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大植英次の「アルペン・シンフォニー」、本日開催です!

「第52回大阪国際フェスティバル2014」大植英次指揮大阪フィルの演奏会は、本日15時よりフェスティバルホールで開催します。

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駆け足でリハーサル3日目をレポートいたしましょう!

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大フィル会館メインホールに新進気鋭のヴァイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチの登場です。
先ほどのチラシで見るラドゥロヴィチのビジュアルも衝撃的でしたが、初めて実物に接した第一印象ははるかにそれを超えるものでした。
自慢の髪を一つに束ね、ジーンズにTシャツ姿のラドゥロヴィチは、クラシックのヴァイオリニストには見えません。
そんな彼が、ひとたびヴァイオリンを奏でると・・・この後すぐに大きな衝撃を受ける事になります。

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コンチェルトを指揮させて、この方より上手く合わせる指揮者はそういないと思います。
桂冠指揮者の大植英次です。

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待ちに待った大植マエストロとラドゥロヴィチの共演が始まりました。

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ラドゥロヴィチのヴァイオリンはそのビジュアル以上に衝撃的でした。
ヴァイオリンの各種国際コンクールに連続して優勝し、多くの国際音楽祭に出演しているとの話は聴いておりましたが、これほど美しく丹精なヴァイオリンを演奏される方だとは知りませんでした。

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そもそも今回、ラドゥロヴィチを推薦されたのは大植英次マエストロです。
マエストロはラドゥロヴィチの事をよくご存知。
コンチェルトに必要なアイコンタクトを、顔の高さまで合わせて、見つめるようにタイミングを計るいつものマエストロ。
日本人のソリストならつい目線を外すところ、逆に見つめ微笑み返すラドゥロヴィチ。

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そんな中で演奏するブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番、名演の予感です!

第2楽章の類似の音型が「アルプス交響曲」に登場する事でも知られるブルッフの協奏曲。
とても美しいメロディを有する第2楽章、ラドゥロヴィチのヴァイオリンはそれを見事に歌いあげます。

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この曲の楽器編成は、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、トランペット2、ティンパニ1。

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ホルン4、そして弦5部です。
ネマニャ・ラドゥロヴィチの正確なピッチ、確かな技術で奏でるブルッフのヴァイオリン協奏曲、およそ25分ほどの演奏時間ですが、ご満足いただけると思います。
どうぞお楽しみください。

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この日のリハーサルはブルッフから。
後半の「アルペン・シンフォニー」では、大植マエストロのイメージするアルプスの山並みを皆さまにお楽しみ頂けると思います。

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3日間のリハーサルを通して見えて来た山は、とてもスケールが大きく峻厳な山。

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これぞオーケストラ!と言えるダイナミックなサウンドを堪能いただけるのではないでしょうか。
前半のブルッフとの対比が、よく似たメロディーを通して、鮮明になると思います。

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気が付けば、「アルペン・シンフォニー」を指揮する大植マエストロの衣装が替わっていました。
音楽だけでなく、本日の本番衣装も楽しみなマエストロです。

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オープニング‘登り道’のシーン、バンダとステージ上のオーケストラとのアンサンブルも聴きどころの一つです。

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本番ではバンダの姿はみえません。
どこからともなく聴こえるファンファーレの響き。
こんな感じで演奏しております。

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‘嵐’のシーン、昨日のブログでサンダーマシーンの演奏の仕方をエキストラ堀内聖子さんに教えて貰いましたが、実際に演奏するシーンでは久保田善則と二人掛かりで金属製の板を曲げてゆすって叩いて、大きな音を出しています。
その隣ではエキストラ大竹さんによるウインドマシーンの演奏中(操作中)。
迫力の‘嵐’をお楽しみください。

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こちらも昨日も紹介したアーレンオルガン社製の電子オルガン。
自然で豊かなオルガンの響きを再現できる世界のスタンダードとなっています。

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実際にアーレンオルガンを、ザ・シンフォニーホールの専属オルガニスト片桐聖子さんが演奏すると上の写真のようになります。

「パイプオルガンの風を送って音を出すあの独特な響きを、見事に再現出来ていると思います。キーを押して音が出るまでの微妙な間も、電子オルガンとは思えないほど。フェスティバルホールで聴くオルガンサウンド。どうぞお楽しみください。」 片桐さんのメッセージです。

「アルペン・シンフォニー」を底辺で支えるオルガンサウンド、とても大切な役割です。
どうぞチェックしてみてください。

さあ、「第52回大阪国際フェスティバル2014」大阪フィルの演奏会は本日。
15時にフェスティバルホールにお越しください。

桂冠指揮者・大植英次指揮、ネマニャ・ラドゥロヴィチのヴァイオリン独奏でお届けする、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番と、リヒャルト・シュトラウス「アルプス交響曲」。

当日券はS席と2席セットのバルコニーBOX席だけですが、ご用意しております。

皆さまのお越しをフェスティバルホールでお待ちしております。

(広報:H.I)

「第52回大阪国際フェスティバル2014」

日 時:4月26日(土)15:00開演(14:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:大植英次
独 奏:ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
曲 目:ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品26
    R.シュトラウス/アルプス交響曲 作品64
当日券:S席:7,500円、バルコニーBOX(2枚セット)15,000円 
A席、B席、C席、BOX席は完売。

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

お問い合わせ:
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221


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大植英次の描くアルプスの山は・・・、リハーサル2日目です。

「第52回大阪国際フェスティバル2014」での大阪フィルの公演は、いよいよ明日に迫りました。

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昨年の「大阪クラシック」以来となる、桂冠指揮者・大植英次を迎えてのリハーサルも2日目を終了。

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もちろん首席コンサートマスター田野倉雅秋のチューニングからリハーサルはスタート。

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この日はリハーサルの前半を、弦楽器と管楽器で分けて行い、
それぞれの課題を集中的にやった後、後半はオーケストラ全体で練習しました。

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分奏することで大植マエストロのやりたい音楽を奏者にはっきり伝えることが出来ます。
そして、それに向けた取り組みの過程で無駄な待ち時間などを発生させない合理的なリハーサルの進め方なのです。

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この日のリハーサルで、大植英次の思い描く‘アルプスの山’のイメージが見えて来ました。

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その‘山’は容易には人を受け付けない、峻厳で切り立った‘山’。
大変だからこそ登山の醍醐味が味わえると言えるのかもしれません。

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起伏に富んだドラマチックな音楽。
大植マエストロの音楽はそうこなくっちゃ!ですよね。

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「アルペン・シンフォニー」は単一楽章の交響曲ですが、交響詩のようなもの。
アルプス登山の1日は、初日リハーサルのブログでお伝えしました。
今回は、この曲ならではの特殊楽器やバンダについてレポートしましょう。

ホルンの並びに変更がありました。
初日の並びは、前列に1番~4番、後列に5番~8番という並びでしたが、1番、2番が前(1番の右隣はアシスタント)、その後ろに3番、4番、そして1番、2番の隣に5番、6番、後ろに7番、8番と並んでいます。
こういったところは、音楽を作っていく過程でどんどん変化していくものです。
本番のステージの響きを聴いて変わることもよくある事。
それもライブの楽しさと思って頂けると、楽しさが広がると思います。

ホルンの後ろにある板のようなものが、サンダーマシーン。
‘嵐’のシーンで雷の音を出す楽器です。
これ、ステージマネージャー清水直行の手作りですが、どうして鳴らすのかと言いますと・・・

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マレットやスティックで叩いたり、

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その板のようなものをゆすったりして、大きな音を出します。
実際に‘嵐’のシーンでこの楽器を鳴らしているエキストラの堀内聖子さんに実演して頂きました。
どんな音がするか、どうぞ本番をお楽しみください。

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「アルペン・シンフォニー」で大変重要な役割をするのがオルガンです。
しかしフェスティバルホールにはパイプオルガンがありません。
世界にはオーケストラの本拠地となっているホールで、オルガンの無いホールはたくさんあります。
そんな時に電子オルガンを使うのですが・・・

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世界のスタンダードになっているのがアーレンオルガン社製の電子オルガンです。
これが有れば大丈夫。
フィナーレ‘終末’での、片桐聖子さんの弾くアーレンオルガンの響きをお楽しみください。

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打楽器奏者は大忙しの「アルペン・シンフォニー」。
久保田善則とエキストラ茶屋克彦さんが持っているのはカウベルです。
‘山の牧場’で雰囲気を出す大切な役割を果たします。

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そのカウベルがこちら。
アルプス山脈一帯の国では、牛(カウ)などの家畜の首に付けるこういった金属製の鐘鈴(ベル)を付けて、牛が動くとベルが鳴ったようです。
大きなものもありますね。
実際の音はライブでお聴き下さい。

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この曲には最初の‘登り道’のシーンで大規模のバンダが登場します。
今回のバンダはホルン9、トランペット2、トロンボーン2の総勢13名。
さすがにこれだけの人数では、モニター画面の指揮者に合わせて演奏するのには無理があります。

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副指揮者の金丸克己さんの指揮に合わせて、バンダチームは演奏いたします。
金丸さんは大植マエストロに師事しておられ、大フィルの第436回定期演奏会・第47回東京定期演奏会でも『アルプス交響曲』の副指揮を務めていただきました。

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モニター画面で大植マエストロの指揮に合わせてバンダチームを指揮します。
姿か形は見えないバンダ演奏と、ステージ上のリアル演奏のアンサンブルの妙。
ライブでしかこの迫力を味わえません。

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最後にヘッケルフォーンを紹介しましょう。
今回出演のオーボエ奏者4名に自分が担当するオーボエを持って並んでもらいました。
いちばん右でエキストラ藤原博司さんが持っておられる一際大きな楽器がヘッケルフォーン、バリトンオーボエの改良系です。
左からオーボエ1番を吹く大森悠、2番の大森美希さん、3番の大島弥州夫は3番とイングリッシュホルンを担当。
右の大きいほうがイングリッシュホルンです。そして藤原さんのヘッケルフォーン。
オーボエセクションのアンサンブルも必聴ですよ。

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オシャレな大植マエストロは、この日も後半には衣装がガラッと替わっていました。

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衣装だけではなくもちろん表情も今この瞬間この表情が、次の瞬間には・・・

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こんな表情で指揮されています。
フェスティバルホールにはクワイア席がございません。
どうぞブログでマエストロの表情をご覧くださいませ(笑)。

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予定時間を目いっぱい使った濃密なリハーサルが終了しました。
マエストロは休憩時間も誰かと話をしていて、ほとんど休憩をとっていません。
この日はリハーサル終了後も、雑誌の取材が入っていました。

テーマは「レナード・バーンスタインについて」。
マエストロは疲れた表情を見せることなく、惜しげもなく自分の師匠に関する特ダネ級のハナシを語っておられました。
本当に音楽が好きなんだなと、その表情を見ながら感じていました。

さあ、リハーサルも残すところあと1日。
いよいよ3日目にはヴァイオリニストのネマニャ・ラドゥロヴィチが登場します。
演奏曲目はブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。
メインが「アルペン・シンフォニー」と言えば、前プログラムはやはりブルッフでしょうか。

なぜなら・・・その続きはリハーサル3日目のレポートで。

チケットは、S席とバルコニーボックスのみですが、まだございます。
お問い合わせは、フェスティバルチケットセンター06-6231-2221までどうぞ。
フェスティバルホールでお待ちいたしております。

(広報:H.I)

「第52回大阪国際フェスティバル2014」

日 時:4月26日(土)15:00開演(14:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:大植英次
独 奏:ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
曲 目:ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品26
    R.シュトラウス/アルプス交響曲 作品64
料 金:S席:7,500円、バルコニーBOX(2枚セット)15,000円 
A席、B席、C席、BOX席は完売。

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

ご予約・お問い合わせ:
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221


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大植英次の「アルペン・シンフォニー」、リハーサル始まりました!

「第52回大阪国際フェスティバル2014」でリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」を指揮するために、桂冠指揮者・大植英次マエストロが岸里の大フィル会館に帰って来ました。

この間、東京フィルのワールドツアーに帯同されるなど、日本の他オーケストラでの活躍著しい大植マエストロ。
昨年9月の大阪クラシック以来と、かなり期間が開いてしまいましたが、顔を見た瞬間ブランクはどこへやら。
満面の笑みで出迎えた事務局スタッフと握手をされるマエストロ。

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その光景は、リハーサルでも見られました。
いつものように弦楽器の1プルトの奏者と順に握手をされました。

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最初にマエストロと握手を交わしたのは、もちろんコンマス田野倉雅秋です。
この「大阪国際フェスティバル」のステージが、4月から首席コンサートマスターになった田野倉雅秋の本拠地フェスティバルホールお披露目となります。

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「皆さま、あけましておめでとうございます!」

いつもと変わらぬ大植流の挨拶が飛び出し、その後表情は一変。

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マエストロが静かに手を動かすと、「アルペン・シンフォニー」の最初、‘夜’が始まりました。

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この曲、リヒャルト・シュトラウスが1915年に作曲した単一楽章の交響曲です。
少年時代に登山した思い出が作曲の動機になっています。
初演時、賛否両論あった中、ある批評家が「シュトラウスの最新作は子供でも理解できる」と言った記録が残っていますが、その言葉通りとてもシンプルで美しいメロディで、ワカルとかワカラナイといったことを気にされる方にもおすすめの曲です。

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全部で50分ちょっとの曲ですが、切れ目なく演奏されます。
色々な情景を音楽で表現しており、目を閉じて聴けば、今どんなシーンなのかを想像する楽しみもあります。

曲は‘夜’から始まります。
‘夜’~‘日の出’~‘登り道’~‘森への立ち入り’~‘小川に沿っての歩み’~‘滝’~‘幻影’~‘花咲く草原’~‘山の牧場’~‘林で道に迷う’~‘氷河’~‘危険な瞬間’~‘頂上にて’~‘見えるもの’~‘霧がたちのぼる’~‘太陽が次第に陰る’~‘哀歌’~‘嵐の前の静けさ’~‘雷雨と嵐、下山’~‘日没’~‘終末’~‘夜’

早朝、山登りをして色々なことがありながらも下山をし、日が暮れる。
登山の1日をリアリティいっぱいに音楽で描いているとも取れますが、人生に置き換えることも出来るかもしれません。
色々な聴き方が出来る。 クラシック音楽の楽しみですね。

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この曲は、先ほども言ったように判りやすい音楽ですが、指揮者の技量はもちろん、人生感のようなものも見えてしまう、恐ろしい曲とも言えます。
さて、大植マエストロの描く山はどんな山でしょうか。
楽しみは尽きません!

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大きな楽器編成を必要とする「アルペン・シンフォニー」。
比較的広い大阪フィルの練習場いっぱいに広がる楽器たち。

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ホルン以外の金管楽器と、木管楽器の端から端までと、コントラバス以外の弦楽器の前のプルトが写っています。

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リヒャルト・シュトラウスならではの珍しい楽器も登場する「アルペン・シンフォニー」。
いつものように楽器の並びをご覧いただきましょう。
フルート4(3番、4番はピッコロ持ち替え)、クラリネットB♭管2、C管1(バスクラリネット持ち替え)、小クラリネット1、トランペット4、ここには写っていないバンダのトランペット2。

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オーボエ3(3番はイングリッシュホルン持ち替え)、ヘッケルフォーン1、ファゴット4(4番はコントラファゴット持ち替え)、トロンボーン4、写っていないバンダトロンボーン2、チューバ2。

写真の中で、オーボエの列の一番右側、楽器が床まで届いている楽器が、ヘッケルフォーン。バリトンオーボエの改良系
で、リヒャルトシュトラウスが好んで使う楽器として知られています。

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ホルン8(5番~8番はワーグナーチューバ持ち替え、今回は1番アシスタント有)。
打楽器は、ティンパニ2、(大太鼓、小太鼓、銅鑼、シンバル、トライアングル、タムタム、ウインドマシーン、サンダーマシーン、カウベル、グロッケンシュピール)を4人で担当。

写真は‘嵐’のシーン。
打楽器左がウインドマシーンで、ハンドルを回して風の音を起こします。
その隣の二人が叩いている金属の板がサンダーマシーンで、叩いたりゆすったりして、雷の音を出します。
このサンダーマシーン、なんとステージマネージャー清水直行のお手製なのです!
曲中、超ド級の雷を鳴らしますのでお楽しみに(笑)。

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弦5部は、1stヴァイオリン16型。
ステージ下手には1stヴァイオリン、その隣には2ndヴァイオリンが並びます。
ハープ2は1stヴァイオリンの後方。その隣にチェレスタが並びます。

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2ndヴァイオリンの隣にチェロ、上手客席側にヴィオラが並び、後方にコントラバスが並びます。
ここには写っていませんが、フェスティバルホールにはパイプオルガンがないため、パックスアーレン社製の電子オルガンが入ります。
アーレンオルガンは、世界中のパイプオルガンのないホールで使用されている世界のスタンダードです。
フィナーレ‘終末’でのオルガンの響きはとても大切な役割を演じますので、どうぞお楽しみに。

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大植マエストロで「大阪国際フェスティバル」というと、昨年の圧倒的なマーラー「復活」を思い出します。
フェスティバルホールのオープニグシリーズと云う事もあり超満員の中での演奏でしたが、今回の「アルペン・シンフォニー」はチケットが僅かですが残っているそうです。

桂冠指揮者・大植英次の描く壮大なアルプス山脈を感じにフェスティバルホールにいらしてください。

本番ではこの曲の前に、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏いたします。
こちらのソリストは、売出し中のネマニャ・ラドゥロヴィチ。
大植マエストロとの共演、楽しみです!

こちらは改めて報告いたします。

皆さま、フェスティバルホールでお待ちしております!

(広報:H.I)

「第52回大阪国際フェスティバル2014」

日 時:4月26日(土)15:00開演(14:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:大植英次
独 奏:ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
曲 目:ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品26
    R.シュトラウス/アルプス交響曲 作品64
料 金:S席:7,500円 A席:6,000円 B席、C席 BOX席は完売。

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

ご予約・お問い合わせ:
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221


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川西市みつなかホールの演奏会を報告いたします!

川西市制施行60周年記念事業の一環として「みつなかホール」で行われた大阪フィルの演奏会は、大盛況のうちに終了しました。

総客席数480席で聴く贅沢な演奏会は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」と、プログラムも充実しています。

    【みつなか】チラシ

指揮は、朝比奈時代に大阪フィルの首席指揮者を務められたこともあり、大フィルのことをよくご存知の秋山和慶さん、ヴァイオリン独奏はご当地川西のご出身、三浦章宏さんという組み合わせです。

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満員のお客さまで溢れたみつなかホールでのコンサートは、コンマス渡辺美穂のチューニングで始まりました。

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みつなかホールのステージは、少し小ぶりの弦14型がジャストサイズ!

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ソリスト三浦章宏さんは、現在東京フィルのコンマスとしてご活躍されているだけではなく、室内楽にソロ活動にと幅広く活動をされています。

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1楽章から飛ばしに飛ばした三浦さんのヴァイオリン独奏は、美しさの極致2楽章を経て、圧巻の3楽章へと突入です。
先日の4月定期で神尾真由子さんと共演したチャイコフスキーですが、やはり男性の演奏ですね。
パワー漲るヴァイオリン演奏で全曲を突き抜けていきました。

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演奏し終わった三浦さんを秋山マエストロが拍手で称えられている横で、嬉しそうな表情を見せていたのがコンマス渡辺美穂です。
実はコンマス渡辺は、元東京フィルの2ndヴァイオリンのフォアシュピーラー。
三浦さんとは元同僚の関係になるのです。
三浦さんを大阪フィルでコンマスの立場でお迎えする渡辺美穂。
嬉しいでしょうね。

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そして、素敵な表情で終演後の記念撮影です。
「お疲れさまでした!」と先に楽屋に戻られた秋山マエストロのとなりで、三浦さんと渡辺のおしゃべりは続いていました。

最後に、三浦章宏さんといえば、この方のお父様として知られています。
皆さま、もうご存知ですよね。

   (2011年の10月、「マチネ・シンフォニーVOL.6」の時に撮影)
   三浦文彰さん親子をパチリ!

大阪フィル今シーズンの「第485回定期」、ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲で共演予定の人気若手ヴァイオリニスト三浦文彰さんです。
この貴重な2ショットは、2011年の10月、「マチネ・シンフォニーVOL.6」で三浦文彰さんがラロのスペイン交響曲を演奏して頂いた時のもの。
親子で大フィルとの共演、すごいですね。

そう言えば余談ですが、「第485回定期」の指揮者クリスチャン・ヤルヴィも、親子、兄弟で大フィルとの共演があります。
1995年にはお父さんのネーメ・ヤルヴィと、2000年にはお兄さんのパーヴォ・ヤルヴィと定期演奏会で共演していますし、クリスチャン・ヤルヴィとは2005年以来2度目の定期共演となります。
これもすごい記録だと思うのですが(笑)。

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後半は皆さまご存知のドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。
年間通していちばん演奏する機会の多い曲がこの「新世界より」だと思います。

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誰もが知っているこの人気の曲をメンバーに新鮮な気持ちで演奏させるためには、指揮者が色々な工夫をする必要が出て来ます。

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色々なことをご存知の秋山和慶さんは、メンバー全員が認める本当のマエストロ。
目からウロコ級の指示が次々に飛び出します。

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そして、そのことを長々と語らずとも指揮棒で表現できるバトンテクニックをお持ちです。
無駄な動きひとつ無く、空中を指揮棒が整然と舞っています。

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ステージ上手袖のトビラの隙間から、ちょうど大島弥州夫の演奏する2楽章「家路」のイングリッシュホルンが見えます。
優しく郷愁を誘う温かいサウンド。
カーテンコールで秋山マエストロが一番最初に大島を立たせて称えたことは、言うまでもありません。

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ほとんど寝ているお客さまはいらっしゃらなかったように思いました。
見事な集中力でお客さまは聴いて頂きました。

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演奏終了と同時に起こった拍手喝采とブラヴォーの嵐。
秋山マエストロはこの仕草でオーケストラに謝意を表します。

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そしてオーケストラに立つようにコンサートマスターに指示を出し、

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お客さまに深々とお辞儀をされていました。

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鳴り止まない拍手に応える形で行ったアンコールは、
ドヴォルザークのスラブ舞曲第10番。

すべてのプログラムが終了しました。
最後にもう一度お客さまに一礼をし、秋山マエストロは下手の袖に引き返し、コンサートマスター渡辺美穂以下メンバーもご挨拶をして終了となりました。

川西市みつなかホールにお越しの満員のお客さま、どうもありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
そして、ホール関係者の皆さま、お世話になりました。

みつなかホールは全国的に注目されるようなコンサートもされています。
今年89歳になる巨匠ピアニスト、アルド・チッコリーニのリサイタルを6月21日、15時から開催されます。
チッコリーニのリサイタルを開催されるのは2008年に続いてのこと。
今年、チッコリーニのリサイタルが行われるのはは全国で3か所だけ(豊田、東京、川西)。
これは貴重ですね。

そして、そのチッコリーニがオーケストラとコンチェルトを演奏するのは、なんと大阪フィルだけなのです!
6月26日、27日の「第479回定期演奏会」がそれ。
下野竜也指揮で、サン=サーンスのピアノ協奏曲第5番「エジプト風」。


    【♯479】チラシ

そう、これが言いたかったのですが・・・
チッコリーニのサン=サーンス、ぜひともお聴き頂きたいコンサートです。
全国からこの曲目当てに集まって来られるはずです。

チケットは既に発売しております。良いお席はどうぞお急ぎください!

「第479回定期演奏会」

日 時:6月26日(木)、27日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:下野竜也
独 奏:アルド・チッコリーニ(ピアノ)
曲 目:ラヴェル/古風なメヌエット
    サン=サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103 「エジプト風」
    ブルックナー/序曲 ト短調
    ヒンデミット/交響曲 「画家マティス」
料 金:A席:6,000円 B席:5,000円 C席:4,000円 
学生席(3階席):1,000円 BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
 引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

チケット販売所:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
        フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
        チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-939】

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 演奏会 | 20:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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記念すべき「ソワレ・シンフォニー」VOL.1をリポート致しましょう!

大阪フィルとザ・シンフォニーホールの共催で誕生した新しいシリーズ「ソワレ・シンフォニーVOL.1」は、大盛況のうちに終了しました。

「本格的な作品を気軽に楽しんでもらいたい」というコンセプトのもと、忙しい毎日をお過ごしの皆さまにお贈りする新たなスタイルのコンサート、「ソワレ・シンフォニー」。
19時半に開演したコンサートは、お客さまにウェーバー「魔弾の射手」序曲とマーラー「巨人」をお届けし、20時45分に終演しました。

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60分コンサートとのキャッチフレーズでお贈りする「ソワレ・シンフォニー」ですが、
プログラムのメインがマーラーの権威、高関健さんの指揮する交響曲第1番「巨人」。
コンサートは60分少しと短いですが、クラシック好きの方にも満足いただける重量級プログラムなのです。

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ゲネプロもリハーサル同様、真剣モードがビンビン伝わる白熱したやり取りが行われました。

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マーラー「巨人」と言えば、まずは1楽章のバンダトランペット。
遠くから聞こえるファンファーレの音がこの曲をより魅力的にしています。
左より篠﨑孝、秋月孝之、橋爪伴之が奏でるトランペットは、近くでは大きすぎるサウンド。
下手袖の外、エレベーターの前で演奏するのを、ステージマネージャ清水直行他が、扉の開閉で音を調整します。

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4管16型のオーケストラがジャストサイズで乗るザ・シンフォニーホールのステージ。
対向配置に並ぶ弦楽器を、上手より1stヴァイオリンの方向、下手側を見た光景です。
1stヴァイオリンの横にチェロが並び、奥にコントラバスが配置されています。

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こちらはその反対、下手バルコニーより上手に配置された2ndヴァイオリンを見た光景。
その横にはヴィオラが並んでいます。
床の色が、ここはザ・シンフォニーホールである事を教えてくれます。

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木管と金管、打楽器の一部、ちょうどセンターあたりですが全員が楽器を吹いている画は壮観です。

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そしてもっと壮観なのは、8本のホルンのベルアップ。
2楽章で頻繁に観られます。

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3楽章冒頭の有名なコントラバスのメロディはソロではなくトゥッティで演奏。
マエストロは「新校訂版」を根拠に指揮をされているようです。

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コンサートマスターは4月より首席コンマスに就任した田野倉雅秋。
今回が自主公演での首席コンマスお披露目コンサートとなります。
彼のチューニングでゲネプロはスタート。

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(C)飯島隆

「ソワレ・シンフォニー」はコンサートの前にステージ上で指揮者のプレトークを実施。
高関マエストロの簡潔明瞭なお話、とても分かりやすかった思います。
色々なデータをしっかり取集して、披露されるあたり、リハーサルも同じですね。

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(C)飯島隆

さあ、本番衣装に身を包み、颯爽とコンマス田野倉雅秋の登場です。
首席指揮者としてチューニングをします。
先ほどの写真とは雰囲気が違いますね。

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(C)飯島隆

まず、ドラマチックなウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲を聴いていただきました。

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(C)飯島隆

そして迎えたメインのマーラー交響曲第1番「巨人」。
記念すべき「ソワレ・シンフォニー」1回目に取り上げたマーラーの大曲が、残響2秒のザ・シンフォニーホールに鳴り響きました。

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(C)飯島隆

「コンサートの内容を簡単にするのではなく、訴える力の強い作品を短い時間で集中して聴いてもらう事は良いアイデアだと思う」
と、「ソワレ・シンフォニー」を評価して頂いた高関マエストロ。

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(C)飯島隆

「作品の真意を聴いて頂けるように精魂込めて演奏致します!」
の言葉どおり、マエストロは渾身の指揮をし・・・

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(C)飯島隆

オーケストラは凄まじい集中力でマエストロに応えました。

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(C)飯島隆

圧巻は4楽章です。
圧倒的なサウンドもそうですが、視覚的にも盛り上がるような仕掛けがあるのです。
静寂を破るシンバルの一撃、ティンパニの乱打、そして激しくうねる弦楽器群に乗って、木管を中心とした管楽器群がエネルギッシュにテーマを奏でます。

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(C)飯島隆

ドラマチックに始まった4楽章は、フィナーレで、勝利のコラールが強く奏でられます。
そこでは、ホルン奏者は立って演奏するようにスコアにも指示されていますが、今回の演奏っではトランペット5番奏者、トロンボーン4番奏者もこの位置で立って演奏しました。

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(C)飯島隆

テンポが上がっていき、オーケストラが最後の音を奏でたと同時に起こった爆発的な拍手喝采。
マエストロはまずコンマス田野倉と握手を交わします。

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(C)飯島隆

カーテンコールが始まりました。
マエストロが走者を順番に立たせて称えていきます。

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(C)飯島隆

時刻はほぼ20時45分。
さすがにマーラー「巨人」です、60分という訳には行きませんでした。
しかしいつもより早い時間に、すべてのプログラムは終了。

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記念撮影をしようと楽屋の前で待っていると、充実しきった表情の3名が戻って来ました。
「なーんだ、蝶ネクタイ外しちゃったよ」と高関マエストロ。
でも記念なので、「ハーイ、スマイルお願いします。」 カシャッ!

高関マエストロ、ありがとうございました。
おかげさまで「ソワレ・シンフォニー」、素晴らしいスタートが切れました。

この日の当日券、驚くほど多くの枚数を販売しました。
しかし、これは有る意味目論見どおりです。
このシリーズは、当日時間が出来たら駆け付ける!というサラリーマンの方を対象に30分開演を遅らせた訳なので、販売のピークは直前になるのではないか。
残念ながら記念すべき1回目は満員とは行きませんでしたが、このシリーズはやはりニーズが有りますね。

そうだとは思いますが・・・これでは心臓に悪いです。
せめて1週間くらい前にはご購入いただきたいと切にお願い申し上げます(笑)。

最後に、「ソワレ・シンフォニー」の初回にご来場頂きました皆さま、どうもありがとうございました。

    【ソワレ②】チラシ

「ソワレ・シンフォニーVOL.2」は尾高忠明さんの指揮で、エルガーの行進曲「威風堂々」第1番と交響曲第1番をお贈り致します。
エルガーと言えば、尾高さんですね。
このところ大阪フィルを指揮して頂く機会の多い尾高マエストロ、新シリーズに満を持しての登場です!

チケットは昨日22日から発売が始まりました。
良いお席はお早めにお買い求めくださいませ。

これからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

(広報:H.I)

大阪フィル×ザ・シンフォニーホール<ソワレ・シンフォニー>Vol.2

日 時:7月31日(木)19:30開演(18:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:尾高忠明
曲 目:エルガー/行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調 作品39-1
    エルガー/交響曲 第1番 変イ長調 作品55
料 金:全席均一指定:3,500円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※大阪フィル・会員価格の設定はございません。

チケット販売所:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ザ・シンフォニー チケットセンター 06-6453-2333
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:225-259】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:54478】

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 演奏会 | 00:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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会社帰りにお立ち寄りください!マーラー「巨人」は、本日です。

「ソワレ・シンフォニー」は、いよいよ本日19時半開演です!

このコンサート、大阪フィルとしては初の試みで、
クラシック音楽界でもまだそれほど行われていないのではないでしょうか。
有りそうで意外と無い試みだと思います。

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どんな試みかと言うと・・・

・いつもより遅めの19時半開演で、休憩なしの60分コンサート。
・小品と交響曲の組み合わせで、演奏時間が短いからと言って満足度は損なわれない。
・チケット代金は3500円と安く、しかも全席均一料金。

「本格的な作品を気軽に楽しんでもらいたい!」とのコンセプトの下、
ザ・シンフォニーホールと大阪フィルが一緒に開催するコンサートなのです。

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コンサートマスターは、4月から首席コンマスに就任した田野倉雅秋。
先週の守山演奏会には出演しましたが4月定期には出ていなかったため、大阪の皆さまに首席コンマスとしてご挨拶するのは本日のザ・シンフォニーホールが初めてとなります。
皆さま、よろしくお願い申し上げます。

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記念すべき「ソワレ・シンフォニー」VOL.1の指揮者は高関健さん。
この2日間のリハーサルで、とても緻密なリハーサルを展開されたマエストロ。

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その丁寧な音楽作りは、お客さまだけではなくメンバーにもファンが多い高関マエストロ。
マーラーは「最も身近に感じ大好きな作曲家」だそうです。
大変定評のある高関マエストロのマーラー。

「巨人」は他の作品に比べてシンプルでわかりやすい作品ですので、マエストロが大阪フィルから引き出すダイナミックな響きを全身で感じていただければと思います。

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今回「巨人」の前プログラムとしてマエストロが選んだのが、ウェーバーの「魔弾の射手」序曲。
その理由を
「マーラーの作品の中には小品として演奏する短い曲が存在しません。そこで一流の指揮者でもあったマーラーが、若い頃によく演奏していた「魔弾の射手」序曲を選びました。非常に劇的な作品で、マーラーの交響曲とも相性が良いと思います。」
と語っておられます。

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「魔弾の射手」は、ウェーバーが作曲した全3幕のオペラ。

7発中6発は射手の意のままに命中し、1発は悪魔の望む個所に命中するというドイツの民話に登場する‘弾’をめぐる物語がオペラとなっています。
オペラにおけるドイツ・ロマン主義を確立した記念碑的な作品で、後のワーグナーにも大きな影響を与えたそうです。

楽器編成は、対向配置で並ぶ弦5部のほか・・・

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管楽器は、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、トランペット2、トロンボーン3。 打楽器はティンパニ1。

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そして、冒頭の讃美歌「主よ御手もて引かせ給え」としても知られている美しいメロディを奏でるホルンは、4本でアンサンブルを聴かせます。

ドラマチックな音楽を聴き、高揚した気持ちで「巨人」を迎える事になると思います。
この選曲、「さすが高関マエストロ!」と唸ってしまうことでしょう。

どうぞこの2曲の組み合わせ、ライブでお楽しみください。

当日券は18時半より販売致します。
このコンサート、開演が19時半ですので、入場も18時半といつもより遅くなります。

ザ・シンフォニーホールで皆さまのお越しをお待ちしております。

(広報:H.I)

大阪フィル×ザ・シンフォニーホール<ソワレ・シンフォニー>Vol.1

日 時:4月16日(水)19:30開演(18:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:高関健
曲 目:ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
    マーラー/交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」
料 金:均一指定:3,500円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※当日券は18時半より販売致します。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 演奏会 | 08:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「ソワレ・シンフォニー」のリハーサルが始まりました!

大阪フィルが今シーズンから始めるシリーズ企画「ソワレ・シンフォニー」の1回目が、いよいよ16日、今週水曜日に開催いたします。

この「ソワレ・シンフォニー」は、初めて大阪フィルとザ・シンフォニーホールが共同主催でお届けするコンサートです。

    【ソワレ】チラシ(最終版)

開演時間はいつもより30分遅めの19時半スタート。
休憩を挟まない60分コンサートで、終演時間はいつもより早めの20時半過ぎ。
チケット代金は安めの3500円で、全席均一指定となっています。
プログラム的には小品と交響曲の組合せで、決して満足度を損なうものではありません。

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記念すべき「ソワレ・シンフォニー」第1回目を指揮していただく高関健さんは、

「クラシックは決して難しくはありません。敷居を低くするために内容を簡単にするのではなく、訴える力の強い作品を、短い時間で集中して聴いてもらうことは良いアイデアだと思います。」 と、ザ・シンフォニーホールの情報誌「シンフォニア」のインタビューに答えておられます。

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ザ・シンフォニーホールと一緒に立ち上げた、色々な可能性を秘めた新しいコンサート。
コンサートマスター田野倉雅秋のチューニングでリハーサルスタートです。

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「ソワレ・シンフォニー」初年度の今年、4回開催します。
指揮はそれぞれ日本を代表するマエストロの皆さまにお願いをしました。
高関健さん、尾高忠明さん、外山雄三さん、大山平一郎さん。
初年度のテーマは、作曲家の最初の交響曲」。

1回目をお願いする高関健さんは、得意とするマーラーの交響曲第1番「巨人」を選ばれました。

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定評ある高関健のマーラー「巨人」!
記念すべき第1回目を飾るに相応しいプログラムです。
高関マエストロのスコアへのアプローチは研究家のように緻密なものです。
手に入る限りの文献をチェックして、丁寧に読み込まれたスコアをベースに音楽を構築されます。

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ひと言でいうと明晰な解釈ということになるのでしょうが、その音楽は瑞々しくプレーヤーにも聴き手に迫ってきます。
引き出しが多く、目から鱗の指示が飛び交う刺激的なリハーサルです。
プレーヤーへのリスペクトの気持ちをお持ちのマエストロ。
プレーヤーも気持ちよく「それじゃ一度試してみよう!」ということで、新鮮な音楽が出来上がっていきます。

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「巨人」のリハーサルが始まりました。

第1楽章、弦楽器がフラジオレット奏法による倍音でAの音を持続している上に、オーボエ、ファゴットが全体のモチーフを示す、ワクワクするオープニングです。
その後に登場する遠くから聞こえるファンファーレ。
トランペットのバンダによるものです。

リハーサルでは練習場のロビーのところにモニター画面を置いて演奏します。

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バンダのトランペットは左から、篠﨑孝、秋月孝之、橋爪伴之の3名。
近くで聴くと大きな音ですが、客席にどう聴こえるのか、バランスが難しいのがバンダです。
メンバーはこの後、本来のトランペットの位置に戻って行きます。

「スーツ着てる二人に挟まれて、僕だけ普段着で浮いていない? 衣装を忘れてきたみたいじゃない? 大丈夫?」とカメラを意識していた秋月孝之。
この辺りのこだわり、芸術家ですね(笑)。
彼はこの「巨人」で1番を吹いています。
秋月をはじめとするトランペットセクションの活躍をどうぞお楽しみに。

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「巨人」はマーラーの曲の中では演奏機会の一番多い曲だと思います。
演奏時間が短かったり、声楽を伴っていなかったりで、マーラーが苦手という方も比較的聴きやすいからかもしれませんが、大阪フィルの創立名誉指揮者の朝比奈隆は、「あれは習作であって、交響曲ではない」との理由で指揮をしませんでした。
楽器編成としては大掛かりな曲です。

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センターから見て上手側には、オーボエは4(3番はイングリッシュホルン持ち替え)、ファゴット3(3番はコントラファゴット持ち替え)、トロンボーン3、チューバ1が並びます。

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センターから下手側には、フルート4(2番から4番まではピッコロ持ち替え)、クラリネット3(3番はバスクラリネット、小クラリネット持ち替え)、小クラリネット1、トランペット4、ティンパニ2、打楽器3(バスドラム、シンバル、トライアングル、タムタム)。

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ホルン7、ハープ1。
ご覧のようにホルンとハープは上手に並んでいます。

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弦五部はもちろん16型。
16-14-12-10-8の編成です。
楽器配置は、1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンが向き合う対向配置。

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下手から、1stヴァイオリン、チェロ、その後方にコントラバス、ヴィオラ、上手客席寄りに2ndヴァイオリンという並びです。

60分に凝縮した重量級コンサート。
実際にはマーラーの「巨人」が55分~1時間、ウェーバーの「魔弾の射手」序曲が8分~10分を考えると、終演は20時45分くらいになると思われます。

初の試み「ソワレ・シンフォニー」はいよいよ明日が本番です。
チケットはまだ沢山ございます。

「お仕事帰りに当日券で・・・という聴き方ができるコンサートですよ!」と宣伝してきたので、そういう皆さまも多いのでしょう。
もちろん当日券はございますが、本日18時までなら当日引取りで予約を受け付けています。
そちらもご利用ください。
大阪フィルチケット・センター 06-6656-4890までお電話ください。

それでは、ザ・シンフォニーホールでお待ちしております。

(広報:H.I)

大阪フィル×ザ・シンフォニーホール<ソワレ・シンフォニー>Vol.1

日 時:4月16日(水)19:30開演(18:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:高関健
曲 目:ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
    マーラー/交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」
料 金:均一指定:3,500円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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大いに盛り上がった「青少年のためのコンサート」をご報告します!

「クラシック音楽の魅力を大フィルの奏でるオーケストラサウンドを通して伝えたい!」

大阪市主催「青少年のためのコンサート PartⅡ」は、もう前年度になるのですね、3月31日に行いました。
1年に2度のペースで行っている「青少年のためのコンサート」、今回のテーマは「オーケストラと指揮者の歴史」について。
会場には中高生を中心に、昔青少年だった皆さまもたくさんお集まり頂きました(笑)。
遅くなりましたが、その時の模様を報告致しましょう。

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(C)飯島隆

指揮とお話は下野竜也さん。
バロック時代から現代に至るまで、その時々で指揮者はどんな役割を果たしてきたのかを代表的な曲を指揮し、解説していただきました。

プログラムやチラシ上、1曲目はヴィヴァルディの「四季」より“春”だったので、皆さんそのつもりで待ち構えておられたと思うのですが、ホールの照明が消えていき真っ暗な中で始まったのはスターウォーズのメインテーマの冒頭の部分。
オープニングから驚かれたことと思います。

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(C)飯島隆

そして、ヴィヴァルディに移るのですが、ここでサプライズが。

下野さんが袋からカツラを取り出して、男性メンバーにわたしました。
「この時代はこれが正装なので、ちゃんと再現しましょう!」
自らもカツラをかぶり・・・

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(C)飯島隆

コンサートマスター田野倉雅秋もかぶっています。
その様子をお客さまは喜んでご覧いただいていました。

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(C)飯島隆

「この時代、専任指揮者というものは存在せず、作曲家がチェンバロを弾きながら合図を送っていました。」
そう話し、下野マエストロ自らチェンバロを弾き・・・

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(C)飯島隆

誰もが知っているヴィヴァルディ「四季」より“春”の1楽章が始まりました。
ヴァイオリンソロのコンマス田野倉が、カツラが邪魔でとても弾きにくそうにしていたのが、客席から笑いを誘っていました。

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(C)飯島隆

次の曲ハイドン交響曲第94番「驚愕」より第2楽章では、多くを語らず演奏スタート。
ピアニッシモで進んでいくなか、ユニゾンで「驚愕音」が鳴らされます。
その瞬間、ざわざわした客席を振り返ってニヤリ!としたマエストロの表情、とても嬉しそうでした。

前半最後の曲は、モーツァルトピアノ協奏曲第26番「戴冠式」より第1楽章です。
「青少年のためのコンサート」では毎回、青少年のソリストを迎えて、大阪フィルと共演しています。
今回のソリストは、1996年生まれのピアニスト、尾崎未空さん。

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(C)飯島隆

ジュニアの大会での入賞歴も豊富な尾崎未空の美しいモーツァルトの調べが、ホールに鳴り渡りました。
尾崎さんの同世代のお客様が多い客席からは、温かい拍手を沢山いただきました。

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楽屋に戻ってこられたマエストロと尾崎さんをキャッチ。
記念の2ショットが実現しました。

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そしてコンサートマスターの二人とも記念撮影。
「尾崎さん、日本を代表するピアニストになってください。また必ずご一緒しましょう!」

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(C)飯島隆

後半は、人気のベートーヴェン交響曲第7番より第1楽章です。

「皆さまよくご存じのベートーヴェン7番、「のだめカンタービレ」で一世を風靡しました。ここで一つだけ言っておきたいことがあります。 あんな指揮者、この世にはおらん!指揮者は見かけではない! 」と絶叫するマエストロ(笑)。 
客席からもオーケストラのメンバーからも大爆笑を誘っておられました。
この日の下野マエストロは、指揮はもちろん、トークが絶好調。
笑いには厳しい関西人を前に、爆笑の渦を起こすマエストロ。
新たな魅力がお客さまにはアピールになった事と思います。

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(C)飯島隆

ベートーヴェンの7番では、青少年に限りステージに上がってその迫力を体験してもらおうという試みを、今回も行いました。

「ステージで聴きたい人はこちらへどうぞ!」とマエストロが話すのを受けて、続々と青少年がステージへ上がってきます。
ちびっこには一番前に座っていただき、中高生にはオーケストラの間に入れるだけ入ってもらいました。

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(C)飯島隆

ステージ上手側はこのような様子です。
オーボエやファゴットの隣の空いている椅子にもちろん青少年の皆さまが座っています。

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(C)飯島隆

下手側はもっと大変なことになっています。
乗り切らないお客さまは、花道の下まで列になっていました。

「床から音が響いてもの凄い迫力でした!」 「演奏者の真剣な表情がすごかった!」

この光景、すっかり「青少年のためのコンサート」の名物になりましたね。

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(C)飯島隆

その後、ベルリオーズの「幻想交響曲」より第4楽章“断頭台への行進”をお聴きいただき、チラシでも謎の曲と話題になっていた、ハインツ・ゴールドシュトック・ハウザーの「オーケストラのためのシンフォニック・ムーヴメント」より第7楽章を日本初演しました。

「この曲、ペンデレツキをはじめ多くの現代作曲にも多大な影響を与えた作曲家の曲です。どうぞお聴きください。」と、始まった演奏ですが、ペンデレツキ得意のトーン・クラスター使ったり、不協和音で聴かせる現代曲特有のサウンドを、見事に統制するマエストロ。

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(C)飯島隆

演奏終了後、種明かしです。
「実は、この作曲家はいません。曲もありません。演奏者がそれぞれアドリブで奏でたもの。間違ってもペンデレツキに影響を与えたなんて言わないでくださいね。」

しかし、一定のルールのもとにアドリブをすれば、12月定期で演奏したペンデレツキの「広島の犠牲への哀歌」のような曲になるのですね。
現代曲における指揮者の役割が、視覚的にわかって面白かったのではないでしょうか。

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(C)飯島隆

本日のプログラムの最後を飾る曲は、レスピーギの交響詩「ローマの祭」より“主顕祭”。
踊り狂う人々、手回しオルガン、物売りの声、酔っ払いなど、祭りの狂喜乱舞の様子が、迫力のオーケストラサウンドでホール中に鳴り響きました。

この曲は吹奏楽でも定番の曲で、演奏した中高生も多かったんじゃないでしょうか。

この日の客席は6割強ほどが青少年の皆さまだったと思いますが、とても温かい拍手をいただきました。

アンコールは、オープニングで途中までで演奏を終えていたスターウォーズ。
改めてメインテーマがザ・シンフォニーホールに鳴り響きました。

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(C)飯島隆

下野マエストロはコンマス田野倉としっかり握手。

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(C)飯島隆

そしてメンバーの頑張りに拍手を贈ります。

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(C)飯島隆

最後まで静かに聴いていただいたお客さま、どうもありがとうございました。
音楽も楽しめ、勉強にもなった楽しいコンサートでしたね。
下野マエストロのトークも冴えわたり、とても盛り上がりました。

「皆さま、またコンサートでお会いしましょう!」

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終演後のロビーは色々な中学や高校の制服が入り乱れておりました。
「やっぱ、オーケストラは迫力あるね」「ローマの祭、やばいわ!」
今どきの感想、ありがとうございます。

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ザ・シンフォニーホールの前の公園が集合場所になっているのでしょうか。
たくさんの学校の生徒が集まっては、帰っていきました。

このコンサート、本当に心が熱くなります。
今シーズンから定期演奏会でも、フェスティバルホールの3階部分を学生席という位置づけで、25歳以下の学生対象に1000円で販売しています。
将来の音楽文化を担っていく青少年にはオーケストラの醍醐味を味わって欲しい!

ストレートに反応が返ってくる「青少年のためのコンサート」は、怖いですが正直な感想なので、とても勉強になります。
もっと刺激的なコンサートを青少年の皆さまにお届けしますので、これからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

フェスティバルホールの「学生券」(3階席)を1000円で購入できる定期演奏会。
次回5月に行う「第478回定期」はイオン・マリンの指揮で、ベートーヴェン交響曲第2番とブラームス交響曲第4番をお届けします。
ぜひとも青少年に聞いていただきたい、クラシック音楽の基本、ベートーヴェンとブラームス。

もちろん一般の皆さまもお越しください。フェスティバルホールでお待ちしております。

(広報:H.I)


   【♯478】チラシ

「第478回定期演奏会」

日 時:5月28日(水)19:00開演、5月29日(木)19:00開演
会 場:フェスティバルホール
指 揮:イオン・マリン
曲 目:ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ長調 作品36
    ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

[学生席について]
・今年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売しております。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
 引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-937】

・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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「第477回定期演奏会」、本番写真でお楽しみ下さい。

「井上道義 首席指揮者就任披露演奏会」から1週間経過。
何だかあの大観衆の賑わいが随分前だったような気持ちになりますが、先週のことです。

長きに渡る準備期間を経て、満員のお客様にお集まりいただき大盛況のうちに終了した「第477回定期」を、飯島隆さんの本番写真を交えて振り返ってみたいと思います。

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演奏会2日目も井上道義マエストロは、とある文化サロンで講演をするところから始まりました。
大事な自身の「就任披露演奏会」当日にもかかわらず、「広く大阪フィルや音楽に対しての思いをアピール出来る場があるのなら出向いて話をしたい!」
マエストロの積極的な姿勢には頭が下がります。
この日は、ABCアナウンサー堀江政生さんの司会で行われました。

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文化サロンでの講演会が終了後、30分も経たないうちにゲネプロが始まりました。

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昨日の演奏でマエストロが気になったところを中心に、ショスタコ4番を再チェック。

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(C)飯島隆

演奏会2日目は土曜のため、お昼間のコンサートです。
時間は間もなく開場時間の14時。
フェスティバルホールにお越しになられるお客さまをマエストロが階段でお出迎えです。

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そして、ホール入り口でもお出迎え。
この2か所は写真スポットになったことは言うまでもありません(笑)。

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(C)飯島隆

2階のエントランスホワイエには、お祝いの花がズラリと並びました。

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(C)飯島隆

「フェスティバルホールに移っても、やってくださいね!」と多くの方からご意見を頂戴していたプレ・トークサロンは、1階席後方メインホワイエで開催しました。

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(C)飯島隆

15時、開演です!
井上道義マエストロ、颯爽と入場。

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(C)飯島隆

神尾真由子さんのヴァイオリン独奏で、チャイコフスキーの協奏曲が始まりました。

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(C)飯島隆

神尾さんの愛器、1735年製グァルネリ・デル・ジェス「Sennhauser」は、力強いフォルテシモから繊細なピアニシモまで、美しい音色で弾き手の技量に応えます。
全身を使ってヴァイオリンを奏でる神尾さん。
観る者、聴く者を魅了します。

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(C)飯島隆

3楽章のフィナーレを弾き終えた瞬間の写真。
弦楽器奏者の弓が上がっている中で、マエストロが‘どんなもんだ’とばかりに客席をみる姿が印象的でした。
もちろん場内からは拍手喝采、ブラヴォーの嵐が巻き起こりました。

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(C)飯島隆

神尾さんからは
「井上先生の就任記念のコンサートにおよびいただきとても光栄で幸せでした。ありがとうございました!」とサイン色紙にメッセージをいただきました。
紛れもなく世界最高峰の演奏を聴くことが出来ました。
こちらこそ神尾さん、ありがとうございました。

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(C)飯島隆

20分の休憩の後、後半のショスタコーヴィチ交響曲第4番が始まりました。
「大好きな曲で首席指揮者就任披露の演奏会をしたいんだ!」
マエストロがこの曲を選んだ理由は明確です。

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(C)飯島隆

リハーサルが進む中で本番の演奏に自信が持てたのでしょうか、マエストロは録音を指示。
本番の演奏ではマイクがいっぱい立っていて、視覚的には悪かったと思いますが、うまくいくとこの日の演奏がCDで発売出来るかもしれません。

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(C)飯島隆

もちろん仕上がりの状態をマエストロが確認してからの話にはなりますが。

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(C)飯島隆

CDはたくさん発売している大阪フィルですが、井上マエストロとの演奏はまだ出ていません。
就任の演奏会が初CDになる、しかもショスタコーヴィチの4番!
これはぜひとも形として残しておきたいところですね。

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(C)飯島隆

「今まで指揮した作品の中で、間違いなくいちばん大きな音のする作品がこの曲。 和太鼓がたくさん出てくる石井真木の作品も大きな音がするけど、そりゃ比じゃない。」
ショスタコーヴィチ交響曲第4番は、超ド級、ド迫力の大曲でした。
大阪フィル67年の歴史の中でこの曲を演奏したのはわずかに2度。
2度とも井上マエストロの指揮でした。

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(C)飯島隆

記念すべき演奏会で大阪フィル楽団員デビューとなったのがコントラバスの山田俊介(右側)と秋田容子の二人。
これは忘れられない初舞台ですね。

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(C)飯島隆

演奏を終えたマエストロは、まずコンサートマスター崔文洙と握手を交わしました。

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(C)飯島隆

カーテンコールでマエストロは、頑張ったメンバーを立たせて称えます。
2日とも真っ先に立たせたのは、ファゴットの久住雅人。
まるで協奏曲のような3楽章のソロをはじめ、大健闘の久住にはお客さまからも大きな拍手をいただきました。

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(C)飯島隆

マエストロはオリジナル記念グッズのデザインにもなっている得意のポーズで、お客さまの声援に応えます。

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こちらがそのグッズたち。
これらの商品は、まもなくHPからも購入頂けるようになります。
今しばらくお待ちください。

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(C)飯島隆

大変充実した2日間のコンサートが終了しました。
2日とも満員の客席、観客動員数的にも申し分ない数字となりました。
そして、とても納得のいく演奏になりました。

新生大阪フィルにとって、最高のスタートが切れたと思います。
ご来場いただきましたお客さまには、この場を借りて御礼申し上げます。
残念ながら行けなかったけど、応援していたよと言って下さる皆さま、ありがとうございます。

引き続き大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

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終演後、マエストロの楽屋に嬉しいお客さまの訪問です。
先日、技術指導で訪問した大阪府立清水谷高等学校のオーケストラアンサンブル部の皆さんです。
皆さん、学生席1000円のチケットを購入して聴きに来てくれました。

思いがけない訪問にマエストロは、
「よく来たね!よし、せっかくだからステージにも上がらせてあげるよ。」
そして、撤収で忙しいステージで記念の写真撮影です。

「みんな、こうやって腕を組むんだ!」とマエストロ。

「それでは皆さん、はーいポーズ!」

井上道義の首席指揮者就任披露演奏会を締めくくる写真としては、とても微笑ましいものになりました。


皆さま、引き続き大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。
5月定期は、イオン・マリンの指揮で、ベートーヴェン2番、ブラームス4番というダブルシンフォニーをお届けいたします。

どうぞご期待ください。

(広報:H.I)

「第478回定期演奏会」

日 時:5月28日(水)19:00開演、5月29日(木)19:00開演
会 場:フェスティバルホール
指 揮:イオン・マリン
曲 目:ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ長調 作品36
    ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

[学生席について]
・今年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売しております。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
 引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-937】

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大阪フィル次回定期は、イオン・マリン指揮で5月末に開催します!

今シーズン定期演奏会第2弾「第478回定期演奏会」は、5月28日(水)、29(木)、フェスティバルホールで開催します。

いつまでも「井上道義 首席指揮者就任披露演奏会」大成功!の余韻に浸っていたいところですが、今月末からのゴールデンウィークなどを考えると活動日数も限られており、そうも言っておられません。

   【♯478】チラシ

「4月定期」がフェスティバルホールの空間いっぱいに鳴り響いたショスタコーヴィチ交響曲第4番だったのに対し、「5月定期」はベートーベンとブラームスの2つの交響曲という直球勝負!のプログラム。
フェスティバルホールの音響を確認する意味でも大変注目のプログラムです。

 「第438回定期演奏会(2010年5/20、21)」より 
#438 007
 (C)飯島隆

指揮は大阪フィル3度目の登場となるイオン・マリン。
2010年の初顔合わせは、ムソルグスキー/交響詩「はげ山の一夜」、ラヴェル/組曲「クープランの墓」、ムソルグスキー(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」を指揮していただきました。
オペラ指揮者ならではの色彩感のある煌びやかな演奏で、定期デビューでした!

 「第458回定期演奏会(2012年5/15、16)」より
#458 022

2度目は2012年の5月、ベートーヴェン/序曲「コリオラン」、シューベルト/交響曲第7番「未完成」、ブラームス交響曲第2番というドイツ・オーストリアの王道プログラムでした。
ベルリンフィルをはじめ、世界一流のオーケストラを指揮するイオン・マリンが大阪フィルでこのプログラムを指揮したいと言われた事が嬉しかったのですが、実際の演奏も素晴らしかったです。

#458 033

そして今回のプログラムが、ベートーヴェン/交響曲第2番とブラームス/交響曲第4番。
これはマエストロ自身が前回の演奏を評価いただいたと云う事でしょうね。

イオン・マリンの名前が大きく取り上げられたのは、2010年のベルリンフィルのワルトビューネ・コンサートがNHKテレビの「芸術劇場」で放送されたことでした。
その翌年には、ベルリンフィルの定期演奏会にも出演。
最近ではやはりオペラの活動が多く、メトロポリタン歌劇場やハンガリー国立歌劇場の公演が話題になっています。

今回イオン・マリンは、大フィル定期以外では、5月23日に広島交響楽団の定期で「展覧会の絵」とメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」他を指揮されるだけだそうです。

2010年より2年ごとに、しかも5月定期を指揮しているイオン・マリン。
大阪フィルとの相性の良さを。ライブでご確認下さい!

「第478回定期演奏会」のチケットは、まだまだたくさんございます。
A席6000円~C席4000円まで、そして学生席1000円もございます。

フェスティバルホールで皆さまのお越しをお待ちしております。

(広報:H.I)

「第478回定期演奏会」

日 時:5月28日(水)19:00開演、5月29日(木)19:00開演
会 場:フェスティバルホール
指 揮:イオン・マリン
曲 目:ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ長調 作品36
    ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

[学生席について]
・今年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売しております。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
 引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

・チケット販売所
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フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-937】

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