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大植英次の “マーラー9番” 、もう1日ございます。

ファンの皆さまが心待ちにされていた大植英次の“マーラー9番”が、ザ・シンフォニーホールに鳴り響きました。

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「第460回定期」の初日、おかげ様で約60枚ご用意した当日券も開演の20分前には完売
大植マエストロのザ・シンフォニーホール満員御礼記録がまたひとつ更新されました

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ゲネプロの前にスコアを見ながら談笑される大植マエストロと客演コンマス三浦章宏さん。
‘死’‘苦悩’と向き合う“マーラー9番”演奏前の、ホッとする光景でした。

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“マーラー9番”の演奏写真、全景がこちら。
ザ・シンフォニーホールのステージに綺麗におさまっています。
コントラバスとハープの違いは有るものの、シンメトリーに配置されています。
音楽的な意味付けとは別に、視覚的な美しさも演奏会では大切なのですね。

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マエストロの表情から笑いが消え、1楽章スタートです。
チェロ、ホルンが付点のリズムを呼応する裏で、ハープが4部音符、ヴィオラが16部音符を奏でる事で生まれる不思議なリズムとメロディ。
このリズム、不整脈の心臓の鼓動を表現したものだそうです。

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指揮するマエストロと出番を待つ奏者。
コントラバス3プルトの後ろから指揮者を見るとこんな感じです。

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大植マエストロの正面に座るチェロ。
エキストラトップの丸山泰雄さんの圧倒的な存在感、そして4楽章のソロの音色。
顔が見えているのは、ご存知2ndヴァイオリントップ奏者 田中美奈です。
1楽章の第1主題を提示するのは2ndヴァイオリンでしたね。

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“マーラー9番”でも大植マエストロの指揮は視覚的にも楽しめます。
何よりもクルクル変わる表情は、多彩なオーケストラのサウンドを引き出します。

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3楽章「ロンドーブルレスケ」の「ブルレスケ」というのは、プログラムの曲目解説をお願いしている根岸一美先生によると、文学上の概念で「笑劇」を意味してるそうです。
‘道化’的な動きですかね、ちょっと挑発的なマエストロの指揮。
このような動きも、4楽章に入ると・・・

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この表情に変わります。
‘死’と対峙し、それを乗り越えようとしたり、流されそうになったり、そういう葛藤が描かれている4楽章。
昨日の本番、この4楽章は本当に素晴らしかったです
最弱音で奏でる弦楽器、小さく奏でながらもしっかり芯のある音でアンサンブルしていました。
管楽器の絡みも最高
4楽章で何よりも特筆すべきは、「死に絶えるように ersterbend」と書かれた最後の音が消えた後の沈黙
完全に音が消えてもまだなお沈黙は続きました。
そして、大植マエストロが動いて初めて起こった爆発的な拍手喝采
もの凄い集中力で曲に向き合ったのは、奏者だけではなくお客さまもでした。
指揮者と奏者、そしてお客様で作り上げた演奏、そう言える素晴らしい沈黙でした。
本当に有難うございました。

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ゲネプロの光景ではありますが、奏者を見ていただきましょう。
舞台下手、客演コンマス三浦章宏さん率いる1stヴァイオリン、エキストラ丸山泰雄さん、近藤浩志が1プルトで引っ張るチェロ、新真二がトップを務めるコントラバスです。

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上手には田中美奈がトップを務める2ndヴァイオリン、小野眞優美率いるヴィオラ、今尾淑代とエキストラ橋本和恵さんのハープ、村上哲率いるホルンが並んでいます。
ホルンが下手から正面管楽器群の中からはずれ、上手よりに配置されております。

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なので、この管楽器の全景を撮った写真にホルンはありません。
管楽器のメンバーは昨日紹介したので、割愛させて頂きます。
初日のカーテンコールで大植マエストロは、パートごとに立たせて紹介したので、良くお分かりになったのではなかったでしょうか。

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8月に退団が決まっていて、定期演奏会としては昨日が最後になったメンバーがいました。
2ndヴァイオリン、いちばん後ろのプルト、アウト側に座る塩田良正です。
なんと入団が1967年4月なので、実に楽団メンバーとして在籍45年と5ヶ月の大ベテランです。

塩田のメッセージです。
「第59回定期を皮切りに、今回の定期演奏会を最後に45年間もの長い間、大フィル・ファンの皆さまの心温まるご声援を頂きながら、今日まで数多くのマエストロ達との共演による、素晴らしい充実した音楽人生を送ることが出来ました。ここに厚く御礼申し上げます!どうか今後とも引き続き、大フィルをご贔屓、ご声援のほど、宜しくお願い申し上げます!」

塩田のことは、最終公演(三大交響曲 8/5)に向けた練習の中で、改めて取材をしようと考えています。
そちらも楽しみになさってくださいませ。

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ゲネプロ終了後に、マエストロとコンマス三浦さんはがっちり握手。
この光景は本番でも見られましたよね。
指揮者とコンマスの信頼関係はバッチリ、これは強いですね

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昨日から始めた本番前の「初心者のためのプレトーク・サロン」には、ブログとツイッターそして、当日ロビーの貼り紙だけの告知でしたが、多くの方に集って頂きました。
18時半から約10分間、2階のホワイエの一角をお借りして実施した「プレトーク・サロン」、PAなどは使えないので後ろまで声が届かないなど、改善点もたくさんありましたが、概ね好評を頂いたようです。
質疑応答形式を取りましたが、お客さまからは積極的に質問を頂きました。

「楽団員への出演オーダーはいつ出すのか?」
「音楽監督と客演指揮者の役割はどう違うのか?」
「マーラー9番を演奏するにあたって、大植さんは何か言われてましたか?」

「音楽監督はどうなるのですか?」ではなく、音楽監督の役割を聞いてこられるとは、私たちの思いを代弁して頂くかのような気の利いたご質問、ありがとうございました

質問に答えるのは、演奏事業部長の福山修。
この「プレトーク・サロン」は本日も実施させて頂きます。

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完全に音が消えてもなお続く沈黙。 そして爆発的な拍手喝采

カーテンコールでの大植マエストロの入退場を見ながら、メンバーの充実した表情が印象的でした。
もちろんマエストロの晴れやかな表情は最高です

楽屋に下がったマエストロの姿は、さほど時間をおかずにサイン会の席にありました。
いつもと同じゆったりと流れて行くサイン会。
ファンの方一人づつとゆっくり話をし、写真を撮って・・・。
マエストロのファンを思う気持ちにはいつも頭が下がります。
でも、無理をしている訳ではなく、とても楽しそうなマエストロの顔。

明日も素晴らしい演奏になりますよ、これは!
サインをするマエストロを見ていてそんなふうに思いました。

ということで、“マーラー9番”2日目ですが、当日券は数枚だけです。
17時半の当日券発売と同時に売り切れは必至!
どうぞその点はご理解くださいませ。

2日目の演奏にご期待くださいませ

「第460回定期演奏会」

日 時:7月12日(木)・13日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:大植英次
<プログラム>
マーラー/交響曲 第9番 ニ長調

料 金:A席6,000円
S席・B席・C席・D席 売切れ
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます


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