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「愛の妙薬」 歌合せです。

『新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室「愛の妙薬」』の歌合せが始まりました。

場所はアルカイックホールのリハーサル室。
この公演のマエストロは石坂宏さん、オペラ「愛の妙薬」の全てを知り尽くしておられます。 
オーケストラだけの練習を経て、この日初めてソリスト、合唱団と合わせます。

 指揮は石坂宏さん

オーケストラの後ろにソリスト5人が座り、その後ろに合唱団のメンバーが2列になって座ります。 合唱は新国立劇場合唱団。 もうそれはメチャクチャ上手いのですが、宗教曲のように直立不動で歌うのではなく、少し動きも交えながら皆が楽しんで歌っています。 そりゃそうです、彼らも本番の舞台では衣装を着て役を演じながら歌うのですから。

 オーケストラの後ろにはコーラス

ソリストを紹介します。 裕福で気まぐれな農場主の娘。 多少高ピーなところもあるが優しい心を持っているヒロイン アディーナ役の臼木あいさん。 2003年、日本音楽コンクールを若干22歳で優勝後も、目覚しい活躍を続ける日本を代表するソプラノです。 劇中、くるくる変わる表情と、圧倒的な歌声、存在感抜群です。

 アディーナ役の臼木あいさん

純朴で少し間の抜けた若い農夫。 アディーナに恋しているが、自分に自信を持てないでいる。 魔法の惚れ薬のおかげで?気が大きくなって積極的な行動に出るが、実は安物のボルドーワインに酔っているだけの主役、ネモリーノ役の小原啓楼さん。 東京芸大では博士号まで取得。 脱サラで芸代を受験し、27歳で合格を果たした努力家。 その後の活躍も目覚しい、現在最も活躍するテノールの一人。 大阪フィルとは神戸で「第9」やりましたね。

 ネモリーノ役の小原啓楼さん

色男の守備隊軍曹。 アディーナを見初めて求婚するベルコーレ役のバリトン成田博之さん。 佐渡裕指揮の「カルメン」では闘牛士エスカミーリョを歌ったかと思えば、オペラ歌手4人で結成する「The JADE」のメンバーとしてJポップスを歌ったり、大人気の実力派バリトン歌手。 大阪フィルとは2005年の定期演奏会で、演奏会形式の歌劇「トスカ」のアンジェロッティを演じ、神戸の“第9”を歌うなど共演実績も多い方です。

 ベルコーレ役の成田博之さん

インチキ薬売り。 ただの安いボルドーワインを惚れ薬と偽ってネモリーノに高く売りつける役、ドゥルカマーラ役のバス鹿野由之さん。 日本を代表するバス歌手。 NHKのニューイヤー・オペラコンサートをはじめバス歌手が登場するメディアに出演するほか、新国立劇場制作のオペラに頻繁に登場。 来年1月の“ラ・ボエーム”に出演が決まっています。 1幕2場の村の衆に向かって薬の効能を述べる‘お聴きあれ、村の衆’はスゴイです。 歌舞伎十八番の‘外郎売’を彷彿させる早口言葉の見事なこと! これは1幕最大の聴き所ですよ。

 ドゥルカマーラ役の鹿野由之さん

アディーナの友人ジャンネッタ役は、九嶋香奈枝さん。 今回のキャストの中で唯一初演のステージで同じジャンネッタを演じています。 東京芸大から新国立劇場オペラ研修所4期生として、これからどんどん活躍の場が広がる実力派若手ソプラノです。 ご覧のようにショートヘアーでボーイッシュな雰囲気から想像できない見事なソプラノボイス。 村の娘と一緒に金持ちになったネモリーノを急に優しくし、アディーナを嫉妬させるしたたかな部分もある役です。 

 ジャンネッタ役の九嶋香奈枝さん

多くの専門的なスタッフに支えられえいるという点においても、通常のコンサートとオペラは違います。 下の写真は今回の技術スタッフの一部の方たちです。 皆さん真剣な表情で練習を聴いています。
 
左から副指揮者、合唱指揮者、プロンプター、練習ピアニスト。
 「愛の妙薬」技術スタッフの皆さま

アディーナ役の臼木あいさんとネモリーノ役の小原啓楼さんの絡みです。
お二方とも役になりきっています。

 アディーナとネモリーノ

ソリストとコーラスが一緒に歌う場面です。 写真からも大声量の合唱が聞こえてくるようです。 皆さん、表情が色々で、とても興味深いですね。

 ソリストとコーラス

もう少しカメラを引いていくと、コーラスとオーケストラの合奏シーンです。
オーケストラの楽器の音が負けるほどのコーラスの声量!
舞台上にもうひとつのオーケストラがあるようです。 声は楽器とは、本当ですね。

 ソリストとコーラス

最後にアディーナ役の臼木あいさんのなりきりショットです。
凄い迫力! この声、ぜひ聴きにいらして下さい。

 アディーナ役の臼木あいさん

久しぶりの本格オペラを演奏する私たちに、マエストロから的確な指示が飛びます。
譜面だけ見ていては絶対判らないのがオペラですね。
歌が入ってようやくイメージ出来ました。
実際にピットに入り、ホールで響きを確かめてはじめて、指示されたアーティキュレーションが理解できるのだと思われます。 ゲネラルプローベ、楽しみです!

 マエストロとオーケストラ

オーケストラにも色々と聴かせどころがあります。 
1幕2場、インチキ薬売りドゥルカマーラが村にやってくる所で高らかに鳴り響くのはトランペットです。 このシーン、橋爪伴之が演奏いたします。 

 高らかなラッパの調べ、橋爪伴之のソロです

「愛の妙薬」全曲通じて最大の聴き所は2幕2場に訪れます。 ネモリーノが「人知れぬ涙が彼女の目に浮かんだ。あの人は僕を愛している。僕はもう何もいらない!」と喜びを歌うテノール屈指の名曲「人知れぬ涙」です。
この曲のために用意されたハープ。 最大の聴かせどころです。 ハープを弾くのはもちろん今尾淑代。 弦楽器もピツィカートでテナーの歌を支えます。

 「人知れぬ涙」の今尾淑代の弾くハープにも注目!

オペラ全編通してとても重要なのはパーカッションです。 スネアの細かく長いドラムロール。 ティンパニーの迫力あるリズム。 シンバルのシャープなサウンド。 曲の輪郭を作るうえで欠かせません。

手前からティンパニー堀内吉昌、シンバル久保田善則、スネア坂上弘志。
 パーカッション、頑張って!

この歌劇「愛の妙薬」は、昨年4月に新国立劇場で初演されました。 今回の「高校生鑑賞会」用のステージも全くそのままのモノを、キャストだけオール日本人キャストに替えて持ってきたモノです。

昨年の舞台写真を新国立劇場から取り寄せて驚きました。
「なんとカラフルな!」

男性が女性に跪き、何かを話しているシーン。 それを泣きそうな顔で眺めている男性。 
何となくどんなシーンかわかりますが、「派手!」ですね。

 2010年、初演舞台写真

下の写真は飛行機のうえで何かを話している人と、2名の人。 それを取り巻く集団。
もしかして、あのトランペットが鳴り響くシーンでしょうか。

いずれにしても練習の姿からは想像が出来ません。
オペラにとって衣装や道具がとても大切と言われるのが良くわかりました。

 2010年、初演舞台写真

いよいよ明日はゲネラルプローベです。 
歌手の皆さんは衣装を着けて、オーケストラはピットに入って本番さながらに演奏いたします。 この風景も勿論いち早くお伝え致します。
しかし、何と言ってもオペラはライブに限ります。 どうかライブでご覧下さい
当日券、ありますよ

 『新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 「愛の妙薬」』
 
 日 時:10月26日(水)14時開演
        28日(金)13時開演 
 会 場:尼崎市総合文化センター アルカイックホール
 指 揮:石坂 宏
 演 出:チェザーレ・リエヴィ
キャスト:【アディーナ】   臼木あい
     【ネモリーノ】   小原啓楼
     【ベルコーレ】   成田博之
     【ドゥルカマーラ】 鹿野由之 
     【ジャンネッタ】  九嶋香奈枝
 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 合 唱:新国立劇場合唱団 
 曲 目:ドニゼッティ「愛の妙薬」
 料 金:高校生以下:2100円、一般大人:4200円 

 ※当日券は各公演開演の1時間前より発売開始
 ※お一人様1枚の販売となります。
 ※高校生以下は学生証の提示が必要となります。
 ※お支払いは現金のみのお取り扱いです。
 ※高校生の鑑賞マナーは各学校で指導しますが、多少話し声などが聞こえる可能性もございます。ご了承下さい。
 ※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。 
 ※事前予約は出来かねますので、ご了承下さい。
 ※高校生以下のチケットは、代理の方への販売は致しません。(本人のみ)

 <お問い合わせ>
 アルカイックホール 事業担当 
 TEL:06-6487-0910


 会場はアルカイックホールです!


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