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コンサートオペラ「青ひげ公の城」は、本日開催します!

コンサートオペラ「青ひげ公の城」前日リハーサルは、本番の会場フェスティバルホールに場所を移して行いました。
ちょっと覗いてみましょう。

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フェスティバルホールのステージは、大編成オーケストラも余裕のスペースですね。
オーケストラを分けるカタチで通路が作られています。

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練習場で作ってきた音楽を、この広いフェスティバルホールでどう響かせるか。
「コントラバスは一番大きく、次にチェロ。ヴィオラはこの場面では最も控えめに鳴らして欲しいんだ!」
ユニゾンでメロディーを弾いている楽器を、細かく指定されるマエストロ。

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フェスティバルホールに合わせた音のバランスを調整し、昨日までとは違った音楽が生まれました。

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来年度シーズンから私達のホームになるフェスティバルホール。
そして、首席指揮者に就任される井上道義マエストロ。
コンサートオペラ「青ひげ公の城」はお披露目公演のようですね。

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今回のコンサートオペラ形式で上演する「青ひげ公の城」。
照明の演出にマエストロのこだわりが光ります。
リハーサルの最中も、照明の仕込みは続きます。

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ソリストはこの方達です。
青ひげ公役のコヴァーチ・イシュトヴァーン。
アスリートのような体格ですね。
「青ひげ公の城」は過去に何度も歌われています。

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青ひげ公に嫁いだユーディト役のアンドレア・メラース。
彼女も「青ひげ公の城」は何度も歌われた作品です。
驚いたのは、お二人ともゲネプロに楽譜を持っていないこと。
練習を曲の途中から始めるのも、小節番号で理解されるのには驚きました。
それだけ手の内に入っていると言うことですね。

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コンサートオペラ形式は、出演者の動きもあります。
こんなシーンも出てきます。

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正面の花道はどんな使われ方をするのでしょうか。
どうぞご期待下さい。

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吟遊詩人役の晴雅彦さんは、出番は冒頭だけですが、とても重要な役割です。
瞬間に会場の雰囲気を決めてしまう吟遊詩人。
皆さまご期待下さい。 晴さん、素晴らしいですよ!

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照明の一部です。
照明プランもイメージは井上道義マエストロが示され、足立恒さんが形にされます。
ゲネプロ終了後も夜中まで仕込みは続いておりました。

コンサートオペラ「青ひげ公の城」は本日19時開演です。
当日券は18時から販売致します。
ぜひライブでお楽しみ下さい。

(広報:H.I)

コンサートオペラ「青ひげ公の城」

日 時:9月27日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:井上道義
独 唱:青ひげ公:コヴァーチ・イシュトヴァーン(バス)
    ユーディト:アンドレア・メラース(メゾ・ソプラノ)
    吟遊詩人:晴 雅彦(バリトン)

<プログラム>
オッフェンバック(ロザンタール編曲)/バレエ音楽「パリの喜び」
バルトーク/歌劇「青ひげ公の城」(コンサートオペラ形式)

料金/A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 BOX席:7000円

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※ハンガリー語上演、日本語字幕付き

ご予約・お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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リハーサル2日目は、記者発表会の日。 長い1日をリポート!

既にホームページやツイッターなどでお知らせしております通り、2014年度のシーズンより指揮者・井上道義さんが首席指揮者に就任される事になりました。
そして同時に、定期演奏会の会場をフェスティバルホールに戻すことにしました。

「井上道義首席指揮者就任と定期会場変更に関するお知らせ」はコチラからご覧下さい。


記念すべき記者会見を夕方に控えている、「青ひげ公の城」のリハーサル2日目の模様をリポートいたしましょう!

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この日からソリストが合流しました。
青ひげ公役のコヴァーチ・イシュトヴァーン(バス)です。
チラシの写真とは随分雰囲気が違いますが、役作りのための‘ひげ’なのでしょうか。
青ひげ公のイメージどおりの朗々とした声量たっぷりのバスの歌声が練習場に鳴り響きました。

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周囲の反対を押し切り青ひげ公へ嫁ぐユーディト役、アンドレア・メラースさん。
自信と不安、好奇心や使命感、といった感情を歌に込めて歌い上げる見事なメゾソプラノです。
最後の扉を開けた後、彼女の運命はどうなるのでしょうか。
ぜひご自身の目と耳でお確かめ下さい。

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数時間後に‘首席指揮者就任発表’を控えているマエストロ。
リハーサルではその事については一切語られませんでした。

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しかし、今回のコンサートオペラ「青ひげ公の城」は、フェスティバルホールで行われます。
秘めた思いを胸に、タクトを振られいたのでしょうね。
こんかいの演奏会は、まさに発表直後の「お披露目公演」的な意味を持つ演奏会となりました。

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台本作成から演出に至るまで、本番の指揮以外も獅子奮迅の動きを見せるマエストロ。
1日目のリポートでお知らせしたティンパニと管楽器の間のスペースは、どうやら主役二人が通る花道となるようです。

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このような登場の仕方もそうですが、コンサートオペラ形式でお届けする「青ひげ公の城」は、動きのあるステージとなります。
リハーサルではオーケストラの方を見ながら歌っているソリスト。
当然本番ではお客さまに向けて、素晴らしい歌声をお届けいたします。

どうぞコンサートオペラ「青ひげ公の城」にご期待ください!

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(C)飯島隆

練習終了後、直ちに中之島フェスティバルタワーに移動して、記者発表会の始まりです。
この日、フェスティバルホールはミラノ・スカラ座公演の真っ最中。
記者発表会はフェスティバルタワーの37階、フェスティバルスィートで行われました。

画像 16928

少し会見の模様を覗いて見ましょう!

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(C)飯島隆

主役の井上道義マエストロをはさんで5名が前に並びました。
上手側からマエストロ所属事務所KAJIMOTOの梶本眞秀社長、フェスティバルホール西部宏志支配人、井上道義マエストロ、大阪フィル事務局長・佐々木楠雄、大阪フィル事務局次長・福山修。

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(C)飯島隆

マエストロからは「大変光栄なことでありがたい話だが、浮かれているわけにもいかない。大阪を代表するオケとして、しっかりとやっていきたい!」と豊富が語られました。

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(C)飯島隆

フェスティバルホールの西部支配人やKAJIMOTO梶本社長からも、マエストロと大阪フィルに熱いエールを頂きました。

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(C)飯島隆

「一緒に頑張りましょう!」とマエストロと西部支配人ががっちり握手を交わします。

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(C)飯島隆

フォトセッションでのマエストロ。
もちろん「青ひげ公の城」をアピールされました。

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(C)飯島隆

最後にフェスティバルタワー1階大階段前で写真撮影です。

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(C)飯島隆

フェスティバルホールに続く、真っ赤な絨毯の敷きつめられた大階段。
膨らむ妄想を胸に秘め、こんなポーズやあんなポーズ、色々な写真を撮りました。

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(C)飯島隆

そんなフェスティバルホールを新たなホームに、大阪フィルはますます頑張ります!
まずは、井上道義のお披露目公演となる明日の「青ひげ公の城」です。
当日券はございます。 どうぞフェスティバルホールへ起し下さい。

そして、どうぞ引き続き大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

(広報:H.I)

コンサートオペラ「青ひげ公の城」

日 時:9月27日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:井上道義
独 唱:青ひげ公:コヴァーチ・イシュトヴァーン(バス)
    ユーディト:アンドレア・メラース(メゾ・ソプラノ)
    吟遊詩人:晴 雅彦(バリトン)

<プログラム>
オッフェンバック(ロザンタール編曲)/バレエ音楽「パリの喜び」
バルトーク/歌劇「青ひげ公の城」(コンサートオペラ形式)

料金/A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 BOX席:7000円

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※ハンガリー語上演、日本語字幕付き

ご予約・お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890



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コンサートオペラ「青ひげ公の城」のリハーサルが始まりました!

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今回のコンマスは、先週の「第471回定期」に続いて崔 文洙が務めます。

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指揮は、これまた「トゥランガリア交響曲」に続いて登場の井上道義さん。

「青ひげ公の城は」バルトーク唯一のオペラです。
コンサートオペラと言うのは、今回上演する形式の事。
ステージであまり動きがなく歌をメインでお聞かせするスタイルは演奏会形式と言います。
先日の大植英次指揮「子どもと魔法」は演奏会形式ですね。

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コンサートオペラは本物のオペラほどでは無いにせよ、動きがあり照明などの演出もあります。
今回、指揮だけでなく井上マエストロは台本作成から演出もされます。

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言葉はもちろん原語、ハンガリー語による上演で日本語の字幕が出ます。

登場人物は、冒頭に登場登場する吟遊詩人以外は、青ひげ公と彼に嫁いだユーディトの二人だけ。
ユーディトは周囲の反対を押し切って彼の城にやって来ました。
色々な噂が飛び交っている「青ひげ公の城」です。

青ひげ公の真実を掴みたい!私だけが彼を救えるのよ!
彼の住む暗く冷たい城に、私なら明るさをもたらすことだって出来るのよ!
自信満々のユーディトは、青ひげ公が拒否するのに開かずの扉の中を見たいと譲りません。
そんなユーディトに訪れる運命とは?

どうかライブでお楽しみくださいませ。

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この日のリハーサルは1曲目にお届けするオッフェンバック作曲、バレエ音楽「パリの喜び」から始まりました。

「最初にこのオッフェンバックの曲を演奏するのは、後半の曲が暗いので、明るく元気な曲をと思い選んだんだ!」 と、マエストロ。

オッフェンバックの作品の中から「天国と地獄」の“カンカン”や「ホフマン物語」の“舟歌”など、‘ヒット作’が次々と演奏される、豪華絢爛たる管弦楽曲です。

上の写真がオッフェンバックの楽器編成。
フルート2(2番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット3、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニ1、打楽器6、ハープ1、弦五部。

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一方、コチラが青ひげ公の楽器編成。
フルート4(3番、4番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット3(1番、2番は小クラリネット、3番はバスクラリネット持ち替え)、ファゴット4(4番はコントラファゴット持ち替え)、ホルン4、トランペット4、トロンボーン4、チューバ1、ティンパニ2、打楽器3、ハープ2、チェレスタ1、オルガン1、弦五部。
かなり大掛かりなオーケストラですね。

写真でお判りの通り、ティンパニと管楽器のところから指揮者のところまで、楽器が左右に寄っていてスペースが出来ていますね。
このスペースは何のためでしょうか?

いよいよ明日からはソリストも入ってのリハーサルになります。
その時には先ほどのスペースの意味もきっと判ることでしょう。

井上道義マエストロが、フェスティバルホールのオープンを記念して、数あるオペラの中から選んだバルトーク唯一のオペラ「青ひげ公の城」のコンサートオペラ形式による上演。

   2013-9-27-青ひげ公の城

「この機会を外すとなかなか聴く機会は有りませんよ!」
このところこのフレーズをよく使っていますよね。

「トゥランガリラ交響曲」も大阪クラシックの「ブラームス4楽章セレクション」も「子どもと魔法」も「ブラームスピアノ四重奏曲第1番」管弦楽版も、演奏機会の少ない曲が続いています。

しかし、この「青ひげ公の城」もそんなに演奏する機会はない曲です。

おまけに、指揮だけではなく台本から企画演出に至るまでを一人でこなす井上マエストロ渾身の作品です。

どうぞフェスティバルホールにお越し下さい!

(広報:H.I)

コンサートオペラ「青ひげ公の城」

日 時:9月27日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:井上道義
独 唱:青ひげ公:コヴァーチ・イシュトヴァーン(バス)
    ユーディト:アンドレア・メラース(メゾ・ソプラノ)
    吟遊詩人:晴 雅彦(バリトン)

<プログラム>
オッフェンバック(ロザンタール編曲)/バレエ音楽「パリの喜び」
バルトーク/歌劇「青ひげ公の城」(コンサートオペラ形式)

料金/A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 BOX席:7000円

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※ハンガリー語上演、日本語字幕付き

ご予約・お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890

その他チケット販売場所
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:198-508】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:57512】


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「第471回定期」は大盛況のうちに終了しました!

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オリヴィエ・メシアン作曲「トゥランガリラ交響曲」の歓喜に溢れた第10楽章が鳴り止んだ直後、ホールには拍手喝采・ブラヴォーの嵐が巻き起こりました。

「第471回定期演奏会」は大盛況のうちに終了です!

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(C)飯島隆

終演後のサイン会、マエストロの爽やかな笑顔からも演奏会が大成功だった事が判ります。

さあ、いつものように飯島隆さんの本番写真で演奏会を振り返ってみましょう。

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(C)飯島隆

コンサートマスターは首席客演コンマス崔文洙が務めました。

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(C)飯島隆

指揮は井上道義さん。
大阪フィルで「トゥランガリラ交響曲」を演奏するならやはり井上マエストロでしょう。
この曲をマエストロはすっかり手の内に入れておられます。

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(C)飯島隆

生と死、そして愛といった人間の根源的なテーマを歌ったメシアンの「トゥランガリラ交響曲」が、20年振りに大阪フィルの定期演奏会で演奏されました。

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(C)飯島隆

ステージ上の楽器配置に関しては、これまでのブログでも語ってきたので皆さまご存知だと思います。
指揮台をはさんでいるのは、

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(C)飯島隆

下手側にはピアノ。
メシアンを得意とする児玉桃さんです。

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(C)飯島隆

鳥のさえずりを奏でたり、打楽器のようにリズムを刻んだり、メシアンならではのスピリチュアルな雰囲気をピアノで見事に表現されていました。

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(C)飯島隆

ステージ上手にはオンド・マルトノ。
これまで250回も演奏されてきた原田節さんの演奏経歴に新たに2回の記録が加わりました。

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(C)飯島隆

どの楽器にも真似する事の出来ない独特なサウンド。
電子音というより、アコースティックなサウンドに聴こえました。
オンド・マルトノを思いっきり主張したかと思えば、完全にオーケストラと一体となったり。
この曲を知り尽くしておられる原田さん、縦横無尽にマルトノをコントロールされていました。

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(C)飯島隆

現在考え得る最高のソリストお二方との共演を、マエストロは楽しんでおられました。

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(C)飯島隆

そして、大阪フィルと「トゥランガリラ交響曲」を演奏する事を、楽しんでおられました。
ありがたいハナシですよね。

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(C)飯島隆

メンバーも凄まじい集中力でマエストロにしがみついて行きました。
1日目と2日目、全く違った演奏になったと思います。
どちらが良いというものではありません。
どちらも、井上マエストロと大阪フィルでしか再現出来ないパフォーマンスをお届け出来たと思います。

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(C)飯島隆

現代曲になると、一層マエストロとコンマスの関係が重要になります。
このお二人の信頼関係は固く結ばれているようです。
演奏終了後、ガッチリ握手を交わされていました。

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(C)飯島隆

マエストロは児玉桃さん、原田節さんと一緒にお客さまにご挨拶。
鳴り止む様子の無い拍手喝采は、延々と続いて行きました。

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(C)飯島隆

ソリストのお二人もマエストロに拍手です。

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(C)飯島隆

ご来場頂きました皆さま、本当にありがとうございました。
残念ながら行けなかったけど応援していたよ!と仰ってくださる皆さまにも感謝申し上げます。

定期は終わりましたが、井上マエストロとご一緒する演奏会は続くのですが、
その話に触れる前に・・・

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(C)飯島隆

今回の定期プログラムの「大フィルの間」に取り上げたメンバーは、
この日の1番フルートを吹いていた上野博昭と、

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(C)飯島隆

1stヴァイオリン4プルトのインで弾いていた石塚海斗でした。
2人とも「大阪クラシック」で大活躍だったので、顔は覚えて頂いているでしょうか。

「大フィルの間」を読むと、みんな色々なきっかけで、色々な思いを持ちながら大フィルのメンバーになった事が良く判ります。
音大を出て、たまたま大阪フィルのオーディションを経て入団する確率って、奇跡ですよね。
そんな出会いを、偶然なのか必然なのか、どう捉えるかによって色々と変わってくるのだと思います。

男女の関係も同じですね。

青ひげ公とユーディトもそんな運命的な二人なのです。

   2013-9-27-青ひげ公の城

いえ、コンサートオペラ「青ひげ公の城」の事です。

「愛する人のすべてを知り、受け入れたい」
青ひげ公の事を誰よりもわかっているし、私は誰よりも寛容な女性なのよ!
彼の住む暗く冷たい館に、私なら明るさをもたらすことだって出来るのよ!
自信満々のユーディトは、青ひげ公が拒否するのに開かずの扉の中を見たいと譲りません。
そんなユーディトに訪れる運命とは?
   
  「フェスティバルホールの1階客席に立つ井上マエストロ」
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(C)飯島隆

井上道義マエストロは
「青ひげ公の城はすべて男性の中に存在している記憶の城。 男性は過去の記憶を消すことが出来ないが、女性は‘上書き機能付き記録回路’を持っていて、切り替えと割り切りで記憶をコントロールできるもの。 つまり女性は今と昔が交差しないが、男性は過去の愛と現在の愛が両立することもあるんだ。」

過去の愛と現在の愛が両立する・・・うーん、なるほど。
面白いですね。

男性の記憶は一筋縄ではいきません。
過去の女性関係がカタチの上では終わった後でも、しかり記憶の中で生きているとしたら・・・

最後の扉を開けた後、ユーディトと青ひげ公の立場は変わります。

「青ひげ公の城」はそんな風に少しだけ屈折したオペラです。
それだから面白い(笑)。

「フェスティバルホールの客席をバックに指揮台に立つ井上マエストロ」
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(C)飯島隆

フェスティバルホールの最新鋭の照明を駆使して、心の闇を鮮やかに表現し、
バルトークの音楽がしっかり包み込んでくれます。

コンサートオペラとは、井上マエストロと大阪フィルがフェスティバルホールを舞台にして、毎年作り上げていく新しいシリーズ企画の第1弾となります。

この「青ひげ公の城」に関して、井上マエストロはただ指揮をするだけではなく、総合演出を担当されます。

ただの演奏会形式のオペラではありません。
ぜひご覧になって下さい。

前半に演奏するオッフェンバックのバレエ音楽「パリの喜び」にもご期待下さい。
「天国と地獄」の“カンカン”など、ワクワクするような音楽が、これでもか!と出てまいります。
それを楽しんで頂いた後、後半に「青ひげ公の城」です。

皆さま、ぜひライブでお楽しみください!

(広報:H.I)

コンサートオペラ「青ひげ公の城」

日 時:9月27日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:井上道義
独 唱:
    青ひげ公:コヴァーチ・イシュトヴァーン(バス)
    ユーディト:アンドレア・メラース(メゾ・ソプラノ)
    吟遊詩人:晴 雅彦(バリトン)

<プログラム>
オッフェンバック(ロザンタール編曲)/バレエ音楽「パリの喜び」
バルトーク/歌劇「青ひげ公の城」(コンサートオペラ形式)

料金/A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 BOX席:7000円

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※ハンガリー語上演、日本語字幕付き

ご予約・お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890

その他チケット販売場所
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:198-508】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:57512】



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「第471回定期」は、本日もございます。ぜひお越し下さい!

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「第471回定期演奏会」1日目は大変な盛り上がりの中終了致しました。
と、いつものような決まった書き出しなのですが、
この日の「トゥランガリラ交響曲」演奏終了後のお客さまの反応は凄かったです。
永遠に続くのでは思うほどのカーテンコール。
最後は井上道義マエストロが制する形で終了となりました。

ソリストやコンマスよりも先に楽屋に戻って来られたマエストロは、

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ご覧のように、とても充実した表情でした。
ソリスト原田節さん、児玉桃さん、コンマス崔文洙との記念写真は後ほどご覧頂きます。

いつものようにゲネプロの光景を見て頂きながら本番の様子などを語ります。

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今回の楽器の配置が本番会場ザ・シンフォニーホールでどんな感じで響くのか、ゲネプロの1番のポイントはそこに有ったように思います。

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アーティキュレーションや強弱の確認をし、

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音のバランスを整えていく井上マエストロ。

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ざっと通しても80分かかる「トゥランガリア交響曲」のゲネプロです。
「よっしゃ、本番で燃えるぞ!」というメンバーの余力と気持ちを残して終了しました。

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リハーサル風景で楽器の配置を見ていただいて来ましたが、
練習場からザ・シンフォニーホールに場所を移してどう変わるか。
私たちもドキドキだったのですが、寸分違わず、そのままの配置が再現されました。
ステージマネージャーの清水直行、サスガです!

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ステージ上手後ろに管楽器がまとまって並ぶ絵、あまり見たことありません。

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指揮台をはさんで上手にオンド・マルトノ、下手にピアノ。
ナント正面後方にコントラバスが並び、

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弦楽器の並びは1stVnー2ndVnーVc-Vaと通常の並びですが、

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下手客席寄り、通常1stヴァイオリンが並ぶ位置に、打楽器群が配置されています。
打楽器奏者10名、ジュ・ド・タンブル、チェレスタ、それに独奏ピアノを含めると、総勢13名の島が形成されています。

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打楽器群と管楽器群が、向き合い、響き合う形になっております。

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原田さんの奏でるオンド・マルトノの響きが、時には明確な主張をし、時にはオーケストラに溶け込み、お客さまを魅了したと思います。
終演後、近付いてオンド・マルトノを眺めるお客さまが多かったです。

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「トゥランガリラ交響曲」を演奏するなら、絶対外せないピアニストが児玉桃さんです。
メロディーとして、打楽器として、ピアノの果たしうる表現の限界までを見事に奏でてくださいました。

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コンマスの崔 文洙とトップサイドの渡辺美穂は、オーケストラ全体から見えるように、一段高いところで演奏しました。

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壮大な歓喜の歌で、第10楽章を終了致しました!
コンマス崔はじめ、弦楽器奏者の弓が一斉に上がっていますね。

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マエストロと児玉桃さんが握手を交わしています。

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マエストロと原田節さんは何やら打ち合わせ中です。

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マエストロの元には、フルート上野博昭やホルン藤原雄一らが確認のために並んでいます。

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井上道義マエストロの指揮する大阪フィルの「トゥランガリラ交響曲」のために出演を快諾いただいたオンド・マルトの原田節さんとピアニスト児玉桃さんが話されています。
この大曲を演奏する上で、現在考え得る最高のソリストです。

以上、ゲネプロの光景をご覧頂きました。

本番の様子は、冒頭に述べたように感動的な演奏で、カーテンコールが止む気配がなく、
最後はマエストロが制するカタチで終了致しました。

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楽屋に戻って来られたマエストロ、ソリストのお二人、コンマス崔をキャッチ!
記念の写真を撮りませんか!と言う呼びかけに応え、
皆さまご機嫌で「デューワー

皆さまお疲れさまでした。明日もよろしくお願いいたします!

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井上マエストロは楽屋口でファンの皆さまのサインに応じられていました。


こんな感じで「第471回定期演奏会」初日が終了しました。
定期はもう1日ございます。
ライブで「トゥランガリラ交響曲」を聴ける数少ないチャンスです!

ぜひ、ザ・シンフォニーホールへお越し下さい。
お待ちしております。

(広報:H.I)

「第471回定期演奏会」

日 時:9月19日(木)、20日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:井上道義
独 奏:児玉 桃(ピアノ)
    原田 節(オンドマルトノ)
曲 目:メシアン/トゥランガリラ交響曲
料 金:A席:6000、B席:5000、C席:4000円、
D席、S席は完売しています。

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890



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「第471回定期演奏会」初日は、本日開催します!

「トゥランガリラ交響曲」練習3日目が終わりました。

いよいよ本日は「第471回定期演奏会」の初日を迎えます。

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「大阪クラシック」を終えたばかりと思っていると、もう「トゥランガリラ交響曲」の本番!
ここまで、メンバーは大変だったと思います(汗)。

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練習初日のブログのインパクトがそこそこ有ったようで、オンド・マルトノに関する問合せを随分頂きました。

「オンド・マルトノを弾いている原田さんの手が見える席を下さい!」
こんな具体的な注文もチケットセンターにありました。

オンド・マルトノ、珍しい楽器なのでもっと知りたいですよね。
という事で、原田さんにもう少し詳しく聞いてきました。

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オンド・マルトノを上から見たところです。
独特の譜面台、そしてマルトノと書かれていますね。

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こちらがリボンと呼ばれているワイヤーのついた指輪。
ワイヤーは鍵盤と並行に張ってあります。
この指環を右手人差し指にはめ、鍵盤の手前を平行に動かすとグリュッサンドのかかった音がします。

ワイヤーの下には、音高の位置を示す凹凸がつけられています。
黒いくぼみが白鍵、黄色いピンが黒鍵です。
くぼみを回すように人差し指で回転させると、音にビブラートがかかります。
鍵盤で鳴らす音はどちらかと言うと整然と鳴る感じですか。

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白いスィッチーは、演奏表現全体を司るものでトゥッシュと言われるもの。
これを左手で押して、強弱やアーティキュレーションをコントロールするそうです。
周りのスイッチは、スピーカー(ディフューザー)のバランスなどを調整するためのものだとか。
トゥッシュが弦、リボンが弓の役割をすると思えば判りやすいですね。

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ステージの後ろ側からオンド・マルトノの後ろを見るとこんな感じです。
ギターを逆にしたようなカタチのディフューザーには、後ろにも弦がついているのですね。

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色々な形のディフューザーは、それぞれ音が違います。
楽器のボディに当たる拡張装置に、銅鑼や弦に共鳴させるアコースティックな工夫を施してあります。
左側の角ばったディフューザーには・・・

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小さな銅鑼(ドラ)が共鳴するようにセットされています。

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「これまでに250回ほど「トゥランガリラ交響曲」を演奏していますが、楽団ごとのサウンドや、楽器の並びによる聞こえ方が毎回違い、とても新鮮な気持ちで演奏しています。 この曲は、色々な聴き方が出来て楽しい曲ですよ。生と死や愛といった壮大なテーマの曲ですが、ピアノとオンド・マルトノを男性と女性のように捉える事も出来ます。ぜひお聴き下さい!」 と原田節さん。

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「ここ!というところですか? 密かに毎回楽しんでいるのは、第1楽章に出てくるガムランの音楽を思わせるところ。 あそこはオンド・マルトノに対して特に指定がないので、毎回自由に楽しんで弾いています。 ここだけは今まで一度も指揮者にこうして欲しい!と指示されたことはありません。 やってみましょうか。 こんなことをしています。」
と言って、リボンの指環を低音部分のワイヤー上でグルグル。
どんな音がするかは、皆さまのお耳でご確認してください。


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原田さんの語られるオンド・マルトノの話しに夢中でしたが、
そうこうしていると、練習が始まりました。

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「トゥランガリラ交響曲」の第5楽章は、単独で演奏されることもあります。
何年前でしたか、NHK、当時の教育チャンネルで放送していた「N響アワー」のオープニングのテーマでこの第5楽章が鳴っていたことを鮮明に覚えています。
とてもインパクトの強い曲だったので、調べてCD(レコードだったかも)を買った記憶があります。
私個人的には、その時が「トゥランガリラ交響曲」との初接点でした。

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「音の洪水」、「おもちゃ箱をひっくり返したような音」
何気に良く使われる言葉と思いますが、この曲にはそんな表現がピッタリです。

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色々話している後ろで井上マエスロは颯爽と指揮をしています。
難しい曲なら簡単そうに、深刻な曲ならむしろ楽しそうに・・・
マエストロはそういうところがお有りになると思います。

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この大曲を振るマエストロの指揮にご注目下さい。

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チューブラーベルは打楽器群の中で一番センターよりに配置されています。
そこから指揮者を見た画がこちら。

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圧倒的な存在感を示すコントラバスは、センター後方に並びます。

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素晴らしいパフォーマンスをみせるオンド・マルトノ。
この曲を聴くと、この楽器が楽器だと言うことが良く判ります。

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繰り返しに鳴りますが、今回の定期は特別な楽器配置になります。
管楽器は上手後方に並びます。

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第5楽章〈星々の血の喜びは〉の圧倒的なオーケストラサウンドが鳴り響いた後、一転して静寂の音楽になる第6楽章〈愛の眠りの庭〉。
オンドマルトノの奏でる人間の声、ピアノの奏でる鳥のさえずりが聞こえます。

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児玉桃さんのピアノ、美しいです!
第4楽章〈愛の歌2〉や第8楽章〈愛の展開〉でもピアノは大活躍しますが、ここのピアノは本当に美しいです。

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フルートとクラリネットが奏でるアラベスク(装飾的かつ技巧的な、幻想曲風の器楽曲)が官能的に歌い上げます。

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弦楽器の奏でる音をバックに、ピアノ、ジュ・ド・タンブル(鍵盤式グロッケンシュピール)、チェレスタ、ヴィブラフォーンの調べが静かに響きます。

全体を通して、破壊と再生、癒しや浄化、絶対的な愛など、色々なテーマ性を感じる壮大な一大絵巻のような曲ですが、第5楽章から第6楽章、そして7楽章への流れだけ取り出してもとても興味深く聴けます。

全10楽章、約80分、そんなに集中力たへんわ!と言われる方は、
そんな聴き方でも良いのではないでしょうか。

大阪フィル66年の歴史でも2度しか演奏していない「トゥランガリラ交響曲」。
ライブで聴けるチャンスです!

ぜひお越し下さい。 当日券は17時半より販売致します!

皆さまのお越しをお待ちしております。


(広報:H.I)

「第471回定期演奏会」

日 時:9月19日(木)、20日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:井上道義
独 奏:児玉 桃(ピアノ)
    原田 節(オンドマルトノ)
曲 目:メシアン/トゥランガリラ交響曲
料 金:A席:6000、B席:5000、C席:4000円、
D席、S席は完売しています。

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

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「第471回定期」リハーサル2日目をリポートしましょう!

「トゥランガリア交響曲」の練習2日目が行われました。

何しろ10楽章で構成されている大曲です。
いかに効率的に練習するか、その進め方が成功への秘訣と言えるのではないでしょうか。

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メリハリを付けて、サクサクと進んで行く井上道義マエストロのリハーサル。
マエストロはこの曲を手の内に入れておられます。

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皆さまは「トゥランガリラ交響曲」をお聴きになられたことはありますか。
色々な音楽が入り乱れた、音の洪水のような曲です。
しかしこの曲、「大阪クラシック」で平然とシェーンベルクやショスタコーヴィチ、ブリテンの室内楽を聴けてしまう皆さまには、とても楽しく面白く映るはずはずです。

「Turangalila」は‘turanga’と‘lila’という二つのサンスクリット語(梵語)に分けられ、‘turanga’はと木、時間、天候、楽章、リズムと言った意味があり、‘lila’には遊び、作用、演奏、愛、恋愛という意味があります。
二つのサンスクリット文字が組みあい、愛の歌、喜びの讃歌、という意味を持つ曲として、スケールの大きなメシアンの世界観を感じることが出来ます。

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曲は全10楽章で構成されています。
第1楽章〈序奏〉
第2楽章〈愛の歌1〉
第3楽章〈トゥランガリラ1〉
第4楽章〈愛の歌2〉
第5楽章〈星々の血の喜びは〉
第6楽章〈愛の眠りの庭〉
第7楽章〈トゥランガリラ2〉
第8楽章〈愛の展開〉
第9楽章〈トゥランガリラ3〉
第10楽章〈フィナーレ〉

演奏時間は約80分、もちろん休憩無しに一気に流れて行きます!

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オーケストラは総勢100名を超える大編成。
指揮者の左右にピアノとオンド・マルトノ、そしてセンターにコントラバスがあるのが不思議ですね。

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オンド・マルトノのサウンドは、時に明確な自己主張をし、時にはオーケストラに溶け込んだりしながら、独特の雰囲気を醸し出しています。

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ピアノも美しいメロディーを奏でるところもありますが、打楽器的に激しいリズムを打ち鳴らす場面もあります。
とてもスケールの大きな音楽を作られる児玉桃さんです。

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個別の楽器の編成と配置をご覧になっていただきましょう。
まずは弦楽器の後ろに2列に並ぶ木管楽器から。
フルート2、ピッコロ1、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット3。

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金管楽器はホルン4、ピッコロトランペット1、トランペット3、コルネット1

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そしてトロンボーン3、チューバ1の編成です。
管楽器だけ見ていると、それほど大きな編成だとは思わないのですが・・・

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打楽器群は凄いですよ!
まず、ピアノの後ろ客席側にジュ・ド・タンブル(鍵盤式グロッケンシュピール)、チェレスタが並び、その後ろから打楽器奏者10人が3列になり、ヴィブラフォーン、チューブラーベルを含む打楽器の数々(バスドラム、スネアドラム、マラカス、テンプルブロック、タンブリン、トライアングル、ウッドブロック、シンバル、サスペンディッドシンバル、クラッシュシンバル、チャイニーズシンバル、タムタムなど)を打ち鳴らします。

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弦楽器は1stヴァイオリン16、2ndヴァイオリンもナント16、

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ヴィオラは14、チェロ12。

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コントラバスはセンター後方に10並びます。
通常の弦16型と比べて68人と、8人多いことになります。

これだけの大編成オーケストラで演奏する「トゥランガリラ交響曲」。
大阪フィルも過去に2度(1980年 第162回定期 外山雄三)(1993年 第274回定期 秋山和慶)しか演奏しておりません。
ライブで聴ける機会は当分はないと思われます。

ぜひこの機会きお聴き下さいませ。

(広報:H.I)

「第471回定期演奏会」

日 時:9月19日(木)、20日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:井上道義
独 奏:児玉 桃(ピアノ)
    原田 節(オンドマルトノ)
曲 目:メシアン/トゥランガリラ交響曲
料 金:A席:6000、B席:5000、C席:4000円、
D席、S席は完売しています。

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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「トゥランガリラ交響曲」のリハーサル、始まりました!

先週の土曜日で「大阪クラシック」を大盛況のうちに終えて、オーケストラは「9月定期」に突入です。

「大阪クラシック」最終日のリポートは、この定期演奏会が終了したタイミングで報告させて頂きます。
まずは定期を楽しんで頂くためのリポートを優先しますので、暫しお待ち下さい。

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リハーサル初日を迎えました。
ステージマネージャー清水直行が楽器の配置について語っています。
確かに奏者としてはいつもとは違う並びなので、アンサンブルし難いでしょう。

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9月定期のコンサートマスターは、崔文洙が務めます。
チューニング完了、大曲「トゥランガリラ交響曲」のリハーサル開始です!

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この大曲を指揮するのは井上道義さんです。
「大阪クラシック」のTシャツを着て、リハーサルの臨まれました。
最初にマエストロから今回の楽器は位置について簡単な説明がありました。
要約すると以下のようです。

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「最初はちょっと演奏し辛く感じるかもしれないけど、経験からこれがいちばん良い並びだと思っています。 ピアノはソロの位置なのでセンターだけど、余り前には出し過ぎない。 下手の通常1stヴァイオリンの位置に打楽器群を並べその前に打楽器としての意味合いを持たせてピアノを配置します。 管楽器と打楽器が上手と下手から響き合うカタチを取っています。 大フィルはこれまでにこの曲何回演奏したの? 2回か、僕は7回。 このマルトノの原田さんはこれまで250回もこの曲演奏しているんだって! 凄いよね。」

そんな話をされた後、第1楽章からリハーサルスタートです。

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ざっと流れで演奏した後、細かな確認が始まりました。
「ここは4つで振りますが次の小節に入ったら2つ振りに変わります。
どのように指揮をするか、大まかなルールの確認ですね。
メンバーは楽譜に書き込んで行きます。
個人で譜読みをしている時には良く判らなかった音の羅列が、ハーモニーやリズムがはっきりする事で音楽に代わって行く驚きを体感していることでしょう。
現代音楽ならではの醍醐味かもしれません。

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その楽器の配置ですが、まず全体像はこんな感じです。
良く判らないですね。

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打楽器の後ろから打楽器奏者の頭越しに指揮者を見るとこんな感じです。
打楽器だけでも何列かになっているのがわかります。

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打楽器群のいちばんセンター寄りのチューブラーベルの隣は弦楽器で、センター後方にはコントラバスが並んでいます。

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正面から見ると良く判ります。
下手から1stヴァイオリン、2ndヴァイオリン、少し下がってチェロ、そしてヴィオラ順番に並び、後方にコントラバスが並びます。
マエストロを囲んで下手側にピアノ、上手側にオンド・マルトノが並びます。

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管楽器はというと、上手の弦楽器の後方に、前が木管楽器、後ろが金管楽器という順に並びます。

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下手の打楽器群ですが、
ピアノの後ろに2台並んでいるのは、ステージ側がジュ・ド・タンブル(鍵盤式グロッケンシュピール)、隣がチェレスタ、外観はそっくりですね。
その後ろに3列になって打楽器奏者が総勢10名体制で挑みます。
これだけ打楽器があるのにティンパニはありません。
メシアンの作品に有りがちな事のようですよ。

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今回、ピアノは人気の児玉桃さんにお願いしました。
児玉さんはこの曲を得意とされています。

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指揮者を挟んでピアノと向き合う珍しい楽器、
そうです、この楽器がオンド・マルトノなのです。
演奏されている方が原田節さん。
原田さんは世界的なオンド・マルトノ奏者で、この大曲にして演奏機会の少ない「トゥランガリラ交響曲」を世界各地で250回以上演奏されているそうです。
驚きですよね。

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原田さんにお願いをして、オンド・マルトノを近くで見せて頂きました。

左手の置かれている白いスィッチーは、演奏表現全体を司るものでトゥッシュと言われるもの。
これは弦楽器で言う弓の役割をもので、押し方の強弱でアーティキュレーションをつけられるそうです。
弦楽器における弓の役割と考えればわかりやすいですね。

右手人差し指にリボンと呼ばれるワイヤーのついた指輪をはめ、鍵盤の手前を平行に動かします。
ワイヤーの下に音高の位置を示す凹凸がつけられており、手元を見なくても指の感覚ですぐに音高を察知できる仕組みになっています。

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音は、左のギターを逆さまにしたようなところから出ていて、弦は振動で揺れていました。

上手く伝えられなくて申し訳ありません。

原田さんのホームページにはオンド・マルトノについて次のような記述があります。

「マルトノの卓越したアイディアはチェロの演奏を念頭に、ちょうど弦楽器における弦と弓の関係を電気的に置き換えたことにあります。 それは音程の決定のために糸(リボン)を張り、アーティキレーションやダイナミクスなど表情を司るトウッシュと呼ばれる繊細な特殊装置を発明したことです。 楽器のボディに当たる拡張装置に単なるスピーカーだけではなく、銅鑼や弦に共鳴させる非常にアコースティックな工夫をこらしたことも楽器としての完成を目指した重要な成果といえるでしょう。」

単音を発する楽器ですが、「のだめカンタービレ」に登場したテルミントとは違ったサウンドで、とても味わいのあるサウンドが魅力的です。

このオンド・マルトノが大活躍する「トゥランガリア交響曲」を、ライブでお楽しみ下さい。

会場のザ・シンフォニーホールでお待ちしています!


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この日、パートナーズ・パーティが行われました。
年に一度、お世話になっている正会員の方にお集まりいただき、リハーサル見学と簡単なパーティを催し、楽しんで頂こうというものです。
リハーサルを見学いただいた後、

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隣の西成区民センターに会場を移してパーティの始まりです!
今年は例年の金管楽器によるファンファーレではなく、
ドラム三重奏による演奏でスタートです。

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常務理事・事務局長の佐々木楠雄の挨拶のあと、

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オーケストラのメンバー、事務局そしてお客さまも一緒になってパーティは始まりました。

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会員の皆さま一番のお楽しみは、メンバーによるミニ演奏です。
今年は「大阪クラシック」では演奏していない組み合わせをお聴き頂きました。
左からコンマス渡辺美穂、石塚海斗、黒瀬奈々子、松川朋子によるヴァイオリン四重奏。

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特別客演コンマス田野倉雅秋、2ndヴァイオリン田中美奈、チェロ近藤浩志、ヴィオラ小野眞優美によるJ.シュトラウス歌劇「こうもり」序曲に次いで、
大阪フィル一番新しいメンバークラリネットの船隈慶が合流し、モーツァルトのクラリネット五重奏より2楽章が演奏されました。

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そして最後は、首席客演コンマス崔 文洙とハープ今尾淑代で、タイスの瞑想曲をお届けしました。

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途中、会員の皆さまとメンバーの懇親を深めて頂く意味からもゲーム大会なども交えて、約2時間のパーティーは終了致しました。

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大阪フィルの事業目的に賛同し、運営を支援したい!
そう言ってくださる方がいらっしゃいましたら、
公益社団法人 大阪フィルハーモニー協会 06-6656-7711まで、
お問合せをお願いします。


さあ、「大阪クラシック」が終わって、パートナーズパーティも終わり、「第471回定期」そしてコンサート「青ひげ公の城」という、井上道義マエストロシリーズに専念していきましょう!

まずは、「トゥランガリア交響曲」にお越し下さいませ。
お待ちしております!

(広報:H.I)

「第471回定期演奏会」

日 時:9月19日(木)、20日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:井上道義
独 奏:児玉 桃(ピアノ)
    原田 節(オンドマルトノ)
曲 目:メシアン/トゥランガリラ交響曲
料 金:A席:6000、B席:5000、C席:4000円、
D席、S席は完売しています。
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

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さあ、「大阪クラシック」はラスト1日となりました!

「大阪クラシック」6日目の模様をリポート致しましょう。

第72公演(11:00 オカムラ大阪ショールーム)
ヴァイオリン三瀬麻起子、横山恵理、ヴィオラ岩井英樹、チェロ石田聖子


第72公演は、オカムラ大阪ショールームで、子供向けコンサートです。

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(C)飯島隆

元気いっぱい、大植プロデューサーの挨拶からこの日の公演は始まりました。

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(C)飯島隆

ヴィオラ岩井が子どもたちに楽器を体験させています。
何ともこの画がとても似合っていますが・・・
子どもが大好きなんでしょうね。

第73公演(11:30 リーガロイヤルホテルメインラウンジ)
ヴァイオリン小林亜希子、ピアノ佐竹裕介


今年もリーガロイヤルホテルのメインラウンジで公演を行いました。

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前々日のクリスタルチャペルでの公演が圧巻だった、リーガロイヤルホテル。
もっともチャペルは特定の方対象のハードですが、
メインラウンジは何と言ってもホテルの顔です。
川が流れていて、滝があって柱は金ピカで・・・

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そんな所で、ヴァイオリン小林亜希子とピアノの佐竹裕介さんの奏でるベートーヴェンの調べが鳴り響きました!

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リーガロイヤルホテルの自慢は、ハードだけではありません。
ホスピタリティをカタチとして提供する‘人’が自慢なのですが、
ホテルマンに成りきって大植プロデューサーが登場です。


第74公演(12:15 堂島アバンザビル1階エントランスホール)
ヴァイオリン中西朋子、ヴィオラ川元靖子、チェロ松隈千代恵、ピアノ岡純子


今年から堂島アバンザビルでも「大阪クラシック」が行われました。

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ちょうどランチタイムと重なり、OLやサラリーマンの姿も多く見られました。
「おっ、こんなんやってるんや」とばかりに、パンフレットがどんどん減って行きました。

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この日、3公演連続大植プロデューサーの登場です。
しかも、すべて服装が違っています。

「どこで着替えておられるのですか?」と聞かれることもありますが、
私たちにもワカラナイのです(笑)。

最後は出演者と一緒に写真タイムでした。


第75公演(13:00 大阪市中央公会堂 中集会室)
トランペット篠崎孝、ヴァイオリン三瀬麻起子、浅井ゆきこ、ヴィオラ松本浩子、チェロ林口眞也、コントラバス松村洋介、ピアノ仲香織


大阪市中央公会堂 中集会室の有料公演です。

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(C)飯島隆

大集会室はオープニングとファイナルの公演会場でもあるのでご存知だと思いますが、中集会室は意外と知られていないかもしれません。
出演者がとても近くで、雰囲気もある素敵な会場です。

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そんな中集会室に、サン=サーンスの七重奏曲が響き渡りました。
ピアノと弦楽アンサンブルに、トランペットが1本入るだけでサウンドが変わります。
初めて聴きましたが、とても素敵な曲ですね。


第76公演(13:30 カフェ・ド・ラ・ペ)
大阪交響楽団公演
ヴァイオリン村上慈、ピアノ原真奈美


大阪交響楽団の担当公演です。
この期間、お昼間の営業をストップして「大阪クラシック」に全面協力を頂いているカフェ・ド・ラ・ペさんには、感謝申し上げます。

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(C)飯島隆

奏者のバックがとても明るく緑の木も見える事からも、実はそこが御堂筋!とわかると驚きですね。
今回もたくさんの方にお越し頂きました。


第77公演(14:30 オカムラ大阪ショールーム) 
チェロ近藤浩志


「大阪クラシック」でいちばん最初に売り切れるのが決まってチェロの近藤の公演だという事を、色々な会場で取り上げておられるマエストロが、近藤と顔合わせです。

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(C)飯島隆

実際には近藤の人気と実力には敬意を表しておられ、一緒に共演もされています。

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(C)飯島隆

この日はソロでバッハの無伴奏組曲。
ピアソラとは違った意味で胸に迫るモノがありました。


第78公演(15:30 京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1)
トランペット秋月孝之、肥後徹士、ホルン池田重一、トロンボーン小西真利江、テューバ藤田敬介


オシャレな大植プロデューサーですが、

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今回のポイントは京阪特急です。
京阪電車のなにわ橋駅アートエリアで行われた公演なので、京阪特急の‘赤’を意識されたそうです。

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大フィルのホルントップ奏者だった大阪音大准教授・池田重一さん。
母校の金管アンサンブルにトランペットトップ奏者・秋月孝之が出演し、久し振りの2ショットです。

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偉大なる先輩と学生の微笑ましいアンサンブル。
超満員のお客さまからは、盛大な拍手を頂戴いたしました。


第79公演(16:00 大阪市中央公会堂 中集会室)
チェロ独奏・花崎薫、トランペット秋月孝之、篠崎孝、橋爪伴之、松原健二、ヴァイオリン田中美奈、黒瀬奈々子、三瀬麻起子、鈴木玲子、山本彰、力武千幸、小林亜希子、近藤緑、中西朋子、ヴィオラ植野博孝、周平、橋爪郁子、松本浩子、チェロ石田聖子、庄司拓、林口眞也、コントラバス松村洋介、オーボエ大森悠、大森美希、ホルン蒲生絢子、山本秀樹、チェンバロ秋山裕子、パーカッション中村拓美


その秋月孝之、30分後に始まる中央公会堂の公演に出演です。
もっとも、後半のコンチェルトに出演なのですが、かなりタイトな感じですね。

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このミニオーケストラとトランペットとの企画は毎年行っています。
今年、このオーケストラのコンサートマスターは2ndヴァイオリントップ奏者・田中美奈。
田中美奈のチューニングで、さあ開演です!って不思議な感じですね。

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ソリスト花崎薫と握手を交わして、準備OK。

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ソロが登場するところまでは花崎が指揮をしてテンポなどを決めて行きます。
そして、ソロの前に座り、

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(C)飯島隆 

ハイドンの協奏曲第1番が始まりました。

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(C)飯島隆

弦楽器の編成は、1stヴァイオリン5,2ndヴァイオリン4、ヴィオラ4、チェロ3、コントラバス1でお届けしました。
程良い感じの大きさでハイドンの音楽が淀みなく流れて行きました。
花崎のチェロの音色はハイドンにぴったり。

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大植プロデューサーも絶賛でした。
後ろのステージマネージャー清水直行の顔がすべてを物語っています。

さあ、こうなるとトランペットは負けていられませんね。

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今年も楽章ごとにソリストを変えてお届け致しましょう。
曲は、テレマンのトランペット協奏曲。
トップバッターは、篠崎孝です。

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第2楽章を担当するのは、先ほどまでサウンド・オブ・ミュージックなどを吹いていた秋月孝之。

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そして最後を締めるのは、この企画のプロデュースをし、当日の司会もこなす橋爪伴之です。
楽章ごとにサウンドが変わるのが面白いですね。

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アンコールではもう一人のトランペット奏者、松原健二も登場し、大フィルトランペット奏者全員で演奏致しました。
ご来場の皆さまには楽しんで頂けましたでしょうか。


第80公演(16:30 カフェ・ド・ラ・ペ)
フルート井上登紀、ヴァイオリン高木美恵子、ピアノ佐竹裕介


昨年もこのメンバーで出演していましたね。

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(C)飯島隆

確か昨年は相愛学園の講堂で演奏していたはず。
今年は少し雰囲気を変えて、カフェ・ド・ラ・ペで演奏です。
映画音楽で有名な、ニーノ・ロータの三重奏曲をお届けいたしました。


第81公演(17:30 中之島ダイビル)
大阪交響楽団公演
ヴァイオリン里谷幸、長嶺貴洋、ヴィオラ渡辺康仁、チェロ塚本慈和


中之島ダイビルにラヴェルの弦楽四重奏曲が鳴り響きました。

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大阪交響楽団のメンバーによる弦楽四重奏です。
今年も大活躍の中之島ダイビルです。
明日もう1日お世話になります。
なんと明日は3公演ですか、よろしくお願いいたします。


第82公演(18:15 中之島三井ビルディング)
「ガーマンブラス」
トランペット池田悠人、西馬健史、ホルン藤原雄一、トロンボーン仁科秀隆、バストロンボーン三田博基


現在活躍中の若手金管奏者による演奏です。

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(C)飯島隆

大フィルから参戦しているのはホルンの藤原雄一。
ピアソラヤモリコーネなど、人気作曲家の曲が演奏されました。


第83公演(18:30 関西アーバン銀行 心斎橋本店)
日本センチュリー交響楽団公演
ヴァイオリン池原衣美、ヴィオラ大槻桃子、チェロ寺田達郎


定期的にこの場所で演奏されているのですね。

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日本センチュリーはこの場所で演奏会を続けておられます。
そんな事もあってか、超満員のお客さまです。
1階で撮影するのはムリ! 
という事で2階から撮らせて頂きました。
お客さまからは温かな拍手がおこっておりました。


第84公演(18:45 大阪市中央公会堂 中集会室)
ヴァイオリン松川朋子、ピアノ笹まり恵


中央公会堂の中集会室、有料公演です。

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(C)飯島隆

本人がいちばん驚いたと思いますが、大きなステージでの演奏です。
演奏も見事ですが、演奏中の姿勢がとにかく美しい!
ピアノの笹まり恵さんともども見事なドレスすがた。
とても華やかなステージで、お客様を魅了してくれました!


第85公演(19:15 日本生命本店本館 1階セミナールーム)
フルート上野博昭、ヴァイオリン黒瀬奈々子、ヴィオラ岩井英樹


今年から使用させて頂いている日本生命本店本館のセミナールーム。

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演奏前に、大植プロデューサーがお客さまにご挨拶をされています。
最後に「私なんかよりずっと面白いハナシをするのが、岩井君です!」

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そんなふうに紹介された岩井がマイクで話をしております。
「皆さまも、これぐらいのスペースの商業ビルを見つけられたら、係の人に 大阪クラシックで使いませんか!と言ってくださいね」
そんな話で笑いを取っていると突然大植プロデューサーが、

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壁に何かを貼り付けています。 突然に・・・。

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日本生命のロゴですか。
これを準備しているあたり、確信犯だったのですね。
しかし白い壁が少し殺風景だったので、ワンポイント、締まりました。

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そして、何事もなかったかのように(笑)マルトの三重奏曲が演奏されました。
たくさんのご来場有難うございました。


第86公演(20:00 グランフロント大阪 北館1階ナレッジプラザ)
「大阪フィルチェロアンサンブル)
チェロ石田聖子、織田啓嗣、近藤浩志、庄司拓、田中賢治、花崎薫、林口眞也、松隈千代恵


さあ、6日目の最終公演は人気の「大阪フィル・チェロアンサンブル」です。

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(C)飯島隆

グランフロント大阪北館1階ナレッジプラザにはたくさんの方がお集まり頂きました。

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テレマン(トーマス・ミフネ編曲)4本のヴァイオリンのための協奏曲が始まりました。
大勢のチェロで演奏するにはとても効果的な曲です。
後ろから見るとこんな感じですが、

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(C)飯島隆

チェロ8本が並ぶと迫力があります。

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(C)飯島隆

金曜日の20時、人が多いのは予想していましたがその通りでした。
あまりに広く、音量的には少し弱かったかなとも思いましたが、皆さまからはたくさんの温かな拍手をいただきました。

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ご来場頂きました皆さま、どうもありがとうございました。

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最後を締めるのは、もちろん大植英次プロデューサーでございます。
この日お集まりの皆さまにご挨拶をさせて頂き、6日目のスケジュールがすべて終了致しました。

さあ、残すところ1日となりました。明日も14公演ございます。
最終公演は、今年から有料公演となり既に完売しておりますが、第90公演(12時半 中央公会堂 大集会室)も第95公演(14時45分 中央公会堂 中集会室)も共に当日券はございます。

どうか皆さんと一緒に1週間の「大阪クラシック」をゴールさせて下さい。

どうぞ会場で皆さまのお越しをお待ち申し上げております。

(広報:H.I)

「 大阪クラシック~街にあふれる音楽 」
日 時:9月8日(日)~14(土)
会 場:御堂筋~中之島エリア中心に35会場
プロデューサー:大植英次
出 演:大阪フィル、関西フィル、大阪交響楽団
     日本センチュリー、大阪音楽大学
公演数:100公演

「大阪クラシック」の公式サイトへはコチラからお入り下さい。

お問い合わせ:
大阪フィル・チケットセンター06-6656-4890



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≫ EDIT

5日目を終えた「大阪クラシック」 残り2日です!

5日目は第71公演のオーケストラコンサートでの大植プロデューサーの元気なお姿が脳裏から離れません(笑)

とても盛り上がった第71公演、大植プロデューサーはこんな燕尾で登場されました。

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終演後、ご機嫌な様子で楽屋に戻って来られたプロデューサーをパチリ!
この派手な燕尾は世界に2着しかないそうです。

大植プロデューサーの燕尾姿を皆さんと共有出来たところで、この日の公演を簡単に振り返ってみましょう!

第60公演からです。

5日目と6日目、会場として使わせていただくご存知オカムラ大阪ショールームの公演。

第60公演(11:00 オカムラ大阪ショールーム)

ヴァイオリン石塚海斗、小林亜希子、チェロ石田聖子、コントラバス松村洋介


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(C)飯島隆

15時からの第65公演は子供向けの公演ですが、この公演は違います。
ロッシーニの「弦楽のためのソナタ第1番」というと、大阪フィルでは最終日に登場するコミックバンド、もとい、近藤・新他のアンサンブルのイメージが強いのですが、このメンバーも素敵です。
皆さますっかりい馴染みのメンバーによるカルテットの調べをお楽しみ頂きました。


第61公演(11:30 大阪弁護士会館)
ヴァイオリン浅井ゆきこ、中西朋子、ヴァイオラ川元靖子、チェロ松隈千代恵


昨日に続き大阪弁護士会館での女性による弦楽四重奏です。

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(C)飯島隆

この日も陽ざしをいっぱい受けて行われました。
何と言ってもビジュアル的にも華のあるカルテットです。
皆さまには楽しんで頂けたことと思います。


第62公演(12:30 大阪府庁 本館5階 正庁の間)
クラリネット原田美英子、西川香代、村西俊之。青山秀直


大阪府庁 正庁の間で行われた整理券によるコンサート。

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(C)飯島隆

大阪交響楽団のクラリネットセクションが中心になり、クラリネット4本で聴かせる公演です。
クラリネットに関するお話も充実していて、とても楽しいコンサートでした。

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(C)飯島隆

昨年から一般の方に向けて公開が始まった大阪府庁 正庁の間でのコンサートは雰囲気が違います。
楽しい公演のアンコールは、ポルカの「猫ふんじゃった」。
奏者もお客さまも。ともに楽しめた公演だったと思います。


第63公演(13:30 船場センタービル10号館)
ヴァイオリン橋本安弘、伊藤寿江、ヴィオラ上野博孝、チェロ林口眞也


大阪人にはお馴染み、アノ横に長い船場センタービルでのコンサートです。

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(C)飯島隆

どんな所で演奏するのかと興味津々で駆け付けてみると、
ちゃんとこのようなスペースがありました。
船場センタービルにショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲8番が鳴り響きました!
裏開催がアノ公演なのに、たくさんの方にお集まり頂きました。


大植英次プロデューサー特別公演(13:30 ザ・シンフォニーホール)
ピアノ大植英次、末岡修一郎、保屋野美和、ヴァイオリン井前慶子、山田聖華、ヴィオラ​阪部慎太郎、チェロ藤原昌太郎、コントラバス三井脩平


いよいよ「大植プロデューサー特別公演」が始まります!

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開演に先立って行われた弦楽五重奏をバックに大植プロデューサーがピアノを弾くモーツァルトのゲネプロ風景です。

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(C)飯島隆

そしてコチラが本番。

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(C)飯島隆

モーツァルトの名曲、ピアノ協奏曲第21番より2楽章を見事に演奏いたしました。

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(C)飯島隆

そして、世界初演!ピアノ3台による「運命」の開演です。
大上プロデューサーを挟んで、上手に保屋野美和さん、下手に末岡修一郎さんが座ります。
それぞれには譜めくり担当者が付きますが、
大植プロデューサーには・・・

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(C)飯島隆

ナント譜めくり2名体制。 万全です。
見開きに小節数が4つや6つなど少ないため、常時譜めくりの必要があり、
左側の担当者は立ちっぱなしです。

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(C)飯島隆

ピアノを弾くだけではなく、指揮をしながら全体のサウンドをコントロール。

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(C)飯島隆

何故この「運命」が世界初演なのか、
交響曲第6番「運命」?とはどういう事なのか、
いつものようにスコアを見せながら語るマエストロでした。

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(C)飯島隆

内容充実、とても感動的なコンサートでした。
歴史的な場にお立会い頂き増して、有難うございました。


第64公演(14:00 京阪電車なにわ橋駅アートエリアB1)
ホルン村上哲、蒲生絢子


「大阪クラシック」開幕直前、NHK第一放送「関西ラジオワイド」に出演しホルンの魅力を語っていたホルンの村上哲と蒲生絢子のふたり。

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大作、モーツァルトのゲーゲル・デュオの開演です。
しかし、そこはプロです。 聴かせ方に工夫がありました。
3曲~4曲を終えるごとにお話が入り、退屈させません。
話だけではなく、お待ちかねの・・・

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ガス管に漏斗(じょうご)を付けただけの仮想ホルンで、「アメージング・グレース」を演奏。
お客さまからはため息混じりの拍手喝采を頂きました。


第65公演(15:00 ヴァイオリン渡辺美穂、石塚海斗、ヴィオラ岩井英樹、チェロ石田聖子、コントラバス松村洋介、トランペット篠崎孝、パーカッション中村拓美、堀内吉昌、チェレスタ、谷野はるか、賛助出演/黒瀬奈々子、小林亜希子、川浪浩一

毎度お馴染み、オカムラ大阪ショールームが保育所に変わる公演がやって来ました。

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入口にはベビーカーの山が出来ています。

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色々な形態の音楽を楽しんで頂きました。

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(C)飯島隆

奏者の着ているTシャツは、歴代の「大阪クラシック」Tシャツ。
今年は‘青’が正解です。

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(C)飯島隆

チューバ奏者・川浪がピー・ボーン(プラスティック製トロンボーン)を持ち上げているバックに、お客さまの雰囲気が見てとれますね。
乳幼児連れの親子の為のコンサートですね。


第66公演(16:00 ダイビル本館エントランスホール)
フルート井上登紀、ヴァイオリン三瀬麻起子、チェロ庄司拓


今年の7月に出来たばかりのダイビル本館のエントランスでの公演。

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(C)飯島隆

中之島ダイビルほど大きくなくて、適度な大きさで、お客s間が入って頂くと音響も良い感じになります。
フルート井上、ヴァイオリン三瀬、チェロ庄司という、みんなが余裕で司会が出来る器用なメンバーの演奏でした。
ハイドンの響きは安心出来ますね。たくさんの方にお集まり頂きました。
 

第67公演(16:30 中之島ダイビル)
ヴァイオリン吉岡克典、浅野彩、ヴィオラ糸川麗子


ダイビル本館の隣にある、中之島ダイビルでの公演です。

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人の波が突然押し寄せて来ました(笑)。
ダイビル本館のフルートトリオ第66公演が終了したのです。
その波を待って、コンサートはスタートです。
大阪交響楽団の弦楽器奏者による公演です。
この間、色々なオーケストラの公演を見ていて、雰囲気やスタイルなどが微妙に違っていて面白いですね。
とても楽しそうに楽器を弾かれていて、コチラも楽しくなりました。


第68公演(18:00 大阪証券取引所ビル1階アトリウム)
サックス岩田端和子、前田幸弘、陣内亜紀子、佐々田剛


やはりこの会場は雰囲気がありますね。

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ゲネプロで音を出した時は、音が響きすぎて少々心配だったのですが、
開演時には満員のお客様が音を吸収して、ちょうど良い感じの響きでお聴き頂けました。

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オーケストラではあまり聴く機会のないサックスですが、色々な種類の楽器の音が混じり合って、とても新鮮なサウンドでした。
お仕事帰りのお客さまがとても多い会場でした。


第69公演(18:15 中之島三井ビルディング)
ヴァイオリン井上夕子、松田尚子、ヴィオラ坂口雅秀、森本耕太郎


西から、ダイビル本館、中之島ダイビル、そして中之島三井ビルディングと並んでいます。

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(C)飯島隆

大阪交響楽団の弦楽四重奏による演奏です。
シェーンベルクの弦楽四重奏を聴きにたくさんの方が来られるなんて、やはり少し信じられないです。
しかし現実です。
「大阪クラシック」って凄いですね。改めて実感しました。


第70公演(18:30 大阪ガスビル フラムテラス)
マンドリン大西孝功造、ギター加自井岳


淀屋橋の大阪ガスビル フラムテラスに懐かしいマンドリンサウンドが響き渡りました。

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ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲は名曲ですね。
とても雰囲気のある懐かしい響きです。
文句なしに楽しめる選曲で、超満員のお客さまも笑顔溢れる公演になりました。


第71公演(19:30 ザ・シンフォニーホール)
指揮:大植英次、管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団


このチケットは既に売り切れております。

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多くの方が待ちに待った第71公演、5日目を締め括るコンサートです。

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(C)飯島隆

チャイコフスキーの「白鳥の湖」より“終曲”で始まった音楽は、

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(C)飯島隆

色々な音楽と関連付けられて演奏されて行きました。

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(C)飯島隆

「この曲のこの部分は、あの曲から来ているのか、知らなかった」

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(C)飯島隆

そんな話を丁寧に大植プロデューサーは紹介していきます。

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(C)飯島隆

もちろん、ここだけの話も登場です。
「絶対に誰にも言わないで! I LOVE ユーチューブでも公開しちゃダメですよ!」

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(C)飯島隆

感動的なコンサートは、ほぼ予定時間で終わりました。
アンコールは、「カヴァレリア・ルスティカーナ」“間奏曲”と「ローエングリーン」第3幕への前奏曲でした。

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(C)飯島隆

オーケストラが去った後も大植プロデューサーはステージに残り、話されていました。
そして、最後にピアノで「序曲1812年」~「星に願いを」を演奏されました。
それはまるで、「星空コンサート」を偲ぶ儀式のように思えました。

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(C)飯島隆

鳴り止まぬ拍手に応えて、客席を1周し、この日のコンサートは終了致しました。
続きは、最終公演までお待ちください。
笑いあり、感動ありの楽しいコンサート、いかがだったでしょうか。

「大阪クラシック」も残すところ2日となりました。

どうぞ最後までよろしくお願いお申し上げます。

(広報:H.I)

「 大阪クラシック~街にあふれる音楽 」
日 時:9月8日(日)~14(土)
会 場:御堂筋~中之島エリア中心に35会場
プロデューサー:大植英次
出 演:大阪フィル、関西フィル、大阪交響楽団
     日本センチュリー、大阪音楽大学
公演数:100公演

「大阪クラシック」の公式サイトへはコチラからお入り下さい。

お問い合わせ:
大阪フィル・チケットセンター06-6656-4890


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