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「ラ・フォル・ジュルネ金沢」で演奏してきました!

先日のびわ湖に続いて、金沢にも行って参りました。
ゴールデンウィークのお楽しみ、「ラ・フォル・ジュルネ金沢」で演奏をするためです。

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大阪からJRサンダーバードで2時間半ちょっとで行ける古都金沢。
2015年春の北陸新幹線金沢開業に向けて、金沢市が作った新しいキャッチフレーズ「ちょっと、金沢まで」的な感じで行ける金沢、ステキな街です。

金沢駅を降りたらいきなり目に付いたのが、「ラ・フォル・ジュルネ金沢」の巨大な吊り看板。
吊り看板の向こうに集団が見え、何やら音楽が聞こえてきます。

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駅のコンコースを出たところにある「ラ・フォル・ジュルネ(LFJ)」の設置型看板。
ふむふむ、石川県立音楽堂はここを右に曲がるのですね。
しかし、向こうの人ごみが気になるので、行ってみると・・・

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金管七重奏をやっていました。
金沢で最初に目に耳にした音楽です。
しかし「LFJ金沢」、こんなものではありませんでした。

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こちらが石川県立音楽堂の外観です。
音楽堂を本拠地としている「オーケストラ・アンサンブル・金沢(OEK)」の音楽監督、井上道義さんの巨大な顔が目に飛び込んできました。

「何をやっているのかな?音楽DO」

井上道義さんって感じですね(笑)

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そして音楽堂の前もたくさんの人が集っています。

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なんとここでは、屋外でピアノ三重奏をやっていました!
奏者の皆さま、肌寒い中ドレス姿で頑張ってらっしゃいました。

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また、駅のコンコースでクラリネット四重奏をやっていたり、

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大ホールのエントランスから外を見ると、小編成の吹奏楽をやっていたりと、いたるところで無料で楽器演奏をやっています。
まさに音楽が溢れる「LFJ金沢」です。

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演奏が行なわれていない時は、ゆったりと珈琲やワインなんかも飲めるスペースです。
ヨーロッパを思わせるような雰囲気ですね。

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大阪フィルのゲネプロの時間が近付きホールの中に入ると、先ほどまで演奏をしていたOEKの舞台から大編成の大阪フィル仕様のステージへと、舞台転換の真っ最中でした。
限られた時間で何をすべきか、みんなプロフェッショナルなので、わかっています。
ワイシャツ姿のステマネ清水直行の手前で、楽譜を持っているのが・・・

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ライブラリアンの家恵子です。
椅子と譜面台が整ったところから楽譜を置いていきます。
「幻想交響曲」は管楽器の配置も大掛かりですが、もちろんすべて頭に入っていて迷いなどありません。
これが間違っていると、大変なことになります。

さあ、準備は整いました。
この日の最初のステージ、「幻想交響曲」のゲネプロが始まります!

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この日のコンサートマスターは田野倉雅秋。
彼のチューニングからゲネプロのスタートです。

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指揮は現田茂夫さん。
びわ湖のLFJでも演奏した現田さんとの「幻想交響曲」の再演です。
本番前に、前回の反省点を振り返りながらサクサクとゲネプロは進みます。

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びわ湖では、暗過ぎて顔を紹介出来なかったバンダのオーボエは岡山理絵さんです。
これくらいの照明なら顔はわかりますね。

現田マエストロの気になるポイントを中心にゲネプロは進みました。
舞台転換とゲネプロ、そしてお客さまの入場を考えると、時間はあまりありません。
しかし、何といっても本番を経験している強みがあります。
さあ、普段からOEKの演奏を聴いておられる耳の肥えた金沢のお客さまに満足して頂ける演奏は出来るのでしょうか、楽しみです! 

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開場いたしました!
スタッフのユニフォームは赤で統一されたTシャツです。
微妙に違う表記のTシャツがあるようですね。
スタッフの皆さまの笑顔がステキです!

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13時半になり、現田マエストロの「幻想交響曲」が始まりました。

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会場は、ほぼ満杯です。
日頃この石川県立音楽堂をホームグラウンドとして演奏しているOEKと比較すると、大規模編成でお聴かせする大阪フィル。
聴く機会の少ない大曲「幻想交響曲」はどんなふうに聴こえたのでしょうか。

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「幻想交響曲」の聴かせどころを写真で紹介しましょう。
まずは、第3楽章、先ほどのバンダのオーボエと掛け合いをする、オケ中のイングリッシュホルン。
他には一切の音がしません。ドキドキながらもおいしいソロ、最大の聴かせどころですね。 
演奏するのは今秋、入団が決まっている大島弥州夫です。

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第3楽章には珍しい光景が見られます。
2対のティンパニを4人の奏者で叩いています。
雷の音を表現しているのです。

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第5楽章で、クラリネットの1番奏者が小クラリネット(エスクラ)を吹くところも聴かせどころです。
少しおどけた感じがエスクラの響きにぴったり。
演奏するのは、ブルックス・トーンです。

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そして、第5楽章の鐘です。
びわ湖から一緒にやって来た‘鐘’、久保田善則が叩きます。

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たまたま舞台袖で久保田が鐘を鳴らす様子をご覧になられていたLFJアーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタン氏、あまりの大音量と迫力に、思わず耳を塞いでおられました。

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第5楽章、「魔女の夜宴の夢」(「ワルプルギスの夜の夢」と訳すケースもある)の中で、骸骨の踊りの雰囲気を上手く表現しているのが弦楽器によるコル・レーニョ奏法。
これは弓の毛の部分ではなく木の部分で弦を叩く特殊奏法です。
異様な雰囲気を醸し出したり、打楽器的に使ったりする時に使います。
お判り頂けますでしょうか、毛がこちらを向いていますね。
ホルストの「惑星」より‘火星’や、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」最終楽章などでも使われます。

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オーケストラの聴かせどころを写真でお伝えしてきましたが、演奏も終わりました。
お客さまからは最後の音が鳴り止む前から、もの凄い拍手喝采をいただきました!

「せっかくなのでアレを見ていただこう!」
マエストロのリクエストでびわ湖に続き金沢でも‘鐘’のお披露目です。
ステージマネージャー清水直行とスタッフ蔵本秀峻が‘鐘’を運び入れ、

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マエストロがお客さまに久保田善則を紹介し、大きな拍手をいただきました!
もちろんマエストロもメンバーも拍手をしています。
やはり本物の鐘は迫力が違います。曲が引き締まりました。

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現田マエストロ率いる大阪フィル、あらためて金沢の客さまにご挨拶です。

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途中、身動きすらされず真剣に聴いて頂いた金沢のお客さまの集中力には本当に驚きました。
現田マエストロと大阪フィルの「幻想交響曲」を楽しみにお越し頂いた事が良くわかりました。
本当に有難うございました!

少しの間休憩をいただき、16時からもう1ステージ演奏を致します。
それでは後ほどお会い致しましょう!

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先ほどまで満員だった石川県立音楽堂の大ホール客席です。
三層構造のシューボックス型。
客席数は1560席、バランスのよい音響、迫力ある臨場感を味わえる日本を代表する音楽ホール。
まもなく開場時間です。
いよいよ井上道義指揮、サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付」ほかの始まりです!

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コンマス田野倉雅秋のチューニングも完了し、さあ本日2回目の出番です!
井上マエストロが入場します。

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1曲目はシャブリエの狂詩曲「スペイン」。
フランス人のシャブリエがスペインを旅行した時に作った情熱的な曲。
フランスとスペインの音楽をテーマとしている今回のLFJ、ピッタリの曲ですね。
ハープ2台を擁する大きなこの曲を、井上マエストロは全身を使って熱く指揮します!

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そして、お待ちかねの「オルガン付」では文字通り、マエストロ渾身の指揮です!

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何しろ、フルオーケストラにホール自慢のパイプオルガンが加わります。

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オルガンはご当地金沢ご出身の、黒瀬恵さんです。
このホールのオルガンは弾き慣れていらっしゃいます。

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パイプオルガンはもちろんですが、二人で奏でるピアノも聴かせどころの多い「オルガン付」。
オーケストラサウンドとホール中を振動させるほどの迫力あるオルガンサウンドとの融合は、ちょっと言葉では表現できない、体験してみないとわからないサウンドです。

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立ち見を含めて、早々にチケット完売していた井上マエストロと大阪フィルのサン=サーンス「オルガン付」は終了です。
先ほどの「幻想交響曲」同様に、温かい拍手、ブラヴォーをいただきました。

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音楽堂のパイプオルガンを知り尽くしている黒瀬恵さんの演奏、素晴らしかったです!

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鳴り止まない拍手に応え、コンマス田野倉は敢えてマエストロの指示に従わず、マエストロだけを立たせてオーケストラのメンバーからも拍手を贈ろうとしました。
それを、どうしても立たそうとするマエストロ(笑)。
マエストロの照れの部分が垣間見れ、微笑ましい光景でした。

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お客さま、ありがとうございました。
とても真剣に聴いて頂き、オーケストラはとても演奏しやすかったです。

それにしても、「LFJ金沢」は驚きの連続でした。
街に音楽が溢れている光景をあらためて目の当たりにしました。
そうですね、例えるならば大阪クラシックの1日分の演奏を、同時多発的にもっともっと狭い範囲でやるような感じでしょうか。
それをタバスをつまみながらワインやビール、珈琲などを飲みながら聴ける雰囲気。
すっかりLFJが金沢の街に浸透しているのを感じました。

今回お招きをいただいた関係者の皆さまにもあらためて感謝申し上げます。
ぜひ来年も呼んでくださいませ(笑)

4月27日から始まった「LFJ金沢」(熱狂の日音楽祭)は、この4日を以て終了です。
楽しかったですね!
そして、切り替えがはやいのも素敵です。

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翌日には、あの「ラ・フォル・ジュルネ金沢」の大きな吊り看板は、「金沢、百万石まつり」に替わっていました。
「百万石まつり」、なんかスケールが大きくて魅力的ですね!

今回ですっかり金沢の街に魅了されてしまいました。
金沢の皆さま、またお会いしましょう!


そして、今回金沢で演奏した井上道義指揮のサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」は、大阪でも演奏致します。
今月28日の「マチネ・シンフォニー」です。
このブログを読んで「金沢羨ましいぞ!」と思われた関西の皆さま、ぜひお越しください。
平日午後の名曲セレクションも今回で9回目となります。
ぜひお待ちしています。 会場でお会いしましょう!

(広報:H.I)

「マチネ・シンフォニーVol.9」~平日午後の名曲セレクション~

日 時:5月28日(火)14時開演(13時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:井上道義
独 奏:横坂源(チェロ)・松居直美(オルガン)

<プログラム>
サン=サーンス/糸杉と月桂樹 作品156
サン=サーンス/チェロ協奏曲 第1番 イ短調
サン=サーンス/交響曲 第3番 ハ短調 「オルガン付」

チケット料金:A席:4000円 B席:3000円
※未就学児のご入場はお断りさせていただきます。
ご予約・お問い合わせ:
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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