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「海の日記念チャリティコンサート」をレポートしました。

おかげさまで「海の日記念チャリティコンサート」は盛況のうちに終了致しました。 

シンフォニーホール全景

このコンサート、「海の日記念チャリティコンサート」というタイトルが付いている通り、日本財団の助成事業として行われたのですが、大きく2つのテーマがあります。

・海に囲まれた島国 日本は海からの恩恵をたくさん受けてきた国だが、海との関係を考える機会がなくなってきたように思われる。7月第3月曜日の「海の日」を迎えるタイミングで今一度海洋国家日本の繁栄を願い、日本人と海との関係について考えて欲しい。

・死亡原因の第1位となっている‘がん’の事をあまりにも知らなさ過ぎる実態がある。 そういった事をしっかり学べる機会を作りたい。 このコンサートのチケット代金や会場で実施する募金などすべては「日本対がん協会」に寄付されることで、そういった学びの機会作りにお客様自身が貢献しているという意識を持って欲しい。

そんなテーマを掲げて日本財団は、この盛りだくさんで贅沢なコンサートを支援してくれているのです。
そうそう、日本財団と関係の深い日本音楽財団と言えば、ヴァイオリンなどの名器ストラディヴァリウスなど所有する楽器の貸与事業をやっている事で有名ですね・・・。 

 ステージ上手の隅には日本財団のフラッグが置かれていました。 
 有難う、日本財団!

 1階ロビーには日本対がん協会のプロモーションブースも出ていました。
 寄付をするとピンクリボンのバッチがもらえます


コンサートの1曲目はベートーヴェンのカンタータ “静かな海と楽しい航海” です。
この曲、7~8分の曲ですが大阪フィルハーモニー合唱団はこの曲のために登場です。  

 ステージ上に並ぶ合唱団。 壮観です。 ゲネプロから
 大フィル合唱団

コンクールで優勝以来34年のキャリアを数えるマエストロ高関健も振った事がないほど演奏機会の少ないこの曲。 そこはアンサンブルの構築にかけて定評のある理論派マエストロです。 しっかりとアーティキュレーションの指示を受けた音楽は、シンフォニーホール中に響き渡りました。 
 
 こんなに良い曲だったとは。 新たな発見でした! ゲネプロから
 大フィル合唱団を指揮するマエストロ

次の曲はベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。 独奏は伊藤恵さんです。
大阪フィルとは朝比奈時代にヨーロッパの演奏旅行にソリストとして同行するなど関係も強く、朝比奈隆、大植英次と歴代音楽監督のもっとも信頼するピアニストの一人です。 今では巨匠の雰囲気を感じられるほどになられました。
この曲、いきなりテーマをピアノが弾き始めます。 この和音のタッチから引き込まれてしまいました。 
長きにわたり共演を重ねてきたマエストロと伊藤さん。 この曲はこれまで何度も共演されてきたとの事でしたが、さすがに息もぴったり。 すごいベートーヴェンが聴けました! 

 伊藤さんの集中力はすごいです。 ゲネプロから 
 ピアノを弾く伊藤恵さん
 
休憩をはさんで後半、メイン曲はリムスキー=コルサコフの“シェエラザード”。
華やかなオーケストレーションと異国情緒たっぷりのメロディー。 シェエラザードのテーマを奏でるオケ中のヴァイオリンソロだけではなく、チェロや各種管楽器でいろんなソロがたっぷり味わえるとても聴き応えのある人気の曲です。
しっかりオーケストラをコントロールするマエストロ。 語り口調とは違い、熱い指揮です。

 ビオラをバックに指揮するマエストロ  ゲネプロから
 ビオラをバックに指揮するマエストロ

立ち上がらんばかりに全身を使ってヴァイオリンを弾くコンサートマスターの長原幸太。 まさに体育会系コンマス! 常にお尻は椅子から離れている感じです。  
そしてシェエラザードのテーマと言えば、ハープも忘れられません。 写真では彼方のほうに小さく見えます 今尾淑代です。 

 1stヴァイオリンをバックに指揮するマエストロ  ゲネプロから
 コンマス長原の反応に注目

シェエラザードのテーマを弾く長原幸太は先ほどとは一転、デンと構えて。  いやあ、お見事!

 ソロを弾く長原幸太

こちらもソロの出番が多かったチェロトップ奏者・近藤浩志。 さすがの安定感です。 たまらなく色っぽい音色に少々やられ気味であります。

 ソロを弾く近藤浩志

管楽器も格好良いソロがそれぞれにあります。 “シェエラザード”は本当に色彩感いっぱいの豪華な曲ですね。 聴かせどころたっぷりの木管楽器とトランペット、1番奏者を中心にパチリ!
 
 木管楽器とトランペット

ホルンのソロも耳から離れません。 この日1番を吹いている池田重一をはじめとするホルンパートです。

 ホルンパート

このほかにもトロンボーンにもチューバにも格好いいメロディがあります。 他にも絶対にはずせないのはパーカッション! これが無いとこの曲は成立しません。   写真、小さくてよくわからないですね。 

  打楽器、トロンボーン、チューバなど

チェロパートも、2ndヴァイオリンにも美しいメロディはまわってきます。 本当に煌びやかで豪華な曲、それが“シェエラザード”なのです。

本当に重量級のプログラムだったと思いますが、マエストロにはお疲れ様でした。 伊藤恵さんも有難うございました。

最後になりましたが、足もとの悪い中会場にお越し頂きました皆さま、本当にありがとうございました。
またコンサートの感想などをお聞かせください。
いよいよこれから定期演奏会、チャイコフスキーセレクション、芸文のマラ4など、大植監督によるコンサートが続きます。  どうか大阪フィルをよろしくお願いいたします。

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| 演奏会 | 23:59 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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