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大阪フィル伝統の「南海コンサート」は明後日です!

桂冠指揮者・大植英次のコンサートシリーズが14日(日)からスタートします。
第1弾は大阪フィルにとって伝統のコンサートとも言える「南海コンサート」です!

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1990年から始まり今回で60回目を数えるこのコンサート、南海沿線のコンサート会場を持ち回りで開催されています。
今回は高石市のたかいし市民会館アプラホールで開催されます。

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久し振りに桂冠指揮者の大植英次マエストロが大フィル会館に戻って来ました。
マエストロはこの暑さのなか、ジャケットにネクタイといういでたち。
しかもあまり汗もかいておられず、全然暑苦しく見えないのです。 凄いですね!
いつものように弦楽器の1プルトの奏者と握手を交わし、「よろしくお願いします!」と挨拶をされるマエストロ。
その表情はとてもにこやかです。

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大植マエストロの手が動くと、上手、下手にセッティングされたスネアドラムを打楽器奏者が交互に連打します。

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始まりました! この日の練習はロッシーニの歌劇「どろぼうかささぎ」序曲から。

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下手のスネアを叩くのは、打楽器奏者の久保田善則です。

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上手のスネアを叩くのは中村拓美です。
この冒頭のシーンは、見せ場たっぷり。 最初からお客さまのハートをキャッチします。

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この曲、タイトルに馴染みがなくても、おそらく皆さま聴いたことがあるのではないでしょうか。
とても軽快な曲です。
大ヒットした村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』では第1巻冒頭、FMラジオから流れる『泥棒かささぎ』序曲を、スパゲティーをゆでるにはまずうってつけの音楽だと評する所から始まりましたね。
実際、私もスパゲティをゆでる時に、真似てこの曲をかけた事を思い出しました。
コンサートの1曲目としては申し分のない、ワクワクする曲です。
どうぞお楽しみになさってください。

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オシャレなマエストロのことです、
ブラームス交響曲第1番を練習する時には、服装もすっかり替わっていました。
何となくコチラのファッションの方が見慣れた感じですね。

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大阪フィルでブラームスの交響曲第1番はざっと数えても20回以上は演奏しているマエストロ。
2010年のブラームス交響曲連続演奏会の録音は、CDにもなっています。

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この日のブラームスは、CDになった演奏とも違うものでした。
同じスコアで演奏しているのに不思議というか、それがクラシックの楽しみのひとつですね。

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本番ではとても新鮮なブラームスをお聴きいただけるはずです。ご期待下さい!

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今回コンサートの楽しみの一つは、ハイドンのトランペット協奏曲です。
何が楽しみかと言うと・・・

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独奏トランペットを吹くのは、当団トランペットトップ奏者の篠崎孝です。
昨年行なわれた「第81回日本音楽コンクール」トランペット部門で優勝したのは昨日の事のようですね。

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楽員がソリストを務めると、バックのメンバーは「よし、盛り上げてやろう!」といつも以上に燃えるものです。
コチラがハイドンの管楽器奏者です。
トランペットの秋月孝之、橋爪伴之ほかのメンバーが後ろから盛り立てます。

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日本一に輝いた篠崎孝の美しくピュアなトランペットサウンドをライブでお楽しみ下さい。

14日に迫った「南海コンサート」、チケットはおかげさまで完売となっております。
どうぞご了承くださいませ。

「真夏の大植祭り」はこの後、神戸交際会館、大阪はザ・シンフォニーホールと続きます。
今回チケットが買えなかった!と言われる皆さまは、ぜひそちらにお越し下さい。
大植マエストロが至高の音楽と、極上の笑顔で皆さまを楽しませてくださるはず。
会場でお待ちしています!

(広報:H.I)

「第60回南海コンサート」

日 時:7月14日(日)14:30開演(14:00開場)
会 場:たかいし市民文化会館 アプラホール 大ホール
指 揮:大植英次
独 奏:篠﨑 孝(トランペット)
プログラム:
ロッシーニ/歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ハイドン/トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.Ⅶe,1
ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調 作品68

チケットはご好評につき完売いたしました。

※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。

ご予約・お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
たかいし市民文化会館 アプラホール 072-267-0018


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7月の大植シリーズ「神戸特別演奏会」の魅力とは!

うっとおしい梅雨が明けたと思ったら、いきなり真夏がやって来ました!
言いたくはないですが・・・暑いですですね!

そして、夏と同時にアノお方の季節がやって参りました。 
我らが桂冠指揮者・大植英次マエストロです。

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 (C)飯島隆

マエストロはまもなく日本に戻られる予定です。
14日が「南海コンサート」の本番ですので、今週から練習が始まります。
いよいよ皆さまお待ちかね、「真夏の大植祭り」に突入です!

街中には既に大植マエストロの姿が見受けられます。
例えば、大阪市営地下鉄の市政広報版では、

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今月開催の「第470回定期演奏会」のポスターが貼ってあります。
大植マエストロのにこやかな笑顔、素敵です!

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そして、神戸に場所を移すと、
JR三ノ宮駅ではこんなものがありました。
これはポスターではありません。 デジタルサイネージ(電光掲示板)です。

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しかも柱4本に8画面も大植マエストロが登場いたします。
そして下にはピアノを弾く小曽根真さんが・・・。

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阪急三宮駅のコンコースにも複数のポスターが貼られていますし、

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JRの新長田や垂水の駅には、大きなポスターが貼られています。
ポスターの対向に、広島めぐり。
大植マエストロの故郷ですね。なんとも偶然です。

こんな感じでコンサートの告知ポスターが至るところに貼ってあって、
興行プロモーション的には最後の追い込みというところなのです。


今回は「神戸特別公演」について少し紹介致しましょう。

「第415回定期」(2008.2.14)G.ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」
小曽根ラプソディ2
 (C)飯島隆

これまでに何度も共演を重ね、お互いに厚い信頼関係で結ばれている大植マエストロと小曽根真さん。
上の写真は2008年「2月定期」でガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」演奏時のもの。

その後も2010年にはガーシュインのピアノ協奏曲と「ラプソディ・インブルー」を、2011年「4月定期」ではバーンスタイン「不安の時代」、「京都特別演奏会」ではモーツァルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノム」を共演してこられました。
下の写真は「不安の時代」の時のものです。

「第447回定期」(2011.4.14)バーンスタイン交響曲第2番「不安の時代」
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 (C)飯島隆

どの演奏も名演の誉れ高い見事な演奏です。
クラシックをキチンと弾きながらも、カデンツァでは誰も真似の出来ないインプロヴァイズされたクラシック音楽を聴かせてくれる小曽根さんの演奏。
ジャズ奏者として超一級のステータスをお持ちの小曽根さんが、本気でクラシックに取り組む姿勢には、ただ頭が下がる思いです。

Makoto Ozone_(c)Kiyotaka Saito
 (c)Kiyotaka Saito

先月、ジャズヴィブラフォン奏者ゲーリー・バートンとの全国ツアーの最中に、小曽根さんにお話を伺いました。

神戸でフルオーケストラと一緒に演奏するのは、2005年にコスタリカ国立交響楽団とやって以来2度目です。その時は小松長生さんの指揮で、自分が作ったピアノ協奏曲「もがみ」を演奏しましたが、今回はラフマニノフの「パガニーニ・ラプソディ」。自分の演奏テクニック、ギリギリの曲ですね(笑)。現在、ゲーリー・バートンとツアーを廻っていますが、毎日欠かさず最低1時間は“パガニーニ”をさらっていますよ。
この曲は2012年に尾高忠明さんの指揮で、NHK交響楽団と全国6箇所で演奏しました。大阪のザ・シンフォニーホールでも演奏しましたが、大変な曲です。客席で聴いていた児玉桃さんに、「小曽根さん、全部の音を弾いていたね」って言われたんです。またある人からも、「普段あまり聴かない音のぶつかりが新鮮でした」って。よくよく調べてみると、ラフマニノフは手が大きいから弾けたけど、普通では完璧に弾くのは難しいので、音をいくつか抜いて弾くそうなんですが、そんなこと知らないので死にそうになって弾きました。また、すべてのハーモニーが素晴らしいので、ハーモニーフェチの自分としては、カット出来る音がない! 本番は気合で弾きたいと思っています(笑)
ツアー最後の日、演奏終了後の打ち上げの席で、尾高さんからこんなことを言われました。
「パガニーニを6回も弾いたのだからもう小曽根さんの曲ですね」と。その上で、「小曽根さんにひとつリクエストがあります。一度、即興のないラフマニノフを弾いて欲しい。客席の意識が即興だけにいってしまうのはもったいないので。」この言葉にはグッと来ましたね。自分の演奏を認めてもらった上で更に高いレベルを求められたんだと背筋が伸びました。ジャズ屋にとって即興は生命線。でもクラシックはそれだけで完璧に出来上がった別の世界なのです。すべての即興演奏を禁じて、ラフマニノフを弾くという課題に、もしかしたら向き合う時なのかもしれないなとも思っています。今回どうするかは、まだ決めていません。音楽はリアルタイムの芸術です。本番の雰囲気で決めようかな(笑)。

すっかりお馴染みの大フィルさんとの共演。しかも大植さんはとても信頼しているマエストロです。ドイツでも演奏しました。オケも指揮者も、もう十分過ぎるくらい判っているので安心して演奏できます。“ラプソディ・イン・ブルー”、“不安の時代”、“ジュノム”など色々と楽しくやらせてもらっているので今回も待ち遠しいですね。しかも地元の神戸ですから、そりゃ力は入りますよ。大曲“パガニーニ・ラプソディ”と向き合って、どこまで攻略出来るか。もちろん真剣勝負で臨みます!でもどんな時でも「ジョイ!」、楽しみたいですね。 ぜひ神戸にいらしてください。


小曽根真さん、お忙しい中貴重なお話を有難うございました。

小曽根さんの地元神戸で開催する「神戸特別演奏会」。
JRの新快速で大阪から三ノ宮までは、20分です。
三ノ宮駅から神戸国際開館までは5分弱と、大阪から30分ほどでお越し頂けます。
平日の神戸じゃ無理!と諦めておられる皆さま、もう一度ご検討下さい。

それほど今回の「神戸特別演奏会」はお聴きいただきたいコンサートなのです。
大植マエストロと小曽根真さんの夢の顔合わせ、ぜひライブでご覧下さい!

(広報:H.I)

「神戸特別演奏会」

日 時:7月17日(水)19:00開演(18:00開場)
会 場:神戸国際会館 こくさいホール
指 揮:大植英次
独 奏:小曽根 真(ピアノ)
プログラム:
ロッシーニ/歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
チャイコフスキー/交響曲 第5番 ホ短調 作品64
料 金:A席5000円 B席4000円 C席3000円 
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
ご予約・お問い合わせ:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
その他販売場所:
神戸国際会館プレイガイド 078-230-3300
電子チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:195-360】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:52814】


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フェスティバルホールに鳴り響いたヴェルディ「レクイエム」!

「チケットですか。ごめんなさい、だいぶん前に売り切れました。」

前売り段階でこんなことが言えるコンサート、理想ですね!
しかし残念ながら現実にはそうそう有るものではございません。
ここ最近では、4月のフェスティバルホールでの大植英次のマーラー「復活」、「三大交響曲の夕べ」そして「親子のためのオーケストラ体験教室」といったところでしょうか。

今回ご一緒させて頂いた大阪新音フロイデ合唱団主催、ヴェルディ「レクイエム」はそんな理想的なコンサートでした。

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会場が4月オープンしたばかりのフェスティバルホール。
指揮が炎のコバケンこと小林研一郎さん、ソリストが、森麻季さん、竹本節子さん、錦織健さん、三原剛さんという夢のような出演者で、
「皆さんもこの出演者と一緒にヴェルディ「レクイエム」を歌いませんか!合唱初心者でも大丈夫ですと!」と言われたら、歌いたくなりますよね。
その結果、合唱団は総勢370名!
これにオーケストラ100名近くがステージに上がります。
4月にフェスティバルホールが出来て以来、これだけの人数が一度にステージに上がった光景を見たのは初めてでした。

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本番の前日、オーケストラ、ソリスト、合唱団の合同練習がありました。
客席に座りきれず、立っている合唱団のメンバーも多く見られました。
300席の大フィル会館メインホールに370名の合唱団ですので、そりゃそうです。

ソリストがひとりずつ紹介されるたびに、合唱団はこの拍手で迎えます。
もの凄い盛り上がり。
この場面から本番の盛り上がり、大成功は約束されていたように思いました。
練習を積んでこの日を迎えられた合唱団の皆さま、とても素敵な表情でしたよ。

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コンサートマスターは渡辺美穂が務めます。
満員のフェスティバルホールでの演奏会のコンマス、責任重大ですね。
しかし練習、本番、いつも変わらず笑顔でチューニング、素敵です。

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迫力のブラスサウンドを聴かせてくれた、トランペットのバンダメンバー。
本番ではフェスティバルホールの上手、下手のバルコニーボックスで演奏です。
これにはお客さまもびっくりされることでしょうね。

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今回のヴェルディ「レクイエム」のチケットが早々に完売した要因の一つが、炎のコバケン指揮、豪華ソリストの共演が上げられると思います。

練習場で見ても華やかなソリストの皆さま。
奥から、ソプラノ森麻季さん、メゾソプラノ竹本節子さん、テノール錦織健さん、バリトン三原剛さん。
指揮をされるコバケンマエストロ。
ソリストの皆さまは抑え気味で歌われているとは思いますが、それでも凄い声量!
本番の目一杯のパフォーマンスはが楽しみです。
それと、ステージ衣裳もね。
 
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ひと晩経って、本番前のゲネラルプローベがスタート。
370名の大合唱団もオーケストラもステージ上に綺麗に収まりましたね。
それにしても凄い光景、圧巻の一言です。

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コバケンさんはこの日も炎の人でした。
炎のコバケンの熱い熱い音楽作りに一切の妥協は有りません。

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「弦楽器の前のプルトの人は小さく、後ろの人はもっと強く弾いて下さい。後ろからしっかりした音を響かせて欲しいのです!」

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「ここでオーケストラに音を小さくして!とは言いたくないのです。 合唱の皆さんは今以上に大きな声で歌って下さい。 そうです、それでお願いします。」

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コバケンさんはヴェルディ「レクイエム」を完全に手の内に入れておられます。
暗譜で指揮し、合唱のどのパートのどこの歌詞をしっかり聴かせるのか、メッセージ性の強い「レクイエム」を完全にコントロール。
そして、超一流のソリストによる独唱は、370名の大合唱に負けずホールに響き渡ります。

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上手いちばん奥に位置するコントラバスセクションから見たマエストロ。
遠い分だけマエストロの姿かたちは小さくなりますが、その存在感は変わらず強烈です!

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「ディエス・イレ 怒りの日」前半には、トランペットのバンダを含めた盛大なファンファーレが繰り広げられます。
バンダトランペットは上手、下手のバルコニーボックス席に2名ずつでスタンバイ。
トランペットトップ奏者・篠崎孝が、下手側のバンダを担当。

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オーケストラ、合唱団の全景はコチラ。
先ほどの写真は1階席から、こちらは2階席から見たステージ写真です。
とても画になるフェスティバルホールでのゲネプロシーンです。
しかし、オーケストラや合唱団が下がった光景はというと・・・

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寂しいですね、誰もいないステージは。
それにしても大きなひな壇、いったい何段有るのでしょうか。
あと30分ほどでこのステージにオケ、合唱、ソリスト、そしてマエストロが戻ってきます。

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ゲネプロ終了直後の5階メインホワイエには日光が入って美しかったです。

それから約1時間半後、ステージ上は・・・

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オーケストラも合唱団もスタンバイOK。
コンサートマスターの登場を待ちます。

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コンマス渡辺美穂の登場に続いて、

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マエストロとソリストが入場し、お客様へご挨拶です。
さあ、楽しい音楽の時間が始まりマス!

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ヴェルディの「レクイエム」は、モーツァルトやフォーレの「レクイエム」と並べて「三大レクイエム」などと呼ばれますが、オペラ作りで培ってきた劇的表現が随所に見られ、他の2作品と比べても華やかでスケールの大きな作品となっています。

演奏が始まると、オーケストラと合唱によって歌われる‘レクイエム’に続き、ソリスト四重唱による‘キリエ’がテノール独唱に続き始まります。

日本を代表する豪華ソリストの競演、音楽的にも視覚的にも贅沢ですね。

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ソプラノは森麻季さん。
胸元の大きく開いたドレスで登場された瞬間、客席からはオーッという声が聞こえるほど。
最後の‘リベラ・メ 我を許したまえ’での歌唱はこの大曲を締め括るに相応しい堂々とした歌いっぷり。
文字通り人気と実力を併せ持ったスター歌手ですね。

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メゾソプラノは竹本節子さん。
ご存知の通りマーラーや宗教曲の第一人者です。
朝比奈時代から大阪フィルとの関係は厚く、95年の朝比奈隆指揮マーラー「復活」のソリストを務められたほか、数多くの演奏会で共演させて頂いています。
以前は大阪フィル合唱団の指導もして頂いておりました。
文字通り涙モノの‘ラクリモーサ 涙の日’の歌い出しは、他のソロ同様、鳥肌の立つほど素晴らしいものでした。

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この方も今さら説明の必要のないほどのスターテノール、錦織健さん。
ご自身でもオペラのプロデュースを始められるなど、充実した活動を送られています。
CDの発売数も豊富で熱烈なファンも多く、今回もこの方を目当てで来られたかたも多数と聞いています。
合唱団の皆さまも共演出来て嬉しいでしょうね。
大阪フィルとも「新春名曲コンサート」などで共演の多い日本を代表するテノールです。

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大阪新音フロイデ合唱団の音楽アドバイザーを務められる三原剛さん。
この方に指導して頂けると、合唱団に入られる方もいらっしゃるのでしょうね。
オペラに宗教曲にリサイタルに大忙しのバリトン歌手です。
大阪フィルとの共演も多く、最近では昨年のヴィンシャーマン指揮バッハ「ヨハネ受難曲」のイエス役が忘れられません。
‘コンフターティス 判決を受けたる呪われし者は ’などで、力強いバリトンソロを随所に聴かせて下さいました。

皆さん華のあるスター歌手の競演です。
これは370名の大合唱団も負けてはいられませんね。

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男声から紹介して参りましょう。
上手側からバス、バリトン、テノールです。

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女性パートはアルトとソプラノの境界線が判りませんが、このあたりはアルトでしょうね。

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このあたりで、アルトとソプラノが混じっているのではないでしょうか。

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そしてこのあたりはソプラノのはず。
皆さま、素敵な表情で歌われていましたよ。

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合唱団全体はこんな感じです。
男声の数は全体の1/3弱ですが、いやいや健闘していましたよ。
下で男声が支えてこそアルト、ソプラノが映えます。
一人ひとりがとても力のある歌声なので、370名の大合唱が迫力を持って聞こえました!

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上の写真はコバケンさんのいつものポーズ。
客席に向けて皆さんの作りだした音楽を、皆さんの熱い思いを伝えるのです!

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途中で一度、遅れてこられたお客さまを入場していただくために、軽くインターバルを取ったものの、実質休憩はなし。
80分を大きく超える大曲は、演奏するほうも聴くほうも共に凄い集中力が必要となりました。
マエストロが指揮棒を下ろし動き始めるまでの沈黙が心地良かったです。
やはり「レクイエム」はこの沈黙が大切です。
この日のお客様は判っていらっしゃる!お客さまにブラヴォーです。

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ソリスト一人ずつとハグをされたマエストロ、コンマス渡辺美穂とはガッチリ握手。
となりで拍手を贈られる森麻季さん、うーん素敵ですね。

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大健闘の合唱団に、マエストロ、ソリスト、そしてオーケストラからも熱い拍手。
それに応える合唱団は、お辞儀です。
本当に素晴らしいヴェルディ「レクイエム」でした。
大阪新音フロイデ合唱団の皆さま、大成功おめでとうございます!

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その後、延々と続くカーテンコールを、お客さまは笑顔で拍手をし続けて下さいました。
超満員のフェスティバルホール、まさに「天井から振る拍手」ですね。
これを経験した合唱団の皆さまは、もう辞められませんね。
どうぞ頑張って合唱を続けてください!

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終演後、ステージの袖で記念撮影をしました。
左からテノール錦織健さん、メゾソプラノ竹本節子さん、小林研一郎マエストロ、ソプラノ森麻季さん、バリトン三原剛さん、合唱指導の河田早紀さんです。
皆さま、素晴らしい音楽を有難うございました。どうもお疲れさまでした!

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合唱団はその後、バックステージで反省会をされていました。
そして楽しい打ち上げですね。
大曲にして難曲、ヴェルディ「レクイエム」に正面から向き合ってこそ得られる達成感、そして流せる涙。
アマテュア合唱団として、家事や仕事の両立を図りながら音楽をやろうという皆さまをリスペクトしますし、賛辞の拍手を贈りたいと思います。

ご来場頂きましたお客さまに感謝申し上げます。
そして、今年も大阪フィルにお声掛け頂きました大阪新音の関係者の皆さま、大阪新音フロイデ合唱団の皆さまに御礼申し上げます。

これからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

(広報:H.I)

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井上道義さんの指揮で「中学生のための交響楽教室」開催!

大阪市が主催する「中学生のための交響楽教室」が今月2日にザ・シンフォニーホールで行なわれました。

これは、大阪市内の中学生に本物のオーケストラサウンドに触れてもらおうと大阪市が企画し、公募型プロポーザル方式により大阪フィルが事業者に選ばれたコンサート形式の音楽教室です。

今年は「井上道義とのぞく音楽の秘密」と題して、指揮者・井上道義さんが指揮とお話を担当。
名曲を分解演奏し、オーケストレーションの秘密を解説し、オーケストラサウンドの醍醐味を味わって頂こう!という魅力的な企画です。

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「中学生のための交響楽教室」、コンサートマスターは渡辺美穂が務めます。
「女性ならコンサートミストレスではないの?」と聞かれることがありますが、大阪フィルではコンサートマスターで通しています。
コンマス渡辺美穂のチューニングが始まりました。
コチラがカメラを構えているのに気付き、笑顔で応えてくれました。

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今回、指揮をして頂くのは井上道義さんです。

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今回のプログラムは、ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)より、ラヴェル/スペイン狂詩曲より、指揮者体験コーナーでブラームス/ハンガリー舞曲第5番より、ラヴェル/「ボレロ」より、外山雄三/管弦楽のためのラプソディーです。

分解演奏をしたり、掻い摘んで演奏したりで、全曲を通す形での演奏にはなりませんが、
例えば「火の鳥」で言うと“序奏”は分解して各楽器が何をしているのかを聴いてもらおう!
“カッチェイ王の地獄の踊り”は迫力十分なので通して聴いてもらおう!
といったように、井上マエストロの中にはイメージが既に出来ているようです。

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1stヴァイオリンが倍音を響かせるところでは、マエストロは代表してコンマス渡辺に普通に弾いた場合とハーモニクス(フラジオレット)の場合を弾かせ、指を弦に少し触れると倍音が鳴る弦楽器の特性を説明されました。
専門的なことも積極的に解説していかれるマエストロ。
中学生の皆さまは、この機会に楽器の持つ可能性の幅などにも興味を持ってくれるといいのですがね。

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客席に向かって話しかけるマエストロの右耳には、小型のイヤホンマイクが付いています。
これを使って、指揮しながらも色々と説明をされていました。

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若い人にクラシックの魅力を伝えたい! 
これをきっかけに、コンサートにも足を運んで欲しい!

このことを中学生に伝えるために、井上マエストロは今回の出演を快諾して頂きました。

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中学生に迫力のオーケストラサウンドを聴いて貰いたい!
「ラヴェルの「スペイン狂詩曲」は“前奏曲”の静かな音楽も“祭り”の熱狂的な音楽も両方楽しんでもらえるので、ハープを1台増やさないといけないけど、やろう!」

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「同じラヴェルならやはり“ボレロ”は外せないのでは。みんな聴きたいはずなので“ボレロ”は演奏しよう!」
井上マエストロと相談しながら今回のプログラムが決まりました。

本番を見ていて、私達の思いが上手く伝わったところと、うーん、残念ながら伝わっていないなーと反省する点がありました。
「火の鳥」“カッチェイ王の地獄の踊り”や“ボレロ”、「管弦楽のためのラプソディ」から“八木節”などは凄く盛り上がりました!
やっぱり迫力のある曲、元気な曲が皆さまお好きなのですね。

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中学生は正直です。
「クラシックのファン層を広げたい!」
「もっと気軽にコンサートに足を運んで欲しい!」と言うのは簡単ですが、
そんな生易しいものではありません。
目指すものはクラシック音楽界が抱える共通の問題です。

いやいや、諦めませんよ。

桂冠指揮者の大植英次が大阪クラシックなどでもいつも言っていますが、
「格調は高く、敷居は低く」
そのためにやるべきことを一つづつやっていきましょう!

この後、8月にはやはり大阪市主催の「青少年のためのコンサート」も開催されます。
そして、9月には大阪クラシックの予定が・・・

これからも色々な形でクラシック音楽の魅力を訴えて行きたいと考えています。

どうぞ大阪フィルをよろしくお願い致します。

(広報:H.I)

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   「青少年のためのコンサート Part1」
~ 見て聴いて楽しむオーケストラ体感コンサート ~

日 時:8月31日(土) 18:30開演(17:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:金 聖響
司 会:好本 惠

<プログラム>
ワーグナー/楽劇「ワルキューレ」第3幕より “ワルキューレの騎行”
藤倉 大/マイ・バタフライズ
チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調 作品48より 第4楽章
ベートーヴェン/交響曲 第4番 変ロ長調 作品60より 第4楽章
メンデルスゾーン/劇付随音楽「真夏の夜の夢」より “結婚行進曲”
R.シュトラウス/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28

発売日:2013年6月4日(火)

料金(全席指定)/一般3000円 学生1000円

※学生券は25歳以下の学生が対象となります。当日、学生証等の身分証をご持参ください。
※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。

ご予約・お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890

その他チケット販売場所
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:54458】
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:201-256】


| 演奏会 | 03:14 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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古の都奈良に鳴り響いたプーランク。 音楽祭は大成功です!

古都で響き合う音と人
世界遺産の社寺をはじめ 千三百年の歴史を持つ
奈良の街じゅうが ステージになる 十七日間


2年目を迎えた「ムジークフェストなら2013」は、期間を11日間から17日間へと拡大し、より多彩な会場とプログラムを用意し、開催されました。

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街のいたる所に「ムジークフェストなら2013」の看板とフラッグが置かれています。

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「ムジークフェストなら」期間中、各会場を経由して走るバスも登場。
これは便利ですね。

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今年の「ムジークフェストなら」は、アートや食のイベントと同時開催されているのも特徴です。
奈良県文化会館にほど近い奈良公園 登王路園地では、世界最大のビールイベント・オクトーバーフェストが開催されていました。

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世界最大のビールイベント! 大袈裟な表現と思っていましたが、見てびっくり。
沢山の人で会場は満杯。
そしてほぼ全員が、普段仕事帰りに飲む中ジョッキの数倍の大きなサイズのジョッキで生ビールをグビグビ!

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飲めや歌えの羨ましい、もといっ!楽しそうなビールの祭典。
こちらのイベントは、ドイツ音楽の演奏と本場ドイツの生ビール、ソーセージですっかり盛り上がっていました。

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うって変わって、奈良県文化会館国際ホールは、ファイナル公演のゲネプロを前に、とても静かでした。
あと数時間後には、この客席がお客さまで埋まる予定です。
ステージから眺める誰もいない客席、大好きな光景です。

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ファイナル公演のゲネラルプローベが始まりました。
17日間のトリを取るのは、大友直人さん指揮、DUO YKEDA(デュオ イケダ)ピアノ独奏による大阪フィルの演奏で、「プーランク躍動のソワレ」。
とても光栄な事です。 一生懸命務めさせていただきます!

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ゲネプロは、メインの「2台のピアノのためのコンチェルト」から始まりました。

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第1ピアノは、パトリック・ジグマノフスキーさんです。

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第2ピアノは、奥さまの池田珠代さんです。

DUO YKEDAとして活動されている意味が良くわかりました。
とても息の合った見事な演奏です!

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ゲネプロ続いては、「ピアノと18の楽器のための舞踏協奏曲『オーバード』」。
この曲でピアノを弾かれるのは、ご主人のパトリック・ジグマノフスキーさんです。
この楽器編成で、ヴァイオリンだけが無いのが何とも不思議ですね。
メロディーにこだわり続けたプーランクらしい、とてもチャーミングな曲だと思います。

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ゲネプロの最後は、本番では最初に演奏する「仔象ババールの物語」。
ナビゲーターは指揮者としてフランス音楽に造詣の深い中田昌樹さんが務められました。
ナレーションの入る位置、きっかけなどを細かく確認をして、さあ本番です!

「ムジークフェストなら」17日間のフィナーレを飾る演奏会。
荒井正吾奈良県知事をはじめとする関係者の皆さまやお客さまの期待を一身に、心を込めて演奏致します!

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本番衣装を身にまとい、大友直人マエストロと中田昌樹さんの登場です。

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会場には子供さんが多いのかなと思っていたのですが、意外に大人の方が多かったですね。
素敵な音楽とババールが成長していくお話は、大人の方でも楽しんで頂けたと思います。

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コンサートマスター田野倉雅秋は、オーケストラを牽引していくだけではなく、ソロもバッチリ。
話を膨らませる効果音なども盛り込まれながらも、音楽としても楽しめる「仔象ババールの物語」。
大きな拍手をいただきました。

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演奏する機会があまりない比較的地味な印象のプーランクの魅力を届けたい!
「オーバード」を聴いてそう思いました。
20分弱の曲ですが、エスプリの効いた美しいメロディなどフランスの魅力がギッシリ。
パトリック・ジグマノフスキーさんにとってプーランクはお国モノで、すっかり手の内に入っています。

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大友マエストロはパトリックさんのピアノをしっかり聴かせるべく18人のオーケストラをコントロールされました。
「オーバード」の魅力、伝わったのではないでしょうか。
途中のピアノが奏でる美しいメロディ、気に入って頂けたなら嬉しいのですが。

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そのスタイルもそうですが、大友マエストロの指揮はとても洗練されていて美しいですね。
汗を飛ばしながら指揮タイプとは間逆で、高貴な感じさえします。
オーケストラは指揮をされるその指先に神経を集中。
少し動くだけでオーケストラが全く違った表情を見せるのです。

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満席のホールに、メインの曲を弾くDUO YKEDAのお二人が登場されました。

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演奏が始まりました。
プーランクの代表曲「2台のピアノのためのコンチェルト」です。
まず驚いたのがお二人のステージ衣装。
鮮やかなヴァイオレット!
奥さまの池田珠代さんのドレスの生地と同じものを真っ白なジャケットの上にまとっておられるパトリックさん。

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2台のピアノで弾いているとは思えない音の繋がりだったり、1台のピアノでは出せない迫力の音だったり、ご夫婦のデュオとして活動されているお二人だから到達可能なパフォーマンス。
アイコンタクトで演奏が大きく動くところなど、かなり興奮しました。

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お客さまからは割れんばかりの拍手。鳴り止む気配はありません。
拍手に応える形で演奏された曲は、プーランクの「シテール島への船出」と、ハチャトリアンの「剣の舞」。
オール・プーランクからは離れますが、最後の「剣の舞」で場内大興奮でした。
さすが、世界で活躍されているDUO YKEDAのお二人です。
何を求められているのかをすかさず察知されるのでしょうね。
見事な選曲、素晴らしい演奏に、大友マエストロも拍手です。

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そして、マエストロ、DUO YKEDAのお二人が並んでお客さまにご挨拶されました。

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終演後に記念撮影をお願いしました。
マエストロを挟んで、DUO YKEDAのお二人です。
皆さんスリムで背も高く、華がありますね。
素晴らしい演奏を有難うございました。 そして、お疲れさまでした! 

この演奏会を以て「ムジークフェストなら2013」はすべて終了しました。
ファイナル公演にお招きいただき、有難うございました。
一生懸命演奏させていただきましたが、お気に召していただけましたでしょうか。
また感想などお聞かせ下さいませ。

それにしても「ムジークフェストなら」は奈良の魅力がいっぱい詰まった素敵な音楽祭ですね。
この音楽祭が来年以降も定着し、新たな出会の創出や文化による地域振興などへと波及していけば素晴らしいと思いました。
私たち大阪フィルは、これからも「ムジークフェストなら」を応援してまいります。

「ムジークフェストなら」実行委員会の皆さま、奈良県関係者の皆さま、大成功おめでとうございます。

これからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

(広報:H.I)

| 演奏会 | 11:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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人気の「スペシャルライブ」が三重県で行なわれました。

先にブログアップした「林光さんの音楽をオーケストラで聴く会」の指揮をされていた下野竜也さん。
下野さんといえば、先月15日に三重県文化会館で行なったコンサートを指揮していただいたのですが、ブログで報告出来ておりませんでした。
少し遅くなってしまいましたがご覧下さい。

コチラのコンサートです。

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「スペシャルライブ ~ 吹奏楽meetsオーケストラin三重」!

年に1度のお楽しみ、人気の「スペシャルライブ」を、大阪から離れて三重県で開催しようという試みです。
実はこのコンサート、一昨年の11月にも三重県で開催されています。

前回の指揮者は、大阪フィルを良く知る円光寺雅彦さんでしたが、今回は下野竜也さんです。
そして司会は淀川工科高校吹奏楽部顧問、というより、全日本吹奏楽連盟理事長 丸谷明夫先生です。

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日本には現役の吹奏楽人口が100万人以上、OG・OBを加えると500万人以上の吹奏楽経験者がいると言われています。
このコンサートは、吹奏楽作品の中で人気の曲をオーケストラ版に編曲したモノや、吹奏楽の世界でよく演奏される曲だけどオリジナルはオーケストラの曲 、そして新たな魅力を知って欲しいから弦楽合奏の曲など、色々な曲を聴いて頂くコンサートなのです。

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プログラムはまず最初に、地元白子高校吹奏楽部の生徒が今回のメイン曲の一つでもある、バーンズのアルヴァマー序曲を演奏します。
なんと、指揮は丸谷先生!

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前回もやはり白子高校吹奏楽部の生徒が、丸谷先生の指揮でA.リードの「アルメニアン・ダンス・パートⅠ」を演奏しました。
高校生の元気いっぱいの演奏が、三重県文化会館大ホールに鳴り響きました!
お客さまも、地元の高校生の演奏で始まるのは、嬉しいのではないでしょうか。

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その後、下野竜也さん指揮の大阪フィルでヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲を演奏。
ここでスペシャルゲストの登場です。
「スペシャルライブ」の楽しみは、超ド級の管楽器ソリストがゲスト出演すること。
今回のゲストは、驚異のハイノート・ヒッター!エリック・ミヤシロさんです!

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ジャズの世界に限らず、大活躍のエリック・ミヤシロさん。
トランペットとフリューゲルホーンを吹き分けて、高音も音色も飛び切りスペシャルな演奏を聴かせてくださいました。
ブラス・キッズにとっては、ただただ憧れの存在ですね。
十八番の、映画「スター・トレック」のテーマに続いて、デビッド・フォスターの「ウィンター・ゲーム」を軽々と吹かれました。

場内大熱狂でしたが、もちろんこれでお客さまが納得されるはずがありません。
アンコールでは、これまたお馴染みのバーンスタイン/「ウエストサイド物語」より“マリア”を演奏して、前半のプログラムが終了しました。

一昨年のエリック・ミヤシロさんがゲストの時のスペシャルライブはコチラ。


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後半は、「アルヴァマー」序曲の管弦楽版(中原達彦さんがスペシャルライブのために編曲したもの)に続き、J.S.バッハ(A.リード編曲)/「主よ人の望みの喜びよ」の管弦楽版を演奏。
最後にはレスピーギの交響詩「ローマの松」の、これぞオーケストラ!というサウンドをお聴き頂きました。

満員のホールに響く拍手喝采を受けて、アンコールです。

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皆さまご存知、スーザ/行進曲「星条旗よ永遠なれ」を、白子高校吹奏楽部顧問の桐生智晃先生の指揮で演奏して終了となりました。

今回のコンサートは、公益財団法人 岡田文化財団の主催で、抽選制の無料ご招待でした。
参加できた皆さまはラッキーでしたね。
大阪から離れた三重の地でしたが、皆さまの声援がとても心強かったです。
三重はアウェーではありません。すっかりホームのような気分でいつも演奏させて頂けます。
温かい拍手をどうもありがとうございました。

最後に、公益財団法人 岡田文化財団の皆さま、三重県総合文化センターの関係者の皆さま、お世話になりました。



大阪以外でも広がりを見せている「スペシャルライブ」、今年の日程が決まりました。
11月29日にザ・シンフォニーホールで開催します!
ゲストは超絶技巧のフルーティスト・瀬尾和紀さんです。
下野竜也さんと瀬尾さんの顔合わせといえば、昨年の「第463回定期」でコリリアーノの「ハ-メルンの笛吹き」幻想曲でご一緒しています。

今回の聴き所は・・・
吹奏楽の王様、A.リードが描くシェイクスピアの悲劇「オセロ」を、大編成の大阪フィルサウンドで聴かせるところでしょうか。
そして不動の人気曲、保科洋「風紋」の管弦楽版がいよいよ登場します!

チケットの発売は7月23日(火)です!
どうぞお楽しみになさってください。

(広報:H.I)

2013-11-27 スペシャルライブ

「スペシャルライブ<吹奏楽 meets オーケストラ>」

日 時:11月29日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:下野竜也
独 奏:瀬尾和紀(フルート)
司 会:丸谷明夫

<プログラム>
保科洋/風紋(管弦楽版)
ワーグナー/歌劇「ローエングリン」第2幕より“エルザの大聖堂への行列”
リード/オセロ-シェイクスピアに基づく5つの場面による交響的描写(管弦楽版)
イベール/フルート協奏曲
J.S.バッハ(ストコフスキー編曲)/G線上のアリア
R.シュトラウス/楽劇「サロメ」より“7つのベールの踊り”

発売日:7月23日(火)

料 金:A席5000円 B席3000円 C席1500円
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

ご予約・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890

その他チケット販売所
ABCチケットセンター(ザ・シンフォニーホール内) 06-6453-6000
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:204-021】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:53385】

| 演奏会 | 21:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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林光さんの音楽に包まれて、幸せな時間を過ごしました!

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「作曲家・林光さんの音楽をオーケストラで聴きたい!」

林光さんの音楽を愛する方々の熱烈な支援を受けて、先日いずみホールで感動的なコンサートが行われました。
当日のプログラムは、林光の代表作の中から、交響曲、協奏曲、オーケストラのための童話、オペラと、バランスを考えた素晴らしい選曲です。

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会場のいずみホールロビーには、林光さんの写真と花が飾ってありました。
この日のお客さまは、林光さんと生前からお付き合いのあった方がかなりの数いらっしゃるようにお見受けしました。
また、音楽教育の会をはじめとする先生方、オペラシアターこんにゃく座の活動などを通して林光さんに馴染みのある方、「花神」や「国盗り物語」など大河ドラマのテーマ曲を通して林光さんの音楽に興味のある方などでしょうか。
林光さんとの関係も皆さま色々と違いますが、共通の思いとして「林さんの音楽をオーケストラで聴きたい!」と。

これは頑張るしかありません。

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この日のコンサートの模様をゲネプロ写真(一部本番写真)を見ながらリポートいたしましょう。

客席数821席のいずみホール。
音響に定評の有るとても美しいホールですが、大阪フィルが林光さんの曲を演奏する会場としては、少しステージが手狭な感じです。
管楽器や打楽器のあたり、少しキツキツの状態です。
いやいや、オーケストラの前面、客席までかなり余裕があるじゃない、と思われるかもしれませんが・・・

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ここには大阪すみよし少年少女合唱団総勢58名が入るのです。
ステージ上にオーケストラと合唱団が見事に収まりました。

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指揮は下野竜也さん。
林光さんとのお付き合いも有り、本日演奏する曲の中には下野さんが記念すべき初演をされた曲もあるほどです。

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コンサートマスターは、特別客演コンマスの田野倉雅秋、サイドに渡辺美穂が入ります。
二人はチューニングのタイミングから笑顔。何やら楽しそうな雰囲気です。

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プログラムの最初に演奏したのは、交響曲ト調。
19世紀、20世紀のロシアの作曲家、ショスタコーヴィチやプロコフィエフなどの影響も感じますが、底辺に有るのは和の調べ。
民謡を感じさせるメロディもあり、日本人の琴線に触れる音楽ですね。
最終第4楽章は、唯一の長調で書かれていて、バラ色の明日を感じさせる元気の出る曲です。
この作品、1953年の作品で、林さん22歳の時に作曲されたそうです。

いきなり盛大な拍手を頂きました。
演奏を終えられた下野さんは「これは良い曲!さっそく何処かで演奏しよう!」と仰っていました。

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続いての曲は、珍しい木琴のための協奏曲です。

この曲を演奏されるのは通崎睦美さんです。
実はこの曲を林光さんに委嘱したのは通崎さんでした。

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通崎さんは2005年に往年の名木琴奏者平岡養一さんの楽器で、平岡さんが初演された紙恭輔「木琴協奏曲」を演奏したことがきっかけで、平岡さんの木琴を譲り受けられました。
通崎さんは、戦後まもなく一世を風靡したこの「ヒラオカの木琴」を現代においても忘れさられないためには、現代の作品が必要だということで、「ヒラオカの木琴」の存在も含めて、林さんに木琴協奏曲を委嘱されたとのことでした。
そこで出来上がってきたのがこの曲、木琴協奏曲「夏の雲走る」です。
素敵なエピソードですね。

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そして、この曲が出来たのが2007年の7月4日。
10日後には初演をされるのですが、木琴はもちろん通崎さん、オーケストラは京都市交響楽団。
指揮は本日のマエストロ下野竜也さん。
初演の組み合わせで皆さまにお届けいたしました。

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通崎さんの姿ははっきり確認できませんが、本番の写真はコチラです。
木琴の音って普段あまり耳にすることはありませんが、何か懐かしい響きですね。
小・中学校の頃の音楽室で触った木琴、胸がキューンとしました。
おそらくお客さまもそのような事を感じられたのではないでしょうか。
自由自在に動き回る通崎さんのマレットが、正確に音楽を奏でていきます。
木琴ってとても‘歌う’楽器なのですね。
とても懐かしく新鮮な木琴協奏曲に、お客さまの拍手が鳴り止みませんでした。

この曲で前半のプログラムが終了。
ステージ袖で、通崎さんを囲んで記念写真を撮らせて頂きました。

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まずは、木琴協奏曲「夏の雲走る」の初演コンビ、下野マエストロと通崎さん。
通崎さんの本番衣裳、素敵ですね!

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コチラの写真は、同級生と先輩に囲まれた1枚です。
通崎さんと左のチェロの近藤浩志は高校の同級生、その隣のホルン村上哲は大学の一つ上の先輩、いちばん右のパーカッション堀内吉昌は大学の同級生だそうです。

同級生や後輩がソリストで来ると昔の仲間が集まる。いいですね。
同じ学び舎で勉強してきたことはかけがえのない思い出。
通崎さん、お疲れさまでした。 また共演させてくださいね。

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プログラムの後半は「セロ弾きのゴーシュ」です。
オーケストラのための童話ということで、ソプラノ竹田恵子さんが語る「セロ弾きのゴーシュ」の話しのバックで、藤原真理さんが弾く独奏チェロとオーケストラが演奏していきます。
これがとっても良く出来た作品なのです。

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まず、物語の読み手として登場の竹田恵子さん。
オペラシアターこんにゃく座の代表をされていた竹田さん、登場人物(動物)に成り切り具合がお見事です!
そして随所に素敵なソプラノボイスを聴かせてくださいます。

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ゴーシュの奏でるチェロを弾くのは藤原真理さん。
バッハの無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュードを藤原真理さんが弾かれる裏で、弦楽器が奏でるメロディは、もう最高に美しいです。
グノーが同じ手法でアヴェ・マリアを書いていますが、林光さんの書かれたメロディはそれに勝るとも劣らぬ出来だと思います。
それほど美しい音楽にのせて物語は進んで行きました。
そして、演奏終了後には拍手喝采が起こりました。
この日のお客さまの拍手はとても温もりがあります。

何回かのカーテンコールの後、藤原真理さんがアンコールに選んだ曲は、「『裸の島』の主題によるパラフレーズ」という曲。
藤原さんがリサイタルでも好んで採り上げられる曲で、レコーディングもされている林光さんの曲です。

藤原真理さんの素晴らしいチェロの余韻に浸りながら「セロ弾きのゴーシュ」のステージは終了しました。

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演奏終了後の藤原真理さん、竹田恵子さんの2ショット写真を撮らせて頂きました。
残念ながら下野マエストロは引き続き次の曲を指揮されるため一緒という訳にはいきませんでしたが、お二人とも素敵な表情をされていますね。
藤原真理さん、竹田恵子さん、お疲れさまでした。

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最後の曲は、皆さまお待ちかね、オペラ「森は生きている」から「十二月の歌」。
十二月(がつ)ではなく、十二月(つき)です。

大阪すみよし少年少女合唱団が明るく元気に歌います!

もえろ もえろ あざやかに 夏はカッカと照るだろう
冬はなるだけあたたかく 春はやさしく照るがよい
もえろ もえろ あかるくもえろ 消えないように どんどんもえろ
             
森の奥に12の月が住んでいて、大晦日の晩だけ12の月が一度に集まって遊ぶというロシアの伝説を元に作られたオペラ「森は生きている」。
貧しいけれど心の美しい娘が、動物や月の助けを借りて幸せになるという話です。

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今回の演奏会を主催いただいている「十二の月のおくりもの」実行委員会の皆さまや、後援をいただいている音楽教育の会の皆さまにとってオペラ「森は生きている」は特別な公演だとか。
そのことは実行委員会の名前からしてもわかります。
小さな声で合唱団と一緒に歌われていたお客さまもたくさんいらっしゃいました。

そんなことを考慮して、アンコールは「十二月の歌」を皆さんで歌いました。
「ふるさと」をお客さまと一緒に歌うことはありますが、こんな大きな声で、ホール中に大合唱が鳴り響いたことはかつてなかったのではないでしょうか。
お客さまの嬉しそうな顔が印象的でした。

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オーケストラ単独のアンコールは、大河ドラマ「花神」のテーマです。

この曲も林光作曲ですが、大河ドラマ全52作品のうち林光作品は確か3作品のはず。
1973年の「国盗り物語」(オリジナルの指揮者:森正)、1977年「花神」(指揮:山田一雄)、1984年「山河燃ゆ」(指揮:外山雄三)です。

「「花神」は大河ドラマのテーマ曲の人気投票で必ずベスト3に入る曲。 とても素敵な曲です。 お聴き下さい!」 下野さんがお客さまに紹介をされました。

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下野マエストロが3分ほどの「花神」のテーマを気持ち良さそうに指揮されました。
林光さんの作られるメロディは本当に美しいですね。
今回改めて再認識しました。
あっという間にアンコールが終わり、夢のようなコンサートは終了しました。

「林光さんの音楽をオーケストラで聴きたい!」と仰る意味が良くわかりました。
本当に素晴らしい曲ばかりです。
私たちも心を込めて演奏しましたが、お気に召して頂けましたでしょうか?

今回、オーケストラに大阪フィルを指名頂きましてありがとうございました。
「十二の月のおくりもの」実行委員会の皆さま、並びに音楽教育の会の皆さまに感謝申し上げます。

どうぞこれからも大阪フィルをよろしくお願い致します。

(広報:H.I)

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