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2014年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年08月

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「ソワレ・シンフォニー」は本日19時半開演です!

いよいよ明日は「ソワレ・シンフォニーVol.2」を開催します。

今年度4回開催する「ソワレ・シンフォニー」、前回の高関健指揮マーラー「巨人」から早くも3か月半が経過しました。

      【ソワレ②】チラシ

今年から始めた「ソワレシンフォニー」は最初いう事もあり、作曲家の交響曲第1番をメインで演奏することになっています。
前回のマーラーに続いて、今回はエルガー、そして次回がチャイコフスキーで、最終の4回目がブラームスとなっています。
一連の作品の中では、エルガーがいちばんなじみが薄いようで、
演奏される機会はほとんどありません。
しかし、英国では人気の曲で、頻繁に演奏されているのですが・・・。

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難曲として知られているエルガー1番、マエストロのこだわりもあり、リハーサルは定期同様3日間です。
本番の前日練習は、ザ・シンフォニーホールで行いました。
首席コンマス田野倉雅秋のチューニングで、リハーサルスタート!

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日本でエルガーと言えば、尾高忠明さん。
1999年、英国エルガー協会より日本人初のエルガーメダルを授与されている、筋金入りのエルガー指揮者なのです。

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リハーサルの前に尾高マエストロは「毎日エルガーでもいいですよ!」と話され・・・
本当にエルガーの作品がお好きなのですね。

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今回は、エルガー作品の中で1番有名な「威風堂々」第1番と、隠れた名曲、交響曲第1番を、エルガー指揮者・尾高忠明マエストロの指揮でお届けいたします。

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プログラムは、皆さまお馴染みの「威風堂々」第1番から始まります。
この曲、ハープを2台使うなど、とても楽器編成の大きな曲なのです。

木管楽器の音域の高い順から、ピッコロ1、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット2、コントラファゴット1、ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、テューバ1、ティンパニ1、打楽器5(小太鼓、大太鼓、シンバル、タンブリン、トライアングル、グロッケンシュピール、鈴)、ハープ2、オルガン、弦五部。

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打楽器が活躍する事でも知られる「威風堂々」、視覚的にも楽しめます。

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鈴を鳴らしながらタンブリンを足で叩く打楽器奏者、迫力満点です!

そして、BBCプロムスのラストナイトでも合唱を付けて演奏される中間部のメロディは、
「希望と栄光の国」として知られている美しい音楽です。
どうぞライブでお楽しみください。

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メインの交響曲第1番も、ハープ2台入ったスケールの大きな曲です。
初演は1908年、大変な反響を呼び、初演から1年の間に100回を超える再演が行われたそうです。

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大阪フィル自慢の弦五部は、16型の通常配置で美しい旋律を歌います。

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聴かせどころたっぷりの木管楽器は、フルート3(3番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット2、コントラファゴット1でお届けします。

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咆哮する金管楽器は、迫力のブラスサウンドを奏でます。
トランペット3、トロンボーン3、テューバ1、そしてティンパニは1
注目のホルンは・・・

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1番にアシスタントが付いて5名でお贈りします。
後ろには、小太鼓、シンバル、大太鼓が見えますね。

演奏機会の少ない名曲、エルガー交響曲第1番をライブで追い楽しみください。

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「ソワレ・シンフォニー」は、ご存知のようにいつもより遅めの19時半開演!
これならサラリーマンやOLの皆さまも、仕事終わりに駆け付けて頂けるのではないでしょうか。
休憩無しで2曲続けて演奏して、20時45分頃には終了する予定。
終演時間も早く、アフターコンサートもバッチリ楽しんで頂けます。

このコンサートは19時20分より、指揮者のプレトークをステージ上で行います。
尾高忠明マエストロからエルガーの聴きどころなどをお話しして頂きますが、
これも「ソワレ・シンフォニー」の楽しみのひとつですね。

当日券をたくさんご用意してお待ちしております。
どうぞザ・シンフォニーホールに皆さまお誘いあわせの上お越しくださいませ。

(広報:H.I)

大阪フィル×ザ・シンフォニーホール<ソワレ・シンフォニー>Vol.2

日 時:7月31日(木)19:30開演(18:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:尾高忠明
曲 目:エルガー/行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調 作品39-1
    エルガー/交響曲 第1番 変イ長調 作品55
料 金:全席均一指定:3,500円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※大阪フィル・会員価格の設定はございません。

チケット販売所:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ザ・シンフォニー チケットセンター 06-6453-2333
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:225-259】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:54478】

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890



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| 演奏会 | 12:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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フェスティバルホールに鳴り響いた大フィル伝統のブルックナー!

「第480回定期演奏会」は大盛況のうちに終了。
フェスティバルホールに大阪フィル伝統のブルックナーが鳴り響きました!

感動的な定期2日目の模様を振り返る前に・・・
まずこちらをご覧ください。 ↓

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今回の定期演奏会で配布したプログラムに、病気療養中の首席指揮者・井上道義から届いたメッセージを掲載いたしました。
表立った活動は出来ない井上マエストロですが、大阪フィルの定期演奏会にメッセージは必ず贈ってくれます。
若い頃から知り合いだった井上マエストロが、スダーンさんに送ったエールですね。

今回も首席指揮者・井上道義の思いに包まれて、定期演奏会が行われました。
定期2日目の様子を、カメラマン飯島隆さんの写真で振り返ってみましょう

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(C)飯島隆

コンサートマスターは4月に首席コンマスに就任した田野倉雅秋。
実は首席コンマスに就任後、定期に乗るのは今回が初めて。
大阪フィル伝統のブルックナーが首席コンマスのお披露目定期となりました。

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(C)飯島隆

指揮は2度目の顔合わせとなるマエストロ・ユベール・スダーン。
3日間、徹底的にマエストロの音楽をメンバーに浸透させる、中身の濃いリハーサルが行われました。

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(C)飯島隆

弦10型のコンパクトサイズ故に、指揮台を使わず室内楽のように指揮するマエストロ。
瑞々しいフランツ!19歳のシンフォニーが、爽やかに駆け抜けていきました。

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(C)飯島隆

休憩をはさんで、メインのブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」が始まります。
マエストロがにこやかに入場して来ました。

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(C)飯島隆

手を動かすと、弦楽器がトレモロを刻み始めます。
マエストロが合図を送ると・・・

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(C)飯島隆

ホルントップ奏者・高橋将純のソロがピタッと決まりました!
ヨッシャ、行ける! メンバーの気持ちが一つになったのがわかりました。

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(C)飯島隆

マエストロ・スダーンのブルックナーは、朝比奈隆のように大音量で鳴らすことを要求し、ドッシリと梃子でも動かない!という重量感はありませんが、存在感は残したまま見通しの良いすっきりした音楽です。

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(C)飯島隆

新しくなったフェスティバルホールに鳴り響く大阪フィルのブルックナーサウンド。
ホールの隅々まで音が鳴り渡りました。

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(C)飯島隆

やはり、フェスティバルホールは凄いですね。
ホールは楽器だと言われますが、大阪フィルの奏でたオーケストラの調べを、完全に鳴り響かせてくれました。

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(C)飯島隆

今回使用の「1878/80・ノヴァーク版」には書かれていないシンバルもマエストロのアイデアで採用され、高らかに鳴り響きました!

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(C)飯島隆

第4楽章の前半の盛り上がりのピークでシンバルを叩いたのは久保田善則。
ひたすらずっと出番を待って、シンバルが登場するのはただの1か所だけ。
シンバルを叩く直前に久保田善則の気合が入り、周囲の空気が変わりました。
そしてドンピシャのタイミングで、ジャーン!

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(C)飯島隆

ホルンのソロに導かれるように、管楽器も弦楽器もティンパニも、
そしてシンバルも決まり・・・
後世語り継がれるであろう新たな「ロマンティック」の名演が誕生しました!

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(C)飯島隆

第4楽章最後の音が鳴った瞬間のオーケストラがコチラ ↑ 。
この後一呼吸置いて、拍手喝采、ブラヴォーの嵐ご起こりました。

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(C)飯島隆

初日同様、マエストロは指揮台を降りる前にホルンの高橋将純を指名。
お客さまからもメンバーからも温かい拍手が起きていました。

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(C)飯島隆

そしてコンサートマスター田野倉雅秋とガッチリ握手。
今回、マエストロのイメージするブルックナーを演奏するにはコンマス田野倉の存在は欠かせませんでした。

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(C)飯島隆

マエストロ・スダーンは大阪フィルの事をとても気に入っていただいたようです。
また、今回の演奏はとても気に入っていただいたようで、初日終了後から、
 「マイ ベスト ブルックナー!」 と言っていただきました。

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(C)飯島隆

マエストロ渾身のブルックナーは、お客さまのハートに必ずや届いたはず!
終演後のホワイエでは、「ブルックナーって素敵な音楽ですね!」 「スダーンさん、また呼んでね!」といったいつもの気さくなお声掛けの他に・・・
「親方のブルックナーには負けるが、こんなアプローチも有っても良いかも!」 「フェスティバルホールはブルックナーが似合うね!」といった声など、いつになくお客さまも我々スタッフに話しかけたくなる定期演奏会だったようです。

長いカーテンコールの後、マエストロは改めてお客さまにご挨拶をされました。

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(C)飯島隆

「皆さま、またお会いしましょう!」 とマエストロ。 

既に、今年の年末の「第9シンフォニーの夕べ」はマエストロにお願いすることが決まっています。
年内にもう一度マエストロと濃密な音楽づくりが出来るなんて、嬉しいじゃないですか。

「フェスティバルホールに鳴り響く、大フィル伝統のブルックナー」は、とても実りの多いものとなりました。

ご来場いただきましたお客さまには、この場を借りて御礼申し上げます。

「第9シンフォニーの夕べ」は以下のスケジュールで開催します。

「第9シンフォニーの夕べ 」

日 時:12月29日(月)、30日(火)19時開演(18時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ユベール・スダーン
独 唱:秦茂子(ソプラノ)、福原寿美枝(アルト)、
    福井敬(テノール)、河野克典(バリトン)
合 唱:大阪フィルハーモニー合唱団

曲 目:ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱付」

料 金:A席:6,000円、B席:4,500円、C席:3,000円、BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

チケット発売日/10月7日(火)

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890



次回の定期演奏会は、9月に開催します。
9月と言えば・・・「大阪クラシック」ですね。
「大阪クラシック」と言えば、もちろん我らが桂冠指揮者、大植英次。

9月は大植マエストロと過ごす「大阪クラシック」、そして「第481回定期」と・・・
久し振りの「夏の大植祭り」の様相です。

すでに毎日が真夏!ではありますが、
「大阪クラシック」に賭ける大植マエストロの思いはもっと熱いのです!
そして、その勢いそのままになだれ込む「第481回定期」は、
熱い熱いマーラー交響曲第6番「悲劇的」です。

フェスティバルホールに打ち鳴らされる、運命のハンマー!
どうぞ大植英次の「悲劇的」にご期待ください。

(広報:H.I)

      【♯481】チラシ

「第481回定期演奏会」

日 時:9月25日(木)、26日(金)19時開演(18時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:大植英次
曲 目:マーラー/交響曲 第6番 イ短調 「悲劇的」
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
    学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
 引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-941】

・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 定期演奏会 | 08:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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尾高忠明さんのエルガーを、ライブで聴けるチャンスです!

練習場にエルガーの交響曲第1番が流れています。
難曲として知られるエルガーの1番は、実はとても美しい曲です。

      【ソワレ②】チラシ

定期演奏会は先週終わったばかり。
この曲は今月31日の「ソワレ・シンフォニー」で演奏します。

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首席コンサートマスター田野倉雅秋のチューニングでリハーサルはスタート。

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指揮は・・・エルガーと言えば、尾高忠明さん!
1999年、英国エルガー協会より日本人初のエルガー・メダルを授与されています。
まさに折り紙付き、正真正銘、本物のエルガー。
交響曲第1番は2002年「第362回定期演奏会」、その尾高さんに指揮して頂いて以来の演奏となります。

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実に12年振りに尾高マエストロと一緒に向き合うエルガー最初の交響曲。
今シーズンから新しく始まる「ソワレ・シンフォニー」では、シリーズ4回すべてを最初の交響曲で揃えたことを、尾高マエストロはとても評価していただきました。

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「作曲家にとって初めての交響曲は特別で、皆とても大事にしっかりと書いている。 ベートーヴェンの9曲の後で悩み抜いたのはブラームスだけではないと思う。」
そう語る尾高マエストロ。
「ソワレ・シンフォニー」にマエストロは自身とても大切にされているエルガーの交響曲で参加いただきました。

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明晰な解釈と、それを形に出来るバトンテクニック。
メンバーも待ちに待ったマエストロのリハーサルは、いよいよ後半に入り熱を帯びて来ました。

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今回の「ソワレ・シンフォニー」は定期並みに3日間のリハーサル。
演奏曲目はエルガー交響曲第1番と、同じくエルガーの行進曲「威風堂々」第1番。
エルガーの交響曲第1番を尾高マエストロが指揮するとなると、それ位のスケジュールは必要となります
そして、楽器編成も大きな曲です。

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フルート3(3番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット2、コントラファゴット1、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ1、ティンパニ1、打楽器3(小太鼓、大太鼓、シンバル)、ハープ2、弦五部。

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楽器の配置は通常配置の、弦16型でお届けいたします。

この後2回のリハーサルとゲネプロを経て、ザ・シンフォニーホールで1回だけの本番演奏が行われます。
本国イギリスでは頻繁に取り上げられるエルガーの交響曲第1番ですが、日本で演奏されるのはあまり多くなく、尾高マエストロの指揮でライブ演奏が聴ける貴重なコンサートです。

「ソワレ・シンフォニー」は、ご存知のように通常のコンサートとは違います。
・いつもより遅めの19時半開演で、休憩なしの60分コンサート。
・小品と交響曲の組み合わせで、演奏時間が短いかく満足度は高い。
・チケット代金は3500円と安く、しかも全席均一料金。

20時版過ぎには終演しますので、終演後にお食事などもゆっくり楽しめます。
前回のコンサートでは、サラリーマンやOLの姿も多く見られました。
そして、予想通り当日券の販売数が多く、驚きました!

そんなコンサート、「ソワレ・シンフォニー」ですが、どの席でも同じ料金ですので、やはりチケットはお早目の購入をお勧めします。
皆さまのお越しをお待ちしております!

(広報:H.I)

大阪フィル×ザ・シンフォニーホール<ソワレ・シンフォニー>Vol.2

日 時:7月31日(木)19:30開演(18:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:尾高忠明
曲 目:エルガー/行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調 作品39-1
    エルガー/交響曲 第1番 変イ長調 作品55
料 金:全席均一指定:3,500円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※大阪フィル・会員価格の設定はございません。

チケット販売所:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ザ・シンフォニー チケットセンター 06-6453-2333
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:225-259】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:54478】

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 演奏会 | 11:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ユベール・スダーンのブルックナー、本日もございます!

ユベール・スダーン指揮でお届けした「第480回定期演奏会」初日のステージは、大盛況のうちに終了しました。
定期初日を、リポートしました。

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今シーズン、定期初日の14時からは、朝日カルチャーセンターによる、大フィル定期演奏会「満喫講座」が開催されています。
今回のゲストは、首席コンマス田野倉雅秋。

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ヴァイオリニストになった理由やソリストの仕事について・・・
ユベール・スダーンのリハーサルの雰囲気や今回演奏する曲の聴きどころなどを、
丁寧に話してくれました。
講座を終えてお客様は、ゲネプロ最初の一コマを見学。
大変有意義な定期演奏会「満喫講座」でした。

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奏者が音出しをしている様子をホール客席の椅子に座って眺めていたマエストロ。
時間は15時半。 ゲネプロ開始時間です。

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ステージに上がったマエストロは、にこやかにコンマス田野倉雅秋と握手を交わし、

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ゲネプロが始まりました。

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やるべき事は3日間のリハーサルでやって来ました。
マエストロにとって初めてのフェスティバルホールの響きがどれくらいのものなのか、

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客席を振り返りながら、バランスや響きを細かくチェックしながらゲネプロは進みました。

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マエストロの緻密なリハーサルの成果は音楽になって現れています。
とても見通しの良い、しっかりと構築されたスダーンのブルックナー。

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ホルンをはじめ木管、金管ともに個人技の頑張りが光りました。

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そしてそれらが厚みのある弦楽器のサウンドとしっかりアンサンブルし、
心地良いスダーンのブルックナーがフェスティバルホールに鳴り響きました。

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前半のシューベルトでは、マエストロの意向で指揮台が外されました。

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弦10型のオーケストラは小型であるが故に機動力が発揮され、紡ぎ出された音楽は、爽やかな一陣の風のごとく、流れていきました。

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ゲネプロ終了。
「Thank you so much!」と、メンバーにお時儀をするマエストロ。
あとは練習の成果を本番で発揮するだけです。

間違いなく名演が誕生する! ここまでの流れを見てそう確信しました。 

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定刻の18時に開場し、30分が経過。
18時半になりました。
フェスティバルホールの1階席後方メインホワイエの一角に人だかりが出来ています。

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事務局スタッフによるプレトーク・サロンです。
今回の定期演奏会の聴きどころを紹介し、皆さまの質問を受け付けています。
ステージ上では行わず、聞きたい人だけに参加していただくこのスタイルも、少しづつ定着してきました。
本日の定期でも14時半より行います。
興味のある方はどうぞお集まりください。

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本番初日の様子も少しだけ雰囲気をご覧下さい。
改めて、カメラマン飯島隆さんの写真で、後日リポートいたします。

シューベルト交響曲第5番の演奏風景です。
管楽器は写っている7名のみですが、もっとスケールの大きな曲に聴こえます。

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お客さまからは温かな拍手をいただきました。

さあ、いよいよ新しくなったフェスティバルホールに、大フィル伝統のブルックナーが鳴り響きます!

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神秘的な原始霧の彼方からホルンの第1主題が現れ・・・ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」が始まりました。

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今回演奏するスコアは、「1878/80・ノヴァーク版」。
よく演奏されるノヴァーク版ですね。
マエストロはこれに、ノヴァーク版第3稿のシンバルを第4楽章の前半の盛り上がりのピークで1回だけ鳴らしています。
見事に1度きりのシンバルを叩いた打楽器奏者の久保田善則ですが、表情は見えません(笑)。

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奏者全員の頑張りで素晴らしいブルックナーになりました。
やはりこの日はホルン1番を吹いていた高橋将純が光りました!
マエストロ・スダーンは、演奏を終えて指揮台を降りる前に、まず高橋を指名し頑張りを称えました。
まわりのメンバーも拍手で称えています。

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フェスティバルホールの大空間に「ロマンティック」最後の音が鳴り響き、やがて消え・・・
つかの間の静寂の後、拍手喝采、ブラヴォーが起こりました
感動的なブルックナー。 マエストロ、ブラヴォーです!
カーテンコールが始まりました。

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お客さまの温かい拍手は鳴り止まず、カーテンコールは何度も繰り返されました。

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マエストロはステージ袖に戻って来られました。
そして出てくるメンバーの中からホルンの高橋を見つけて・・・

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「素晴らしかった!」と称賛しておられました。
せっかくなので2ショットを頂きました。

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そしてコンマス田野倉雅秋とも2ショットです。

「お二人さま、お疲れさまでした。 もう1日よろしくお願いします!」

この演奏、本日もう1日ございます。
「聴いておけばよかった!」という事がないよう、今なら間に合います。
ぜひお越し頂きたいです。
自信を持って皆さまをお誘いいたします。

当日券は13時半より販売致します。
全ランクのチケットをご用意して、皆様のご来場をお待ちしております。

(広報:H.I)

「第480回定期演奏会」

日 時:7月19日(土)15時開演(14時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ユベール・スダーン
曲 目:シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
    ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
    学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※当日券は13時半より、全ての席種を販売いたします。

[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、お買い求めください。
・お席はお選びいただけません。
・入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

| 定期演奏会 | 07:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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明日は「第480回定期演奏会」初日です!

いよいよ「第480回定期」を明日に控えて、リハーサル3日目が終了しました。

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本日のリハーサルを聴いていると、マエストロ・スダーンのイメージするブルックナー「ロマンティック」の全容が明らかになってきました。
とてもナチュラルに聞こえるマエストロのブルックナー、しかしすべての音に意味を持たせています。

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スコアに忠実に読み込み、明確に指示を出すマエストロ。
一つの音、一つのフレーズ、メンバーが何気に演奏するところは一切無いと言っていいぐらい、細部にわたるまでマエストロの神経が行き届いています。

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しかし、マエストロ独自のアイデアもたくさんお持ちです。
今回、マエストロが使用しているスコアは、「1878/80・ノヴァーク版」。
基本、シンバルは用いられない版ですが、マエストロはある個所でシンバルを用いています。
さて、シンバルはどこで鳴るのでしょうか(笑)。
じっくりお聴きください。

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パートごとに楽器を弾かせ、一つ一つに細かく表情を付けていくマエストロに妥協の二文字はありません。

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また、マエストロは指揮棒を使われません。
両手を器用に使い、的確な指示の下、早めのテンポと見通しの良い響きで、スケールの大きな音楽をしっかり構築していかれます。

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朝比奈隆のブルックナーではありません。
井上道義でも大植英次でも、尾高忠明でも下野竜也でも、パーヴォ・ヤルヴィとも違います。
ユベール・スダーンのブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」が、大阪フィルの本拠地フェスティバルホールに鳴り響きます。

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今回のリハーサルでも頼りになるのが首席コンマスの田野倉雅秋。

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練習の合間もずっとマエストロとコンマス田野倉は話をしていました。
マエストロのやりたいことをコンマス田野倉はしっかり掴んでいます。
これって、本番ではとても心強いのです。

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練習場でのブルックナーのリハーサルは、いつになく凄い音量と響き。
何と言っても、大フィル会館にはブルックナーの音楽が良く似合いますね。

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久し振りに聴く迫力のブルックナーサウンド。
ブルックナー開始(原始霧)も、ブルックナーリズムも、ブルックナーユニゾンも、ブルックナーパウゼも、ブルックナーコーダも・・・すべてが魅力いっぱいのブルックナーなのです。

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もちろん1楽章冒頭の神秘的な原始霧の中から現れるホルンソロは、この曲を知っている人ならだれもが注目をするところですが、トップ奏者・高橋将純にご期待ください。

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ホルンの奏でる主題が木管楽器に引き継がれ・・・この主題がいたるところで使われます。

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2管編成の木管楽器は、聴かせどころ満載。
皆さまお馴染みの大阪フィル木管楽器奏者の活躍にご注目ください。

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ホルンとトランペット、トロンボーンの1番にアシスタントを付けるというのは、東京交響楽団の音楽監督時代もマエストロ・スダーンが行っていた約束事だそうです。
上の写真は大活躍が予想されるホルンのメンバー。

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こちらもご期待ください。トランペットのメンバーです。

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コラールを始め聴かせどころの多い、トロンボーンとチューバのメンバーです。

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16型の弦五部。
1stヴァイオリンも2ndヴァイオリンも、メロディはもちろん、ブルックナーと言えば・・・のトレモロもお楽しみ下さい。
トレモロをどう刻むか、それぞれの場面で違いがあるのはお気づきでしょうか。

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ステージ上手に並ぶヴィオラ、チェロ、コントラバスもそうです。
チェロは優雅なメロディも奏でますが、ヴィオラやコントラバスは縁の下の力持ち。
しかし内声のヴァイオラや2ndヴァイオリンがしっかりしていないとメロディの魅力は半減します。
そんなところもしっかりお聴きいただけると有難いです。

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明日と明後日、フェスティバルホールに鳴り響くブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」とシューベルトの交響曲第5番。
マエストロ・ユベール・スダーンと大阪フィルが自信を持ってお届けする渾身の音楽。
それは、とても美しくハートに迫る音楽なのです。

「ブルックナーはちょっと」と言われる女性の皆さま。
「朝比奈亡き後、大フィルのブルックナーはなぁ・・・」と言われる往年のファンの皆さま。

皆さまを、フェスティバルホールでお待ちしています。
どうかライブでお聴きください!

(広報:H.I)

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「第480回定期演奏会」

日 時:7月18日(金)19時開演(18時開場)
      19日(土)15時開演(14時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ユベール・スダーン
曲 目:シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
    ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
    学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※当日券は17時半より、全ての席種を販売いたします。

[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、お買い求めください。
・お席はお選びいただけません。
・入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890 



| 定期演奏会 | 21:50 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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マエストロ・スダーンお得意のシューベルトにもご期待ください!

「第480回定期演奏会」リハーサル2日目は終了しました。
リハーサルの様子を、駆け足ご覧いただきましょう。

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この日も首席コンマスの田野倉雅秋のチューニングでリハーサルは始まりました。

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マエストロはにこやかに練習場に現れ、コンマス田野倉と渡辺美穂と握手を交わし、
「ロマンティック」3楽章からリハーサルが始まりました。

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ブルックナーの「ロマンティック」については、昨日のブログでご紹介しましたので、本日はシューベルトの交響曲第5番について紹介します。

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シューベルトの交響曲第5番が出来たのが1816年10月で、交響曲第4番「悲劇的」から半年ほど後の事。
アマチュアオーケストラのために書かれた作品で、シューベルト自身が楽な気持ちで曲を書いたのが結果的に軽快でとても爽やかな、青春の息吹きほとばしるような作品に仕上がっています。

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クラリネット、トランペット、トロンボーン、チューバ、ティンパニを使っていない交響曲ですが、古典的な香りがします。

大阪フィルが定期でこの曲を演奏するのは、2011年の11月「第453回定期」で、大植英次がマーラーの交響曲「大地の歌」の前プロで演奏して以来となります。
その前はと言うと、1977年9月「第142回定期」で秋山和慶指揮で演奏。
この時はメインがストラヴィンスキー「火の鳥」、他にはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏いたしました。

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マエストロ・スダーンは、音楽監督を務めておられた東京交響楽団の2008/2009シーズンで「シューベルト・チクルス」を展開。
その演奏は音楽専門誌でも高く評価され、第21回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞。
名実ともに‘スダーンのシューベルト’として一つのブランドとして認識されています。
スダーンのシューベルトの魅力は、2012年の「ウィーン音楽祭」の交響曲第8番「グレイト」で共演した事で、オーケストラも十分わかっています。

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今回は、久し振りのフェスティバルホールでのブルックナー「ロマンティック」に話題が集中していますが、スダーン指揮のシューベルトの交響曲第5番にもどうぞご期待ください。

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楽器編成ですが、管楽器はフルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2といたってシンプルなもの。

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弦五部は、1stヴァイオリン10型で、10-8-6-6-4と小さい編成。
特に対向配置にするとか、ピリオド奏法にこだわるといったことはありません。
とても爽やかな、駆け抜けるようなシューベルトです。

この曲聴いた後にブルックナーの「ロマンティック」!
プログラムとして素晴らしい組合せだと思います。

今回の定期は、開演時間が金曜の19時と土曜の15時開演と、いつもに比べると選択の幅が広がります。
会場も、地下鉄の肥後橋駅、京阪の渡邊橋駅直結と、アクセス便利なフェスティバルホール。
皆さまのお越しをお待ちしています。

(広報:H.I)

     【♯480】チラシ

「第480回定期演奏会」

日 時:7月18日(金)19時開演(18時開場)
      19日(土)15時開演(14時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ユベール・スダーン
曲 目:シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
    ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
    学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※当日券は17時半より、全ての席種を販売いたします。

[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、お買い求めください。
・お席はお選びいただけません。
・入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

お問い合わせ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890 


| 定期演奏会 | 12:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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スダーンと2度目の共演。今回はシューベルトとブルックナー!

「第480回定期演奏会」のリハーサルは、昨日から始まりました。
今定期の楽しみは、ホームグランドのフェスティバルホールにブルックナーのシンフォニーが鳴り響くこと。

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ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」を大阪フィルが演奏するのは久し振りです。
リハーサル初日の模様を、駆け足でお届けしましょう。

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指揮者は2度目の顔合わせとなるマエストロ・ユベール・スダーン。
2012年11月の「ウィーン音楽祭」でシューベルトの交響曲第8番「グレイト」をご一緒して以来となります。

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コンサートマスターは首席コンマス田野倉雅秋が務めます。
田野倉雅秋のチューニングでリハーサルが始まりました。

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弱奏で刻む弦楽器、ブルックーの‘原始霧’と呼ばれる神秘的な始まりの中、ホルン1番が雄大にソロを奏でます。
ブルックナーの4番「ロマンティック」第1楽章が始まりました。
ここではもちろん、トップ奏者・高橋将純のホルンの響きに注目が集まります。

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ホルン高橋は微妙に音色や強弱を調整しながら吹き切りました。
第1楽章を通して、最初にマエストロ・スダーンが発した言葉が、ホルン高橋に向けた「ブラヴォー!」。
他の奏者も拍手で称えます。
このやり取りで練習場の雰囲気が変わりました。

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大阪フィルにとってブルックナーは特別な曲。
その事を、リハーサルが始まってすぐに実感しました。
朝比奈時代からメンバーは随分入れ替わりましたが、やはりブルックナーの鳴らし方を知っているようです。
弦の刻み方、独特のリズムの取り方、管楽器の鳴らし方・・・。

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ブルックナーは、マエストロにとってもこだわりのある得意とする作曲家。
マエストロ・スダーンが大阪フィルからどんなブルックナーサウンドを引き出すか、興味が尽きません。

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マエストロの緻密なリハーサルによって、みるみるサウンド変わっていきます。
アーティキュレーションやフレージングに始まり、アゴーギク(速度法、緩急法)やディナーミク(強弱法)を丁寧に表情付けしていくマエストロ。

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朝比奈時代は頻繁に演奏していたブルックナーも、大植時代に入ると演奏回数は随分減りました。
中でも「ロマンティック」は意外にも少なく、定期演奏会でこの曲を取り上げるのは、2000年の11月「第343回定期」以来。
この時の指揮者は、なんとパーヴォ・ヤルヴィでした。
前半に演奏したのはショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲1番で、ソリストは諏訪内晶子。実に懐かしいです。

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その前はと言うと、1999年4月「第326回定期」で朝比奈隆が指揮しています。
この時の前半は、当時、大阪フィルの指揮研究員だった下野竜也さんの大フィル定期デビューでした。
下野さんが指揮したのは、ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」。
このハナシ、先日話しましたね。

2年続けて定期で「ロマンティック」!
この時代は特別演奏会も含めて頻繁にブルックナーを演奏していた時代でした。

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ブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」の楽器編成、木管楽器はフルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2

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金管・打楽器は、先ほどのホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ1、打楽器はティンパニ1、シンバル1

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弦五部は、下手客席側から1stヴァイオリン、2ndヴァイオリン

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上手側には1stヴァイオリンと向き合う形でヴィオラ、その隣にチェロが並び、その奥にコントラバスが並ぶ通常配置でお贈りいたします。

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マエストロ・スダーンはかつて東京交響楽団の音楽監督時代(現在は桂冠指揮者)、シューベルトもブルックナーも交響曲シリーズを行い、東京の音楽ファンを魅了したそうで・・・
得意とするプログラムで臨む大阪フィルの定期演奏会となります。

フェスティバルホールの大空間に響き渡る大阪フィル伝統のブルックナー!
どうぞライブでおお楽しみください。
皆さまのご来場をお待ちしております。

(広報:H.I)

「第480回定期演奏会」

日 時:7月18日(金)19時開演(18時開場)
      19日(土)15時開演(14時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ユベール・スダーン
曲 目:シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
    ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
    学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※当日券は17時半より、全ての席種を販売いたします。

[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、お買い求めください。
・お席はお選びいただけません。
・入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221 


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「四季」とチャイコフスキーの弦楽セレナード、心に沁みました。

「大阪フィル弦楽コンサート」は、先週土曜日に盛況のうちに終了しました。

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高石市の玄関口にあり、豊かさを創造するコミュニティの発信基地、アプラたかいし。
ショッピングセンターや図書館のほか、コンサートホールのアプラホールも入っています。

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客席数800席、音響も素晴らしいアプラホール。
ホールのネーミングの通り、演奏終了後に applause(喝采)が起こると良いのですが!

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ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」のゲネプロが始まりました。
ヴァイオリン独奏と、弾き振りをするのは・・・

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首席客演コンサートマスターの崔文洙(チェ・ムンス)。
名器1661年ニコラ・アマティ作、グランドアマティが、ホールに鳴り響いています。

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後半は人数も増えて、ドラマチックなチャイコフスキー/弦楽セレナードを演奏。
崔文洙は、前半のソリストからコンマスの席に戻り、指揮者の代わりにアンサンブルをアイコンタクトでリードして行きます。
大阪フィル自慢の弦の響き!
これはお客さまに喜んでいただけると思います。
本番が楽しみになってきました。

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そして迎えた本番の様子はこちら。
有名なヴィヴァルディの「四季」ですが、実演で聴く機会はそう多くないと思います。
崔文洙は、自ら華麗なヴァイオリンソロを弾きながら、チェンバロの独奏をコントロールしたり、指揮者に専念する場面も見受けられました。

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お客さまは最後の音の余韻までしっかり聴いていただきました。
そして起こった拍手喝采。
お客さまからは温かい拍手を沢山いただきました。

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崔文洙がコンマスとしてアンサンブルをリードした、メインのチャイコフスキー。
奏者全員を完全に掌握した弦楽アンサンブルでした。

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たまには管楽器や打楽器が無い弦楽アンサンブルも新鮮ですね。
大阪フィルの弦楽器だけをゆっくり楽しんで頂く機会は、なかなか叶わない事。
お越しいただいたお客さまには喜んでいただけたようでした。

お客さまの拍手に応え、演奏したアンコールは・・・
ハイドンのセレナード(弦楽四重奏曲第17番 第2楽章‘アンダンテ・カンタービレ’)と、
エンニオ・モリコーネのニュー・シネマ・パラダイス。

これにはお客さまも大喜び。
とても盛り上がった「弦楽コンサート」になりました。
今回お招きいただいた、たかいし市民文化会館アプラホールの関係者の皆さま、お世話になり、ありがとうございました。
ご来場いただきましたお客さまには、この場を借りて御礼申し上げます。

                          

いよいよ明日からは「第480回定期演奏会」のリハーサルがスタート。
こちらは打って変わって、管楽器がバリバリに活躍します。
迫力のオーケストラサウンドをお聴きください。
2度目の顔合わせとなるユベール・スダーンと、シューベルトとブルックナーの交響曲。
どちらもスダーンお得意の作曲家です。

大阪フィルとしては、久し振りのブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」。
前回の定期で、序曲ト短調を演奏しましたが、如何せん習作期の曲です。
ブルックナーと言えば、弦のトレモロや独特のリズム、そしてゲネラル・パウゼ。

フェスティバルホールの大空間に響き渡る大フィル伝統のブルックナーです。

     【♯480】チラシ

マエストロ・スダーンが大阪フィルからどんなブルックナーを引き出すのか。
興味は尽きません!

大阪フィル久しぶりの「ロマンティック」を、ライブでお楽しみください。
皆さまのお越しをお待ちしています。

(広報:H.I)

「第480回定期演奏会」

日 時:7月18日(金)19時開演(18時開場)
      19日(土)15時開演(14時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ユベール・スダーン
曲 目:シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
    ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
    学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
 引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-940】

・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 演奏会 | 21:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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エルガーと言えば、「威風堂々」! はい、交響曲第1番も素敵ですよ!

「本格的な作品を気軽に楽しんでもらいたい!」とのコンセプトの下、
ザ・シンフォニーホールと大阪フィルが一緒に開催するコンサート
「ソワレ・シンフォニー」

      【ソワレ②】チラシ

「ソワレ・シンフォニー」は他のコンサートといくつか違う点があります。
それは・・・
・いつもより遅めの19時半開演で、休憩なしの60分コンサート。
・小品と交響曲の組み合わせで、演奏時間が短いからと言って満足度は損なわれない。
・チケット代金は3500円と安く、しかも全席均一料金。

4月に行われた「ソワレ・シンフォニーVol.1」では、いつもの定期演奏会と違って、若いサラリーマンやOLの姿も多く見受けられました。

「ソワレ・シンフォニーVol.1」の様子はコチラからご覧ください。


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(C)飯島隆

今シーズンに4回行う「ソワレ・シンフォニー」の2回目は、7月31日(木)です。
「ソワレ・シンフォニーVOL.2」は尾高忠明さんの指揮で、エルガーの行進曲「威風堂々」第1番と交響曲第1番をお贈りいたします。
エルガーと云えば、言わずと知れた尾高忠明さんの十八番。
大阪フィルの定期演奏会でも3曲の交響曲すべてを指揮していただきました。

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(C)飯島隆

「ソワレ・シンフォニー」は今年から始まったシリーズ。
「企画段階でプログラムを考えていて、最初の年なのですべて1番のシンフォニーで揃えてみたら面白いのでは?」というハナシになり・・・
高関健さんには、マーラーの1番「巨人」。
尾高忠明さんには、エルガーの1番。
尾高さんと言うとシベリウスの名前も挙がりますが、今年の3月定期で1番を演奏したばかりですから。
そして外山雄三さんには、チャイコフスキーの1番「冬の日の幻想」
大山平一郎さんには、ブラームスの1番。
なかなかのラインナップだと思うのですが、いかがでしょうか。

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(C)飯島隆

「19時半開演なら、当日の仕事の様子を見て駆け付けよう」という方が多いのでしょうね。 前回のVol.1では、当日券がよく出ました。

チケットはまだまだ余裕ございます。
全席料金均一指定となっていますので、すべての席が3500円。
ならば、早くお好きな席を押さえないともったいないですよ。

エルガーの「威風堂々」と交響曲第1番という充実のプログラム!

どうぞザ・シンフォニーホールにお越しください。
皆さまをお待ちしております。

(広報:H.I)

大阪フィル×ザ・シンフォニーホール<ソワレ・シンフォニー>Vol.2

日 時:7月31日(木)19:30開演(18:30開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:尾高忠明
曲 目:エルガー/行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調 作品39-1
    エルガー/交響曲 第1番 変イ長調 作品55
料 金:全席均一指定:3,500円

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
※大阪フィル・会員価格の設定はございません。

チケット販売所:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ザ・シンフォニー チケットセンター 06-6453-2333
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:225-259】
ローソンチケット 0570-000-407【Lコード:54478】

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


| 演奏会 | 14:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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弦楽合奏の魅力を、ライブでお楽しみください!

大阪府たかいし市民文化会館アプラホールの「弦楽コンサート」は、明日開催です。
台風も過ぎ去り、良いお天気の中で行われそうですね!

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先日の取材で、コンマス崔文洙は快くこんな写真を撮らせてくれました。

「今回はヴィヴァルディの「四季」とチャイコフスキーの弦楽セレナードと言う名曲を演奏いたします。 これらの曲は単に人気があるというだけではなく、本当に素晴らしい作品で、弾いていて背筋の伸びる曲。 ぜひ多くのお客さまに聴いていただきたいですね!」

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その言葉を裏付けるように、少し前に行われたリハーサルでは、全ての時間を使ってチャイコフスキーの弦楽セレナードを徹底的にやっておりました。
本日は、まずヴィヴァルディ「四季」からリハーサルが行われています。

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指揮者を置かない今回のコンサート、アンサンブルをリードするのは、「四季」でソリストも務めるコンマス崔文洙。

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良くない弾き方を真似てみせて、「こうならないように!」などと、判りやすい指示が飛んでいました。

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奏者にすれば、これまで何度も演奏してきた「四季」とチャイコフスキーの弦楽セレナード。
指示されたアーティキュレーションに細心の注意を図り演奏すると、弾き始めと全く違う演奏に変わっていきます。

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今回のヴィヴァルディ「四季」、各弦楽器のトップは、1stヴァイオリン渡辺美穂、2ndヴァイオリン田中美奈、ヴィオラ小野眞優美、チェロ花崎薫、コントラバス新眞二が務めます。
それぞれ、ソロを担当する場面もあり、その組み合わせも聴きどころ。

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ちなみに上の写真は、前回のリハーサルの風景ですが、チャイコフスキー/弦楽セレナードの奏者は「四季」より人数が多く、9-9-8-8-6でお届けいたします。
そしてこの曲では、崔文洙がコンマスに入り、渡辺美穂がトップサイドに入ります。

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大阪フィルの弦楽コンサートはたいへん珍しい事。
ぜひこの機会に大阪フィル自慢の弦楽器の調べに酔いしれてください。

会場のたかいしアプラホールまでは・・・
なんばから約20分。 梅田からでも40分ほど。
南海本線「高石駅」下車 東へ徒歩1分と駅からすぐ!

当日券、ございます! ぜひお越しくださいませ。

(広報:H.I)

【アプラ】チラシ

「大阪フィルハーモニー交響楽団 弦楽コンサート」

7月12日(土)14:30開演(14:00開場)

会 場:たかいし市民文化会館アプラホール大ホール

独 奏:コンサートマスター崔 文洙
曲 目:ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」作品8-1~4
    チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調 作品48
料 金:全席指定 一般:3,000円 高校生以下:2,000円
ご予約・お問い合わせ:たかいし市民文化会館アプラホール 072-267-0018

※大阪フィル・チケットセンターでのチケットのお取扱いはございません。


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