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先日行った、公開リハーサルの模様をリポートします!

このブログでもお知らせしていましたが、3月5日に公開リハーサルを行ないました。

通常はお見せしていないリハーサル風景を一般の方がご覧になれる貴重な機会です。
応募者の中から抽選で200名の方を選び、お越しいただきました。

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リハーサルに先がけて、公益社団法人大阪フィルハーモニー協会 常務理事 佐々木楠雄より、今回の公開リハーサル実施の経緯や、大阪フィルの現状報告などを語らせていただきました。

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コンサートマスターは客演の高木和弘さんです。
高木さんのチューニングでリハーサルが始まりました

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以前ブログにも書きましたが、本来リハーサルは公開するものではないと考えています。

プロである以上結果がすべて。
オケとしては、どんな練習をしてきて、あんな重厚なサウンドが生まれたのか。
指揮者としては、どんな解釈や言い回しでこんなサウンドを引き出したのか。

オーケストラは音楽を作り出すメーカーです。
それならば、製造過程は企業秘密に付き取材おことわり でも差し支えないはずです。

とは言え、そのプロセスこそ見たいんだ!という皆さまのお気持ちも良く判ります
大阪フィルが「皆さまに支えられ、皆さまと共に歩んで行くオーケストラ」を標榜している以上、メンバーの協力と、指揮者の理解を得て、これからもこういった機会を作っていこうと思っています

今回は大阪フィルが一般の方に向けた初めての公開リハーサルです。

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今回、指揮をしていただくのは新通英洋さん。
新通さんは公開リハーサルの趣旨を理解して頂き、快く協力していただきました。

いつも通りのリハーサルを行いながら、お客さまにも判りやすく見せるには・・・
新通さんが話をされます。

「大阪フィルクラスのプロのオーケストラなら、リハーサルでいきなり合わせても曲はちゃんと出来上がっています。 そこに色付けしたりメリハリを付けたり、装飾を施していくのが指揮者の役割です。 今日は普段練習で行なっているやり方を見ていただきたいと思います。 ポイントでは私のほうからオーケストラに伝えた内容を皆さまにもお話させて頂きます。」

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本日のリハーサルで取り上げる曲はスメタナ「わが祖国」より“モルダウ”。

曲を説明すると、最初に2つの源流が現れ、フルートとクラリネットがそれを表現します。
これらの静かな流れはやがて合流してモルダウの流れとなります。
モルダウの哀愁を帯びたリリカルなテーマは、第1ヴァイオリンによって奏でられ、川の流れは民衆の生活の中を通り抜けて生きます。
狩人たちの角笛、民衆の婚礼、月の光と水の精霊の踊り・・・
流れはやがて大きな激流となっていきます。

川の流れは最初ホ短調で奏でられていますが、曲の終盤になってホ長調で再現されフォルテシシモでテンポアップして終わります。
スメタナは、愛するチェコが苦悩の歴史から勝利へ向かう姿をイメージして曲を締めくくったのだと言われています

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「ここの箇所、コノ楽器に強弱記号が付いていないのは、アノ楽器の音を聴いてそれに応じて音を出すという意味だと私は考えます。 なのでもう少し強くお願いします。」
こんな専門的なオーケストラとのやり取りも、キチンと説明をして頂けるのでとても判りやすい

ほかにも、
「ここで二つの川は合流して流れが激しくなりました」
といったような光景が目に浮かぶ説明もして頂けるので、これまでとは違って“モルダウ”が聴けるはずです。

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お客さまはリハーサルを真剣にご覧頂いたように感じました。
新通さんのお話をとっても興味深く聴いて頂けたのでこちらもホッとしましたし、オーケストラのリハーサルとしても普段通りに進んでいきました。

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最後に“モルダウ”を通して聴いていただきました。
哀愁のメロディで美しく素敵!といった感じではなく、モルダウ川が流れている光景が確かに見えたように感じました

コチラの写真は最後の音を演奏し終えた瞬間です。

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練習も1コマがちょうど終了し、メンバーは休憩に入りました。
その時間を利用してお客さまから質問をいただきました。
お客さまと新通さんのやり取りは、例えばこんな感じです。

「リハーサルというともっと強弱や曲調についてこうして欲しい!といった話が多いイメージだったのですが、いつも今日のような風景に例えるような進め方をされるのですか?」

「もちろん曲によって違います。“モルダウ”はそういう曲なのでその方がイメージしやすいと思い風景に例えて話をしました。 このあとリハーサルをするモーツアルトのシンフォニーなんかだとまた違います」

質問に答える指揮者新通さんの横には、演奏事業部長の福山修と常務理事の佐々木楠雄も質問の回答者として立っています。

「面白かった!」、「曲の聴き方が変わるね!」、「またやって!」

色々な声をいただいた今回の公開リハーサル、実施して良かったと思いました
これだけ喜んで頂けるなら、やった甲斐があるというものです

ただ、次回の開催までにはもう少し時間をかけて、一段と工夫を凝らして準備したいと思います。
次回開催をどうぞ楽しみになさってください


普段はご覧いただけませんが、私たちは今回のようなリハーサルを毎回しっかりやって、コンサートに臨んでいます!

そのコンサート、今後の予定ですが・・・
今週16日は「第36回岐阜定期演奏会」を大阪フィルにとって最も大切な指揮者のお一人、秋山和慶さんの指揮で、岐阜県県民ふれあい会館 サラマンカホールで開催します。

そして20日には「ザ・シンフォニー特選コンサート 小林研一郎 炎のチャイコフスキー」で、コバケンワールドにどっぷり浸っていただきたいと思っています。 こちらはザ・シンフォニーホールで行います。


そして、23日には待ちに待ったこのコンサート を開催いたします!

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「青少年のためのコンサート」です。
今回は、オーケストラ・スペクタキュラーPART2ということで、10月に井上道義さんと一緒に行ったPART1の第2弾となるコンサートです。

交響曲の聴き所を一挙演奏! と謳っているこのコンサート、プログラムの後半にベートン―ヴェン、マーラー、ショスタコーヴィチの交響曲第5番の中から、それぞれ第1楽章、第4楽章“アダージェット”、第4楽章を演奏します。

今回の指揮者は人気の金聖響さん

そして、このコンサートは毎回、期待の新人を紹介しているのですが、今回はヴァイオリンの福田廉之介くんが登場してくれます。
これまでに大阪フィルとも共演していますし、大阪クラシックにも出演してくれているので、ご存知の方も多いですね。

このシリーズはこれまでずっと桂冠指揮者の大植英次が指揮をしていました。

テレビ中継でご覧になられた方も多いのではないでしょうか。

もちろん「青少年のためのコンサート」ですので、青少年にはお越し頂きたいのですが、その昔青少年だった!という方でももちろんご入場いただけます。
‘青春18きっぷ’のようなコンサートなのです。

一度にオーケストラの魅力が味わえるお得なコンサートです、ぜひお越しください

(広報:H.I)

「青少年のためのコンサート」
オーケストラ・スペクタキュラー〈パートII〉

日 時:3月23日(土)15:00開演
会 場:NHK大阪ホール
指 揮:金 聖響
独 奏:福田廉之介(ヴァイオリン)

<プログラム>
ワーグナー/歌劇「ローエングリン」第3幕 前奏曲
ヘンデル/組曲「水上の音楽」より“アラ・ホーンパイプ”
ワックスマン/カルメン幻想曲 
チャイコフスキー/バレエ音楽「くるみ割り人形」より“花のワルツ”
ベートーヴェン/交響曲 第5番「運命」より 第1楽章 
マーラー/交響曲 第5番より 第4楽章“アダージェット”
ショスタコーヴィチ/交響曲 第5番 第4楽章 

料金:一般:3000円 学生:1000円
※全席指定
※学生件は小学生から25歳以下の学生の方が対象になります。
 当日、学生証などの身分証をご持参ください。
※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。


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