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今シーズンの定期演奏会はすべて終了致しました!

「ワーグナーを共にエンジョイしましょう!」
自然体で楽曲に向き合い、私たちに音楽する事の楽しさを思い出させてくれた準・メルクルさん。
とても充実した練習、本番の5日間は、アッと言う間に終わってしまいました

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本番写真を交えながら、シーズン最後の定期演奏会の様子をレポートいたします。
大阪フィルの奏でた奇跡のサウンドを、記憶と記録にしっかりと留めたいと思います

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 (C)飯島隆

プログラム前半はシューマンのピアノ協奏曲。

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 (C)飯島隆

ピアノ独奏は、2000年のショパンコンクール、優勝のユンディ・リに続く第2位を獲得したイングリッド、フリッターさん。
海外でも準・メルクルさんとは共演実績もあり、旧知の間柄。
アイコンタクトでバッチリタイミングが合っていました

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 (C)飯島隆

シューマンの持つ叙情性や幻想性を、世界基準の申し分ないテクニックで表現されたイングリッド・フリッターさん。
テンポ・ルバートの多用や強弱を強調したフレージングなどで、とても新鮮なシューマンを聴かせて頂きました。

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 (C)飯島隆

ソリストと指揮者が、信頼関係で結ばれているのは、オーケストラとしても心強いもの。
マエストロはフリッターさんに合わせ、オケはマエストロに合わせていけば良い
マエストロとオケの絶対的な信頼関係は、この後後半のワーグナーで大きな成果を上げる事になります

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(C)飯島隆

初日、2日目ともに、鳴り止まない拍手に応える形で演奏されたアンコール。
曲はお客さま期待通りのショパンで、初日は“子犬のワルツ”、2日目はワルツ19番イ短調。
素晴らしい演奏でした
場内は完全にイングリッド・フリッターさんのリサイタルのような拍手喝采
またご一緒したい!心の底からそう思えたイングリッド・フリッターさんとの共演でした。

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 (C)飯島隆

後半はいよいよ待望の「ニーベルングの指環」管弦楽版。
世界的なオペラ指揮者、準・メルクルさん自身が「指環」4部作の中から抜粋し、繋ぎ合せた作品です。
10年越しのオファーが形になり、大阪フィルに初登場したマエストロ。
大曲、ワーグナーの「指環」が、マエストロの名刺代わりの1曲となりました。

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 (C)飯島隆

「ラインの黄金」の序奏で、8本のホルンが次々に吹き始める‘生成の動機’が、やがて大きな響きとなった後、曲は“神々のニーベルハイムへの下降の音楽”“ワルキューレの騎行”“ヴォータンの告別”“ファーフナーの死”へと続き、4部作の締めとなる「神々の黄昏」の“夜明けとジークフリートのラインへの旅”“ジークフリートの死と葬送行進曲”“ブルュンヒルでの自己犠牲が、切れ目なく連続して演奏されました。

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 (C)飯島隆

まるで最初から一つの曲として作曲されたようなスケールの大きな見事な曲。
しかし逆にワグネリアンは驚いたことでしょう!
なるほど、こんなふうに繋いできたのか!と

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 (C)飯島隆

「指環」を知り尽くしているマエストロだからこそ、曲のつなぎ方にもセンスが光ります

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 (C)飯島隆

オケのメンバーは凄い集中力でマエストロに付いて行きました。
マエストロの指揮に応えたい!  マエストロの望む音を出したい!
その結果、あの奇跡のサウンドが生まれました

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 (C)飯島隆

すべてのセクションが一つになって生まれた大阪フィルのワーグナーサウンド
マエストロが真っ先に立たせて拍手を贈ったのがホルンのトップ村上哲です
続いて、ホルンのメンバー全員を立たせました
村上は の写真、前列右端です。
“夜明けとジークフリートのラインへの旅”の村上のソロが決まった瞬間、「よっし!」という感じでオーケストラが一層引き締まりました

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 (C)飯島隆

もちろん、マエストロは順番にメンバーを立たせていきました。
弦楽器も管楽器も打楽器も、皆本当に頑張りました

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 (C)飯島隆

金管楽器の中央でトロンボーンの1番を吹いているのは、この定期を最後に退団する磯貝富治男。
もう何度も紹介しているので皆さまご存知ですね。
磯貝最後の勇姿をご覧ください

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 (C)飯島隆

演奏が終了し、指揮者の手が下りた瞬間に起こった割れんばかりの拍手、ブラヴォーコール
これだけの熱い拍手喝采は、予定調和の先に生まれるものではありません。
熱い熱い場内の空気の中、指揮台を降りたマエストロはまずコンマス崔文洙と握手。

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 (C)飯島隆

お客さまの拍手に応えるマエストロの姿からは、誠実で紳士的な人柄が見て取れます。
ワールドワイドな活躍をされるマエストロ。
その音楽的才能と紳士的な振る舞い、そして知的な言い回しに、今回メンバーは心鷲掴み状態でした

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 (C)飯島隆

お客さまからの拍手に勝るとも劣らなかったのは、メンバーからの拍手
マエストロ、楽しい音楽の時間を有難うございましたという思いが伝わってきました

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 (C)飯島隆

サプライズが起こったのは、2日目のカーテンコールの時。
マエストロがメンバーを掻き分けトロンボーンの前までやって来て、磯貝富治男を立たせて握手をされたのです。
なんと言うことでしょうか。 これには磯貝はもちろん、周囲のメンバーもびっくり
磯貝のラストに花を添える最高の形になりました
このあたりもマエストロの人柄を象徴する話ですね

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 (C)飯島隆

名残惜しそうにステージを降りる磯貝富治男の姿が印象的だったシーズン最後の定期演奏会。
新たな出会いもあれば、別れがあるのも人生です

ここまで大阪フィルを牽引してきた磯貝にエール送ります

そして、マエストロとの出会いは、ぜひとも発展させていきたいものです。

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こちらも今回が初顔合わせだったマエストロとコンマス崔文洙。
練習、本番を経験するなかで強固な信頼関係が生まれたようですね。
終演後、にこやかに2ショットです

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今回は崔のインに入って裏方に徹したコンマスの渡辺美穂。
こちらはマエストロとイングリッド・フリッターさんと3ショットです!

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楽屋をバタバタ走りながら、トロンボーン磯貝の姿を探しました。
ほどなく発見です!
近くにいたチェロ近藤浩志、2ndヴァイオリン田中美奈、オーボエ浅川和宏も一緒に記念撮影
はいチーズ!

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最後に磯貝に話しを聞きました。

「やれやれ、終わった!っていう感じですね。 今はホッとした思いが90%、寂しい思いが10%。 明日になればきっとその比重が変わっていくのでしょう。 初日、楽屋口から外に出たら、お客さまから拍手が起こりました。 有り難いですね。」

ワーグナーのトロンボーン1番をたった今吹き終えたばかりです。
ホッと一息吐くのは当然です。
辞める直前まで大阪フィルのメインで活躍なんて、格好良すぎですね

「明日からちょっとゆっくりさせてもらいます(笑)。 大阪フィルのファンの皆さまに改めて御礼申し上げます。 どうぞこれからも大阪フィルをよろしくお願い致します」

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2日目も終演後、マエストロとイングリッド・フリッターさんの姿はファンの待つサイン会にありました。
ファンとの会話を楽しみながらサインをされるお二人。
必ずもう1度後一緒したい!
そう願わずにはおれない、素敵なお二人でした。

                    

今シーズンの定期演奏会はこれにて終了となります。

大植英次マエストロが音楽監督から桂冠指揮者に代わった1年間、私たちを取り巻く環境も随分と厳しいものに変わりました。
そんな中にあって、なんとかやって来られたのは皆さまのご声援があったからです。
本当にありがとうございました。
どうかこれからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます

定期演奏会は終わりましたが、3月はコンサートが目白押しです

「東京国際音楽コンクール入選者によるコンサート」もありますし(3/9ザ・シンフォニーH)、秋山和慶さんの「岐阜定期演奏会」(3/16サラマンカホール)、コバケンワールドにどっぷりな「特選コンサート」(3/20ザ・シンフォニーH)、今年は金聖響さんと一緒の「青少年のためのンサート」(3/23NHK大阪H)、私たちの練習場で開催する「にしなりクラシック」(3/30大阪フィル会館)と盛りだくさんです

大阪フィルの演奏会にお越しください。

お待ちしております

(広報:H.I)

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