「青少年のためのコンサート」は本日です。どうぞお越しください!

台風の進路を心配していたことがウソのようなお天気ですね!
本日「青少年のためのコンサート」が開催されます。
少々足元が悪い可能性はありますが、ぜひザ・シンフォニーホールにお越し下さい。

「青少年のためのコンサート」は、誰もが楽しめるコンサートです。
現在もしくは、かつて、青少年を経験している方なら誰もが楽しんで頂けます(笑)。
司会はベテランの元NHKアナウンサーの好本恵さんにお願いしていますが、
曲の解説などでは指揮者の金聖響もお話をされます。
金聖響さんの大阪弁のしゃべりが、妙に説得力を持って聞こえるのです。
このコンサートでは色々なタイプの曲を聴いていただいて、オーケストラの魅力を感じて欲しいと、プログラミングに趣向を凝らしているのですが、

今回は大阪出身の若手作曲家、藤倉大さんの曲「マイ・バタフライズ」が、聴き所の一つです。
藤倉大さんは、世界的にも現在最も注目されている作曲家の一人です。
金聖響さんも大阪出身ということも有り、良くご存知だそうで、
今回、どうしても青少年の皆さんにこの曲を聴いて欲しい、
この曲から何かを感じるはず・・・ということでこの曲が選ばれました。
「マイ・バタフライズ」は管楽器だけの曲です。
なので、こんな感じで前列に木管楽器、後列に金管楽器が並びます。
この曲は、藤倉さんの奥様が妊娠初期の頃に「お腹に蝶々が羽ばたいているように感じた」という言葉が作曲の元になっているそうです。

フルートやクラリネットがフラッター奏法(舌の細かい動きにより音を震わせる特殊奏法)で音を奏で始めるのをを、金管楽器はミュートを付けて柔らか包み込むように演奏します。
お腹に蝶々が・・・という事ですが、果たして皆さまはどんな風に感じられるでしょうか。
分かろうとするのではなく、感じて欲しい! そんな曲です。

管楽器だけの曲があるなら、弦楽器の曲もあると思われますよね。
もちろんございます。
まずはコンサートマスター渡辺美穂のチューニングがあって・・・

始まりました。
チャイコフスキー/弦楽セレナードから第4楽章です。
この曲は、皆さまご存知だと思います。
今回演奏するのは第4楽章ということで、皆さまお馴染みのメロディーは出てこないのかと思いきや、ちゃんと最後に登場致します。

低弦の豊かで深い響きも、

ヴァイオリンの華やかな響きも味わえる名曲中の名曲。
管楽器の後に聴く弦楽合奏、その対比が面白いですよ。どうぞご期待下さい。

色々なタイプの曲を躍動感十分に指揮される金聖響マエストロ。
子ども達にクラシック音楽を、そしてオーケストラの魅力を伝えたい!
その事にかけては、マエストロも熱い思いをお持ちです。

プログラムとしては、オーケストラ演奏で、ワーグナー/楽劇「ワルキューレ」第3幕より“ワルキューレの騎行”から始まります。
のっけから疾風怒濤の“ワルキューレの騎行”
その後、「マイ・バタフライズ」、チャイコフスキーの弦楽セレナードと続き休憩です。
後半はベートーヴェンの交響曲第4番より第4楽章、
続いて、メンデルスゾーンの劇付随音楽「真夏の夜の夢」より“結婚行進曲”
最後にR.シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」で終演。

前回の「青少年のためのコンサート」で大好評だった、ステージに青少年を上げて「運命」を聴いて貰うという試み、今回は行われるのでしょうか。
まあ、前回大好評だったのに今回止める理由はありませんからね。
一見クールに見えるマエストロ、クラシック音楽を広めることにかけては熱い思いをお持ちです。
「ステージに青少年の皆さまを上げたい!」これはマエストロの提案でした。

さて、どの曲でサプライズは行われるのでしょうか。
後半は、ベートーヴェンの交響曲第4番より第4楽章からです。
ベートーヴェンはどういう訳か第6番の「田園」を除いて、偶数番号の曲の知名度が奇数番号に比べると落ちるようですが、この4番は熱い曲です。
特に第4楽章は、ほとばしる情熱を実感できる曲です。
やはり、この曲あたりでしょうか。
本番のお楽しみとさせて下さい。

そしてプログラム最大の聴きどころは、
何といっても最後の曲「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」です。
ティル・オイレンシュピーゲルは、14世紀に職人となって各地を放浪し、悪戯を重ねて逸話を残した人物のこと。
彼が巻き起こす色々な騒動と、あっけない最期、それでも彼の悪戯は忘れられないよ、といったストーリーを、さまざまな楽器を使って表現していくのです。

プログラムの最後を飾るのに相応しいオーケストラの魅力満載の華やかな曲です。
弦楽器はもちろん、管楽器も大活躍。
ホルンの奏でる冒頭のメロディは、物語の「昔々・・・」の語り口調です。
聴き終わった時には、オーケストラの魅力にハマっていて頂きたい(笑)。
いや大丈夫、自信を持ってお勧めいたしましょう!
タイトルにもなっている「見て聴いて楽しむ、オーケストラ体感コンサート」。
本当にそんな楽しいコンサートです。
当日券もございます。どうぞザ・シンフォニーホールにお越しください。
(広報:H.I)
「青少年のためのコンサート Part1」
~ 見て聴いて楽しむオーケストラ体感コンサート ~
日 時:8月31日(土) 18:30開演(17:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:金 聖響
司 会:好本 惠
<プログラム>
ワーグナー/楽劇「ワルキューレ」第3幕より “ワルキューレの騎行”
藤倉 大/マイ・バタフライズ
チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調 作品48より 第4楽章
ベートーヴェン/交響曲 第4番 変ロ長調 作品60より 第4楽章
メンデルスゾーン/劇付随音楽「真夏の夜の夢」より “結婚行進曲”
R.シュトラウス/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28
料金(全席指定)/一般3000円 学生1000円
※学生券は25歳以下の学生が対象となります。当日、学生証等の身分証をご持参ください。
※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。
お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890