シーズン最後の定期演奏会、本日初日です!

真ん中でトロンボーンを持っているのが、今回の定期演奏会を最後に退団が決まっている磯貝富治男です。
その右隣、同じトロンボーンでもとんでもなく大きい楽器がコントラバストロンボーン

通常のテナー・トロンボーンより1オクターブ低い楽器で、普通の操作でスライドをテナー・トロンボーンの2倍伸ばしたのと同じ効果が得られるそうですが、スライドはたいへん重く、速いパッセージを演奏するのは難しいようです。
写真は今回演奏して頂くエキストラの三田博基さん。 よろしくお願いします!
磯貝の左隣の楽器が、バストランペットです。
マウスピースの関係からも、ユーフォニアム奏者かトロンボーン奏者が吹くケースが多い楽器です。
今回演奏して頂くのは、吹奏楽界のスーパースター

外囿さんは、昨年ロリン・マゼール指揮のN響でもやはり「指環」管弦楽版を演奏されています。

実際の演奏では、上手寄りのチューバの隣に、三田さんのコントラバス・トロンボーン。
センターのティンパニー前に、磯貝の吹くトロンボーンと外囿さんのバストランペットが並びます。
本番ではチェックしてみてください


今回の定期でコンサートマスターを務める崔 文洙のチューニングで練習開始!

練習場に準・メルクルさんがいらっしゃるのが驚きではない感覚、凄いですね。
さすがに3日目になると慣れてしまいましたが(ナント贅沢な!)、指揮をされると改めて「さすがメルクル!」と思ってしまいます


ワーグナー「指環」はめったに演奏する曲ではないので、最初の練習から3日目ともなると随分変わってきました。
マエストロのイメージされている音楽と実際の大阪フィルのパフォーマンスはどうなのでしょうか

演奏を通した後には「ブラヴォー!」と声をかけていただきましたが・・・


この日もアーティキュレーションやフレージングなどの違いを、身振手振りを交えて解説して頂きました。
いよいよ本番です


煌びやかな金管サウンドのイメージが強いワーグナーですが、木管楽器も聞かせどころ満載。
「指環」の木管楽器1番奏者、このメンバーです

フルート上野博昭、オーボエ浅川和宏、クラリネットはブルックス・トーン、ファゴット久住雅人。
上の段には左から、バストランペット外囿祥一郎さん、トロンボーン磯貝富治男、安藤正行の顔が見えます。

ワーグナーの弦楽器、難しいです。
1stヴァイオリンやチェロの奏でるメロディーももちろんですが、2ndヴァイオリンやビオラの内声部も本当に大切です。
楽器の並びは通常配置ですので、上手外側にはビオラ、その内側にはチェロ。

上手後ろにはコントラバスが並びます。

下手外側には1stヴァイオリン、その内側には2ndヴァイオリン。
下手後ろにはハープが2台並びます。
マエストロ・メルクルと大阪フィルが作り上げるワーグナーサウンド

皆さま、ぜひともライブでお聴き下さい


ワーグナーに先駆けて前半で演奏するのは、シューマンのピアノ協奏曲です。

ソリストは2000年ショパンコンクール、ユンディ・リに次ぐ2位となったイングリッド・フリッター。
コンクール後の活躍には、目覚しいものがあります。

マエストロとイングリッド・フリッターさんは海外では共演されたことがあります。
昨日の練習終了後も、ずっとお二人で打ち合わせをされていました。

内省的でリリシズムに溢れたロマン派シューマン唯一のピアノ協奏曲。
リパッティやケンプ、ルプー、フライシャー、アルゲリッチといった名盤が数多くある曲だけに、皆さまのこだわりもたくさんお有りだと思います。
しかし、イングリッド・フリッターさんのシューマンも素晴らしいですよ

ワーグナーの前に演奏されるだけに、爽やかな清涼剤のような演奏が好ましいのかもしれませんね。
イングリッド・フリッターさんの演奏は爽やか且つ存在感のしっかりした見事な演奏です。
コチラをメインで定期に来られる方も多くあるように伺っています

とてもバラエティに富んだシーズン最後の定期演奏会、ぜひライブでお聴きください

当日券は、たくさんございます

「準・メルクルさんのワーグナー「指環」というだけでお客さまは来ていただける

そんな甘い読みをしていた訳ではありませんが、正直もう少し多くの方に聴いて頂きたいと思っています

どうぞ今からでも、お越し下さい。
当日券は17時半からA席6000円からC席4000円までを販売致します。
そして、学生・シニア当日券ですが、本日初日は必ず販売します。
25歳以下の学生さんと60歳以上の皆さまは、身分証があれば1000円でご入場いただけます!
該当される皆さまは本当にラッキー

ただし、お席のご指定はして頂けませんので、その点はご了承くださいませ。
チケットは18時半からの販売となりますので、ご注意くださいませ。
明日の「学生・シニア当日券」は改めてツイッターやブログでお知らせ致しますが、一般当日券を含めて残券があれば販売致します。
マエストロ 準・メルクルと大阪フィルの夢の共演、どうぞライブでお聴きください

(広報:H.I)
「第466回定期演奏会」
日 時:2月28日(木)・3月1日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:準・メルクル
独 奏:イングリット・フリッター(ピアノ)
<プログラム>
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
ワーグナー/楽劇「ニーベルングの指環」抜粋〈ワーグナー生誕200年記念〉
料 金:A席6,000円 B席5,000円 C席4,000円
D席 S席は完売
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。
チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ABCチケットセンター(ザ・シンフォニーホール内) 06-6453-6000
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード171-789)
お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890