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2013年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年07月

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打楽器奏者・久保田善則が語る「小出シンバル」の魅力!

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 (C)飯島隆

ヴァイオリン、チェロ、フルート、ファゴット、ホルンにティンパニ。
オーケストラにはたくさんの楽器が登場しますが、単純な楽器ほどインパクトが強いですね。
2枚の薄い鉄の板を叩いて音を出すシンバル。
音だけでなく、ビジュアル的にもかなり目立ちます!

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 (C)飯島隆

トルコに起源を持つシンバルの、唯一の国内メーカー「小出製作所」が大阪市平野区にあります。
従業員3名の町工場が作る「小出シンバル」を産経新聞が取材しています。
その中で、「小出シンバル」を愛用している打楽器奏者・久保田善則を写真入りで大きく取り上げていただきました。

産経新聞小出シンバルの特集ページはコチラからご覧ください。


上の写真でシンバルを叩いているのが久保田善則です。
金盤の内側に‘小出’の文字が。 お判りになりますでしょうか。

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「3年前の大阪クラシックの時にある人から紹介されて以来使っています。 2枚がぴたっと吸い付くように合うところなどに、職人技を感じます。 フェドセーエフ指揮の「マンフレッド」でも使うつもりです。」と語っていた久保田。
上の写真はチャイコフスキーの交響曲「マンフレッド」の時のものです。

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記者からの質問に「小出シンバル」の特徴を熱く語る久保田をパチリ!

ぜひウェブ版の産経ニュースからご覧になって下さい。

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もちろん久保田はシンバルだけではなく、“ボレロ”ではスネアを叩き、“八木節”では拍子木も打ち鳴らします(笑)
今月30日の「ムジークフェストなら2013」のプーランクの「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲」ではひとりで参加し、上の写真のようにスネア、大太鼓、シンバル、カスタネットなどを演奏します。

久保田善則の八面六臂の活躍を、「ムジークフェストなら」の最終公演でご覧下さい!

(広報:H.I)
 
       ムジークフェストなら2013
大阪フィルハーモニー交響楽団&大友直人 DUO YKEDA プーランク
       ~躍動のソワレ~
日 時:6月30日(日)18:30開演(17:30開場)
会 場:奈良県文化会館 国際ホール
指 揮:大友 直人
独 奏:デュオ・イケダ(パトリック・ジグマノフスキー&池田珠代)
ナビゲーター:中田昌樹

<プログラム>
プーランク/音楽物語「仔象のババールの物語」
プーランク/二台のピアノのためのエレジー
プーランク/オーバード(ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲)
プーランク/二台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調

料 金:¥2,000(全席指定)
※未就学児の入場はお断りさせていただきます。

お問い合わせ:奈良県文化会館 0742-23-8921


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「ムジークフェストなら」のフィナーレは、皆でプーランク!

古の都奈良で現在開催中の音楽祭「ムジークフェストなら」。
17日間のロングラン公演も、今週日曜のゴールが見えて来ました。

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記念すべき最終公演を託されたのは、大友直人指揮の大阪フィルと、DUO YKEDAのお二人です。
「プーランク躍動のソワレ」と題して行なわれる今回のコンサートは、なんとオール・プーランク!
昨日、2回目のリハーサルが行われました。
その模様をリポートいたしましょう!

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今回指揮をしていただくのは大友直人さん。
「よろしくお願いします。オーバードから!」 ということで、さっそく練習が始まりました。 

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マエストロが指先を動かすと、トランペットとホルンが物憂げな旋律を吹き、続いてピアノがこだまのようにこれを繰り返します。
そしてそれに応えるようにオーボエとファゴット続いてフルート、クラリネットが登場。

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すると一転して、ピアノが軽快に駆け出します。
始まりました!「ピアノと18の楽器のための舞踏協奏曲『オーバード』」です。

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この曲、楽器編成が変わっています。
ピアノのほか、フルート2、オーボエ2(2番イングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット1、ティンパニ1、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス2
管楽器奏者は総勢18名。 それにピアノが加わります。
楽器配置は上の写真をご覧下さい。 

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それにしても格好良い曲ですね。
このところ、あまり馴染みのない曲を演奏するケースが続いていて、その度に「良い曲ですよ!」と呟いていますが、ウォルトン「管弦楽のためのパルティータ」やチャイコフスキー交響曲「マンフレッド」と同様にこの曲もとても素敵な曲なのです。
というか、プーランクの作る曲、本当に素晴らしいのでぜひ聴いて頂きたいです。

この曲はこの方がご出演されるので選ばれたと伺っています。
DUO YKEDA(デュオ イケダ)のおひとり、パトリック・ジグマノフスキーさんです。

プーランクやミヨー、オネゲルといったフランス6人組はもちろん、その時代を語る上で欠かすことの出来ないシャンソン歌手エディット・ピアフなどもすっかり手の内に入れられているジグマノフスキーさん。
切れのあるピアノが、小編成のオーケストラサウンドと一つになって練習場に鳴り響いていました。

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この曲のタイトルにもなっている「オーバード」とは、「尊敬する人に敬意を表するために、その人の家の窓下または玄関で、朝か午前中に演奏する曲」という意味のようです。
同じ形態で夜に愛を込めて演奏するのが「セレナーデ」ですね。

この「オーバード」はバレエ音楽です。
正規の形では、この楽器編成に踊り手が一人登場します。

バレエのあらすじは・・・
「夜明け、仲間たちに囲まれて、ディアーヌは、彼女に永遠の純潔を強要する『ジュピターの定め』に反抗することを決意する。仲間たちは彼女をいたわり、彼女に弓を与えて、ジュピターへの反抗を思いとどまらせる。ディアーヌは悲しそうに弓を手に取り、そして森の中へ急ぐ。狩をすることで、恋の悩みを鎮めようと努める。」といったものです。

初めてこの曲を聴いても、難しい!という声は出ないと思います。
切れ目なく演奏されますが、10のセクションに分けることが出来ます。
時間にして17~18分の曲。 一気に流れていきます。

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「オーバード」が終わり休憩時間にピアノがもう1台登場しました。
2台のピアノが向かい合う形でセッティングされています。
プーランクの代表作「2台のピアノのための協奏曲」です。

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ピアノは独奏はもちろんDUO YKEDAのお二人。
第2ピアノは池田珠代さんが担当されます。

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第1ピアノは、「オーバード」のピアノ独奏に続いてパトリック・ジグマノフスキーさんが演奏されます。

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プーランクと言えば、その美しいメロディが有名ですね。
「私はいつもメロディを愛した」プーランクの言葉です。
この曲も美しく魅力的なメロディーに満ち溢れ、とてもエスプリの利いた軽妙洒脱な音楽となっています。

楽器編成は、フルート1、ピッコロ1、オーボエ2(2番はイングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、トロンボーン2、テューバ1、打楽器(小太鼓、大太鼓、カスタネット、タンブリン、トライアングル)1、弦5部

この曲が今回のプログラムのメインとなります。

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打楽器は久保田善則が一人で担当しますが、上に示しているようにさまざまな楽器を持ち替え、大忙しの様子。
ライブでは久保田の動きも見ものですよ。

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紹介が遅れましたが、今回のコンサートマスターは特別客演コンマス田野倉雅秋です。
カメラを構えているコチラの姿を見て爽やかな笑顔で応えてくれました。

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この日の練習の最後は、音楽物語「子象のババールの物語」。
ジャン・ド・ブリュノフの同名の絵本に、プーランクがピアノと語り手のための曲を付けたものです。
今回演奏する管弦楽版は、ジャン・フランセがプーランクの許可を得て編曲しました。

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大切なナビゲーターを務められるのは、ヨーロッパ音楽とりわけフランス音楽に造詣の深い指揮者の中田昌樹さんです。
CDではロック歌手の忌野清志郎さんのナレーションのものなんかも発売されていますね。
子象のババールが、さまざまな試練を経て象の王様になっていく様子を、今回は中田さんの語りで聴いていただきます。
お子様にもぜひ聴いて頂きたい曲です。

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楽器編成的には色々の楽器が登場します。
フルート2(2番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2(2番はイングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット2(2番はバスクラリネット持ち替え)、ファゴット2(2番はコントラファゴット持ち替え)、ホルン2、トランペット2(1番はコルネット持ち替え)、トロンボーン1、テューバ1、ティンパニ1、打楽器1、ハープ1、弦楽5部
打楽器は色々な効果音を出します。

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「ムジークフェストなら」の締め括りは、オール・プーランクという思い切ったプログラム。
今年はプーランク没後50年という記念イヤーです。
没後50年と言うと、先日の定期で演奏したウォルトンも同じく没後50年でしたね。
同じ時代を生きたウォルトンとプーランク。
イギリスとフランスということもあり、作風は全然違いますが、二人とも良い曲をたくさん作っています。

この機会にプーランクの事を知って下さい!

大阪フィルを大友直人さんが指揮し、世界で活躍されているDUO YKEDAが独奏をされて、なんと全席指定2000円という思い切った価格。

昼間は色々な場所で行なわれているコンサートを聴いたり、奈良県文化会館の2階展示室で開催されている「夢を奏でたワーグナー」展を見たり・・・
楽しさ色々な「ムジークフェストなら2013」です。
大阪方面からも京都方面からも40分~50分圏内。中心部から電車1本で来れますよ!

どうぞ古の都奈良で、6月最後の日曜をお過ごし下さい。

「ムジークフェストなら」の公式サイトへはコチラからお入り下さい。


(広報:H.I)

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        ムジークフェストなら2013
大阪フィルハーモニー交響楽団&大友直人 DUO YKEDA プーランク
       ~躍動のソワレ~
日 時:6月30日(日)18:30開演(17:30開場)
会 場:奈良県文化会館 国際ホール
指 揮:大友 直人
独 奏:デュオ・イケダ(パトリック・ジグマノフスキー&池田珠代)
ナビゲーター:中田昌樹

<プログラム>
プーランク/音楽物語「仔象のババールの物語」
プーランク/二台のピアノのためのエレジー
プーランク/オーバード(ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲)
プーランク/二台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調

料 金:¥2,000(全席指定)
※未就学児の入場はお断りさせていただきます。

お問い合わせ:奈良県文化会館 0742-23-8921

[チケット販売所]
・奈良県文化情報センター 0742-22-0200
・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:191-983)
・ローソンチケット 0570-084-005 (Lコード:55968)
・イープラス http://eplus.jp/
※大阪フィル・チケットセンターでのチケットのお取り扱いはございません。


| 演奏会 | 21:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「第469回定期演奏会」は大盛況の内に終了しました!

台風の影響で生憎の雨となりましたが、足元の悪い中会場にお越し頂きましたお客さまにはこの場を借りて御礼申し上げます。

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大阪フィルの首席客演コンサートマスター崔 文洙(チェ・ムンス)がソリストを務め、3度目の顔合わせとなる偉大なるピアニストにして指揮者のレオン・フライシャーさんとの共演は、またいつもと違った意味で心待ちにしていた定期演奏会でした。
カメラマン飯島隆さんの本番写真を見ていただきながら、2日目をリポートしてまいります!

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 (C)飯島隆

自ら「特別な曲」だと語るベートーヴェンの協奏曲を、崔のソロで聴ける!
事務局もこの日を本当に楽しみにしていました。
そして、コンマス3人が同じステージに揃い踏み・・・。
夢のようなベートーヴェンが始まりました。

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 (C)飯島隆

マエストロは自らもピアニストとしてオーケストラと数多く合わせて来られたので、ソリストの気持ちが良く判られるのでしょうね。
崔が弾きやすいテンポや、ここはアピールしたい!という箇所も、完全に理解されているようです。
結果、少しゆっくり目のテンポになりましたが、音楽は淀みなく流れて行きます。
聴こえるか聴こえないかギリギリの所まで音を抑えピアニシシモで聴かせるメロディなどは、コンマスならではではないでしょうか。
しかし、それがとても効果的! お客さまは息を呑んで耳に全神経を集中しているのがわかりました。

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 (C)飯島隆

そして一転、フォルテで聴かせるメロディは迫力じゅうぶん!
ダイナミックレンジの幅がとても大きく、スケールの大きな堂々たるベートーヴェンでした。

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 (C)飯島隆

最後の音を弾き終った瞬間がこちら。
マエストロも崔も、フィニッシュの姿勢が決まっています。

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 (C)飯島隆

崔はリスペクトするマエストロのもとに歩み寄り、握手を交わします。

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 (C)飯島隆

そして、コンサートマスター田野倉雅秋とも握手をし、

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 (C)飯島隆

この日はトップサイドに入った渡辺美穂とも握手を交わしました。

オーケストラのメンバーも崔 文洙の弾くベートーヴェンを盛り上げようと、気合い十分。
その気持ちをひとつにまとめたコンマス田野倉雅秋と、サポートに徹した渡辺美穂も見事でした!

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 (C)飯島隆

マエストロと手に手を取って、カーテンコールに臨む崔 文洙。
鳴り止まぬ拍手に対し、客席、クワイア席、上手、下手のバルコニーと、四方に丁寧にお辞儀をする崔の姿を見ていて、崔の奏でるヴァイオリンのピュアなサウンドは、彼の人間性そのものだと気付きました。

定期2日目には鳴り止まぬ拍手に応える形でアンコールを演奏。
曲は、バッハの無伴奏ソナタ第1番より。
1音1音丁寧に奏でるバッハは、祈りの音楽のようでした。

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楽屋の前で、リスペクトするマエストロと2ショットを撮影。

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続いて、とても貴重なコンマス3人の写真を撮影しました!
それぞれに大阪フィルを牽引する重責を担っている3名のコンサートマスター。
皆さま、3名のコンマスをこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

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定期演奏会の会場でお配りしているプログラムの人気コーナー「大フィルの間」。
毎月メンバー2名を取り上げて、音楽家をめざしたきっかけや、初舞台の思い出などを紹介させて頂いていますが、6月定期ではこの二人を取り上げました。
この日、2ndヴァイオリンの3プルトインで弾いていた高木美恵子(写真中央)と、

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ヴィオラの3プルトアウトで弾いていた川元靖子(のぶこ・写真中央)です。
これからも二人へ温かい声援をよろしくお願いします。

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 (C)飯島隆

後半は、ラヴェルの組曲「クープランの墓」と、没後50年を迎えるウォルトンの「管弦楽のためのパルティータ」という20分弱の曲を2曲演奏致しました。

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 (C)飯島隆

このうちウォルトンの「管弦楽のためのパルティータ」は、大阪フィルで演奏するのは初めてという珍しい曲。
2年前、ベートーヴェンの交響曲第7番をメインで振っていただいた定期があまりに素晴らしかったので、ぜひまた共演を!とお願いした際、「次回はこの曲をやろう。大阪フィルには合っていると思うよ」という事でプログラムに取り上げることが決まった曲です。

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 (C)飯島隆

色々なアプローチで、作品の本質に迫っていくマエストロ。
今回は練習・本番を通してあまり馴染みのなかったウォルトン「パルティータ」を題材に、音楽の素晴らしさ、音楽家の偉大さを私たちに教えて下さいました。

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 (C)飯島隆

知らない曲を知る喜び。
それが素敵な曲との新たな出会いだとしたら、これほど幸せなことはありません。
ウォルトン「パルティータ」の魅力はお客さまにきっと伝わったはず。
マエストロ、きっかけを与えて頂きましてありがとうございました。

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 (C)飯島隆

すべてのプログラムが終了し、コンマス田野倉雅秋と握手を交わすマエストロ。

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 (C)飯島隆

盛大な拍手を贈ってくださる客席をじっと見つめ、何度もお辞儀をされるマエストロ。

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 (C)飯島隆

譜面台の向こうからスコアを掴んで、カーテンコールに応えられるマエストロ。
スコアを頭上に掲げることはありませんでしたが、作曲家ウォルトンに祝福を!と仰っているように私には感じました。

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 (C)飯島隆

これにて「第469回定期演奏会」はすべて終了致しました。

マエストロ・レオン・フライシャーの作り出す音楽は特別なものです。
大阪フィルから色々な可能性を引き出して頂けるマエストロとの音楽作りは、とても有意義な作業です。
またご一緒させて頂きたい!そう感じた定期演奏会でした。


さて、来月は早いものでもう7月です。
7月には皆さまお待ちかね、あのお方が戻っていらっしゃいます!
そうです、桂冠指揮者の大植英次マエストロです。

まず14日には南海高石で「南海コンサート」、そして17日には神戸で小曽根真さんをソリストに迎え「神戸特別演奏会」を開催します。
そして、23日、24日の「第470回定期」では、ソリスト8名を迎えラヴェル「子供と魔法」、ブラームス(シェーンベルク編曲)ピアノ四重奏(管弦楽版)第1番というダブルメインプログラムです!

「真夏の大植祭り」が開幕しますが、まずはチケットをお手元にお持ちくださいませ。
何しろ「南海コンサート」は完売間近です!
詳細はホームページをご覧下さい。

賑やかな夏ももう目の前です。

暑い夏も、大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

(広報:H.I)

「第470回定期演奏会」

日 時:7月23日(火)、24日(水)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:大植英次
独 唱:
ステラ・ドゥフェクシス(子供)
インゲボルグ・ダンツ(ママ、中国の茶碗、トンボ)
天羽明惠(羊飼いの少女、お姫様、コウモリ、フクロウ)
レイチェル・ギルモア(火、うぐいす)
アネリー・ゾフィ・ミューラー(安楽椅子、雌猫、リス、羊飼いの少年)
セバスティアン・ノアーク(大時計、雄猫)
ドミニク・ヴォルティッヒ(ティーポット、小さな老人、雨蛙)
ルドルフ・ローゼン(ソファー、木)
合唱:ザ・カレッジオペラハウス合唱団
   大阪すみよし少年少女合唱団
曲 目:
ブラームス(シェーンベルク編曲)/ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調作品25
ラヴェル/歌劇「子供と魔法」(演奏会形式)
料 金:A席:7000円 B席:6000円 C席:5000円 S席、D席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ABCチケットセンター(ザ・シンフォニーホール内) 06-6453-6000
チケットぴあ 0570-02-9999

・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 17:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「ムジークフェストなら2013」、最後を飾るのは大阪フィルです!

現在、古都奈良では音楽があふれているそうですよ!

6月14日開幕の「ムジークフェストなら2013」は、世界遺産の社寺をはじめホテル・レストラン・大学・教会など、街全体をステージとして、6月30日(日)までの17日間、1300年の歴史を持つ万葉の古都がさまざまな音楽で彩られています。

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この音楽祭は、世界遺産・古都奈良ならではの魅力を生かした音楽祭を開催し、国内外から多くの出演者やお客さまが奈良に集うことで、人々の新たな交流を生み出すとともに文化による地域の振興を目指して、昨年6月に11日間の日程で初めて開催されたものです。
昨年のムジークフェストでは約3万8千人ものお客さまが音楽を楽しまれ、古都奈良の新しい魅力を満喫されました。
今年は期間も会場も出演者も大きくスケールアップ! 奈良のまちなか、西ノ京、学園前から飛鳥・橿原、信貴山まで、万葉の古都と音楽の魅力を県内各地でお楽しみいただける内容となっています。

「ムジークフェストなら」の公式サイトへはコチラからお入り下さい。


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大阪フィルは最終日の6月30日(日)のフィナーレを飾らせていただくこととなりました。

「大阪フィルハーモニー交響楽団&大友直人 DUO YKEDA プーランク 躍動のソワレ」 と題して、プーランク没後50年を記念してその代表作を大友直人さんの指揮、躍動感あふれる大フィルサウンドでお届けいたします。

今月23日に第1回目の練習が行われました。

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練習場に登場された、手前から、指揮者・大友直人さんとDUO YKEDAの池田珠代さんとパトリック・ジグマノフスキーのお二人。

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皆さま良くご存知の大友直人さんは現在、群馬交響楽団音楽監督、東京交響楽団常任指揮者、京都市交響楽団桂冠指揮者、琉球交響楽団ミュージックアドバイザーを務められています。
それ以外にも、2004年から2008年まで東京文化会館の初代音楽監督を務められたり、海外のオーケストラを指揮されたり、オペラにも力を入れられています。
今年1月には三枝茂彰の新作オペラ「KAMIKAZE―神風」世界初演を指揮し、話題になったばかりです。

このキャリアからも現在第一線で活躍されている様子がお判りいただけると思います。

大阪フィルとは朝比奈時代に、専任指揮者として指揮していただいたほど関係の強いマエストロなのです。
過去に遡ると、数え切れない回数大阪フィルを指揮していただいています。

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今回のソリスト、DUO YKEDA(デュオ イケダ)のお二人。
パリ国立高等音楽院在学中に知り合ったお二人は、現在フランスで最も活躍するピアノ連弾DUOとして世界で活躍されています。
先のショパンイヤーでは、フランス・ポーランド両大使館主催のショパンイヤーオープニングコンサート招待アーチストに選ばれました。

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DUO YKEDAのパトリック・ジグマノフスキーさん。
数々の国際コンクールに入賞したのをはじめ、ソロ、デュオで世界的な活動をされています。
今年の「ムジークフェストなら」では、DUO YKEDAとしてのリサイタルや、「エディット・ピアフのホームパーティーwithプーランク、ミヨー、オネゲル」と題したコンサートへ単独ピアニストとして参加されるなど、大忙しのご様子。

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DUO YKEDAもう一人の池田珠代さん。
DUO YKEDAとして活動する傍ら、ソロピアニストとしてもご活躍です。

今回のプログラムはなんと思い切ったオール・プーランクです!
没後50年を記念してプーランクの代表作を取り上げる意欲的なプログラムです。
このプログラムはDUO YKEDAのお二人がおられるから実現しました!

ご主人のパトリック・ジグマノフスキーさんは「ピアノと18の楽器のための舞踏協奏曲『オーバード』」では、ソロで、「2台のピアノのためのコンチェルト」ではデュオで出演されます。

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プーランクというとまず思い出すのが「フランス6人組」のメンバーだったということ。
この「フランス6人組」には、ルイ・デュレ、アルテュール・オネゲル、ダリウス・ミヨー、ジェルメーヌ・タイユフェール、ジョルジュ・オーリックとならんで、フランシス・プーランクの名前が登場しますが、
さて、このうち何人の作曲家をご存知ですか(笑)。

しかし、プーランクの作る曲はとても素敵です!

今回演奏する3曲はどれもプーランクの代表作ですが、「子象のババールの物語」はナレーション付きのピアノ曲として、ご存知かもしれませんね。

今回はピアノ版ではなく、ジャン・フランセがプーランクの許可を得て管弦楽版に書き換えたものを、ナレーション付きで演奏致します。

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久々登場、大友マエストロの指揮は、華があり格好良すぎでついうっとりしてしまうほど。
大阪フィルのプーランク!
演奏機会の少ないプーランクの作品の魅力をマエストロはしっかり引き出して頂きました。

あまり馴染みがないというのは、新たな好奇心のトビラを開くチャンスです。
ぜひこの機会にプーランクの魅力に触れて下さい。

この練習、26日にも行われるので、もう1日練習の報告ブログを上げます!

「ムジークフェストなら」のトリを飾る大阪フィル「プーランク 躍動のソワレ」にご期待下さい。
チケットはなんと全席指定で2000円!
まだ余裕があるようですので、どうぞよろしくお願い致します。

(広報:H.I)

        ムジークフェストなら2013
大阪フィルハーモニー交響楽団&大友直人 DUO YKEDA プーランク
       ~躍動のソワレ~
日 時:6月30日(日)18:30開演(17:30開場)
会 場:奈良県文化会館 国際ホール
指 揮:大友 直人
独 奏:デュオ・イケダ(パトリック・ジグマノフスキー&池田珠代)
ナビゲーター:中田昌樹

<プログラム>
プーランク/音楽物語「仔象のババールの物語」
プーランク/二台のピアノのためのエレジー
プーランク/オーバード(ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲)
プーランク/二台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調

料 金:¥2,000(全席指定)
※未就学児の入場はお断りさせていただきます。

お問い合わせ:奈良県文化会館 0742-23-8921

[チケット販売所]
・奈良県文化情報センター 0742-22-0200
・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:191-983)
・ローソンチケット 0570-084-005 (Lコード:55968)
・イープラス http://eplus.jp/
※大阪フィル・チケットセンターでのチケットのお取り扱いはございません。


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炎のコバケンによる「炎の7番」、終了しました!

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恒例の「オービック・スペシャル・コンサート2013~コバケンの『炎の7番』」は大盛況のうちに終了いたしました。

感動のコンサート!にご来場頂いたお客さまに、御礼申し上げます。
残念ながら行けなかったけど応援していたよと仰ってくださる皆さまにも感謝申し上げます。

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指揮は「炎のコバケン」の愛称で呼ばれているマエストロ・小林研一郎。
この日はマエストロ得意のベートーベンの交響曲7番で、タイトルもズバリ「炎の7番」!

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マエストロが練習で奏者に指示した通り、アーティキュレーションやフレージングがとても新鮮なベートーヴェン7番がザ・シンフォニーに鳴り響いています。
それは、炎のコバケンが曲に仕掛けたマジックのようです。

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今年のオービック・スペシャル・コンサートの話題の一つが、炎のコバケン親娘共演です。
大曲チャイコフスキーのピアノ協奏曲を弾くのはコバケンさんの愛娘、亜矢乃さん。

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小林亜矢乃さんとは過去に、ショパンの協奏曲第1番、ラフマニノフの第2番、ベートーヴェンの第4番、グリーグなどを共演していますが、今回のチャイコフスキーには驚きました。
2年前のグリーグと比較して、格段に力強さを増しているのです。

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ロシア音楽特有の哀愁を帯びた旋律は流れるように美しく、激しく弾むリズムはパワフルに、とてもダイナミックにピアノを弾かれます。
コバケンさんの燃えるような演奏に負けていない、スケールの大きな音楽がそこにありました。
ゲネプロを終えてコバケン・マエストロに何やら話かけられる亜矢乃さん。
演奏中の雰囲気とは真逆の癒し系な感じにメンバーも思わず笑顔 !
この演奏はお客さまにも喜んで頂けるはず、本番の演奏が楽しみです。

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マエストロによるゲネプロの光景を見て頂きましょう!
ステージ上手、ヴィオラ、チェロ、コントラバスです。

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こちらはステージ下手、ヴァイオリンセクションです。

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管楽器にティンパ二、そして弦楽器です。
弦楽器のメンバーの弓が一斉に上がっていますね。
ゲネプロは終了しました。 さあ、いよいよ始まります。

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 (C)飯島隆

コンサートマスター崔文洙のチューニングで本番スタート!

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 (C)飯島隆

今回のプログラム、ロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」で始まります。
長い序奏部が終わり軽やかにメロディが登場しますが、もちろんワクワクするコバケン節。
前プロから掴みはOK、ホールは十分温まっています。
そして、チャイコフスキーが始まりました。

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 (C)飯島隆

炎のコバケンと、愛娘・亜矢乃さんの共演です。
本番数日前に亜矢乃さんに無理を言ってお願いしたインタビューで、「父親が炎のコバケンってどうなんですか」とお聞きした時には、父親の偉大さを認識しながらも反発していた時期を超え、周囲の協力も有って分かり合えるようになっていった話をして頂きました。
その上で、
「有名でなくても、炎でなくてもいいので、健康で、幸せに、なるべく長くいい音楽を私たちに聞かせてもらえたら嬉しいです。」とのメッセージ。
素敵なメッセージですね。

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 (C)飯島隆

プロとしてどんどん進化を続けられる亜矢乃さんのピアノ。
パワフルでありながら美しく聴かせ、スケールの大きな音楽を作ろうというその演奏スタイルは、お父様のコバケンさんのスタイルに近いのかもしれません。

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 (C)飯島隆

演奏を終えてハグするお二人。 素敵ですね。

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 (C)飯島隆

お客さまからは割れんばかりの拍手喝采、ブラヴォーの嵐!
とても充実感に満ちた亜矢乃さんの表情と、嬉しそうなマエストロの表情が印象的でした。

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楽屋に戻って来られた二人に2ショット写真をお願いしました。
素晴らしい演奏をありがとうございました。
ではお願いしまーす。 スマイル!

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 (C)飯島隆

後半開演前、1ベルのタイミングでマエストロによるプレトークが始まりました。
自らピアノを弾きながら曲の解説をされるマエストロ。
これもオービック・スペシャル・コンサートならではの光景ですね。

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 (C)飯島隆

そして、熱い熱いベートーヴェン交響曲第7番がザシンフォニーホールに響き渡りました!

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 (C)飯島隆

リハーサル、ゲネプロを通してマエストロがメンバーに仕掛けたマジックが、力強いリズムとなり、美しいメロディとなってホールに響いています。

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 (C)飯島隆

マエストロの思いは音楽となって確実にお客さまへ届いたことと思います。
それを実感できる拍手喝采をお客さまから頂戴いたしました。

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 (C)飯島隆

ご協賛頂きましたオービックさまより花束がマエストロとコンマスに手渡されました。
マエストロは自分が頂いた花束をその場で分解し・・・

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 (C)飯島隆

弦楽器1プルトの女性奏者を中心に、自ら配って回られました。
とっさにそんな動きが出来るのもマエストロですね。
お客さまはその様子を温かい拍手をしながら見守っていただきました。

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 (C)飯島隆

アンコールはドヴォルザークの「ユーモレスク」。
鉄道ファンのドヴォルザークが列車に揺られている時に思いついたといわれる付点のリズムで有名なこの曲が、マエストロの指揮にかかると、人生を思わせるような壮大な音楽となってホールに響きました。
アンコール終了後、オーケストラは下がります。
オーケストラのいないステージには、ピアノが。
最後は「オービック・スペシャル・コンサート」お馴染みの曲をマエストロのピアノで皆で大合唱です!

「兎 ( うさぎ ) 追いし かの山  小鮒 ( こぶな ) 釣りし かの川  夢は今もめぐりて  忘れがたきふるさと」

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 (C)飯島隆

ホール中に「ふるさと」の大合唱が!
コバケン・マエストロのピアノでお客さま全員が心を一つにしていました。
感動的なコンサートが今年も終わりました。

ご協賛いただきましたオービック関係者の皆さま、ありがとうございます。
ザ・シンフォニーホールのスタッフの皆さま、お疲れさまでした。

来年もどうぞご一緒できますように。 よろしくお願い申し上げます!


コバケンさんと次回ご一緒するのは、8月4日のフェスティバルホール「三大交響曲の夕べ」ですが、おかげ様でコチラのチケットはすべて完売となっています。

どうぞご了承くださいませ。

(広報:H.I)

「三大交響曲の夕べ」

日 時:8月4日(日)17時00分開演(16:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:小林研一郎

<プログラム>
シューベルト/交響曲 第7番 ロ短調「未完成」
ベートーヴェン/交響曲 第5番 ハ短調「運命」
ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」

おかげ様でチケットは完売致しました!

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

ご予約・お問い合わせ:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 演奏会 | 17:45 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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コンマス崔のベートーヴェンとウォルトンの“パルティータ”!本日、定期演奏会2日目です!

昨日行なわれた大阪フィル「第469回定期演奏会」初日は、大盛況の内に終了致しました。
大雨で足元の悪い中ご来場いただきました皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。

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大阪フィルの定期は、本日もう1日ございます。
音楽はいつも一期一会。 その日の行なった演奏と同じものは二度と再現できません。
記録を入れたとしても限界があります。
だからライブで聴くことに意味があるのだと思います。
定期2日目も感動のステージをお約束いたしますので、どうぞ会場へ足をお運び下さい。

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いつものように、ゲネプロの写真で本番をリポートいたしましょう!
今回の定期プログラム、まず前半はいきなりベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲で始まります。

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ヴァイオリン独奏は、首席客演コンサートマスター崔 文洙(チェ・ムンス)。
崔が定期に登場しソロを弾くのは、今回が初めてとなります。
指揮は、崔がとても尊敬しているマエストロ、レオン・フライシャー。
そして曲は崔が特別な曲というベートーヴェンの協奏曲。
すべての条件が揃いました!

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すべての条件が揃ったと言いましたが、6月定期の話題の一つが、
コンマス3名体制になって以降初めて、全員が顔を合わせる事です。
今回のようなケースでないと実現しません。
すべてのコンマスも揃いました!

この写真、崔がカデンツァを弾くのを聴いているシーンですが、貴重なショットですね。

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低音からハーモニクスを使った高音まで、微弱音から最強音まで、柔らかい音から硬い音まで、すべて音の幅を目いっぱい使ったダイナミックな演奏が、ホールに鳴り響きました!
なんと言っても第2楽章の天国的な美しさはため息モノでした。
すべての音に神経を行き届かせたきめ細かな演奏に、崔の人間性が見えた気が。
演奏終了と同時に起こった拍手喝采。
本当に盛大かつ温かな拍手をありがとうございました。

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リスペクトするマエストロとまず握手。
その表情がすべてを物語っています。

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そして、コンマス田野倉雅秋と渡辺美穂とも握手です。
お客さまの拍手に負けないほど、メンバーからの拍手も起こりました。
うちのコンマスのソロを盛り上げよう!そんな気持ちだったのでしょうね。

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楽屋に戻って来たマエストロ、ソリスト、コンマスを捕まえ、記念の1枚です。
皆さま、はーい スマイル!
みんな良い表情ですね、崔以外は後半もよろしくお願いします!

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後半は、ラヴェル「クープランの墓」とウォルトン「管弦楽のためのパルティータ」の2曲です。
コンサートマスター田野倉雅秋のチューニングをじっと見ているマエストロ。
これはリハーサルやゲネプロならではですね。
本番ではチューニング後にステージに入場してくる訳ですから。

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マエストロ・フライシャーは、かつて一世を風靡したピアニストでしたが、37歳の時に右手を患い、ピアニストとしては表舞台から引退。
指揮者としての道を歩み始め、傍らで左手のピアニストとしての活動はされたものの、活動のフィールドは指揮に取って替わります。
優れた音楽性は指揮者になっても活かされ、母国アメリカを中心にクリーヴランド管、ボストン響、シカゴ響、サンフランシスコ響など、一流オケを指揮してこられました。
その後、奇跡的に治療により右手も動くようになり、ピアニストとしての活動も再開。
大阪フィルとは今回が3回目の共演となりますが、ピアノ協奏曲を弾かず、指揮者としての共演は今回が初めてとなります。

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コンチェルトでは、自身の豊富な経験から絶妙なテンポとバランス設定で、ソリストの持つ魅力を引き出されるマエストロ。
今回どうしてもプログラムに上げたいと主張されたウォルトンの「管弦楽のためのパルティータ」では、オーケストラを完全に掌握されて大阪フィルから今までにはないサウンドを引き出していただきました。

難曲の割りに演奏時間が短く、プログラミングし難い「管弦楽のためのパルティータ」。

弦楽器も管楽器も打楽器も見せ場じゅうぶん、大活躍でしたが中でも・・・

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超絶技巧が必要なラヴェルの「クープランの墓」と合わせてオーボエの1番を吹いた大森悠は、マエストロもカーテンコールでいちばんに立たせて絶賛されていました。

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トランペットの秋月孝之はラヴェルでは一人で演奏、ウォルトンでは1番として難しいソロを決めていましたし・・・

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ホルン藤原雄一も後半の2曲で、ともに1番を吹いてお客様から温かい拍手を受けていました。

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他にもフルートの上野博昭やクラリネットのブルックス・トーン、ファゴットの久住雅人も同じく後半のプログラムで1番を吹きましたし、すべてのメンバーが難曲と向き合い、それぞれに頑張った定期演奏会でした。

「“パルティータ”って難しそうな曲だと思っていたけど、とても素敵な曲ですね!」
そんな嬉しいコメントを終演後のロビーでたくさん頂きました。

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後半の曲はどちらも20分以内の短い曲ですが、魅力がギュッと詰まった名曲。
期せずして今年度、関西オーケストラ定期での競演となった「クープランの墓」も、普段そんなに演奏される曲ではありませんが、「管弦楽のためのパルティータ」は実際にほとんど演奏されない曲。
大阪フィルも今回初めて演奏した曲です。

どうかこの素晴らしい曲をライブでお聴き下さい!
当日券をご用意して皆さまのお越しをお待ちしています。

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 (C)飯島隆

終演後には楽屋口でお客さまの要望に応え、お二人並んでサイン会を実施。
お客さまと自然体で向き合われるお二人。
本日も、よろしくお願いします!

(広報:H.I)

「第469回定期演奏会」2日目

日 時:6月21日(金)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:レオン・フライシャー
独 奏:崔 文洙(ヴァイオリン)
曲 目:
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 
ラヴェル/組曲「クープランの墓」
ウォルトン/管弦楽のためのパルティータ

料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 S席、D席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 13:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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天候は今ひとつですが、6月定期は本日初日です!

練習3日目はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を中心にリポートしましょう!

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特別客演コンサートマスター田野倉雅秋のチューニングから本番前日練習はスタート!
この日の練習はベートーヴェンの協奏曲からです。

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練習場にマエストロ・フライシャーと崔 文洙(チェ・ムンス)が登場。
コンマス田野倉と3人が顔を合わせました。

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第1楽章冒頭、静かにティンパニーがリズムを叩きますが、その音質がマエストロのイメージとは違うのでしょうか。
ティンパニーを叩く中村拓美にマレットを変える指示から練習が始まりました。

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それまでオーケストラが演奏しているのを楽しそうに見ていた崔 文洙の表情が、ソロが始まる瞬間変わりました。

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この日は土砂降りの雨で、スゴイ湿気。
弦楽器には最悪な状態のはずですが・・・崔の弾くヴィオリンから紡ぎ出される音楽は、ため息の出るような美しいものです。
自慢のヴァイオリンは、1661年製ニコラ・アマティ(グランドアマティ)。

天候に関わらず最高に美しい音楽を奏で、お客さまに満足して頂く。
崔の姿を見ているとそのように語っているように思えます。

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崔のソロをサポートしているオーケストラ。
それをまとめているコンサートマスターの田野倉雅秋。
トップサイドで弾く渡辺美穂と、大阪フィルのコンサートマスター3名の揃い踏みです。

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ベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンと管弦楽のための“ロマンス”は2曲あります)で、三大ヴァイオリン協奏曲のひとつとして有名なこの曲。
長大な第1楽章の見せ場、カデンツァをベートーヴェンは作曲していません。
ヨアヒム、アウアー、クライスラーなど、色々な人がカデンツァを作っています。
ギドン・クレーメルなどはピアノを入れたカデンツァを使用しています。
崔がどんなカデンツァを聴かせてくれるのか、楽しみですね。

楽器編成はフルート1、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦五部。
ヴァイオリンの伴奏に留まらず、聴かせどころもたっぷりあるオーケストラです。

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天才ピアニストとして活躍されていたマエストロだからソリストの崔と分かり合えることもあるのでしょう。
崔のヴァイオリンが最高に美しく聴こえるテンポ設定で淀みなく音楽が流れていきます。
崔も「絶妙なテンポ設定!」と言うほど。

皆さまも耳にタコが出来るほどお聴きになったと思われるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。
今回は過去のどの演奏にも負けない名演の予感ですよ!
ぜひともライブでお聴き下さい!

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今回の定期演奏会でお配りするプログラムのメンバー紹介コーナー「大フィルの間」で取り上げるのは、
上の写真、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲で、2ndヴァイオリン3プルトのインで弾く高木美恵子(白い服の女性)と・・・

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同じくヴィオラの3プルトのアウトで弾く川元靖子(オレンジの服の女性)の2名です。

こちらもどうぞお楽しみに!

生憎の天候ですが、今回外すと演奏機会の少ないメインプログラムのウォルトン「管弦楽のためのパルティータ」や、われらがコンマス崔 文洙がソロを弾くベートーヴェンの協奏曲はなかなかお聴き頂けないと思います。

ぜひ、ザ・シンフォニーホールへお越しくださいませ。
お待ち申し上げております。

(広報:H.I)

「第469回定期演奏会」

日 時:6月20日(木)、21日(金)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:レオン・フライシャー
独 奏:崔 文洙(ヴァイオリン)
曲 目:
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 
ラヴェル/組曲「クープランの墓」
ウォルトン/管弦楽のためのパルティータ

料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 S席、D席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 13:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「第469回定期」練習2日目をリポートします!

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コンサートマスター田野倉雅秋のチューニングの様子をじっと見ていたマエストロ。
さあ、練習が始まります!

メインのウォルトン「管弦楽のためのパルティータ」が珍しい曲なので、ついつい気を取られていますが他にも2曲演奏します。

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年間で見ると他のオーケストラと定期演奏会のプログラムがかぶる事って時として有るのですが、今回2曲目に演奏する曲がちょうどそのような感じなのです。

ラヴェル作曲、組曲「クープランの墓」です。

この曲、日本センチュリーさんが今月の定期で演奏されましたし、関西フィルさんは9月定期で演奏されるようです。
そんなに演奏機会の多い曲ではないだけに、面白いですね。
お客さまは色々な「クープランの墓」を聴き比べ出来るまたとないチャンスです!

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管弦楽版「クープランの墓」はフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが6曲のピアノ組曲として作曲したものを、自ら4曲を選んで管弦楽版に作曲し直したものです。
タイトルの「クープランの墓」は実際には「クープランを偲んで」という意味で、フランスの作曲家クープランを思いながら同時に第1次世界大戦亡くなった友人のために作った曲とされています。

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フルート2(ピッコロ持ち換えあり)、オーボエ2(イングリッシュ・ホルン持ち換えあり)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット1、ハープ1、弦五部。
打楽器はなし。2管編成の小規模な編成でお届けする「クープランの墓」。
小編成の曲ですが管楽器の魅力がいっぱい詰まった曲です。
特にオーボエは超絶技巧を有する曲。
CDによってはあえて「オーボエと管弦楽編」と謳っているものもあるほど。
ぜひオーボエに注目して下さい。

マエストロはオーボエ以外も各楽器の聴かせどころをしっかりと示しながら、全体的には透明感のあるサウンドをオーケストラから引き出しています。
この曲と、メインプログラムの「管弦楽のためのパルティータ」を続けて聴いていただくと、オーケストラの違った魅力が垣間見えて楽しいですよ。

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そして今回の定期演奏会の最大の楽しみは、首席客演コンサートマスター崔文洙(チェ・ムンス)がソリストを務めるベートーヴェンの協奏曲です。

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練習初日はソリスト抜きでオーケストラパートを通して、マエストロからアーティキュレーションなどの指示が出されましたが、この日から崔の登場です。

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「ベートーヴェンの協奏曲は特別な曲」と語る崔文洙。
自ら新日本フィルを弾き振りしているCDも出しているほどです。
手の内に入った曲と言えると思いますが・・・本当に素晴らしいです。
身内を絶賛するようで少し恥ずかしいのですが、ぜひともお聴き頂きたいです。

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普段コンマスとして圧倒的な存在感でオーケストラを取りまとめている顔とは違う崔文洙を見て頂けます。
崔のベートーヴェンは最終日の練習でしっかりと取り上げたいと思います。

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コンサートマスター3名体制になって以降、ステージ上でコンマス全員が揃うのも初めてだと思います。

今回のプログラム、定期演奏会らしくとてもバラエティに富んだものををお楽しみ頂けます。
自らもソリストとして活動されているマエストロ・フライシャーだからこそ、引き出す事が出来る大阪フィルのいつもと違ったサウンド。

どうぞライブでお聴き下さい。
ザ・シンフォニーホールでお待ちしています。

(広報:H.I)

「第469回定期演奏会」

日 時:6月20日(木)、21日(金)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:レオン・フライシャー
独 奏:崔 文洙(ヴァイオリン)
曲 目:
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 
ラヴェル/組曲「クープランの墓」
ウォルトン/管弦楽のためのパルティータ

料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 S席、D席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 06:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ウォルトンの「管弦楽のためのパルティータ」が炸裂です!

「第469回定期」の練習が始まりました。

マエストロ・レオン・フライシャーは、2年振りに私達のホーム西成区岸里にある大阪フィルハーモニー会館に元気な姿を見せられました。

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今回の定期、コンサートマスターは特別客演コンマスの田野倉雅秋。
また、今回演奏するベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の独奏は首席客演コンマスの崔 文洙(チェ・ムンス)なので、コンマス二人がステージで顔合わせることになります。

とても楽しみな光景ですね。

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過去2回の来日(1991年1月「第253回定期」と2011年1月「第444回定期」)の時は、ピアニストと指揮者の両方の顔で共演させて頂きましたが、今回は指揮者としての共演です。

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「皆さまと再びご一緒できて幸せです」 
マエストロは簡単な挨拶をされ指揮棒を構え、そして動かされると、
大迫力のウォルトン「管弦楽のためのパルティータ」がホールいっぱいに鳴り響きました。

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マエストロはスコアをチェックしながら、的確に指示を出され、
弦楽器の早いパッセージなどは、核になる音を示しながら何度も繰り返させます。
大迫力の「管弦楽のためのパルティータ」は良く聴くととてもチャーミングな曲なのです。

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楽器配置は、ヴァイオリン対向配置で、1stヴァイオリンの横がチェロ、その横がヴィオラ、1stヴァイオリンの向かいが2ndヴァイオリンとなります。
コントラバスは下手後方、ハープとチェレスタは上手後方に位置します。

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使用楽器は、フルート3(3番ピッコロ持ち替え)、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット3(3番バスクラリネット持ち替え)、ファゴット3(3番コントラファゴット持ち替え)、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニ1、その他打楽器5、ハープ1、チェレスタ1、弦5部。

この曲は、クリーヴランド管弦楽団の音楽監督だった巨匠ジョージ・セルの委嘱によって作曲された作品です。
パルティータとは器楽曲のジャンルの一つで、組曲、変奏曲という意味。
3つの独立した曲によって成り立っていて、3部形式15~16分の短い曲です。
あまり音源も豊富にある訳ではないのですが、それでも何種類かの演奏を聴いていましたが、マエストロ・フライシャーの指揮で聴くこの曲はとても刺激的で、聴く分には全然難しさを感じさせない魅力的な曲でした。

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コンサートマスターの競演となった今回の定期、コンマスの田野倉はこの難しい曲も安定感抜群で、オーケストラ全体をリードしていました。

今日はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をソリスト無しで練習しましたが、明日からはソリスト崔 文洙の登場です。

楽しみが尽きない「第469回定期演奏会」は、今週20日(木)、21日(金)開催です。

クリーヴランド管弦楽団のためにウォルトンが作った「管弦楽のためのパルティータ」。
アメリカでは良く演奏されるのかとマエストロにお伺いしたところ、アメリカでもあまり演奏しない曲だそうです。

技術的に難易度の高い曲の割には演奏時間が短く、プログラミングが難しいからでしょうね。
演奏機会が少ない曲だけに、この機会を逃すと一生聴く機会がないかもしれません。
ぜひこの機会にライブでお楽しみ下さい!

(広報:H.I)

「第469回定期演奏会」

日 時:6月20日(木)、21日(金)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:レオン・フライシャー
独 奏:崔 文洙(ヴァイオリン)
曲 目:
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 
ラヴェル/組曲「クープランの墓」
ウォルトン/管弦楽のためのパルティータ

料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 S席、D席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890



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コントラファゴットという楽器、ご存知ですか?

毎日新聞 関西版の人気コーナー「アートのトリセツ:取扱説明書」。

クラシック音楽やオーケストラに限らず、アートの領域における「それって何?」や「どうしてそうなの?」といった疑問を取り上げて、解説していこうというコーナーです。
いやーこれが、毎回目の付け所が面白いのです(笑)。

大阪フィルに関するところではこれまでに、「2ndヴァイオリンの役割について」、「ワーグナーチューバってどんな楽器?」についての特集で、メンバーが答えさせて頂きました。

「2ndヴァイオリンの役割について」では、2ndヴァイオリントップ奏者・田中美奈が取材を受けました。

2ndヴァイオリンについて語る田中美奈の回は、コチラをご覧ください


ワーグナーチューバについてはホルントップ奏者・村上哲が答えています。

ワーグナーチューバについて語る村上哲の回は、コチラをご覧ください



今回取り上げられるのは下の写真、真ん中の段いちばん上手(右側)の赤黒い楽器です。

#455 009
 (C)飯島隆

わかりにくいですよね。 アップで見ていただきましょう!

455 コントラファゴット
 (C)飯島隆

オーボエとチューバに挟まれ、ファゴットの隣の楽器、コントラファゴットといいます。
左側が2台通常のファゴット、その横2台がカタチは少々違いますがコントラファゴットです。
見るからに大きさが違うのが判りますね。

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 (C)飯島隆

通常のファゴットと比較すると、これほど違います。

上の写真は一昨年の「青少年のためのコンサート」で、「あの赤い大きな楽器は何ですか?」という質問に対してファゴット奏者が答えている場面ですね。

ファゴットを持っているのがトップ奏者・宇賀神広宣、コントラファゴットはエキストラの方に持っていただいています。
その様子を左から見ているのが、大阪フィルのファゴット奏者としてコントラファゴットも演奏する熊谷将弘です。
その上の写真は、「第455回定期」で大植英次指揮で“春の祭典”を演奏した時のものですが、そこにも左側に熊谷が映っていますね。

熊谷将弘が「アートのトリセツ:取扱い説明書」の取材で語ってくれました。

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「オーケストラでいちばん低い音を担当する楽器です。ピアノのいちばん低い音「ラ」の音から3オクターブが音域です」と語る熊谷将弘。

熊谷将弘が語る「アートのトリセツ」コントラファゴット編は、コチラをご覧ください。


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実際にコントラファゴットを演奏しながら、この楽器の魅力を語る熊谷。

時にはリズムを刻み、時には音を伸ばしてオーケストラサウンドを土台から支えるコントラファゴット。
ベートーヴェン「第九」第4楽章の“トルコマーチ”が有名ですが、「ツァラトゥストラはかく語りき」や「春の祭典」などにおいても、音だけでなく見栄えにおいても、その存在感は絶対的なものです。

来週開催する「第489回定期」のメイン曲、ウォルトンの「管弦楽のためのパルティータ」でもコントラファゴットは大活躍をします。
コントラファゴットはどこに有るかな?
少し注意をしてオーケストラを見て頂くだけで、いつもと違った聴き方が出来ると思います。

皆さま、ザ・シンフォニーホールでお待ちしています!

(広報:H.I)


「第469回定期演奏会」
日 時:6月20日(木)、21日(金)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:レオン・フライシャー
独 奏:崔 文洙(ヴァイオリン)
曲 目:
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 
ラヴェル/組曲「クープランの墓」
ウォルトン/管弦楽のためのパルティータ

料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 S席、D席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ABCチケットセンター(ザ・シンフォニーホール内) 06-6453-6000
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:186-754】

お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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