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古楽奏法による大フィルサウンドが鳴り響いた夜!

「いずみホール特別演奏会~ウィーン古典派シリーズⅦ」は大盛況のうちに終了しました。

ご来場頂きましたお客様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
この日のコンサートをゲネプロ、本番を通してレポートしましたのでご覧ください。

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マエストロ延原武春さんと大阪フィルの個性がぶつかり合い生まれたもう一つの大フィルサウンド。
古楽奏法で丁寧に表情付けられていく音楽作りは、とても新鮮で刺激的です。

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マエストロの遣りたい事を誰よりも理解しているコンマス、崔文洙(チェ・ムンス)。
今回の練習~本番を通して見ていて、コンマスのあるべき役割が改めて判った気がしました。
指揮者とコンサートマスターの信頼関係、これがしっかりしていれば演奏は大丈夫


延原さんとゲネプロの前に話す機会がありました。

「毎日、ブログで練習の模様を報告してくれてるんやな。 色んな人からノブさん沢山写ってますねって言われるんやけど、毎日服が同じですねって話題になってるそうなんや

延原さんにとってあの カラフルな服は今回のシリーズの練習着なんです。
別の服で現れ、楽屋でカラフルな練習着に着替えられて練習に臨み、終了後また着替えて帰って行かれる延原さん。
云わば勝負服でもあり、験を担ぐ意味でもこだわって着続けられた服だったのです。

「それにしても怖いなー。 ホンマあの服、麻で出来てて涼しいんや   そやけど、そんなとこまで見られてるんやったら、次回は毎日がファッションショーや! 楽しみにしといてって皆に言っといて
 
いやいや、素晴らしい音楽を聴かせてもらえるだけでお客さまは喜ばれているはず。 服なんて別にどうでもいいんですよ、マエストロ。
音楽に集中しながらも、休憩時間に冗談めかしてこんなハナシをされるお茶目なマエストロ。
このオンとオフの切り替えが延原さんの魅力なんです

「それじゃ、本番終了後に本当の勝負服姿をブログ読者に見て貰いましょう! サスガ、凛々しいなー と言わせてみせましょうよ

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という事で、本番終了直後に楽屋で撮った写真がこちら

「どう、ワイルドだろう! じゃなかった、 決まってるだろう 」 って感じじゃないでしょうか、皆さま


余談を挟みましたが、ゲネプロの途中からレポートを再開します

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モーツァルトのオーボエ協奏曲を演奏する、大阪フィルトップ奏者 浅川和宏です。
このシリーズ、モーツァルトは協奏曲を取り上げ、そのソリストはメンバーが務めます。
やはりチームワークというのでしょうか、よっしゃ盛り上げてやろう!というメンバーの思いが伝わってくる、ぎゅっとまとまった演奏が毎回聴けます。
今回の浅川の演奏も、それを凄く感じました
本番の様子は、のちほどご覧いただきましょう。

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ステージ下手、弦楽器10型のゲネプロ風景です。
コンマス崔(チェ)率いる1stヴァイオリン10人、トップ小野眞優美率いるヴィオラ8人、それにバロックティンパニの中村拓美、トランペット篠崎孝、松原健二です。

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ステージ上手、トップ田中美奈率いる2ndヴァイオリン10人、トップ近藤浩志率いるチェロ6人、トップ新真二率いるコントラバス4名です。
メンバーの名前と顔、何となく覚えて頂けてますか?
コンサートの休憩中にでも、気になる奏者の名前なんかは気軽に確認して下さいね

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ベートーヴェン交響曲第2番の管楽器のメンバーです。
フルートは野津臣貴博、井上登紀、オーボエは大森悠、エキストラ高橋幸子さん、クラリネット金井信之、田本摂理、ファゴット宇賀神広宣、熊谷将弘、ホルン藤原雄一、蒲生絢子さん。
管楽器のメンバーは人数も少ないので顔と名前は一致しやすいのではないでしょうか。

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このシリーズには無くてはならないバロックティンパニ。
モダン楽器のティンパニとは随分形状が違います。
これを木製のマレットでたたくことにより、あのシャープなリズムが生まれるのですね。
演奏するのは中村拓美。

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ゲネプロが終了し、開場直前の「いずみホール」のホール内部を指揮者位置から見た様子。
演奏中の照明とは違い、随分明るいホール内部。
ステージから見る客席って普段あまり見る機会無いですよね。
音が良いだけではなく、とても美しく重厚感のある「いずみホール」、日本を代表するクラシック専用ホールですね
ここで演奏出来て本当に光栄です

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 (C)飯島隆

本番が始まりました。

1曲目はハイドンの交響曲第104番「ロンドン」。 
‘交響曲の父’ 、ハイドンの最後を飾る交響曲。 
練習でも随分時間をかけてきた曲です。

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 (C)飯島隆

このシリーズでは、ハイドンの曲の面白さを教えてくれたマエストロ。
奏者みんなが音楽をしなければその良さが伝わらないという意味で難しい曲ですね。
あまり演奏機会の無いハイドンの交響曲、最近では大植マエストロがボッセさんの代わりに指揮した第92番「オックスフォード」以来ですね。
皆さまには交響曲第104番「ロンドン」、どのように聴こえたでしょうか?

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 (C)飯島隆

今回はハイドン終了後に休憩を取りました。
という事で、モーツァルトのオーボエ協奏曲は後半の1曲目。
オーボエ奏者でもあるマエストロは「モーツァルトはオーボエの作品をもっとたくさん書いておいて欲しかった。あまりにも少なすぎる!」と語るほど、オーボエ奏者にとっては憧れの曲でもあり、避けては通れない曲でもあります。

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 (C)飯島隆

体調不良で今回に順番がスライドした事もあり、特別な思いで臨んだに違いないオーボエトップ奏者、浅川和宏。
その思いは、メンバーはもちろん、マエストロも同じです。
みんなの思いが一つになり、しっかりアンサンブルする事で成し得た音楽 
カーテンコールでの謙虚な浅川の姿勢、お客様もとても微笑ましく迎えていただいたように思いました。
皆さま、有難うございました

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 (C)飯島隆

ベートーヴェン交響曲第2番、なかなかの名演だったと思いましたが、いかがだったでしょうか?
どうしても“エロイカ”の陰に隠れる感じでなじみの薄い曲ですが、聴きどころ満載の名曲。
聴かせるところはしっかり聴かせながらも、全体通しては疾風怒濤の如く、通り過ぎていった爽やかな演奏でした。

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 (C)飯島隆

お客さまに向かって立つ1stヴァイオリンのメンバー。
コンマス崔(チェ)以下、メンバー全員の誇らしげな表情が演奏の出来を物語っているように思います。

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 (C)飯島隆

お客様の拍手喝采に応えるマエストロ延原さんも満足げな表情
お客様の拍手に応える形で演奏したアンコールは、シリーズおなじみのG線上のアリア。
こちらも感情に流されず、サッと流れていく爽やかなアリアでした。
このシリーズを象徴する音楽ですね。

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 (C)飯島隆

「いずみホール特別演奏会~ウイーン古典派シリーズⅦ」は終了しました。

次回はいよいよこのシリーズ最終回、ベートーヴェンの交曲第1番と第9番「合唱つき」です。
「この演奏会を聴けば、ベートーヴェンのすべてが理解できるので来てくださいね!」と、マエストロ延原さんもステージ上からアピールされていましたね
延原さんと大阪フィルのこの画期的ともいえる演奏会は、一度聴いて頂くと面白いと思うのですが、今回は少々客席が寂しかったです

この演奏会の翌日、延原さんの姿は大阪フィルハーモニー会館にありました。
この日は大阪フィルハーモニー合唱団の、次回“第9”出演者オーディションです。
本番指揮者自ら、合唱団の出演者オーディションの審査をするのは異例だと思います。
つまりは、それほど次の“第9”に賭ける延原さんの思いが強いという事

3年がかりのこのシリーズもラストを迎えます!
最後は楽しみのいっぱい詰まったプログラムです。

どうぞライブでお聴き下さい。 会場でお待ちしております

2012-09-20 いずみ⑧


「いずみホール特別演奏会<ウィーン古典派シリーズVIII>」

日 時:9月20日(木)19:00開演(18:30開場)
会 場:いずみホール
指 揮:延原武春
独 唱:木村能里子(ソプラノ)
   :郷家暁子(アルト)
   :清水徹太郎(テノール)
   :篠部信宏(バリトン)
合 唱:大阪フィルハーモニー合唱団

<プログラム>
ベートーヴェン/交響曲 第1番 ハ長調 作品21
ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調「合唱付」作品125

料 金:A席5000円 B席3000円
※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。

ご予約・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890

いずみホールチケットセンター 06-6944-1188
電子チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:157-033)
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