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大植監督の練習、始まりました!

今年の締めくくりの演奏会、「第9シンフォニーの夕べ」の練習が始まりました!

久し振りに顔を合わす大植監督は元気いっぱいです!
いつものように弦楽器のトップ奏者と握手をした後指揮台に立ち、「よろしくお願いします」とだけ挨拶した監督が指揮棒を動かすと、1楽章冒頭の空虚5度の和音が鳴り響きます。 楽器が重なっていき、フォルテッシモで‘パパーン’と主題を奏でるまでの緊張感。
他の誰とも違う監督の音楽です!

久しぶりお大植監督

監督が大阪フィルで指揮する3度目の“第9”(07年、08年以来)。
今回は最新の研究を踏まえ、監督こだわりの楽器配置で演奏します。

日本で年末に“第9”を演奏する理由として諸説ある中に、ドイツのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が年末に“第9”を演奏しているのを倣ったとするものがあります。
そのゲヴァントハウスで1835年から12年間、音楽監督を務めたメンデルスゾーン。 
彼はベートーヴェンの“第9”を、実際の演奏会で頻繁に取り上げ、その音楽的魅力を広めた事で知られています。 その際、ベートーヴェンがどのような形で演奏したかを詳しく研究しており、今回監督はそれらについても参考にしたうえで楽器配置を決めたようです。
舞台の上手と下手後方には管楽器と打楽器が二つに分かれています。
木管楽器すべてとホルン、大太鼓、トライアングルは下手後方(客席から見て左側)。
弦楽器は良く判りにくいのですが、一見通常の対向配置に見えます。
しかし少し違うようです。

ステージ下手側

トランペット、写真には写っていませんがトロンボーン、そしてティンパニーは上手後方に。 その前にいるのは2ndヴァイオリンですね。

ステージ上手側

センターに位置するチェロ、その後方に取り巻く形でコントラバス。
そして判りにくいのですがヴィオラは上手にも下手にも奏者の顔が見えるような。

 ステージセンター

監督こだわりの楽器配置ですが、かなり複雑に見えます。
この配置が実際のステージで収まるのでしょうか。 ステージには150名を超える大合唱団が乗っています。
こういう場合、ステージマネージャー清水の手腕にかかってくるのです。
しかし彼はいつものように今回も見事に決めてくれる事でしょう

皆さま、演奏が始まるまでの少しの時間、興味を持ってそのあたりを見て頂くと、今回の演奏会の楽しさが倍増する事と思われます

 真剣な表情で楽譜の確認をするコンマス長原と監督
監督とコンマス長原

練習後半、合唱団との合わせです。
今回の合唱団は大阪フィル合唱団と大阪音楽大学合唱団の混成チーム。
総勢150名強。 市民合唱団なんかだと200名~300名といった合唱団はあります。
数ではなくクオリティだというところ、お見せいたしましょう!
練習を聴いた感じではかなり期待出来ると思いますが、さて皆さまの評価やいかに?

合唱団の練習風景

監督は「Brüder!」(兄弟)で何度も演奏を止めます。
「今回の“第9”はこの「Brüder!」がとても大切。 もっと心をこめて歌って欲しい!」 と何度も指摘がありました。

東日本大震災の今年、「絆」と云う言葉が再認識された年でもあります。
「Alle Menschen werden Brüder」(すべての者は兄弟となる)
本当にこの言葉の意味を噛みしめたいですね。
「Freude!」(歓び)と「Brüder!」

音楽出来る喜びを噛みしめ、しっかり演奏したいと思います

指揮する監督も「Brüder!」

「特別な時にしか振らない!」と常々監督が話しているベートーヴェンの「第9」。

「そもそも最初スコアには第9番という文字は入って無かったのです。 誰かが入れたのか、もちろんベートーヴェンが頼んで入れさせたのかもしれませんが、シンフォニーとしか書かれていません」と語る監督。

すべてのシンフォニーを代表する作品として、安易に手を出すものではないという風に監督は考えています。

満を持して臨む3度目の“第九”。
演奏会初日の29日は、創立名誉指揮者・朝比奈隆が亡くなって10年目にあたります。
そして、2日目の30日は、関西交響楽団時代から通算演奏回数700回目の“第9”です。
もちろん音楽監督として臨む最後の特別な“第9”でもあります。

この特別な2日間だけの演奏会、チケットは早々に完売しています。
普通なら聴いていただく手立てが無いのですが・・・
今年はNHK-FMでのオンエアが決まっています。
ライブ放送です!

以前ブログも紹介しましたが、明日29日、NHKFMで「今日は一日朝比奈隆三昧」という番組でのライブ中継。
朝比奈隆・創立名誉指揮者の亡くなった12月29日、NHK FMで午前10時~午後9時まで(途中、中断あり)のスケジュールで、‘選りすぐりの名盤’を聴きながらその功績を偲ぼうという番組です。
その中で、ザ・シンフォニーホールで行う「第9シンフォニーの夕べ」初日の模様がライブ中継されます!

家に居ながら、監督渾身の“第9”が聴けるチャンスです!
ぜひチェックしてみてください。

エネルギッシュな監督

そして、監督の演出プランはまだ有ります。 

この1年を振り返り東日本大震災で被災された方に向けて、今年「日独交流150周年」を迎えた事実を重ねて、ドイツの作曲家バッハの「G線上のアリア」を演奏いたします。
オーケストラと一緒に演奏するのは日本を代表する篠笛奏者 福原友裕さん。 
4月の「東日本チャリティコンサート」で特別出演していただいた方です。

今年演奏するからこそ意味のある「G線上のアリア」特別版。
“第9”の前に演奏いたします。

色々と楽しみの多い“第9シンフォニーの夕べ”、本日の練習からソリストも合流します。
皆さま、本番をどうぞお楽しみに
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