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「マチネ・シンフォニー」開催ですよ!

本日、14時からザ・シンフォニーホールで「マチネ・シンフォニー」が行われます。

これは夜の演奏会には諸事情があって出にくいという方に向けて、平日の昼間に定期演奏会並みの本格的な音楽をお届けするというものです。 よくあるランチタイムコンサートと呼ばれているものとは違い、定期演奏会に持ってきても遜色ない曲目で構成された演奏会だけに、少々ヘビーな事もあり定着するのに時間がかかりました。
指揮者は井上道義さん。 マエストロのこの演奏会にかける思いは半端ではありません。

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このシリーズは年に2回、それぞれにテーマをもって行われてきました。
今回のテーマはスペイン。 オールスペインプログラムです。
ファリャのバレエ音楽「三角帽子」第1部で始まり、第2部で終わる。 その間にロドリーゴの「アランフェス協奏曲」とラロの「スペイン交響曲」を演奏するというヘビー級プログラムです。 
マエストロの思いがいっぱい詰まった演奏会なのです。

練習は「三角帽子」から始まります。 マエストロの指示が細かく飛びます。
指揮するマエストロ"

ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」のソリストを務めるのは目下人気絶頂の村治佳織さん。

村冶佳織さんのギターソロ

作曲者ロドリーゴと交流もあり、現在スペイン在住の彼女だからこそ演奏出来る本物の「アランフェス協奏曲」をお届けします。

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今回のヘビー級プログラムでは、なんとコンチェルトが2曲!
もう1曲、それはラロの「スペイン交響曲」です。 交響曲といいながら、超絶技巧が必要とされるヴァイオリン協奏曲の代表のような曲です。 それはもう紛れもないスペインの力強い音楽です。
ソリストは若手の中でも実力派で知られる三浦文彰さん。 現在19歳! 素晴らしいです。

ヴァイオリンは三浦文彰さん

三浦さんは以前から知っていたというコンサートマスター長原幸太と久し振りの再会を果たしました。 「長原さんがコンマスでとても心強かったです。 ソリスティックな技術とパワーで皆を引っ張って行く長原さん、格好良かったです。 本番ではお世話になります」とのことです。

談笑するお二人さん

このシリーズはマエストロと一緒に何か企画を立ち上げたいというのが全ての始まりです。
その企画を通してマエストロに色々と教えて頂きたい。
そしてそれは、出来れば今までに無かった画期的なものこそが望ましい。

良く流行っているランチタイムコンサートのようなソフトなものではなく‘マチネ定期’と呼ぶような本格的な演奏会を作りたい。 3年越しのこのプランもようやく少しは実を結びつつあるようです。
動員面でも途中で投げ出したくなる事もありましたが、大阪クラシックの成功が私たちに自信を与えてくれました。 あれだけたくさんの人が平日昼間に弦楽アンサンブルなど比較的地味めな音楽を聴きに来てくれているじゃないか…。
マエストロとは来年度も以降の企画も鋭意画策中でございます。
どうぞこれからも「マチネ・シンフォニー」にご期待下さい。

マエストロ井上道義

練習終了後、村治佳織さんにお聞きしました。

アランフェス協奏曲について聴きどころをお聞かせ下さい。

「数えたことは無いのですが、アランフェス協奏曲はこれまでに50回以上、もしかしたら100回近く演奏していると思います。 作曲者のロドリーゴ家とはとても仲良くお付き合いをさせて頂いています。 今年の夏もバレンシアのお宅におじゃまして、初めてロドリーゴさんが泳いでおられた海で泳いできました。 また特別な思いでこの曲と向き合えます。 アランフェス協奏曲の2楽章は子供を亡くされた悲しみを慰める意味を込めて作られたものです。 コールアングレとギターで有名なメロディを掛け合うのですが、裏でコントラバスが刻んでいるベース音が心臓の鼓動だと感じたのです。 何回弾いても新たな発見がある曲です。 イタリアの優しい太陽の光とは違う、スペインの強い太陽の光をこの曲から感じてもらえると嬉しいですね。」


ニューアルバムが発売されたようですね?

「5日に‘プレリュード’というアルバムが出ました。 そこで弾いているのはギターソロばかりですが、オーケストラと合わせるとまた全然違ったギターの魅力が引き出されるのです。 新しいアルバムの中でチャイコフスキー“花のワルツ”やマーラー“アダージェット”を弾いているのですが、オーケストラバージョンとギターバージョンとを聴き比べて頂きたいですね。 私はオーケストラの音が本当に好きで、いつも出番が終わった後も、楽屋のモニターでずーっと聴いているのです。 明日も好きな曲ばかり、とても楽しみです。」 

相手から視線を外さずに、真っ直ぐに物事を見る村治佳織さん。 何に対してもキチンと向き合っている印象を強く受けました。 大阪フィルとは今回が初顔合わせです。 共演させて頂き光栄と言って頂きました。
最後に写真をお願いしますと言ってカメラを向けると、ギターを抱いてこの笑顔。
決してプロモーション写真ではありませんよ。
人気と実力。 品と華。 あらゆるものを併せ持ったクラシック界のスター村治佳織さん。
明日の「アランフェス協奏曲」、本当に楽しみです。

ギタリスト村冶佳織さん

こちらも練習終了後に三浦文彰さんにお聞きしました。

スペイン交響曲について聴きどころをお聞かせ下さい。

「この曲、実は初めて弾くんです。 メンデルスゾーンやチャイコフスキーとは全然違います。 ストーリー性はあると思いますが、それ以上に情熱的ですよね。 まずはパッションを届けたい! 3楽章をはずして演奏するのが慣例になっているようですね。 時間の関係もあり明日は3楽章は弾きませんが、実はこれはこれで良い曲なんです。 機会があったらぜひ聴いてみてください。」

大阪フィルの印象はいかがですか?

「小学校の5年生の時に大阪フィルと一緒にやってるんですね。 実はお父さん(東京フィルのコンマス 三浦章宏さん)と一緒に親子共演をやりました。 大阪フィルの印象は随分変わりました。 まず、今回お会いして最初の合わせの時から大きな音で本気で演奏して下さった。 まずこれは嬉しかったですね。 元気で活気漲るオケだと思いました。 あと、音が厚いですね。 先日、香港でショスタコの1番をやったのですが、大阪フィルでやりたいですね。」

先にも書きましたが、コンマス長原とは以前から知り合いだったそうです。 一緒に演奏会に出るのは初めてだそうで、「ソリスティックな演奏スタイルで皆を牽引しているところが格好良かった」と語って下さいました。
来年は室内楽ですが一緒に演奏する機会があるようで、楽しみにしているそうです。

2009年、ハノーファ国際コンクールに史上最年少の16歳で優勝を飾った三浦さん。 順調にスター街道を邁進しておられる三浦さんと一緒に演奏する明日の「スペイン交響曲」、とても楽しみです。

ヴァイオリニスト三浦文彰

 『マチネ・シンフォニー』 
 日 時:10月12(水)14時開演(13時開場) 
 会 場:ザ・シンフォニーホール
 指 揮:井上道義
 独 奏:村冶佳織(ギター)
     三浦文彰(ヴァイオリン)
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 曲 目:ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」第1部
     ロドリーゴ/アランフェス協奏曲
     ラロ/スペイン交響曲 ニ単調 作品21
     ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」第2部
  料 金:A席4000円、B席3000円
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
 ※13:50からマエストロ井上道義によるプレトークがあります。
 ※当日券は12時半より販売致します。
 


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