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團伊玖磨「夕鶴」、本日初日。 当日券ございます!

「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演」“團伊玖磨/夕鶴”は、30日からの本番を前に、ゲネラルプローベが行われました。

このシリーズでは大阪フィルはあましんアルカイックホールのピットで演奏します。

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コチラがピットの内部の様子です。
1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンが入れ替わるというハナシを先日のブログで紹介しましたが、実際に並ぶとこのような事になります。
コンサートマスターは指揮者の真ん前です。
指揮者の石坂宏さんは、これが狙いだったのでしょう。

ステージマネージャー清水直行が諸々注意事項を奏者に話しています。

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ピットの中での楽器配置は予期せぬ事を引き起こします。
ヴィオラ岩井英樹とホルン山本秀樹が前後に並びます。
ちょっと普通では考えられません。
えーっと、どっちがどっちでしたっけ(笑)。

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実際の演奏シーンではこんな感じです。
指揮者・石坂宏さんはまず、指揮をアシスタントにさせ、客席で音をチェックされました。

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もちろん、オーケストラもソリストも生音でお届けいたします。
ですので、バランス調整はとても大切なのです。

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石坂マエストロはオーケストラと歌手の歌をホールで聴いて、とっさにアーティキュレーションや強弱記号などを判断し、指示していかなければなりません。
迷っていると皆が不安になります。
ホールで聴くキャストの声を邪魔しないように、しかし伴奏ではなくオーケストラは團伊玖磨の作った美しい音楽を主張します。
このあたりのバランス、ライブで確認してください。 

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大掛かりなセットなどほとんど無く、能舞台のようなシンプルなステージ。
そこにキャストが立ち、照明で表情を付けていきます。
‘舞台美術’、そういう表現がぴったりくる見事なステージです。

ダブルキャストで行われるオペラ「夕鶴」。
昨日、両方のキャストでゲネラルプローベが行われましたが、時間の都合で初日のキャストのみ写真を撮影してまいりました。
キャストの紹介と美しいステージをご覧になってください。

鶴の化身‘つう’の登場シーンです。
本日初日、つうを演じるのはソプラノの石橋栄実さんです。

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中央が、人の良い農夫、与ひょう を演じるテノールの望月哲也さん。
鶴を助けたことで、つうが嫁にやってきます。
他人を疑わない優しい心の持ち主。
気が弱く他人の言いなりになってしまうところがあります。

左が、布を町で売る商売人、運ず を演じる吉川健一さん。
強欲な 惣ど に押し切られ、つうにさらに布を織らせろと説き伏せます。
しかし、まだ良心も残っています。

右が、金もうけに長けた金まみれの男、惣ど を演じる久保和範さん。
運ず を使って、つう と 与ひょうの関係を壊します。

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つうが村の子供たちと遊んでいるシーン。
子どもたちは百合学院小学校の生徒8名が演じます。
このオペラにアクセントを加える大切な役目があります。

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仲の良かった つう と 与ひょう の関係は、

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与ひょうがお金などの物欲に関心を示しだすにつれて変化していきます。

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「あんたはだんだんに変わっていく。あんたは私の命を助けてくれた。だのに何だか、あんたはあたしから離れていく・・・」

石橋栄実さんの透明感のあるソプラノが聴く者の胸を打ちます。

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やっと織り上がった2枚の布。

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しかし、約束を破った与ひょうに待っていたものは、愛する者との別れでした。

同じステージが照明によって表情が変わっていきます。

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「あんたはどうして見てしまったの?いつまでも一緒にいたかったのよ・・・」

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白を基調にしたステージも、微妙に色が違います。

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「あたしはもう人の姿をしていることができないの。さようなら」

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村の子供たちがいつものように一緒に遊ぼうと つう を誘いに来ます。

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やがて、一人の子が空指さし「鶴が飛んでいる!」と叫びます。

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激しくなる雪の中、鶴は別れを惜しむように旋回していきます。

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与ひょうは布を掴んだまま立ち尽くし、地面に崩れ落ちたところで幕。


ストーリーは「鶴の恩返し」。
誰もが知っている話がオペラになりました。
この「夕鶴」を高校生や大学生たちがどんな思いで観るのでしょうか。
でも、必ず集中して観てくれると思います。
それだけ「夕鶴」には力があると思いました。

このオペラ「夕鶴」、皆さまもご覧いただけます。
当日券を販売出来る事になりました!
このオペラが一般4200円、学生2100円で観られるのはラッキー!

どうぞあましんアルカイックホールにお越し下さい。
お待ちいたしております!

(広報:H.I)

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「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室」 “夕鶴”

日 時:10月30日(水)14:00開演
    10月31日(木)13:00開演 

会 場:尼崎市総合文化センター アルカイックホール
指 揮:石坂 宏
演 出:栗山民也
キャスト:
  30日 / 31日 
つう:石橋栄美/針生美智子
与ひょう:望月哲也/大槻孝志
運ず:吉川健一/枡 貴志
惣ど:久保和範/北川辰彦
児童合唱:百合学院小学校

プログラム:團伊玖磨/オペラ「夕鶴」

料 金:大学生以下:2100円、一般4200円(当日券販売決定!)
※学生券のみ、要学生証
※当日券は開演の1時間前から販売致します。

お問合せ:尼崎市総合文化センタープレイガイド 06-6487-0810(9:00~19:00)


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伝統の「大阪フィル 八尾演奏会」へお誘いします!

ちょっと前の話になりますが、ちょうど「大阪クラシック」開催期間中、地下鉄御堂筋線の梅田駅に以下のようなデジタルサイネージが登場しました。

130908-14 御堂筋梅田駅デジタルサイネージ1

駅の改札の手前、かなり目立つところや、

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ホームにも、ポスターで言う連貼りの状態で何分かに1度、一定期間現れます。
実はこれ、大阪フィルの「八尾演奏会」のポスターでして・・・

八尾公演

こちらのチラシを拡大したものとなっています。

大阪フィルの「八尾演奏会」の歴史は1988年、八尾プリズムホールのオープンまで遡ります。
オープニングコンサートを、朝比奈隆指揮、海野義雄ヴァイオリンで、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番を演奏して以来、ほぼ毎年演奏して来ました。

八尾演奏会に登場する指揮者としては、朝比奈隆以外では、手塚幸紀、山本直純、黒岩英臣、高関健、大友直人、佐渡裕、小林研一郎、現田茂夫、下野竜也、宮川彬良、山下一史、円光寺雅彦、西本智美、沼尻竜典、梅田俊明、山田和樹、金聖響、飯森範親。
日本を代表する指揮者が八尾で指揮をしています。
もちろん、大植英次も井上道義もプリズムホールの指揮台に立っています。

130126芸術文化トークサロン

八尾プリズムホールが凄いのは、お金を出してコンサートを買うという発想に留まらず、八尾市民にトップクラスの舞台芸術を身近に気軽に親しんで貰おうと、スタッフが汗をかいて智恵を絞っているところにあります。

大阪フィルはその考えに共感し、5年前からビジネスパートナーとしての協力関係を結んでいます。

例えば「芸術文化トークサロン」と題したトークショーの実施。
これは、終演後に指揮者とソリストをそのままホールの上の階の会議室に移動してもらい、お客さまから感想や意見、質問などを直接いただき、それに答えてもらうといったものです。
終演後すぐのトークショーって、なかなか無いですよね。

写真は昨年の「八尾演奏会」終了後の「芸術文化トークサロン」の様子です。
指揮者の飯森範親とバンドネオン奏者の三浦一馬さん。
司会は、大阪フィルのOBでもある八尾市在住の安藤信行さんが毎回務めます。

昨年の「八尾演奏会」の様子はコチラ。


H25 あんぱぱの楽ラシック(13-09-28)

アフタートークだけではなく、コンサートの1ヶ月ほど前にソリストを迎えて、曲にまつわるエピソードや聴きどころなどを語ってもらうのも珍しい試みだと思います。
「あんぱぱの楽ラシック」と題するトークショー、‘あんぱぱ’こと安藤信行さんがコンサートのマナーやクラシックの楽しみ方をレクチャーしながら、ソリストの方がコンサートに向けての思いを語る内容となっています。

上の写真でもお判りの通り、今回はピアニストの菊池洋子さんを招いて9月に行われました。

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他には、吹奏楽クリニックも実施しています。
全日本吹奏楽コンクール大阪中地区予選に備えて、八尾市内の市立中学校7校の吹奏楽部の生徒が大阪フィルのメンバーから指導を受ける機会を提供しています。
そして、その講習を受けた中学生が、大フィル「八尾演奏会」に聴きに来てくれる。
上手く考えられていますね(笑)。

上の写真は、フルートの井上登紀が吹奏楽部の皆さまを教えているところです。

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こちらは、クラリネット金井信之が吹奏楽部の生徒たちに指導中。

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フルートの野津臣貴博は、中学吹奏楽部の皆さまを実際に指揮しながら教えています。

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チューバの川浪浩一も吹奏楽部員に指導中です。

大フィルメンバーが熱血指導中の表情、良いですね!
こんな活動を毎年続けています。

121103病院コンサート

病院でのロビーコンサートも毎年行っています。
八尾市立病院に入院されている方々とそのご家族を対象としたコンサート。
大フィル楽員のソロコンサートや、市立中学校吹奏楽部とのコラボ演奏などで、癒しのひと時を提供しています。
今年は、チューバの川浪浩一が演奏いたしました。

H24課外授業(中学校)

市立中学校を対象とした大阪フィルの楽員による音楽の授業も実施しています。
日頃触れる機会の少ないヴァイオリンなどの楽器を直接弾いてみたり、楽員の演奏を聴いたり。
「芸術文化の課外授業」という位置付けが素敵ですね。
楽員独自の音楽の授業を、クラスごとに受けて頂いています。

第1ヴァイオリンの黒瀬奈々子による授業風景です。

H25 課外授業

中学生に向けて課外授業を行っているのは石塚海斗です。

ヴァイオリンの若手二人による授業、本人にとっても大変勉強になります。


ご覧のように大阪フィルは色々な取り組みを、八尾プリズムホールと一緒に行っています。
そして、地元に根ざした地域活動とともに、とても大切な「八尾演奏会」。

その「八尾演奏会」が目前に迫ってきました。

今年はチラシにもあるとおり、浴びるほどチャイコフスキー。
チャイコフスキー三昧! 
チャイコフスキーの音楽にどっぷり浸ってください!

歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”で颯爽と始まり、菊池洋子さんの弾く大曲、ピアノ協奏曲第1番へと続く前半。
そして「くるみ割り人形」より名曲メドレーをお聴きいただき、ウットリしているところに、序曲「1812年」でとどめを刺される!という感じでしょうか。
もちろんアンコールにも期待してくださいね!

皆さま、八尾プリズムホールにぜひお越し下さい。
意外かもしれませんがホール最寄の近鉄八尾駅には、大阪難波から25分、梅田からでも35分の近さです。

現田茂夫さんの指揮の下、とろけるような美しいメロディと熱い演奏をライブでお聴き下さい!
皆さまのお越しをお待ちしております。

(広報:H.I)

「大阪フィルハーモニー交響楽団 八尾演奏会」

日 時:11月2日(土)15:00開演(14:30開場)
会 場:八尾プリズムホール
指 揮:現田茂夫
独 奏:菊池洋子(ピアノ)
プログラム:
チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」作品71a
チャイコフスキー/序曲「1812年」
料 金:SS 5000、S 4000円、A 3000円
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます

ご予約・お問い合わせ
プリズムホールチケットカウンター 072-924-9999

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「夕鶴」の歌合わせが始まりました!

オーケストラリハーサル2日間を経て、いよいよ歌合せが始まりました。

「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室」、今年の演目「夕鶴」です。

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「夕鶴」の出演者は、4名のキャストと8名の児童合唱団だけ。
練習場でオーケストラは、いつもと逆で客席を背に並んでいます。

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指揮は新国立劇場音楽ヘッドコーチ石坂宏さん。
もちろんオペラ「夕鶴」のことも知り尽くされています。

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オーケストラは本番、アルカイックホールのピットで演奏します。
マエストロの指示でオーケストラの並びが変わっていますが、お判りですか?
ピットで演奏することを考慮してか1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンの位置が入れ替わっています。
いつもの並びは、コンマスを含む1stヴァイオリンの位置が客席側の壁に密着するのが、音響的に何か問題があるのかもしれませんね。

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2ndヴァイオリンと向かい合うカタチで上手客席寄りにヴィオラが並び、その内側、指揮台の正面にチェロが来ます。
コントラバスは1stヴァイオリンの後ろに配置されます。

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管楽器は上手客席寄りヴィオラの後ろにホルン、トロンボーンの順で並びます。
その内側、チェロの後ろに木管楽器が来て、その後ろにトランペットとハープ。
そしていちばん後ろに打楽器が並びます。

といっても、ピットに入ると少し様子は変わると思います。
ピットの内部の様子は、昨年の「愛の妙薬」のゲネプロのブログで紹介しています。
そちらをご覧になって下さい。

昨年の「愛の妙薬」ゲネプロの様子はコチラ。


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1852年の初演以来海外の上演も含めて800回を超え、世界で愛され親しまれている作品「夕鶴」。
石坂宏さんによるリハーサルを2日経験したオーケストラは、團伊玖磨作曲「夕鶴」の音楽をだいぶん理解してきたようです。

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マエストロの音楽作りについて、コンマス崔文洙は色々と確認を入れて行きます。
そして、コンマスがマエストロの指示を補足してメンバーに伝えていきます。

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今回のオペラ「夕鶴」は2日間開催されますが、ダブルキャストで行われます。
この日からソリストの皆さまとの音合わせが始まりました。
オーケストラはキャストの皆さまに向けて、同じリハーサルを2回実施します。
この日は、休憩1時間をはさんで3時間づつのリハーサルを行い、拘束時間は何と計7時間と言う長丁場。
これがオペラ公演! 体力勝負です。

まずは30日のキャストから見て頂きましょう。
主役の‘つう’役は、今最も勢いのあるソプラノの一人、石橋栄実さん。
オペラに宗教音楽に大活躍の彼女、新国立劇場と言えば2012年に上演された「沈黙」のオハル役が個人的には忘れられません。
地元大阪での公演、気合十分で臨まれている事でしょう。
柔らかく透明感のある‘つう’の声がホールに響き渡っていました。

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‘つう’の亭主の与ひょう役は、こちらも大忙しのテノール望月哲也さん。
「夕鶴」の与ひょうは、1999年にプロとしてのオペラデビューの役だそうです。
2001年にも日生劇場でも別のプロダクションでこの役を歌割れていて今回が12年ぶりだとか。
11月には、チョン・ミュンフン指揮でワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」(コンサートスタイル・オペラ)に出演されます。
リリックな美声で聴かせる望月さんの 与ひょう にご期待下さい。

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与ひょう をたきつける村人の一人、運ず には吉川健一さん(左)。
二期会期待の若手バリトン歌手です。
日生劇場の「夕鶴」公演でも 運ず を歌われています。

村人のもう一人は 惣ど を演じられるのは久保和範さん。
日本を代表するバリトンですね。
所属の二期会公演はもちろん、新国立劇場、兵庫県立芸術文化センターなどのプロダクションをはじめ、日本の主要オーケストラと共演を重ねられています。
大阪フィルとは、来月の定期で「戦争レクイエム」のソリストとして引き続きご一緒します。
そちらも楽しみです!

お二人の息の合ったやり取りが、この舞台に深みを増して行きます。

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村の子どもを演じる百合学院小学校の8名の子供たち。
全員が女の子です。
ダブルキャストで行われる「夕鶴」ですが、子どもたちは同じメンバーです。
子どもたちが歌うわらべ歌や、ラストシーンで夕映えの中、飛び立つ鶴を見つけるシーンは、オペラの中でも大切なシーン。
過酷な長時間練習にも耐え、透き通った歌声を聴かせてくれました。

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31日のキャストも素晴らしい歌手が揃っています。
さすがは新国立劇場の制作するオペラです。
「高校生のためのオペラ鑑賞教室」という事ですが、一切の手抜きはございません。
だから、私たちも真剣モード全開!で取り組んでいるのです。

つう を演じるのは二期会の針生美智子さん。
つう は、2011年に日生劇場の「夕鶴」公演で演じられているほか、北海道二期会の公演でも経験済み。
2010年の二期会公演「魔笛」で夜の女王を歌い、そのコロラトゥーラが話題になりました。
石橋栄実さんとはまた違う つう お聴きいただけます。

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与ひょうは二期会所属、テノール大槻孝志さん。
この方も大活躍ですよね。
「IL DEVU」というグループのメンバーでもある大槻さん。
残念!「IL DIVO」ではございません(笑)。
先ほどの望月哲也と、他にバリトンの青山 貴さん、バスバリトンの山下浩司の4名の二期会メンバーで結成されているちょっぴりふくよか系の人気グループです。
大槻さんも 「夕鶴」与ひょう には思い入れをお持ちのようです。
初めて与ひょうを歌われたのは2005年のメキシコの国際セルバンテス音楽祭。
その後、澤畑恵美さんや釜洞裕子さんを相手に 与ひょう を歌ってこられました。
恵まれた美声で聴かせる大槻さんの 与ひょう、楽しみですね。

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運ず 役の枡貴志さん(左)と惣ど 役の北川達彦さん。
お二人は共に新国立劇場オペラ研修所第五期生だそうです。

お二人の迫力の歌声に、村の子ども役の小学生もおもわず耳を覆っています(笑)。

枡貴志さんは奈良出身で大阪音大卒業、二期会所属のバリトンです。
第18回ABC新人コンサート・オーディション最優秀賞受賞され、2009年のABCフレッシュコンサートで、現田茂夫さんの指揮の下、ご一緒いたしました。
「夕鶴」は初めてのようですが、地元での凱旋公演のようなものでしょうか。
2010年、30歳で二期会「メリー・ウィドー」で主役ダニロを歌い、次世代のホープと騒がれたり、往年の大スター立川清登さんと比較されることもある、ハイバリトンの枡さん。
久し振りの共演を私たちも楽しみにしております!

北川達彦さんは二期会所属のバリトン。
そしてオペラ歌手による男声ユニット「The JADE」のメンバーです。
「The JADE」は北川達彦さんの他、テノールの樋口達哉、高野二郎、高田正人、バリトンの黒田 博、成田博之さんによる人気ヴォーカルユニット。
先ほどの「IL DEVU」といい、二期会さんはマネージメントが素晴らしいですね。
北川さんはバスバリトンの低音の魅力で村人 惣ど を聴かせます。

同期のお二人による 運ず と 惣ど、どうぞご期待下さい!


このように素晴らしい出演者と共に作り上げていく團伊玖磨のオペラ「夕鶴」。
チケットに余裕があれば一般の方に向けて当日券を販売致します。
現在、最終の集計中だそうです。
当日券は上手く出れば、学生2100円、一般4200円で販売出来ます。
この料金で新国立劇場制作の「夕鶴」が観れるのはラッキー!ですよね。

当日券の有無は、29日午前10時に、大フィルと新国立劇場と尼崎総合文化センターの各ホームページで発表いたします。
ぜひチェックして下さい。

そして、当日券があれば、迷わずご来場くださいませ。

次回のブログは、本番衣装、本番の舞台美術で臨むゲネラルプローベの模様を、ネタバレしない程度にお伝えします(笑)。

皆さま、大阪フィルを引き続きよろしくお願い申し上げます。

(広報:H.I)

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「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 関西公演」

日 時:10月30日(水)14:00開演
    10月31日(木)13:00開演 

会 場:尼崎市総合文化センター アルカイックホール
指 揮:石坂 宏
演 出:栗山民也
キャスト:
  30日 / 31日 
つう:石橋栄美/針生美智子
与ひょう:望月哲也/大槻孝志
運ず:吉川健一/枡 貴志
惣ど:久保和範/北川辰彦
児童合唱:百合学院小学校

プログラム:團伊玖磨/歌劇「夕鶴」

残席が有り、一般発売出来る場合
料 金:大学生以下:2100円、一般4200円
※学生券のみ、要学生証
※大阪フィル・チケットセンターでのチケットのお取扱いはございません。
※一般発売にお関しては、29日10:00にホームページ上で告知いたします。

お問合せ:尼崎市総合文化センタープレイガイド 06-6487-0810(9:00~19:00)


| 演奏会 | 13:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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オーケストラがピットで演奏する「夕鶴」、リハーサル始まりました!

ピットに入って演奏するオペラのリハーサルが始まりました。
新国立劇場がお届けする「高校生のためのオペラ鑑賞教室」です。

昨年までの2年間はドニゼッティの「愛の妙薬」だったのですが、今年は團伊玖磨の「夕鶴」を演奏いたします。

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このオペラは、2011年2月に新国立劇場で上演された栗山民也(新国立劇場前演劇芸術監督)演出のプロダクションを指揮やキャストを変えて、大学生・短大生・専門学校生・高校生に向けて「高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演」として上演するものです。

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今回指揮をされるのは、新国立劇場音楽ヘッドコーチの石坂宏さん。
ドイツのフライブルク、ハイデルブルク、キールなどの劇場で、コレペティトゥーアや指揮のアシスタントなどをされていて、オペラに精通されています。
大阪フィルとは、一昨年の「愛の妙薬」で共演いたしました。

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「夕鶴」のコンサートマスターは崔文洙。
いつものようにチューニングをおえて、さあリハーサルが始まりました。

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演奏が始まると、その都度注意する点が指示されていきます。
奏者はそれを譜面に書き込んで行きます。

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リハーサル初日はオーケストラだけの練習。
歌手の皆さまは別会場で練習されています。
初めは注意点が多くなかなか曲が通らなかったのですが、時間が経過するうちに流れ出しました。

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團伊玖磨がオペラ化した「夕鶴」は、1852年の初演以来海外の上演も含めて800回を超え、世界で愛され親しまれている作品です。
「鶴の恩返し」として有名な民話を、木下順次が戯曲化した演劇がベースとなっています。

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今回上演するのは、2000年に新国立劇場前演劇芸術監督の栗山民也が初めてオペラ演出を手掛けたプロダクション。
当時とても評判が良かったオペラを2010/2011年のシーズンに再演されました。
舞台美術などそのままの形で全国の青少年に格安で見てもらおうという企画なのです。

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「限りなく美しくシンプルな舞台美術にしたい」という演出家の思いで、能舞台をイメージしたシンプルで大きな舞台で物語は繰り広げられます。
もちろん日本語で歌われます。
なので、外国のオペラのような言葉がわからないといった事はありません。

この日練習したオーケストラサウンドに、日本語の歌が絡むとどんなふうに成るのか、興味は尽きません。

並行して行われているキャストによる練習風景は、新国立劇場オペラ公式facebookページでご覧になれます。

「新国立劇場オペラ公式facebookページ」へはコチラからお入り下さい。


そして、昨日の朝日新聞・関西版夕刊にはこの「夕鶴」で主役つうを演じるソプラノ石橋栄実さんの取材記事が掲載されています。
はじめて「夕鶴」のつうに挑む思いを語っておられます。
興味のある方はこちらもご覧になってはいかがでしょうか。

この後も引き続き、リハーサル風景を紹介していきます。
どうぞお楽しみに。

なお、この「高校生のためのオペラ鑑賞教室」ですが、残席が有る場合は一般の方にもご覧頂けます。
当日券の有無など詳細は、10月29日午前10時にホームページにアップ致します。

もしも当日券が出れば、
全席指定で大学生以下が2100円、一般4200円となります(お一人さま1枚限り)。
大学生以下の方は学生証を提示の上お求めください。

(広報:H.I)

「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 関西公演」

日 時:10月30日(水)14:00開演
    10月31日(木)13:00開演 

会 場:尼崎市総合文化センター アルカイックホール
指 揮:石坂 宏
演 出:栗山民也
キャスト:
  30日 / 31日 
つう:石橋栄美/針生美智子
与ひょう:望月哲也/大槻孝志
運ず:吉川健一/枡 貴志
惣ど:久保和範/北川辰彦
児童合唱:百合学院小学校

プログラム:團伊玖磨/歌劇「夕鶴」

残席が有り、一般発売出来る場合
料 金:大学生以下:2100円、一般4200円
※学生券のみ、要学生証
※大阪フィル・チケットセンターでのチケットのお取扱いはございません。
※一般発売にお関しては、29日10:00にホームページ上で告知いたします。

お問合せ:尼崎市総合文化センタープレイガイド 06-6487-0810(9:00~19:00)


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エリシュカのドヴォルザーク、楽しんで頂けましたでしょうか!

「第472回定期演奏会」は大盛況のうちに終了致しました。

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両日ともにたくさんのお客さまにご来場いただき、温かい拍手と熱い声援を頂きました。
この場を借りてご来場頂きました皆さまに御礼申し上げます。

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(C)飯島隆

今回の定期演奏会、コンサートマスターは特別客演コンマスの田野倉雅秋が務めました。
メインの新世界交響曲ではソロだけでなく、弦楽三重奏の演奏もあり大忙しだった事でしょう。
チューニングが整って、さあスタートです。

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(C)飯島隆

プログラムは、全曲ドボルザークの音楽で構成されています。
お馴染みの序曲「謝肉祭」からスタートです!

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(C)飯島隆

早くなり過ぎず、じっくり聴かせるマエストロ・エリシュカの音楽。
82歳のマエストロがシャープなタクトさばきでキビキビとした演奏を聴かせます。

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(C)飯島隆

指揮棒を持たずに曲を作り上げて行く場面も見られました。
左手を右から左にサッと動かすだけで音の表情が変わります。

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(C)飯島隆

序曲「謝肉祭」、交響詩「野ばと」と続いて演奏。
前半で客席はかなり熱を帯びています。
大阪フィルから本物のチェコの音楽を引き出すマエストロのマジックを目の前で確認して、お客さまは驚きながらも感動されている様子。
新世界交響曲は、更なる名演の予感が。

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(C)飯島隆

前半の演奏で既に温まっていたホール。
交響曲第9番「新世界より」は大方の予想の、まだその上を行く素晴らしい演奏になったと思います。

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(C)飯島隆

ドヴォルザークがナショナル音楽院の教授として渡米したのは1892年、彼が51歳の時でした。
当時のアメリカは、コロンブスにより新大陸発見されてから400年。独立から100年余り。
ドヴォルザークはアメリカの音楽に少なからず影響を受け、遠く離れた故郷・ボヘミアへ思いを馳せ、この新世界交響曲を作曲したそうです。

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(C)飯島隆

そんなドヴォルザークの音楽を語らせてマエストロの右に出る者はありません。
2001年から今年の6月まで、チェコのドヴォルザーク協会の会長を務められていたことでも判ります。
ドヴォルザークの音楽を、日本の大阪のオーケストラから引き出すマエストロ。
オーケストラの奏者は凄まじい集中力でマエストロに応えていきます。

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(C)飯島隆

第2楽章、イングリッシュホルンの郷愁を湛えたメロディがホールに響き渡りました。

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(C)飯島隆

今月定期のプログラムの「大フィルの間」で取り上げたメンバーも頑張っていました。
「新世界」でクラリネットの2番を吹いていた船隈慶と・・・

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(C)飯島隆

ホルンの2番を吹いていた蒲生絢子です。
二人の奏でるサウンドもしっかりホールに鳴り響いていました。

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(C)飯島隆

蒸気機関車や蒸気船が好きだったドヴォルザーク、そんな効果音が新世界交響曲には多く見受けられます。
第4楽章の冒頭とエンディングもそうですね。
全曲中で唯一1回だけ鳴らされるシンバルの響きも、私には港を離れていく銅鑼の響きのように聞こえました。

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(C)飯島隆

各楽章の主題がメドレーのように流れ、色々な思い出を走馬灯のように思い出し、やがて最後に蒸気機関車は走り去ってしまいます。
この曲に限らず、「野ばと」のグロテスクなシーンも含めて、色んな光景が目に浮かぶマエストロの音楽。

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(C)飯島隆

最後の音が鳴り止むと同時に起こったブラヴォー、拍手の嵐。

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(C)飯島隆

マエストロが正面を向かれた瞬間、拍手は一段と大きく鳴り響きました。

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(C)飯島隆

コンサートマスター田野倉雅秋と握手を交わし、

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(C)飯島隆

お客さまにオーケストラのメンバーの頑張りを称えられるマエストロ。

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(C)飯島隆

そして、やはり真っ先に指名して立たせたのは、イングリッシュホルンの浅川和宏です。
お客さまからも温かな拍手を頂きました。

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(C)飯島隆

マエストロは、第2楽章で弦楽三重奏を奏でたメンバーや、金管や木管楽器のメンバーと並んで、リハーサル中もマエストロの信頼の厚かったコンマス田野倉雅秋も立たせて、お客さまに向けて称えられました。

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(C)飯島隆

鳴り止まぬ拍手。
マエストロをお客さまは何度も呼び戻します。
もちろんメンバーも拍手や楽器を鳴らすことで、マエストロに感謝と敬意を示していました。
最後はコンマス田野倉が合図を送り、お客さまに一礼をして終了となりました。

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ご機嫌のマエストロ、そしてメンバーを代表してコンマスの二人で写真を撮りました。
滅多にそんなことを言わない二人が、それぞれにマエストロとの2ショットを希望しました。
それほどマエストロとの音楽作りが有意義で楽しかったのでしょうね。

オーケストラにとっても、事務局にとってかけがえのないマエストロとの出会い。
それは、お客さまにとってもそうだったに違い有りません。

「マエストロ、必ずもう一度大阪フィルを指揮してください!」

しっかりそのことをマエストロにお伝えして、今回の定期演奏会が終了致しました。

ご来場頂きました皆さまはもちろん、ご声援頂きました皆さまに感謝申し上げます。


来月の定期演奏会は、いよいよ今年のハイライトの一つ、生誕100年のアニバーサリーを迎えるベンジャミン・ブリテンの大曲、「戦争レクイエム」です。

11月定期

ご存知、下野竜也さんの指揮、ソリストには日本を代表する、ソプラノ木下美穂子さん、テノール小原啓楼さん、バリトン久保和範さんを迎えお贈りいたします。
そして、合唱は大阪フィルハーモニー合唱団と、児童合唱で大阪すみよし少年少女合唱団が出演致します。

大曲ゆえにあまり演奏される機会の少ない曲です。
ぜひライブでお聴きくださいませ。

(広報:H.I)

「第473回定期演奏会」

日 時:11月15日(金)19:00開演
       16日(土)15:00開演 
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:下野竜也
独 唱:木下美穂子(ソプラノ)
    小原啓楼(テノール)
    久保和範(バリトン)
合 唱:大阪フィルハーモニー合唱団
児童合唱:大阪すみよし少年少女合唱団

曲 目:ブリテン/戦争レクイエム 作品66 〈ブリテン生誕100年記念〉

料 金:A席:6000円、B席:5000円、C席:4000円、D席S席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ABCチケットセンター(ザ・シンフォニーホール内) 06-6453-6000
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード193-371)

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 16:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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エリシュカ指揮のドヴォルザーク。 定期は本日もございます!

マエストロ・エリシュカ指揮でドヴォルザークプログラムをを演奏する「第472回定期演奏会」初日は、大盛況のうちに終了いたしました。

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大阪フィルの本拠地ザ・シンフォニーホールに鳴り響いた新世界交響曲の調べは、聴きなれたものではなく、とても新鮮な音楽でした。
演奏終了と同時に起こった拍手喝采とブラヴォーの嵐。
お客さまにマエストロのメッセージを届ける事が出来て、嬉しかったです。

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ゲネプロが始まる前のマエストロ。
ザ・シンフォニーホールのバックヤードに貼られているステッカーをご覧になられていました。
このステッカーは、これまでザ・シンフォニーホールに登場したアーチストのもの。
チェコフィルやプラハ響のステッカーを見つけて、少年のような笑顔で奥さまに話しかけておられました。

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ゲネプロが始まりました。
昨日までリハーサルを積んできた事を、本番のステージでチェックです。

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英語やドイツ語以外のリハーサルでは、通訳をお願いしております。
通訳のプロハースカさんはご自身でも音楽をやられていたこともあり、音楽用語はもちろん、演奏家の心理もお判りになるので、ハナシが早いのです。
マエストロとは札幌交響楽団でもご一緒されているようなので信頼関係もバッチリ。

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プロハースカさんを介して、奏者がマエストロとのコミュニケーションをしっかり取れたことが、演奏会成功の要因の一つだったと思いました。

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新世界交響曲のゲネプロを覗いてみましょう。
マエストロは第1楽章から、気になる箇所を取り出して奏者に演奏させていました。

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ホールの響きを確認しながら、個別楽器ごとに音の大きさを調整されていきます。
「新世界」に限らず今回のドヴォルザークがとても新鮮だったのは、普段は聴こえてこない音が聴こえたり、楽器同士のやり取りや全体を構成する音型が分かったり・・・。
リハーサルにたっぷり時間をかけることが出来た今回の成果でした。

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マエストロのシャープなタクト捌きから生まれるキビキビと引き締まった音楽。
今回の定期の大阪フィルのサウンドは確かにいつもとは違うと思いました。

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伸びのびと演奏する低弦セクションのメンバーたち。

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ヴァイオリンのメンバーも楽しそうに演奏しています。

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鳴らすところと抑えるところのメリハリを効かせた管楽器のメンバー。

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リハーサル同様、ゲネプロでも笑いが絶えない明るい雰囲気です。
気になるポイントを演奏させていくマエストロ。
第2楽章のイングリッシュホルンは飛ばしてゲネプロは進められました。

「アナタの演奏は何も心配していません。大丈夫、上手く行きますよ(笑)。心配ですか、少しだけやりますか?」 そんな言葉をイングリッシュホルンを吹くオーボエトップ奏者・浅川和宏に投げかけます。

本人も周囲のメンバーも笑っています。

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そして有名な「家路」のメロディが出る少し前から演奏が始まりました。

マエストロは浅川には相当信頼をおいているようです。
カーテンコールで真っ先に立たせたのも浅川でした。

浅川の奏でる第2楽章「家路」のメロディ、どうぞご期待下さい。

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上手バルコニー席から見た木管楽器を中心とした管楽器のメンバー。

今回の定期プログラム「大フィルの間」で取り上げたメンバーがこの中にいます。

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一人はクラリネット奏者・船隈慶です。
昨年11月入団と、大フィルの中で入団順では下から2番目です。
大学時代を過ごした関西でオーケストラ活動が出来るのが嬉しいと語る船隈。
喜びを込めて、新世界交響曲では2番クラリネットを吹いています。

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もう一人はホルンの蒲生絢子です。
彼女も昨年9月の入団ということで漸く1年経過ですね。
「誰よりも鳴らしたい!」との思いで奏でる彼女の力強いホルン。
新世界交響曲では2番ホルンを吹いています。

どうぞニューフェイス二人にご注目くださいませ。

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「新世界より」第4楽章は、マエストロのこのポーズで終了です。
本番ではこの瞬間、ブラヴォーと拍手を頂きました。

ゲネプロではこの後、マエストロが話をされました。

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「本当に素晴らしいオーケストラと仕事が出来て光栄です。今日の演奏会も成功するでしょう。皆さまのご協力に感謝します。そして、今後、皆様の音楽人生が幸多からん事を祈ります」

ざっとそのような事を話されました。
今後のメンバーの音楽人生の成功を祈ります!と言えるマエストロ。
なんて素敵なことでしょうか。

「よっしゃ、頑張って演奏するわ!」そう思いたくなりますよね。
このマエストロと一緒に作り上げる楽しい音楽の時間。
名演が生まれる条件が揃いましたね。

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メンバーへのハナシを終えたマエストロは、まず通訳のプロハースカさんに拍手をされました。

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そして、コンサートマスター田野倉雅秋と握手を交わされました。

ゲネプロ修了です!
この2時間後に始まった本番の様子は、冒頭に書いたとおりです。
拍手喝采、ブラヴォーの嵐。
お客さまからは、まさにそのような反響を頂きましたが、それはこのようにマエストロとメンバーがリスペクト仕合い、高いモチベーションで本番に臨んだことから生まれたのです。

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場所は変わって、ザ・シンフォニーホールのロビーです。
この日から発売したオリジナルカレンダーとオリジナル手帳。
初日の販売状況は上々だったようです。
どうぞ本日も宜しくお願い申し上げます。

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長いカーテンコールを終えて楽屋に戻って来られたマエストロを囲んで、
コンサートマスターの二人が囲んで記念写真。と思ったところ、
マエストロが「女性は真ん中が良いですよ」ということでこの写真です。
マエストロは疲れた様子も見せず、楽屋に戻って行かれました。

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その後、マエストロの姿はザ・シンフォニーホールの楽屋口、サイン会の席にありました。
並ばれた50人ほどの方に対し、丁寧にサインをされるマエストロ。
マエストロの誠実な人柄が、そんなところにも表れていました。

長かった定期演奏会初日の模様をリポートいたしました。

今回のマエストロ・エリシュカ指揮の10月定期、ドヴォルザークプログラムは絶対にお薦めです。
皆さまにとって、目からウロコのドヴォルザークをお届け出来ると思います。

定期演奏会2日目の当日券をご用意してお待ちしております。

(広報:H.I)

「第472回定期演奏会」

日 時:10月22日(火)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:ラドミル・エリシュカ
曲 目:ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」作品92
    ドヴォルザーク/交響詩「野ばと」作品110
    ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」作品95
料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 D席、S席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※当日券は17時半から販売いします。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 13:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「第472回定期演奏会」は本日初日です!

エリシュカさん指揮の下、大阪フィルが本物のドヴォルザークをお届けする「第472回定期演奏会」は本日初日を迎えます。

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当初、新世界交響曲を3日間練習!って時間を持て余すのではないのかなと思っていましたが、マエストロの引き出しの多さと、緻密な練習を見ていると、まだやり残していることも多く、もっと時間があればと思うようになりました(笑)。

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スコアを徹底的に読み込んでいるマエストロ。

「スコアに‘フォルテ’と書いてありますが、ドヴォルザークは作曲時にさっと書き上げるタイプで、そこまで考えて強弱記号を付けていなので、そこはもっと強くお願いします。」

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チェコのドヴォルザーク協会の会長を長く務めてこられ、ドヴォルザークを知り尽くしておられるマエストロだからわかる世界も多いのだと思いました。

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今回のドヴォルザークプログラムのビフォー・アフターを、彼はきっと驚きを持って見ていたことでしょう。
コンサートマスターの田野倉雅秋です。
彼の奏でるヴァイオリンソロの音色にもご期待下さい。

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毎年、「3大交響曲の夕べ」で新世界交響曲を弾いている大阪フィル。
今年も8月に超満員のフェスティバルホールで炎のコバケンさんの指揮の下、演奏したばかりです。
沢山の方にお聴き頂いている曲目だけに、ぜひその違いを味わっていただきたい!

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一人でも多くの方に、マエストロ・エリシュカのドヴォルザークを聴いて頂きたい!
体感した方だけが「良かったね!」というのがコンサート。
ライブパフォーマンスなので仕方ないことですが、やはり残念すぎます・・・。

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見どころ、聴きどころ満載の新世界交響曲。
もちろん、2楽章でしか登場しない・・・。

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川浪浩一の演奏するチューバも、

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第2楽章の弦楽器1プルトの奏者で奏でるアンサンブルも、

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第3楽章にしか登場しないエキストラの井口雅子さんの演奏するトライアングルも、

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全曲通して第4楽章で唯一鳴らされるシンバルも、
皆さまご自身でご確認ください。

あ、もうこんな時間。もうすぐゲネラルプローベが始まります。
昨日まで練習場で作りこんだエリシュカ仕込みのドヴォルザークサウンドが、本拠地ザ・シンフォニーホールでどう響くのか、とても楽しみです。

しっかりバランスなどを調整し、皆さまにお届けしたいと思っています。

どうぞ皆さまお誘い合わせの上ご来場くださいませ。

そして、開演前と終演後にはロビーで・・・

カレンダー2014

来年度のオリジナルカレンダーと、

手帳2014

オリジナル手帳を一般発売に先駆けて販売いたします。

オリジナルカレンダーは1つ700円と、オリジナル手帳は1冊600円。

こちらもどうぞ宜しくお願いいたします。

(広報:H.I)

10月定期

「第472回定期演奏会」

日 時:10月21日(月)、22日(火)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:ラドミル・エリシュカ
曲 目:ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」作品92
    ドヴォルザーク/交響詩「野ばと」作品110
    ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」作品95
料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 D席、S席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 14:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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今回の定期は、チェコ音楽の真髄をお届け出来ると思います。

マエストロ・エリシュカ指揮でお届けする「第472回定期演奏会」のリハーサル2日目の様子をリポートしましょう。

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オーボエ大森悠の吹く A (ラ)の音を受けて、コンサートマスター田野倉雅秋が自分のヴァイオリンで A の音を弾き、チューニングを行っています。
このチューニング、単に音程を合わせる作業ではなく、奏者とすればこれから気持ちを一つにして音楽を作って行こう!という決意の表れ、儀式のようなものともとれます。
聴衆の側からすると、さあ始まるぞ!と音楽に集中するきっかけのようなものですね。

この A の音を最初に吹くオーボエの1番奏者は、責任重大でかなり気を遣うんだと以前、当団トップ奏者の浅川和宏が話していました。

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この日も元気なマエストロ、1931年生まれなので83歳です。
前回ご一緒した時は確か80歳だったと思うのですが、
その時からまったく老いを感じません。 とてもお元気です。

マエストロはチェコ語でリハーサルを行うため、すべて通訳のプロハースカさんを介して指示が飛びます。

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この日のリハーサルも、先に交響詩「野ばと」から始まり、序曲「謝肉祭」と来て、後半に交響曲第9番「新世界より」をたっぷり練習されました。

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マエストロの音楽作りは、それほど特別なことではないのだと思いますが、普段はそれやらないでしょう!といった細かな所をしっかりきっちりと作って行かれます。

「色々な楽器がさまざまなメロディやリズムを奏でていますが、この楽器とその楽器はこんな音型を一緒に作っているのですよ」といったことを、該当する部分だけを取り出して繋げて見せます。

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「ここはもう少し強めに欲しいので、弓を返してダウン、ダウン、アップにして下さい!」
「この音だけはビブラートをかけないでください!」

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「もっと強く、いやもっと! ブラヴォー、その音です。 それくらい思い切って吹いて下さい!」

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いろいろな指示がマエストロから飛びます。
マエストロには妥協がありません。 
そして思いをしっかりメンバーに説明することを厭わない。 
まっすぐに人と向き合う誠実なマエストロの人柄が、百戦錬磨の奏者たちを「よしやってみよう!」という気持ちにさせるのでしょう。

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アーティキュレーションや強弱記号、そしてボーイングに関しても、
指示が飛べば楽譜に記入。

そう言えば、前回マエストロにお話を伺った時に
「大阪フィルは注意した事が翌日には修正されている。皆さんきちんとさらってくれているのが嬉しい!」と話されていました。

前回「我が祖国」の時のマエストロへのインタビューの模様はコチラです。


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弦楽器も管楽器も聴かせどころ満載の交響曲第9番「新世界より」。
楽器編成などを見て頂きましょう。

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管楽器は、フルート2(2番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ1
打楽器は、ティンパニ1、打楽器(トライアングル、シンバル)1
弦五部は1stヴァイオリン16型

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先ほどの写真に写っていない新眞二率いるコントラバスは、オーケストラを支えます。

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ここを聴いて欲しい!というところを紹介しようと思っていたのですが、
マエストロのこだわりも強く、やはり第2楽章は外せません。
チェコの指揮者や奏者なら誰もが特別な思いで臨む第2楽章だそうです。

昨日も紹介したのですが、2楽章冒頭のコラール。

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これは、イングリッシュホルンの有名なメロディが始まる前のイントロではありません。
マエストロは管楽器の吹く音符の長さと、休符の長さを徹底して揃えます。
このコラールだけに登場するチューバ、注目して下さい。
すると、とても引き締まった音楽に変わりました。

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そして、ミュートを付けた弦楽器を経て、イングリッシュホルンのメロディです。
今回、イングリッシュホルンを演奏するのはオーボエトップ奏者の浅川和宏。
普通なら彼がイングリッシュホルンを演奏する事は有りません。

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この日は「謝肉祭」、「野ばと」からオーボエの1番はもう一人のトップ奏者・大森悠が吹き、すべての曲のイングリッシュホルンを浅川和宏が吹いています。
この布陣はちょっと見られない光景で、メンバーはニヤニヤしながら聴いていました。

マエストロは2楽章が終わったところで、浅川に対して最大級の称賛を贈りました。
するとメンバーからも一斉に拍手が起こりました。

皆さま、この2楽章は冒頭からチェックして下さいね。

先ほども触れた2楽章のコラールだけで登場するチューバ、第3楽章だけで使用されるトライアングル、全曲中第4楽章で1回のみ鳴らされるシンバルなどもチェックして下さい。

確信に満ちたマエストロの指揮で導かれる、チェコ音楽の神髄。
どうか皆さまには心行くまでチェコ音楽の魅力を堪能して頂きたいと思います。

普段聴く機会の多い交響曲第9番「新世界より」がマエストロによってどう変わるのか。
そして大阪フィルのサウンドがどう変わるのか。
どうぞライブでお楽しみください。

両日ともにチケットは十分に余裕がございます。
学生・シニア当日券も販売できると思われます。

皆さまのお越しをお待ちしております!

(広報:H.I)

10月定期

「第472回定期演奏会」

日 時:10月21日(月)、22日(火)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:ラドミル・エリシュカ
曲 目:ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」作品92
    ドヴォルザーク/交響詩「野ばと」作品110
    ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」作品95
料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 D席、S席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 01:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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エリシュカさんと奏でるドヴォルザークの音楽。リハーサル初日!

待ちに待ったラドミル・エリシュカさんが、大フィル会館にやってきました。
「第472回定期演奏会」のリハーサルが、本日よりスタートです!

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にこやかな表情で練習場にやって来たマエストロ。
コンサートマスターと握手です。

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10月定期のコンマスは、特別コンサートマスターの田野倉雅秋が務めます。

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マエストロがメンバーに向けて語り始めました。

「再び、皆さまと一緒に演奏する事が出来て幸せです。 前回の“我が祖国”では、私の思い通りの音楽を演奏して頂きとても光栄でした。 「我が祖国」の記録録音を国に帰り仲の良い人たちに聴かせると、皆一様に驚いていました。 日本の大阪にこれほど素晴らしい演奏をするオーケストラが有るのかと。 大阪フィルはチェコの音楽関係者の一部の間ではとても有名な存在です。」

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マエストロの言葉は通訳のプロハースカさんを介して正確な日本語で語られます。

それにしてもマエストロにそこまで言って頂いて、こちらこそ光栄です。
前回の“我が祖国”も最初の“グラゴール・ミサ”も、お聴きになったお客さまから
「大フィルのサウンドが変わった!」
との評価を頂きました。
その事は、演奏しているメンバーがいちばん判っています。
なので、本当にマエストロとの再会が待ち遠しかったのです。

「リハーサルはおしゃべりの場ではありません。 さあ音楽を始めましょう!」

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マエストロの指揮棒が動き、演奏が始まりました。

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リハーサル1日目、まずは2曲目に演奏するドボルザークの交響詩「野ばと」からです。
そう言えばまだ今回のプログラムを紹介していませんでしたね。
今回はオール・ドボルザーク・プログラムです。

マエストロと初めての共演が2008年9月、「第421回定期」で、
ドヴォルザーク/序曲「自然の王国で」、モーツァルト/交響曲第38番「プラハ」、ヤナーチェク/「グラゴール・ミサ」。
2度目の共演が2011年10月、「第452回定期」で、
スメタナ/「我が祖国」全曲というプログラムでした。

そして、今回何を指揮してもらうか?というハナシになった時に、NHK交響楽団や札幌交響楽団などで話題になったドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」をぜひ!ということでハナシがまとまり、そこからプログラムを組み立てていった結果、オール・ドヴォルザーク・プログラムになりました。

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チェコの巨匠にしてドヴォルザーク協会の会長を今年6月まで続けて来られた、ホンモノのドヴォルザークを皆さまにお届けいたしましょう!

ハナシは戻って、リハーサル最初の曲、交響詩「野ばと」です。

マエストロが指揮する前に通訳の方が「野ばとのストーリーを先に皆さまにお話しておくようにマエストロから言われていますのお聞きください。」と話されました。

野ばとは民謡詩人カレル・ヤロミール・エルベンの作品「詩の花束」に収録されている同名の詩に基づいて作曲されたものです。
この作品から4曲の交響詩が誕生しています。

「物語はお葬式の場面から始まります。夫を亡くし、嘆く妻。しかしその涙は偽りの涙です。彼女が夫を毒殺したのです。やがて若く美しい男と彼女は結婚します。一方、亡くなった前の夫の墓の上に一本の樫の木があり、その木に野鳩が巣を作って悲しげに鳴くのです。毎日それを聞いていた妻はやがて発狂し、自殺します。最後はその死によって心の安らぎがもたらされます。」

曲は静かな葬送行進曲から始まります。

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そして、トランペットのメロディーに乗って若い恋人の出現。
音楽は明るくなって行き、華やかな結婚式の音楽。
しかしいつまでも楽しい時間は続きません。

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野ばとの声が聞こえ、恐怖のあまり妻は狂い、激しい川の流れへと身を投じます。
しかし最後は静かな調和の中で音楽は終わります。
亡き夫は、神様は、妻を許したという事でしょうか。

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管楽器のソロなど、聴かせどころ満載の「野ばと」ですが、トランペット秋月孝之の奏でるソロや、

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コンマス田野倉雅秋のヴァイオリンの音色にご注目を!

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演奏機会の少ない交響詩「野ばと」です。
マエストロは少しづつ演奏を止めて、細かく指示を出していきます。

「ここはすべての音符を同じ音量で演奏して下さい」
「ドヴォルザークは一気に作曲するタイプです。なので、強弱記号は少ない種類で書かれている事が多いのです。ここはメゾピアノでお願いします」

そして上手くいくと「ブラヴォー!」、「ブラヴィッシモ!」と褒めてくださいます。

この言葉がマエストロの口から出ると、「よっしゃ!」って感じになります。

交響詩「野ばと」、初めて聴かれる方も多いかもしれませんがとても素敵な曲です。
今、どのシーンを演奏しているのか考えながらお聴きください。
とてもリアルに出来ていて面白いですよ。

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オープニングで演奏する序曲「謝肉祭」がこの日のリハーサル、2曲目でした。
この曲は演奏する機会の多い曲なので、皆さまよくご存知でしょう。
とても元気になれる曲、この曲が決まれば掴みはOKですね。

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ゆったりとしたテンポでメリハリ良くしっかり聴かせる「謝肉祭」。
エンディングに向けての盛り上げ方は凄く、思わず「ブラヴォー!」(笑)。

「謝肉祭」、「野ばと」の木管楽器の1番奏者はこの4人です。
木管楽器も聴かせどころ満載の前半のプログラム。
どうぞお楽しみになさってください。

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前半のプログラムに練習の比重が高かったリハーサル初日。
メインの交響曲第9番「新世界より」は2日目以降に集中的に行われるようです。
この日は第2楽章、第3楽章のリハーサルを行いました。

第2楽章冒頭のコラール。
管楽器の吹く音符の長さと、休符の長さがピタッと揃う事でとても締まった音楽に変わります。
こういった細部にマエストロの音楽作りのこだわりが見えます。

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第2楽章と言えば、コラールに続くイングリッシュ・ホルンの奏でるメロディです。
「家路」で有名なメロディ、オーボエのトップ奏者・浅川和宏が奏でます。
もちろんマエストロから「ブラヴォー!」を頂きました。
皆さま、どうぞお楽しみにななさってくださいませ。

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そんなこんなで、リハーサル1日目は終了しました。
リハーサル2日目は、「新世界より」を中心に、マエストロの音楽作りに迫って見たいと思います。

土曜、日曜とリハーサルを続け、本番は来週月曜と火曜です!
木曜、金曜ではございません。
どうぞお間違えの無いようになさってくださいませ。

皆様のお越しをザ・シンフォニーホールでお待ちしております。

(広報:H.I)

10月定期

「第472回定期演奏会」

日 時:10月21日(月)、22日(火)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:ラドミル・エリシュカ
曲 目:ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」作品92
    ドヴォルザーク/交響詩「野ばと」作品110
    ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」作品95
料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 D席、S席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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平日午後に、本格的なコンサートはいかがですか?

大阪フィルと指揮者・井上道義さんが一緒になって、5年がかりでこだわり続けてきたコンサートが第10回目の記念の節目を迎えます。
そのコンサートとは・・・

マチネ10

平日午後の名曲セレクション、「マチネ・シンフォニー」です。

このコンサート、よく有る軽めのランチタイムコンサートといったものではなく、マチネ定期とも言うべき本格的なコンサートなのです。

ここ数回のコンサートの模様を写真で振り返りながら、「マチネ・シンフォニー」ならではの魅力をお伝えいたしましょう!

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(C)飯島隆

年に2回ペースで行っている「マチネ・シンフォニー」、前回のVOL.9は今年5月28日(火)に開催しました。
この時のプログラムは、オール・サン=サーンス。
メインで交響曲第3番「オルガン付き」をやるので、1曲目にもオルガンが大活躍する「糸杉と月桂樹」をセレクトいたしました。

マエストロのこだわりもあって、照明の演出を多用するのもこのコンサートならでは。

「糸杉と月桂樹」では、真っ暗な中オルガンだけにスポットが当たった状態で松居直美さんの奏でるオルガンが鳴り響きます。
そして徐々に会場が明るくなっていき・・・

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(C)飯島隆

華麗で軽快な「月桂樹」へと続きます。

この曲の前半部分の「糸杉」はあまり演奏される機会がありません。
オルガニスト松居直美さんも、この時初めて弾かれたそうです。
前プロに「糸杉と月桂樹」を持ってくるあたり、マエストロのこだわりが感じられます。

ちなみにこのコンサート、この日は火曜日の14寺開演でした。
真昼間からこんなコンサートがザ・シンフォニーホール行われているのです。

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(C)飯島隆

さらにサプライズは続きます。

横坂源さんのチェロ協奏曲が終了した後、アンコールは“白鳥”です。
サン=サーンスつながりで美しいプログラムですね。
サプライズは・・・

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(C)飯島隆

井上マエストロがピアノ伴奏をされていた事です。
「マチネ・シンフォニー」は、そんなコンサートなのです。

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(C)飯島隆

「マチネ・シンフォニーVOL.8」は、昨年の11月8日(木)に開催しました。

この時のプログラムは、1曲目がラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」と、
マーラー交響曲第1番「巨人」でした。

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(C)飯島隆

菊池洋子さんの見事な演奏が忘れられません。
左手だけで奏でるこの協奏曲。
演奏中、右手はずっとこの状態。

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(C)飯島隆

だらっと伸びたままの状態で、左手以上に右手が大変なのではないでしょうか。

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(C)飯島隆

ラヴェルに続いて演奏されたマーラーの「巨人」は、とても熱い演奏でした!
この時のサプライズは、アンコールで「花の章」を演奏したことです。
有名なトランペットのソロを、第81回日本音楽コンクールのトランペット部門で第1位を獲得した当団トランペットトップ奏者篠崎孝が演奏しました。

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(C)飯島隆

日本音楽コンクール優勝の報を聞かれたマエストロが、ぜひともやりたい!ということで実現した、篠崎孝のお客様への優勝報告でした。

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(C)飯島隆

「マチネ・シンフォニーVOL.7」は、昨年4月18日(水)14時開演。

プログラムは、ヨゼフ・シュトラウスのワルツ「天体の音楽」と、
ホルスト組曲「惑星」全曲!

大阪フィルのコンサートで、ステージ上でプレトークがあるのは基本このコンサートだけです。
このコンサートは必ず、開演10分前からマエストロが話をされます。

この日は「惑星」を演奏するからということで、地球の風船を持ってステージに出てこられました。
それだけで、掴みはOKです!

2012-04-18マチネ⑦ 028
(C)飯島隆

1曲目がワルツ「天体の音楽」というのもマエストロ、実に洒落ていますよね。

引き続き「惑星」の中から“火星”、“金星”、“水星”を演奏し、休憩へ。

後半が始まる前には、マエストロのご友人で「惑星」に詳しい東京大学名誉教授・松井孝典さんを交えて宇宙のハナシで盛り上がりました。

写真は松井先生の「星座」という言葉を受けて、正坐されるマエストロです。

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(C)飯島隆

大迫力のオーケストラサウンドが魅力の“木星”で始まった「惑星」後半のステージは、

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(C)飯島隆

最後女性コーラスのヴォカリーズの響きが、消え入るように無音状態へ。
と同時に、照明も暗くなって行き・・・

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(C)飯島隆

最後は真っ暗な中、満点の星が輝いていました。

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(C)飯島隆

「マチネ・シンフォニーVOL.6」も楽しいプログラムでした。
オール・スペインプログラムです。

話は飛びますが、イライラすると、とりあえず南へ行けば良いそうですよ。
北の方角は心の緊張感や集中力を高め、南はそれを開放してくれるのだとか。
ヨーロッパの人たちにとって南への憧れというと、スペイン!だそうです。
底抜けに明るいイメージ、確かに元気出そうですね。

この時のプログラムは、曲の最初と最後をファリャ「三角帽子」第1部と第2部で挟んでいます。

前半はファリャに続いて、ロドリーゴのアランフェス協奏曲。
ギター独奏は、人気の村治佳織さんでした。

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(C)飯島隆

後半は、ラロ「スペイン交響曲」でした。
独奏は元気いっぱいヴァイオリンを奏でられた三浦文彰さん。

2011-10-12マチネ⑥ 030
(C)飯島隆

そして、ファリャ「三角帽子」第2部でコンサートは終了!
音楽は心のビタミン!を思わせる、お客さまの笑顔が印象的なコンサートでした。

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9回目から6回目までをカメラマン飯島隆さんの写真で遡っていきましたが、
「マチネ・シンフォニー」はこの度、記念すべき第10回目を迎えます。

今回のプログラムはフランスとスペインをテーマに、サティ「3つのジムノペディ」より第1番と第3番や、ラヴェルの「ボレロ」など誰もが知っている人気曲を演奏します。

もちろん13時50分より井上マエストロによるプレトークがございます。

皆さま、どうぞ井上マエストロと大阪フィルがこだわって温めてきたシリーズ企画「マチネ・シンフォニー」にお越し下さい。
このコンサートのもう一つの魅力は、思いっきり音楽を楽しんで時計を見ても、まだ夕方の16時だということです。
音楽の余韻に浸りながら、ゆっくりとアフターコンサートも楽しめそうですよ。

チケットはまだ余裕がございます。
皆様のお越しをザ・シンフォニーホールでお待ちしております。

(広報:H.I)

平日午後の名曲セレクション
「マチネ・シンフォニー Vol.10」
日 時:11月7日(木)14:00開演(13:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:井上道義

プログラム:
ドビュッシー/管弦楽のための「映像」より“イベリア”
サティ/3つのジムノペディより 第1番・第3番
ラヴェル/スペイン狂詩曲
ラヴェル/ボレロ

料 金:A席4000円 B席3000円
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

ご予約・お問い合わせ:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890

チケット販売所
ローソンチケット 0570-000ー407(Lコード51498)
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード186-827)
ABCチケットセンター(ザ・シンフォニーホール内)06-6453-6000


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