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「東洋のバルトーク」大栗裕の音楽をお聴きください!

大阪フィルの前身、関西交響楽団でホルンを吹き、作曲家も兼任していた大栗裕の没後30年を記念した演奏会が、本日ザ・シンフォニーホールで開催されます。

   2012-04-20 大栗裕

大阪の祭囃子などを盛り込んだ作風から、民族音楽を取り入れたことで知られるハンガリーの作曲家バルトークにひっかけ「東洋のバルトーク」と呼ばれた大栗裕は、その人懐っこい性格からも、当時から彼を慕う音楽家が多かったそうです。

大栗裕の事を慕って・・・、当時良くして頂いたので恩返しのつもりで参加を・・・など、明日の記念演奏会に出演される方たちの総数は優に400名を超えます

特に、大栗裕が専門としていたホルンに関しては、直接の弟子、孫弟子、所縁の有る大阪音大関係者等をあわせ、総勢140人を超えるホルン・オーケストラ  がお目見えすることになりました。
140名全員がホルンって想像出来ないのですが・・・

 大栗裕&朝比奈隆
 大栗裕(左)と朝比奈隆(右)、1970年代

良く知られた話ですが、今回のコンサートの最後に演奏する大栗裕の代表作「大阪俗謡による幻想曲」は、1956年、朝比奈隆がベルリンフィルハーモニー管弦楽団定期演奏会で指揮する際、作曲を依頼して出来た作品で彼の出世作だったとか。
‘天神祭り’のだんじりと‘生國魂神社の獅子舞’を組み合わせた音楽で、‘ちゃんちき’や‘神楽鈴’などを打ち鳴らし、お囃子の旋律をピッコロが奏でる大阪の民族的音楽とも言える作品です。
今回は、現在広く演奏されている改訂版ではなく、珍しい初演版で演奏します。
1956年、ベルリンに旅立つ前に神戸で初演した時の楽譜は、改訂版とはかなりの部分で相違があるので、この曲を良くご存知の方はどうぞお楽しみください


それでは、練習風景を見て頂きながら本番の聴き所を紹介いたしましょう。

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「春の海」の作曲で有名な宮城道雄に師事し、関西で宮城筝曲を広める重要な役割を担う中心的な存在、中島警子さんと彼女が主催する桐絃社です。
正面が中島警子さん、マエストロは古くから大フィルを知る手塚幸紀さん。
コンサートマスターは首席客演コンマス崔 文洙(チェ・ムンス)。

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中島警子 桐絃社さんが演奏する曲は“筝の管弦楽による六段の調”。
八橋検校の作曲で有名な“六段の調べ”を管弦楽で上手く包み込んだ作品です。
大阪フィルが登場する第2部の最初、この曲から優雅にスタートします

そして次に登場するのは皆さまお待ちかねのこの方です。

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3月まで首席コンサートマスターを務めていた長原幸太さん。
久し振りに見るその顔、少し痩せて精悍になったような。
ただ「がははは!」という豪快な笑い声はそのままです。

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指揮者の手塚幸紀さんの傍らで、オーケストラに向かって演奏する長原さん。
演奏する曲は、大栗裕/ヴァイオリン協奏曲より第3楽章。
こちらは‘天神祭り’ではなく、‘阿波踊り’の激しいリズムにのせて盛り上がる曲。
大栗節というのでしょうか、曲調が“俗謡”と似ています。
久し振りに聴く長原さんのヴァイオリン、テンション高いです!
聴いているだけで燃えてきます  元気になりますよ

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元首席コンマス長原さんと首席客演コンマス崔さん共演。
3月の「青少年のためのコンサート」以来の豪華顔合わせですね。

これだけでも長原幸太ファンの皆さま、見る価値・聴く価値大アリです 

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第2部、大阪フィルは出ずっぱりです。
大栗裕が作った曲をお筝と合わせ、ヴァイオリンと合わせ、そして歌とも合わせます。
合唱団と合わせる前に、噂の“俗謡”の練習が始まりました。

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会場は、昨日の「マチネ・シンフォニー」に続きザ・シンフォニーホールです。
今月末で退団するコントラバス石井博和、最後のザ・シンフォニーホールの舞台。
カメラは石井の後ろから指揮者を撮ってみました。
41年間、石井はこんな感じで指揮者を見て演奏してきたのですね。
最後のザ・シンフォニーホール、モットーの‘全身での表現’を期待しています!

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合唱団との合わせが始まりました。
合唱は大阪フィルOBでもある泉庄右衛門さん率いる「唱歌の学校」心の歌合唱団。

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まず交声曲「大阪証券市場100年」より記念祝歌。
この曲は合唱団とソプラノ栢本淑子さんとテノール林誠さんが歌われます。
そして、日本万国博覧会EXPO’70讃歌を合唱団だけで歌われます。
泉さんが阪神淡路大震災の時に、心のケアのために始めた「唱歌の学校」。
そのメンバーによる合唱団が大栗裕の代表作をどこまで楽しんで歌えるか。
大阪フィルとアマチュア合唱団の組み合わせ、有る意味楽しみですよね

大阪が生んだ「東洋のバルトーク」大栗裕。
没後30年を記念して行うこのコンサート。

他にも見どころ聴きどころいっぱいです 

繰り返しになりますが、ホルン140名のオーケストラ、壮観だと思いますよ
大阪音大OBホルンアンサンブルは、ちょっと面白い趣向を交え、見事なホルンのアンサンブルを聴かせてくれます。
名門 関西学院大学マンドリンクラブも出演、大栗の代表作を演奏。 
大栗裕はマンドリンの曲もたくさん作っていて、関学同部の技術指導を続けていました。
そして前半の最後を飾るのは 大阪市音楽団 。
自慢のブラスアンサンブル  で魅了してくれる事でしょう。

盛りだくさんのコンサート、終演時間は21時40分を予定しています
終演時間がいつものコンサートに比べ、遅めとなっております。
どうぞご注意ください


これだけの出演者を迎えてのコンサート、そう度々出来るものではありません。

大阪の誇る「東洋のバルトーク」大栗裕の音楽の世界に浸りにお越しください

甦る大阪の響き~大栗裕没後30年記念演奏会~
日 時:4月20日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:手塚幸紀、泉庄右衛門
独 奏:長原幸太(ヴァイオリン)
独 唱:栢本淑子(ソプラノ)、林 誠(テノール)
出 演:大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪市音楽団、中島警子 桐絃社、『唱歌の学校』心のうた合唱団♪、大阪音楽大学OBホルン・アンサンブル、関西学院大学マンドリンクラブ、特別編成140人のホルン・オーケストラ
<プログラム>
【第1部】
特別編成140人のホルン・オーケストラ
  2つのファンファーレ
  ベートーヴェン/自然における神の栄光
大阪音楽大学OBホルン・アンサンブル
  馬子歌による変装曲又はホルン吹きの休日
関西学院大学マンドリンクラブ(指揮:岡本一郎)
  関西学院大学マンドリンクラブ部歌
  舞踊詩
大阪市音楽団
  吹奏楽のための小狂詩曲
  吹奏楽のための神話~天岩屋戸の物語による
【第2部】
大阪フィルハーモニー交響楽団
  箏と管弦楽による六段の調(八橋検校作曲/大栗裕編曲)(桐弦社)
  ファンファーレ 大阪における医学総会のために
  交声曲「大阪証券市場100年」より 記念祝歌
  日本万国博覧会 EXPO'70讃歌♪
  ヴァイオリン協奏曲より第3楽章(独奏:長原幸太)
  大阪俗謡による幻想曲
料 金:一般3,500円 学生1,500円
※当日券は18時から販売いたします。
※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。
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