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マエストロが語る 「我が祖国」 とは。

順番は逆になりますが、練習終了後マエストロにお話を伺いました。
先にマエストロの話をお読みください。

大阪フィルの印象はいかがですか?
素晴らしいオーケストラです。 この曲は特別な曲です。 皆さん、事前に練習をしていただいたと思いますが、やり方が違うところがたくさんあった。 昨日の練習ではそのあたりを細かくやったのですが、今日の練習で聴くとすべて修正されていました。 皆さんきちんとさらってくれている。 うれしいですね。 今日聴いた感じでは、ほとんど形は出来ているので明日の練習はゲネプロみたいな感じでいけます。

今回の曲、「我が祖国」の聴き所はどこでしょうか
チェコ人にとってシンボルのような曲です。 日本では「プラハの春」音楽祭のオープニングの曲として知られているのだと思いますが、チェコでは何か記念日的な特別なことがあると演奏される曲です。 難しい曲ですし誰もが演奏出来る訳ではありません。 また、上手なオーケストラでないと取り上げることを許されない雰囲気の曲でもあります。 もちろん指揮者の力量も問われる曲ですね。 
大阪フィルとは前回の「グラゴールミサ」が凄く上手くいったので、これなら「我が祖国」を全曲やってもいいと思いました。 私はこれまでにきちんとした形で演奏したものだけで30回は超えていると思います。 今でも初めて暗譜で振った時のドキドキ感は忘れられません(笑)。 1曲づつを語り始めると時間がいくらあっても足りません。 しかし全ての曲に意味があるので事前にそのあたりがわかっていると楽しさは倍増すると思います。 この曲を通してチェコの自然のやわらかさや美しさを感じて頂けると嬉しいですね。 
私は今回の練習で、本番当日素晴らしい演奏が出来ることを確信しています。 日本の皆さんに喜んで頂けると思います。

インタビュー中のマエストロ

マエストロも80歳です。 とても元気に見えますが、この曲を演奏するのは肉体的も精神的にも相当疲れるとの事。 練習も十分なインターバルをとりながら、自ら体調を気遣って進んでいきます。 これは途中で気付いたのですが、健康を気にしてというのもあるのでしょうが、「我が祖国」とキチンとした状態で向き合いたいとのマエストロの思いからだったのではないでしょうか。


以下、本日の練習風景をお届けします。


本日の練習は第1曲「ヴィシェフラド(高い城)」冒頭のハープソロからです。

「我が祖国」全体の音楽の流れを作る2台のハープsoli。
またこのハープ、吟遊詩人としてこの物語の語り部としての役割もあります。
マエストロが奏者の前に立ってアーティキュレーションなど細かく説明します。
これは複雑。 どんなテンポでどのように弾くのか…。 聞かないとわかりません。
ハープ今尾とエキストラ奥田さん、マエストロの要求にしっかりと応えて行きます。
「ブラヴォー!」、上手くいくとマエストロの口から飛び出します。
何回か繰り返すうちに、マエストロの指示どおりの音楽が奏でられるようになりました。
わずかな時間でしたがプロの音楽家同士のスリリングな遣り取り、手に汗握りました。

右から 今尾淑代、エキストラ奥田季子さん

この曲、楽譜どおり弾けばいいというモノではないのですね。
楽譜を超えて、表現しなくてはならないモノがそこにはあるという事でしょうか。
とても細かな指示が飛びます。 上手く出来たら「ブラヴォー!」、違うと思えば何度でも演奏を止めてマエスト自ら歌ったりしながら丁寧に思いを伝えていきます。 

指揮するマエストロ

マエストロにとってこの曲、‘手の内に入ったお国モノ’などという安易な例えで云うのは憚れるような感じがします。 それは歌舞伎役者にとって‘家の芸’と呼ぶに等しい、技術以上に精神性のほうが重きをなすようなモノと言えばいいのでしょうか。 マエストロに「我が祖国」を指揮してもらって演奏することの意味、思っていた以上に大変なことなのです。

指揮するマエストロ

昨日の練習では通訳が介することによるちょっとした違和感のようなものをマエストロ、メンバー共に感じながらの練習序盤でしたが、もうすっかりお互いにわかり合っているようです。 ちょっと聴いた事の無い大阪フィルサウンドが練習場に鳴り響いていますよ。 皆さん、乞うご期待を! 

指揮するマエストロ

定期演奏会と云えばやはりこの人、コンマス長原幸太。 久し振りにオーケストラに合流です。
もちろんチェコ語はわからない彼ですが、メンバーがなんとなくマエストロの言っている事が判って無いと感じた時などは自らマエストロに確認します。 
そこにいるだけで安心できる。 それこそがコンサートマスターなのでしょうね。
先日の「復活」からびわ湖ホール演奏会までオーケストラを守ってくれた首席客演コンマス崔文洙ともども、本当に頼りになる大阪フィルコンサートマスターズでございます。

 「我が祖国」演奏風景

マエストロは語ります。 
「ベストな状態でこの曲が指揮できる今だからこそ、聴いて欲しい!」

チケットはまだ余裕がございます。 ぜひともライブでお聴きください

 『第452回定期演奏会』 
 日 時:10月5(水)、6(木)19時開演(18時開場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:ラドミル・エリシュカ
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:スメタナ/交響詩「我が祖国」
 料 金:A席6000円 B5000円 C席4000円 D席は売り切れ
 ※当日券は17時半から発売いたします。
 ※25歳以下の学生と60歳以上のお客さまは、開演30分前に当日券が有る場合はお一人様1000円でご入場頂けます。学生の方は学生証を、60歳以上の方は身分を証明できるものをご提示ください。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 


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