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岸和田市立浪切ホールに響く大フィルサウンド!

マーラー交響曲第5番の第5楽章フィナーレ、最後の音のタイミングに合わせて大植マエストロの身体がふわりと宙を舞い、着地と同時に演奏は終了しました。

開催が危ぶまれた「南海コンサート」は、お客様の温かな拍手 に包まれて無事に終える事が出来ました。
ご来場いただきましたお客様にはこの場を借りて御礼申し上げます。

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7月定期演奏会で「マーラー9番」を演奏したのが14日、15日。
その時には「南海コンサート」をこんなカタチで迎える事になるとは夢にも思っていませんでした。
私たちスタッフ並びにオーケストラのメンバーは、ただ大植マエストロの気力、体力、そして回復力を信じて待つしかありませんでした。

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練習の様子はブログでも報告した通りで、日を重ねるごとに元気 になっていくマエストロです。
そして本番では先日の“マーラー9番”と遜色ないほどの指揮姿でした。

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コンサートのチケットは完売です  
行きたかったけれど、行けなかった!という皆さまに向けて、元気な大植マエストロの表情をご覧になっていただき、安心していただきましょう

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今回の大植英次指揮“マーラー5番”が自由席なのは何故? という疑問をお持ちの方が多かったようですが、演奏の場が「南海コンサート」だったためで、そもそも「南海コンサート」はそんなコンサートなのです。
今回で58回目となった「南海コンサート」、第1回は1990年秋山和慶指揮で行われて以降毎年、年に1、2回開催されています。
南海沿線の会場を順にまわり、低料金で自由席、そして親しみやすい選曲が特徴です。

前回は今年の1月、貝塚市民会館コスモスシアターで梅田俊明指揮で「展覧会の絵」、その前は昨年1月にたかいし市民文化会館アプラホールで船橋洋介指揮でチャイコフスキー「弦楽セレナーデ」を演奏しています。
大植英次マエストロは過去に1度だけ「南海コンサート」に出演しています。
2006年8月、大阪狭山市文化会館SAYAKAホールで、ソリストに当時のコンマス長原幸太を起用して、チャイコフスキーの協奏曲とベートーヴェン「エロイカ」を演奏しました。

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お求め安い価格設定で南海沿線のホールで自由席、これを貫いて22年。
過去のラインナップを見ると、朝比奈隆、外山雄三、小林研一郎、尾高忠明、井上道義なども指揮されている伝統あるコンサート。
そんな中、今年は大植マエストロで“マーラー5番”、3000円で自由席。
暑い中、早くからお並び頂いたお客様には改めて御礼申し上げます。

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コンサートマスターは首席客演コンマスの崔 文洙(チェ・ムンス)。
ところどころで、マエストロとアイコンタクトを交わしながら演奏します。

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本番のステージに立つとマエストロの表情は昨日までとは一変、いつものように表情豊かなマエストロの指揮は、そのまま表情豊かな音楽を引き出します。

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丁寧にスコアをチェックしながらメンバーに指示を出すマエストロ。
やはり本番ではスコアはアタマの中、完全暗譜で指揮するマエストロでした。

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視覚的にも楽しいマーラーの交響曲。
クラリネットやオーボエはベルアップして演奏する場面も。
楽しそうにベルアップ奏法でクラリネットを吹くトップ奏者金井信之。
クラリネットの他のメンバーやオーボエなどもベルアップしていますが、一際目立っていますね。
金井の後ろにはトランペット1番を吹く篠崎孝の姿があります。
写真は木管、金管の主要メンバーも多く含んでいます、顔と名前は一致しますでしょうか?

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3楽章は独奏ホルンがステージの前に出てきて演奏するため、1、2、4楽章とはホルンの受け持ちも変わり、藤原雄一が1番を吹きます。
このコルノオブリガード(独奏ホルン)をどう見せるか、その場で立って演奏させるケースもあれば、指揮者横でソリストのように立って吹くケースもあります。
今回の演奏では・・・

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指揮者の横、コンマスの前、ソリスト位置に椅子を置き、指揮者に向けて座って吹きます。
3楽章では、ステージマネージャー清水が椅子を持って現れ、1stヴァイオリンを少し後ろに下げてホルン村上哲のスペースをキープ!
客席に向かって吹かないソリスト、ちょっと珍しい演出かもしれませんね。

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先日の“マーラー9番”で大活躍だったハープ今尾淑代。
もちろん“マーラー5番”でも活躍します。
ハープと弦楽器のみで奏でられる美しいメロディ、4楽章のアダージェット
ルキノ・ヴィスコンティ監督、映画「ヴェニスに死す」で使用され、単独でも演奏機会の多いこの曲、昨年の「東日本大震災チャリティコンサート」でも演奏しましたね。
このハープ、作曲した時に降っていた雨の音を表現したとも言われています。
雨だけに心が洗われる音楽ですね

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色々有った「南海コンサート」でしたが、最後はお客様の温かい拍手喝采をいただき無事に終了する事が出来ました。
大植マエストロが指揮をし、大阪フィルのメンバーが演奏する。
これまで当たり前だと思われていた事が、とっても凄いことだと再認識をした今回のコンサート。
ファンの皆さまにはご心配をおかけしましたが、元気なマエストロの姿をご覧になられて喜んで頂けたのではないでしょうか。
生の音楽というのは二度と同じようには奏でられない本当に奇跡のようなものですね。
そんな一期一会をこれからも皆さまと共有していきたい

大阪フィルをよろしくお願い申し上げます

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