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「第465回定期演奏会」練習2日目をリポートしましょう!

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そこにいるだけで圧倒的なオーラを示すマエストロ・レイフ・セーゲルスタム。
身体も大きいですが、声も大きいのです

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作り出す音楽は骨太、しかし音楽作りは楽譜に忠実でとても緻密
そして、前回のブログでも書きましたが、マエストロの辞書に 妥協 の文字は無いようです。

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「フォルテ!」マエストロが大声で叫びます。
フォルテ5つぐらいの大きさで鳴らさなきゃいけないような豪快なポーズですね

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練習2日目、前日より弦楽器の3連符など細かな音のツブが揃い、弦の響きが鮮明になってきました。

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木管楽器の連携も自然な響きでスムーズに流れて行きます。

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金管楽器は音色もクリアで迫力十分
第3楽章フィナーレの金管は聴き応えありますよ。 どうぞお楽しみに

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当日のプログラム順は、グリーグのピアノ協奏曲、セーゲルスタム交響曲第248番「Errorings of Mirrorings・・・」、シベリウス交響曲第5番の順番です。
休憩はセーゲルスタムの交響曲の後。
つまり小山実稚恵さんのグリーグ とセーゲルスタムの曲は続けて演奏されます。

グリーグの名曲の後にセーゲルスタムの現代曲を聴いて頂くので、セーゲルスタムの楽しみ方と攻略法をお伝えしたいと思っていました。
しかし、これが難しい

まず、昨日のブログでも書きましたが、指揮者はいません
マエストロはステージ下手でピアノを弾いています。

マエストロ・セーゲルスタムのメッセージの中から、曲の構成について語られている部分を一部抜粋して掲載しましょう。
全文は定期当日のプログラムに掲載しております。

「この作品は、それぞれ3~4分で演奏される6つの部分から成り立ち、それぞれの部分が音楽上の真珠となり、組み合わされ、「運命の第7」を待ち受ける祈りのロザリオの形を成すわけです。 全体の演奏時間はおよそ22分で、私にとっての創作の父であるシベリウスが最後に書き上げた単一楽章の交響曲である7番と同じ長さとなっています。」  訳:野津如弘(指揮者)

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メッセージの意味、お判り頂けましたでしょうか?

曲は6つの部分に分かれていて、前奏部分とスコア番号A~Eまでを指揮者に代わってキューを出す係が決まっています。
一つひとつの部分は3~4分で成り立っていて、全曲22分の曲という事になっていますが、実際は生演奏ですので多少伸び縮みは起こります。
たとえば、Aは のようにコンマスが立って合図を送ることになっています。
AからBの間は、譜面に目安の時間が細かく書かれていて、中心になる奏者は時計を見ながら時間を管理する事になります。

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スコア番号Bでは、二人のフルートが立ってキューを出すことになっています。
次のCまでの間は、目安の時間をチェックしながら書かれている音型を奏でます。
規則制は特に無く、カノンのようにずれて起こる響きが面白いのです

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Cからはピアノが8分音符を鳴らすのが目安になります。
Dではコンマスが立って合図を、Eではふたたびフルート二人が立ってキューを出します。

うーん、難しいです
演奏するのも難しいですが、説明するも難しいです
まあ、あまり難しいことを考えずに、楽器の響きを楽しんで頂ければ・・・

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要するに、一つの曲が6つの曲調を持つ音楽に分かれており、指揮者はいないけれどもそれぞれ合図を出す担当者がいて、各パートごとに時間とタイミングを計って演奏しているのです。
現代楽器特有のわかり辛さはありますが、別にわかる必要は無く、ハートで感じれば良いのではないでしょうか。
そして、これまた現代音楽によくある、珍しい打楽器系オンパレードなので、視覚的にも聴覚的にも面白いはずですよ

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エキストラの堀内聖子さんがハンドルを持って回して音を出しているのはラチェットです。

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堀内吉昌がハンマーを叩いています。
マーラーの6番ではハンマーの回数が2度なのか3度なのかという問題がありましたが、この曲で堀内は思う存分ハンマーを叩けるのです  重いし大変でしょうが。 
見えますかね、銅鑼の前にシートのようなものが張ってありますが、実はこれも楽器
薄い金属性のシートをバタバタ手で揺らして音を出すサンダーシートです。

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久保田善則はビブラフォンを弓でこすって音を出しています。
「第461回定期」の藤倉大作品でも、この奏法は見られました。
そして何より驚いたのは、同じく久保田が弾いていた楽器?です。
残念ながら写真には撮れませんでしたが、なんとノコギリ
オケ中のノコギリ、もしかしたらオケ史上初めてなんじゃないでしょうか

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この曲、ステージの上手と下手にピアノがセッティングされています。
下手のピアノはマエストロが担当しますが、
上手のピアノは大フィル合唱団のピアニストでもある尾崎克典。
彼は昨年の大阪クラシック「ピアノ・スペクタキュラー」で大植英次桂冠指揮者とも共演しています。
休憩時間に二人は綿密な打ち合わせをしていました。

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コンマス崔 文洙に今回の定期演奏会について聞きました。

「レイフ・セーゲルスタムは、骨太でシンプルな曲作りをするマエストロです。 思ったことをはっきり言うマエストロですし、私としてはわかりやすいですね。 大フィルとは比較的馴染みの無いタイプで、メンバーも距離のとり方を図りながらのアプローチだったと思いますが、2日目にもなるとお互いが判りあえて来てとても充実した練習が出来ています。 今回のプログラムのうちグリーグとシベリウスは、ぜひ北欧の響きを楽しんでください。シベリウスはマエストロ自身スコアも完全に頭に入った曲です。 スコアに忠実に「これぞシベリウス!」という音楽を聴いて頂けると思います。 グリーグはなんといってもソリストの小山実稚恵さんですね。 最高のピアニストですし、間違いなく素晴らしいグリーグをお届け出来るはずです。」 

コンマス崔の話し口調はとても穏やか。
しかしこれまでの経験に裏付けられた自信と持ち前の熱い思いは、やはり話し込むうちに伝わってきます  
本当に頼りになるコンマスです。

「マエストロの曲は、大きな室内楽と思って頂ければ。 指揮者から開放されて自由な中で何が表現出来るのか? それぞれ自由に行動していても、集合地点はちゃんと決まっています。 演奏時間は22分となっていますが、そこはナマモノですので多少の時間差は発生するかもしれません(笑)。 まあそれも生演奏の醍醐味だと思います。 コンピューターではないのでね。 本番は小山さんの素晴らしいピアノを聴いて頂いた後なので、あまり難しいことを考えずに、楽器の響きを楽しんで頂ければ(笑)。  野蛮な響き、美しい響き、フォルテシシモ、ピアニシシモ! オーケストラのサウンドを全身で感じて頂きたいですね。 楽しいコンサートになりそうです。 ぜひご来場下さい!」  

皆さま、絶対楽しいコンサートになりますよ
ザ・シンフォニーホールでお待ちしています

(広報:H.I)

「第465回定期演奏会」

日 時:2月7日(木)・8日(金)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:レイフ・セーゲルスタム
独 奏:小山実稚恵(ピアノ)
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
<プログラム>
グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
セーゲルスタム/交響曲 第248番《日本初演》
シベリウス/交響曲 第5番 変ホ長調

料金 A席6,000円 B席5,000円 C席4,000円)
   D席、S席は完売!
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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