近藤浩志の2ショットです!
上から見下ろす感じになりますね

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後半は、胡散臭い薬商ドゥルカマーラのスタッフが「妙薬」を指揮者に渡すところから始まります。
指揮は城谷正博さん、とても判りやすい指揮です。
オペラの場合、オーケストラだけを相手にしているのではありませんので、なんといってもそれが大切なんじゃないでしょうか

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舞台装置も照明によって全く見え方が変わります。
これはそんな例です。
この 場面と・・・

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こんな 場面と、

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こんな 場面。
同じ装置をバックにしていますが、全然違うのがおわかりでしょう。
このアルファベットの装置は、出演者自らが動かして変えていきます。
こんな大掛かりなセット、そして照明の演出。これもオペラならではですね。

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お客様の拍手喝采に応えて繰り返されるカーテンコール。
最も華やかなシーンですね

ご覧頂いたように、オペラはとても楽しいですよ。
このブログでは、音楽や歌、そして音が一切伝わりません
オペラは歌と音楽、豪華な衣裳やセット、照明の演出などが合わさって織りなす総合芸術です。
大阪フィルがピットに入って音楽を演奏する機会も、そうはありません。
色々な意味で貴重なこの機会、ぜひライブでお楽しみください。

会場でお待ちしております

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新国立劇場のホームページもご覧下さい。

新国立劇場HPはコチラ


『新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 「愛の妙薬」』
 
 日 時:10月24日(水)13時開演、25日(木)14時半開演
 会 場:あましんアルカイックホール
 指 揮:城谷正博
 演 出:チェザーレ・リエヴィ
キャスト:【アディーナ】   光岡暁恵
     【ネモリーノ】   大槻孝志
     【ベルコーレ】   成田博之
     【ドゥルカマーラ】 鹿野由之 
     【ジャンネッタ】  九嶋香奈枝
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 合 唱:新国立劇場合唱団 
 曲 目:ドニゼッティ「愛の妙薬」
     (全2幕・イタリア語上演・字幕付き・約2時間25分)
 料 金:高校生以下:2100円(要 学生証)、一般大人:4200円 

 ※当日券は開演の1時間前から販売します。
 ※お一人さま1枚までの販売となります。
 ※高校生以下は学生証の提示が必要となります。
 ※お支払いは現金のみのお取り扱いです。
 ※高校生の鑑賞マナーは各学校で指導しますが、多少話し声などが聞こえる可能性もございます。ご了承下さい。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。 
 
 <お問い合わせ>
 あましんアルカイックホール 事業担当 
 TEL:06-6487-0910


| 演奏会 | 07:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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31年目のザシンフォニーホールへエールを送ります!

先日行われた「ザ・シンフォニーホール開館30周年記念ガラ・コンサート」は大変な盛り上がりの中、終了いたしました。
出演者もお客様も祝賀ムードで、とても温かな良いコンサートでした。

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コンサート当日のザ・シンフォニーホール外観です。
ホールを出るとすぐに公園の緑とプロムナードがあり、閉塞感がなくゆったりした気持ちになれるのもこのホールの特徴ですね

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ザシンフォニーホールの出現は、関西に限らず日本全国のクラシック音楽シーンに数々の影響を与えました。
全国にあまた有るクラシック音楽専用ホールの走りでもあります。

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ロビー中央階段中ほどに30周年記念の飾り付けが置かれ、華やかな雰囲気を醸し出します。

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今回都合で出演できなかったユンディ・リとイヴリー・ギトリスからはメッセージが届いておりました。

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指揮はもちろん井上道義さん。
清水和音さんのリストピアノ協奏曲第1番からゲネプロスタート!

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パワフル&メロディアス、本当に美しい音色です。
均一にコントロールされたピアノタッチに感動です

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トライアングル協奏曲とも揶揄される3楽章で大活躍するトライアングル。
久保田善則の頑張りが光りました

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この日は違うタイプのピアニスト二人の出演です。
しかも、どちらもビッグネームです。
ピアノもスタンウエイを2台準備して臨みます。
さあ、曲が始まりました!
照明が落ちて暗くなり、クラリネット金井信之にスポットが当たります。
お馴染みのラプソディ・イン・ブルーですね!

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この曲、ピアノを弾くのはもちろん小曽根真さんです。
にこやかに登場の小曽根さんです。

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ラプソディ・イン・ブルーは今ではすっかり小曽根さんの代名詞とも言える曲ですね。
オーケストラをバックではなく、彼が率いるバンド「ノーネームホーセズ」で聴いたジャズアプローチの同曲も全く違う感じで見事でした

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ジャズとクラシック、両方のジャンルで第一人者として君臨されている小曽根真さん。
この日も彼の弾く「ラプソディ・イン・ブルー」に魅了されたお客さまが続出でした

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ヴァイオリンの前橋汀子さんは、ザ・シンフォニーホールですっかりお馴染みのアーチストのお一人です。
マスネの「タイスの瞑想曲」は、手の内に入ると言うのはこう云う事かと気付かせてくれるほどの演奏です。

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もう一人のヴァイオリニスト諏訪内晶子さんとは全く違ったタイプですね。
この日はピアノもヴァイオリンも2名づつ超一流のアーチストが登場!
ガラ・コンサートならではのとても贅沢な出演者で、楽しかったです

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ブラームスのヴァイオリン協奏曲第2楽章のオーボエソロ、大森悠の見事な演奏にも拍手をたくさん頂きました

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前日、本番衣装でゲネプロ的に練習を済ませていたソプラノの小川里美さんとテノールの井上了吏さん、この日は場当たりで確認をされていました。
「椿姫」だけに、ステージ上手、下手の壁には見事な椿の絵が現れました。

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前日のゲネプロでのお二人です。

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綺羅、星のごとくスター出演者も多く、とてもヴァラエティに富んだコンサートは、3時間を越えるものでしたが、最後を飾ったのはレスピーギの「ローマの松」。

客席2階の左右対称に並ぶバンダのメンバー。
客席左側にはトランペット篠崎孝とエキストラの方がスタンバイ。
篠崎は第2曲で見事なソロ(これも舞台袖でバンダとして演奏)を演奏し、直ぐにこの位置まで移動してスタンバイしておりました。

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そして「ローマの松」はオルガンも迫力十分です。
オルガン独奏は片桐聖子さん。

第4曲「アッピア街道の松」は大迫力で、演奏終了後には拍手が鳴り止みませんでした

実は途中にちょっとしたサプライズがありました。
今月で退団するヴァイオリンの長尾正とヴィオラの西内泉にマエストロから花束が渡されました
マエストロがザ・シンフォニーホールの思い出を語っている中での事です。
大阪フィルの中でもベテランの二人。
もちろんザ・シンフォニーホールはオープニングから知っています。
「つまり、30周年とはそういう事なんですよ!」というマエストロ。

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終演後、マエストロと客演コンマス高木和宏さんと一緒に、ヴァイオリン長尾、ヴィオラ西内の記念撮影を行いました。
ちょっと写真の色が悪いのが気になりますが、みんな良い表情です
お二人さま、お疲れさまでした

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終演後の30周年記念のレセプションで挨拶をされるマエストロ井上道義さん。
3時間、すべての曲を指揮をされました。
すごい体力!、凄まじいまでの集中力!

マエストロとはこのあと、既に報告しました「青少年のためのコンサート」で2日後にご一緒し、来月8日には「マチネ・シンフォニー」でもご一緒します。

とても充実した時間を過ごせるマエストロとの共演、楽しみです

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マエストロが指揮するマーラーの大曲「巨人」を、ぜひお聴きください。

皆さまのお越しをお待ちしております

「平日午後の名曲セレクション<マチネ・シンフォニーVol.8>」

日 時:11月8日(木)14:00開演(13:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:井上道義
独 奏:菊池洋子(ピアノ)
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

♪13:50~マエストロ井上道義によるプレトークがあります♪

<プログラム>
ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
マーラー/交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

料 金 A席4000円 B席3000円)

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。



| 演奏会 | 23:50 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「愛の妙薬」練習2日目もオーケストラ練習です!

「高校生のためのオペラ鑑賞教室」、ドニゼッティの「愛の妙薬」練習は2日目を迎えました。

この日もオーケストラだけの練習です。

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コンサートマスター渡辺美穂のチューニングから練習は始まります!

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ネモリーノが高らかに歌い上げる有名なアリア「人知れぬ涙」から練習が始まりました。 
ハープの分散和音、弦楽器のピツィカート、ファゴットの叙情的なメロディーがテナーのソロを支える、このオペラ最大の聴かせどころです。

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ソリストとの合わせは明日からのため、指揮者の城谷正博さんが歌を歌いながら指揮をされます。

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もちろん歌はイタリア語です。
城谷さんは「愛の妙薬」のすべてがしっかり頭に入っておられるのですね。

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本格的な新国立劇場製作のオペラ「愛の妙薬」が破格の値段でご覧頂けるこの機会を、どうぞご利用くださいませ。
ピットに入って演奏する大阪フィル、姿はあまり見えませんがどうぞ温かいご声援をお願いします

『新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 「愛の妙薬」』
 
 日 時:10月24日(水)13時開演、25日(木)14時半開演
 会 場:あましんアルカイックホール
 指 揮:城谷正博
 演 出:チェザーレ・リエヴィ
キャスト:【アディーナ】   光岡暁恵
     【ネモリーノ】   大槻孝志
     【ベルコーレ】   成田博之
     【ドゥルカマーラ】 鹿野由之 
     【ジャンネッタ】  九嶋香奈枝
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 合 唱:新国立劇場合唱団 
 曲 目:ドニゼッティ「愛の妙薬」
     (全2幕・イタリア語上演・字幕付き・約2時間25分)
 料 金:高校生以下:2100円(要 学生証)、一般大人:4200円 

 ※お一人様1枚の販売となります。
 ※高校生以下は学生証の提示が必要となります。
 ※お支払いは現金のみのお取り扱いです。
 ※高校生の鑑賞マナーは各学校で指導しますが、多少話し声などが聞こえる可能性もございます。ご了承下さい。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。 
 
 <お問い合わせ>
 あましんアルカイックホール 事業担当 
 TEL:06-6487-0910


| 演奏会 | 11:45 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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昨年に続き「愛の妙薬」、今年もオケピに入りますよ!

今年も「高校生のためのオペラ鑑賞教室」関西公演が行われます。

新国立劇場が高校生のためにお届けする本格的なオペラ、今年の演目は昨年に続いてドニゼッティの「愛の妙薬」です。

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美しい音楽、楽しいストーリー展開、カラフルな舞台・衣装はオペラの醍醐味
昨年大好評を博したこのオペラ、本来なら高校生のためのオペラ鑑賞教室ですが、昨年同様、席に余裕があるため一般の方もご入場頂けるとのことです。

一流のキャスト、スタッフでお届けする本格的な名作「愛の妙薬」を高校生以下2100円、一般4200円でご覧頂けるまたとないチャンスです

指揮は城谷正博さん、管弦楽はもちろん大阪フィルが担当します。

昨日から始まった練習の模様を少しだけ紹介しましょう!

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指揮は城谷正博(じょうや まさひろ)さん。
城谷さんのプロフィールは・・・
東京生まれ。東京芸術大学作曲科、同大大学院指揮科修了。
オペラ指揮者として2000年「フィガロの結婚」でデビュー後多くの作品を指揮している。
二期会、新国立劇場の公演に音楽スタッフとして参加し、副指揮、コレペティトール、稽古ピアニスト、合唱指揮、プロンプターなど、劇場で必要とされるあらゆる音楽的業務について研鑽を積む。
現在は新国立劇場の音楽チーフとしてすべての演目に携わり同劇場の音楽的な責任を担っている。

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昨年に次いで2度目となるドニゼッティの「愛の妙薬」。
大阪フィルが本格的なオペラの管弦楽を担当するのは比較的珍しい事です。
もちろんオーケストラピットに入って演奏致します。

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城谷さんはプロフィールからもわかるとおり、お若いですがオペラに精通されておられます。
大阪フィルはこの日が城谷さんとは初顔合わせ。
全体を通して音符の長さや、アーティキュレーションなどをざっと指示されました。

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コンサートマスターは渡辺美穂、オペラのコンマスを務めるのはもちろん初めての事。
色々な経験を重ねることで、名コンサートマスターへの道を今歩み始めた所です。
皆さま、渡辺美穂に温かいご声援をお願いします。

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メンバーは昨年のことを思い出しなが演奏していました。

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オーケストラだけの練習をもう1日やり、日曜からはソリストが合流いたします。

ガエターノ・ドニゼッティの名作「愛の妙薬」、破格の料金で本格オペラを体験できるチャンスです!

オペラはストーリーがわかると楽しみが増すモノです。
昨年のステージの模様、ゲネプロの光景を克明にアップしております。
これを見れば、行ってもないのに見た気にさせるほど、良くわかると思います。
但し、指揮者や出演者、その他公演データなど今年のものとは全く違います。
どうぞその点はご注意くださいませ

昨年のドニゼッティ「愛の妙薬」ゲネプロの模様はコチラ


そして新国立劇場のホームページもご覧下さい。

新国立劇場HPはコチラ


どうぞ今年こそは、ライブでご覧下さい

『新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 「愛の妙薬」』
 
 日 時:10月24日(水)13時開演、25日(木)14時半開演
 会 場:あましんアルカイックホール
 指 揮:城谷正博
 演 出:チェザーレ・リエヴィ
キャスト:【アディーナ】   光岡暁恵
     【ネモリーノ】   大槻孝志
     【ベルコーレ】   成田博之
     【ドゥルカマーラ】 鹿野由之 
     【ジャンネッタ】  九嶋香奈枝
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 合 唱:新国立劇場合唱団 
 曲 目:ドニゼッティ「愛の妙薬」
     (全2幕・イタリア語上演・字幕付き・約2時間25分)
 料 金:高校生以下:2100円(要 学生証)、一般大人:4200円 

 ※お一人様1枚の販売となります。
 ※高校生以下は学生証の提示が必要となります。
 ※お支払いは現金のみのお取り扱いです。
 ※高校生の鑑賞マナーは各学校で指導しますが、多少話し声などが聞こえる可能性もございます。ご了承下さい。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。 
 
 <お問い合わせ>
 あましんアルカイックホール 事業担当 
 TEL:06-6487-0910


| 演奏会 | 13:52 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「青少年のためのコンサート」は大成功でした!

「青少年のためのコンサート オーケストラ・スペクタキュラーPart1」は、超満員のお客様にお越しいただき、大盛況の中終了いたしました。
ご来場頂きましたお客さまにこの場を借りて御礼申し上げます。

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今回の「青少年のためのコンサート」は、音楽と物語、オーケストラが語るめくるめくストーリーと題して、物語性のある曲の中からオーケストラサウンドが楽しめ、尚且つタイプの違う曲を選んでお聴き頂きました。

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コンサートマスターは9月に就任した渡辺美穂が務めました。
彼女がコンマスを務めるのは、お披露目となった9月の「大阪クラシック」大植英次指揮の最終公演以来の事で、ザ・シンフォニーホールではこれが最初となります。

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指揮に司会に、「ピーターと狼」ではナレータ兼役者も務められた井上道義さん。
まさに八面六臂の大活躍です。

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前半はタイプの違う曲を3曲お聴き頂きました。
颯爽と登場としたマエストロ、お客さまに一礼して指揮台に乗るや、エンジン全開!、アドレナリン全開!のショスタコーヴィチ交響曲第10番2楽章から始まりました。

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いつものように細かな指示が飛びますが、上手くいくとメンバーにGood

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ゲネプロから全身を使った熱い指揮でオーケストラをコントロールするマエストロ。
ビジュアル的にもワクワクさせてくれる迫力の指揮姿です。
もちろん、それによって引き出された音楽は3曲とも全く違ったもの。
このゲネプロの光景が本番になると このようになります。

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 (C)飯島隆

ステージ下手斜め上段から撮影したオーケストラ全景です。
これはショスタコーヴィチの編成ですね。

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 (C)飯島隆

本番のオーケストラを指揮する井上マエストロ。

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 (C)飯島隆

指揮棒を左手に持ち、右手をいっぱい使って指揮するマエストロ。
スケールの大きな指揮から紡ぎ出される迫力のオーケストラサウンド
この日初めてマエストロを見たお客様も一気にファンにしてしまうほど、指揮する姿はビジュアル的にも美しくそしてセクシーだという声が多く聴かれました。

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 (C)飯島隆

前半の最後の曲モーツァルト交響曲第41番「ジュピター」は、編成を絞ってお届けしました。
の写真と比較頂ければ良く判ると思います。

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 (C)飯島隆

そしてマエストロがこだわったのがティンパニー。
延原武春さんの指揮する「いずみホールシリーズ」が先日終了しただけに、暫く大阪フィルのステージでは聴けないと思っていたバロックティンパニーの登場です。
引き締まった音がメリハリを効果的に付けていました。
バロックティンパニーを叩くのは中村拓美。

そして、いよいよ後半のお待ちかね、「ピーターと狼」の始まりです。
まずはゲネプロの様子から見て頂きましょう。

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確かに指揮とナレーションは井上道義とチラシに書いてありました。
これまでも、色々なタレントの方が「ピーターと狼」のナレーターを務めてこられました。
CDでは明石家さんまさんも録音していましたし。
だからマエストロが指揮をするのは判るのですが・・・

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役者さながらに演技をするとは思わなかったのです
 
ここで簡単に「ピーターと狼」のストーリーを紹介しましょう。

「ある日、ピーターが外に出かけ、小鳥と出会います。そこにアヒルがやってきて、小鳥と口論を始めます。「鳥なのに空を飛べないのか!」「鳥なのに泳げないのか!」。その2匹を猫が狙いますが、ピーターの叫び声で間一髪セーフ。ピーターのおじいさんは狼が出没するので、いつも外で遊びまわるピーターの事を心配しています。 しばらくすると、森からお腹を空かせた狼が出てきます。狼は逃げるアヒルをとらえて一飲み。ピーターは、小鳥と協力してロープで狼をとらえます。そこに狩人が現れて狼を撃とうとしますが、ピーターがこれを制し、動物園に連れて行こうと提案します。」
というのが原作ですが、井上道義版は少し違います

以下、後半の部分をご紹介しましょう!

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これはアヒルを飲み込んだ狼をやっつけようと、ロープを取りに行ったシーンですね。
塀をよじ登る感じで、ステージに上がるマエストロ。

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そのロープを木の上からぶら下げて、見事に狼の体にロープを巻きつけました
狼が動けば動くほどロープが体に絡み付きます。
ピーターも狼も、すべての役をマエストロが一人で演じ分けます!

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すると狩人がやって来て、狼の生け捕りに成功

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「原作ではここで狼を動物園に持って行きますが、そんな事で終わりにするのは違うと思いませんか?」とマエストロ。
ただのドタバタ芝居に終るのではなく、青少年に問題の本質は何かを問いかけます。
「狼は本能のままに自分より弱い動物を食べているだけなのに、アヒルが可哀そう、狼は悪者!と言いきれますか?」 
井上道義版「ピーターと狼」ならではの、とても大切なシーンですね。

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そしてまた話が動き出します。
狼のお腹の中のアヒルが動き出し、狼は気持ち悪そうです。
「わーっマズイ、吐きそう!」と近くに有った箱に顔を突っ込んだ次の瞬間

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アヒル生還!ナント生きたアヒルが登場するのです

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最初この話を練習で聴いたオーケストラのメンバーも良く理解できませんでした。
しかしゲネプロで実際の生きたアヒルが登場するとみんな納得  
そしてこの笑顔

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実際、登場するアヒルちゃんはまるで鳩のように小さく可愛いのです。
このアヒルが本番エンディングシーンでは・・・

では後半の本番写真をご覧頂きましょう

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 (C)飯島隆

本番でのマエストロ、燕尾服ではありません。
ゲネプロとあまり変わらない動きやすい格好です。
写真はアヒルの格好をしているマエストロです

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 (C)飯島隆

狼が登場するシーンで、白衣服を脱ぎ捨てるとナント狼が登場です
ここで市川團十郎さながらに見得を切るマエストロ!
よっ、待ってました、井上屋!ってかんじですね

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 (C)飯島隆

このために用意をされたのでしょうか、見事な狼です
マエストロもすっかり狼に成りきっています。

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 (C)飯島隆

「ピーターと狼」のオーケストラ楽器編成は小ぶり。
1stヴァイオリン8型でお届けいたします。

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 (C)飯島隆

木管楽器は各一人が担当します。
楽器にはそれぞれ登場する人物もしくは動物の役が付いています。
主役のピーターは弦楽合奏が担当、ピーターの登場シーンでは弦楽合奏がピーターのテーマを奏でます。
その他動物では、小鳥はフルート、アヒルはオーボエ、猫はクラリネットがそして狼は3本のホルンが、お祖父さんをファゴット、猟師の撃つ鉄砲をティンパニやバスドラムが担当します。

写真は木管楽器のメンバー。 
猫のテーマを奏でるクラリネットの金井信之の顔がマイクに隠れています

お客さまに受けたのはマエストロ演ずるピーターが「小鳥ちゃん、頼んだよ!」と叫ぶと、小鳥役のフルート野津臣貴博が「まかしとけ!」と返事をしたところ
野津自身も驚くほど高い声で叫んで、周りからは「鬼太郎の目玉親父の声だった!」と冷やかされていました

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 (C)飯島隆

ゲネプロでも紹介したピーターがロープを持って塀を登るところです。

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 (C)飯島隆

狼がロープに引っ掛けられて吊りあげられるところ。

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 (C)飯島隆

そして狼は狩人によってがんじがらめに縛られてしまいました。

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 (C)飯島隆

そして一番盛り上がったサプライズシーンがこちら。
狼が箱の中に向かって吐き出すと、生きたアヒルが飛び出しました

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 (C)飯島隆

ゲネプロの写真でもお知らせしたエンディングシーンですが、マエストロが袖に引っ込むのを、後をついていくアヒルちゃん。
本当に見事な演技をするアヒルちゃん、本日のスター誕生の瞬間です!

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 (C)飯島隆

いやー、それにしてもお見事ですマエストロ!
鳴り止まぬ拍手がそれを物語っています。
ポップスのコンサートでよく耳にする、アンコールを求める拍手
クラシックのコンサートでそれを聞くとは・・・

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 (C)飯島隆

引っ込んだマエストロはなかなか出て来ません。
もう終わった気になっていたマエストロを無理やり引っ張りだしたお客様の拍手喝采!
マエストロはアヒルちゃんを連れて再度ステージに戻って来ました。

終演後のお客様の表情、ロビーには笑顔が溢れていました。
ご来場のお客さま、いかがだったでしょうか?
楽しんで頂けましたか?

それにしても井上マエストロのパワーに驚きました!

今年はマエストロとの共演がこのあと2回残っています。
ひとつは朝日放送主催、12月24日にザ・シンフォニーホールで行われる「躍動の第九」。

そしてもうひとつがこちらです

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第8回目となる「マチネ・シンフォニー」。
平日の昼間に行う本格的なコンサート、今回はマーラー「巨人」とラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」を演奏いたします。
この日の「青少年のためのコンサート」でも随分昔青少年だった皆さまのお顔も多くお見受けいたしましたが  平日の昼間なので比較的出やすいのではないでしょうか。

愉快なマエストロが指揮するマーラーの大曲「巨人」を、ぜひお聴きください。

皆さまのお越しをお待ちしております

「平日午後の名曲セレクション<マチネ・シンフォニーVol.8>」

日 時:11月8日(木)14:00開演(13:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:井上道義
独 奏:菊池洋子(ピアノ)
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

♪13:50~マエストロ井上道義によるプレトークがあります♪

<プログラム>
ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
マーラー/交響曲 第1番 ニ長調「巨人」

料 金 A席4000円 B席3000円)

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。


| 演奏会 | 11:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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アドレナリン全開!血湧き肉躍る!これぞオーケストラサウンド!

「青少年のためのコンサート」、いよいよ本日開催です!

実は今回から「青少年のためのコンサート」は公募制となりました。
大阪市に対してプレゼンを行い他団体と競った結果、大阪フィルの企画が選ばれ、本日皆さまにご覧頂く運びとなったのです

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井上道義さんと一緒に真剣に考えた企画が今回の「オーケストラ・スペクタキュラーPart1~音楽と物語、オーケストラが語るめくるめくストーリー~」です。
演奏するプログラムを見て頂ければ一目瞭然、面白い企画だとわかって頂けるはず
どうぞ井上マエストロと私たちが考えた企画、最終審査は皆さまがなさってください

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練習の前に井上マエストロから「昨日はお疲れさまでした。素晴らしかったです!お客様にも関係者の方々にも喜んで頂けたと思います!」と労いの言葉がありました

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昨日、そうです、今となっては一昨日となってしまいましたが、「ザ・シンフォニーホール開館30周年記念ガラ・コンサート」が開催され、大阪フィルはすべてのソリストのバックを務めながら、自らも「マイスタージンガー」1幕への前奏曲と「ローマの松」を演奏いたしました。
時間にして3時間・・・完全燃焼でした

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それからまだ24時間も経っていませんが、大フィル会館では、本日のプログラムの1曲目「ショスタコーヴィチ交響曲第10番2楽章」から練習がスタートしました!

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いやー、いつ聴いてもスゴイ曲ですね。
井上マエストロが「最もショスタコらしい曲!」と言われる10番の2楽章
マエストロのダイナミックな指揮に煽られたオーケストラは、初動からいきなりエンジン全開です

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弦楽器も木管、金管も聴かせどころ満載のショスタコ10番、しかしこの曲は打楽器も負けず劣らず大活躍します
やはり注目は久保田善則の叩く機関銃の如きスネアですね

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コンサート本番で初めてこの曲を聴かれる皆さま、「格好良い!」と思われるか、「うるさいしようワカラン!」と思われるか、さてどちらでしょうか
いずれにしても、皆さまの魂を揺すぶる衝動を与えることになるはず
どうぞご期待下さい。

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本日開催の「青少年のためのコンサート」チケットは残り僅かです。
当日券は若干枚数ですが発売する予定です!
発売枚数など詳細がわかった段階で、ツイッターで呟きます!
受付付近、かなりの混雑が予想されますが、満杯の会場ならば井上マエストロも大阪フィルのメンバーも間違いなく燃えますよ

どうぞご期待ください

「青少年のためのコンサート」
<オーケストラ・スペクタキュラー・part1>
~音楽と物語、オーケストラが語るめくるめくストーリー~

日 時:10月16日(火)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指揮・お話:井上道義

プログラム
ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番 ホ短調 作品93より 第2楽章
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」 
モーツァルト/交響曲 第41番 ハ長調「ジュピター」 K.551 より 最終楽章 
プロコフィエフ/交響的物語「ピーターと狼」 作品67 (ナレーション:井上道義)

<料金>
一般:3,000円、学生:1,000円

※未就学児のご入場はお断り致します。


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