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現在開催中の「朝比奈隆展」と講演会をレポートしました!

現在神戸で開催中の「朝比奈隆展~生涯現役を貫いた不滅の指揮者~」をご紹介しましょう。

主催は民音音楽博物館という事で、先日開催された「東京国際音楽コンクール」<指揮>の入選者記念演奏会を主催されたMIN-ONさんと表記は違いますが実態は同じ
という事で民音さん、色々とお世話になっております

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大阪フィル創立名誉指揮者・朝比奈隆と民音は、東京国際音楽コンクールの指揮部門(民音指揮コンクールの名称でお馴染み)の審査委員長を第4回1976年~第10回1994年まで務めた事もあり、色々とお付き合いをさせて頂きました。

このコンクール、新人指揮者の登竜門としてメジャーなコンクールだったので、朝比奈も新しい才能を本気で見極めようと真剣に取り組んでいたようです。

入口で指揮姿の朝比奈隆が皆さんを出迎えます。

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そして手を広げた朝比奈隆が「良く来ていただきました!」と皆さまを労い・・・

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直立不動で日頃より皆さまの大阪フィルに対するご声援に敬意を表しております

という感じで並んでいる 入口付近の大型パネルです。

生涯現役を貫いた不滅の指揮者、凄いですね、実際93歳まで現役でしたので・・・
見ているだけでチカラが湧いて来る気がします

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こちら の写真は、ピアノのグレン・グールドと共演したときの写真。
バーンスタインとグールドがブラームスの協奏曲第1番を録音した時のエピソードは有名ですが、朝比奈隆もグールド共演していたのです

はたして演奏は上手くいったのでしょうか

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展示品としては、自筆による書き込みのあるオーケストラスコアや公演プログラム、もちろん年表などもありますが、朝比奈の師であるエマヌエル・メッテルに関するものが展示されていたのは珍しく貴重だったと思います。

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「自分の生涯は、演奏のためにできるだけのことをして、聴衆に満足していただくためにあると思います。」

「指揮者は1日でも長く生きて、1回でも多くの舞台に立つ。そのためには一歩でも前へ、それしか希望はないですから。」


朝比奈のモーニングコートの前に立つと、そんな声が聞こえてくるような気がするのです

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朝比奈の指揮棒と師メッテルの指揮棒が仲良く並んでいました。
右の細くて短いのが朝比奈の指揮棒、左の太くて長いのが師メッテルの指揮棒。
いいですね、師匠と弟子の関係
今回の展示、天国で朝比奈は喜んでいることでしょうね!

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実はこの日、「朝比奈隆展」を記念して「次世代が語る‘朝比奈隆’」と題する文化講演会が行なわれました。
朝比奈隆と接した次の世代が(若くはないですが )何を感じ、何を学んだのか。
それを語ってもらう場ですね

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パネリストとして登場したのは、指揮者の下野竜也さんと大阪フィル事務局の福山修。
下野さんはご存知の方も多いと思いますが、97年~99年まで大阪フィルの指揮研究員として朝比奈隆のもとで勉強していたこともあり、朝比奈との思い出は多いだろうと・・・。
福山は91年に大阪フィル事務局に入り、朝比奈の最後の10年を見てきた人間です。
二人は下野さんの指揮研究員時代は兄弟のように仲良く付き合っていたそうです。

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二人が語る朝比奈隆のハナシはとてもリアルで、朝比奈の人となりがとても良く判るもの。

この日のために朝比奈の練習風景を編集したテープが場内に流れ、それがどういう目的の練習なのかを下野さんが解説するシーンなど、普段では見られない光景でした

普段見られないという意味では、指揮研究員時代に下野さんが朝比奈に指揮の練習をつけてもらっているテープも場内に流れ、それにはお客さまも大喜び

「朝比奈先生が練習で仰っていた意味は、その時にはよく判らなかったのですが、今回テープを見てなるほど!と思いました。経験を積んで初めて理解できる事って有るのですね。」

福山からは思い出の一つとして、朝比奈のポケットマネーで朝比奈と同じ一流ホテルに宿泊させてもらい「オーケストラのマネージャーというのは、最高級のものから最も安いものまで知っておく必要があるんだ!」と教えられ事を披露し、それがつまりは人間の幅に繋がっていく事を学んだと語っていました。

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「先生は練習をつけてやると言って、しばらくは私が振っている姿をご覧になられているのですが、すぐに指揮棒を取り上げてずっとご自身で指揮されていました  今だったらあんなこともこんなことも聞いてみたいと思うのですが、当時は未熟で意味も判らず・・・」  
「大阪フィルの指揮研究員として過ごした時間はとても貴重でした」

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講演会が終わり退出する際、どちらが先に出るかを「先輩どうぞ」、「いやいやマエストロどうぞ」とお互いに譲り合い、それならばという事で、肩を組んでステージを後にした二人
共に朝比奈を支え、朝比奈に鍛えられた二人の関係は時間が経過し立場が変わっても変わらないものなのでしょうね   

素敵な講演会と意義深い「朝比奈展」を開催していただいた民音さま、有難うございました。

この「朝比奈展」は4月14日(日)まで、毎週土曜、日曜、祝日に限り開催しています。
時間が合えばぜひご覧下さいませ  

これからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます

(広報:H.I)

「朝比奈展~生涯現役を貫いた不滅の指揮者~」

開催期間:4月14日(日)まで
開館日 :毎週土・日曜及び祝日
開館時間:午前10時~午後5時(入管は午後4時半まで)
会 場 :民音博物館 西日本館



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