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「第468回定期」練習2日目をリポートいたします!

「第468回定期演奏会」の練習、2日目を終えました。

チャイコフスキーの交響曲「マンフレッド」は、マエストロ・フェドセーエフの思い描く音楽に形を変えて行っているようです。

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練習2日目、コンサートマスター崔 文洙(チェ・ムンス)のチューニングでスタート!
ざっと練習の様子をリポートしましょう。

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「オハヨウゴザイマス」
元気いっぱいにマエストロの登場です。 

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コンマスと握手を交わしオーケストラ全体を見渡た後、そっと下ろした手を合図に「マンフレッド」第1楽章の音楽が流れ始めました。

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この交響曲「マンフレッド」、バイロンが1817年に書いた劇詩「マンフレッド」に基づく標題交響曲です。
標題交響曲で思い出すのは、ベルリオーズ「幻想交響曲」やリスト「ファウスト交響曲」、「ダンテ交響曲」などですか。 
あっ、ベートーヴェンの「田園交響曲」もそうでしたね。
海外ではこの曲を、単に「管弦楽曲」として紹介されることもあるようです。

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第1楽章冒頭、主人公マンフレッドの主題が呈示されます。
この主題は全曲に現れますが、第1楽章の最後にも打楽器が打ち鳴らされる中、マンフレッド主題で締めくくられます。
ここでは、マンフレッドがアルプス山中、人間の存在の限界に思い悩み、徘徊している様を表現しているそうです。
イメージ出来ますでしょうか?

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第2楽章では、彷徨うマンフレッドの前に山の霊と山の女神が現れて、マンフレッドの過去の罪業が暴かれます。
途中、トリオで奏でられるメロディはボロディンなどの国民楽派の民族色の強いものですが、これが美しく感動的なのです。

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第3楽章は、村の生活やアルプスの雄大な風景を描いています。

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そして、感動的な第4楽章を迎えます。
山の神の住むアリアーナの宮殿に導かれるマンフレッドは罪の赦しを乞うが叶わず、命は尽きてしまいます。
この楽章には二つの版があります。
一つは、第4楽章の終結部にオルガンが登場し、救いのコラールが登場し静かに曲を終えるもの。
もう一つは、第4楽章の中間部以降をカットし、第1楽章の終結部が回想され賑やかに終えるものです。
後者は原典版とよばれ、スヴェトラーノフやテルミカーノフなどロシア人指揮者に好んで演奏されているようです。
今回マエストロが選んだのも原典版。
打楽器が鳴り響く大迫力のオーケストラサウンドで締めくくります!
どうぞお楽しみ下さい。

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オーケストラにフレーズの歌い方などを、自ら歌って伝えるマエストロ。
初日の練習に比べマエストロの動きも大きくなってきているように感じます。

久し振りに指揮した大阪フィル、マエストロがどんな感想をお持ちなのか、練習後でお話しを伺いました。
最後に掲載しています。 どうぞお楽しみに。

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楽器の編成は、フルート3(3番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット3、ホルン4、コルネット2、トランペット2、トロンボーン2、バストロンボーン1、チューバ1、ティンパニ、バスドラム、シンバル、タムタム、トライアングル、タンバリン、銅鑼、ハープ2、弦楽5部となっています。

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弦楽器1プルトはこのようなメンバーです。

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マエストロとコンマス崔は常に話しあわれています。
互いに深い信頼関係で結ばれているのでしょうね。

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木管楽器とトランペット、トロンボーンの1番を吹くメンバーは以上の通りです。

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第1楽章の格好良いバスクラリネットのソロを吹くのは田本摂理。

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同じく第1楽章のホルンソロを吹くのは村上哲です。

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大迫力で終える第1楽章。 
最終楽章の最後も第1楽章の終結部に戻ってくるため、同じエンディングを迎えます。
これを聴くと、拍手喝采、ブラヴォーと叫んでしまいたくなるはずです。

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練習終了後、マエストロに話しを伺いました。

久し振りに指揮していただいた大阪フィルの印象は?

「前にご一緒したのはいつでしたか? 1999年? いやーそんなになりますか。 オーケストラは上手くなりましたね。集中力が素晴らしいですし、とても組織化されています。 一人の人に指示を出したことを、自分の事のように全員が聞いています。 また、昨日指示したことは翌日には修正されています。1日1日、素晴らしい進歩を遂げることが出来るオーケストラです。 また、オーケストラの雰囲気が良く、とても気持ちよく練習が出来ます。 こうしたい、こういう音が欲しいと要求すると、きちんと結果が返ってくる。 素晴らしいことです! それと、女性のメンバーが増えましたね。 これは音楽に限らず世界的な傾向です。 女性特有の優しい雰囲気がオーケストラに現れていていいですね。」

やり取りを聞かれていたマエストロの奥様が
「あら、男性も優しい方は多いわよ(笑)」 と会話に入ってこられたり、とても仲の良い感じが微笑ましいです。

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今回のプログラムはマエストロにとってどんな意味を持つものなのでしょうか

「先日、東京でも少しお話をしたように交響曲「マンフレッド」は、チャイコフスキーの作品の中でも英国の香りのする少し例外的な作品です。 演奏機会が少ない作品ですが、私は好きで自分のオーケストラ(チャイコフスキー交響楽団)でもレコーディングしています。 この曲と合わせて演奏する曲としてハイドンを選びました。 ハイドンがドーニ伯爵から依頼されて作った交響曲90番~92番の3曲は、93番から始まるロンドン交響曲(ザロモン交響曲)への流れの基点となる曲です。 すでにロンドン入りをして作曲した曲ですが、演奏機会の多い第92番「オックスフォード」とは違い、あまり演奏されない第91番を選びました。 そういう意味でも、ロンドンが関係していると言う意味でも、今回のプログラムにはぴったりではないでしょうか。 今回の大阪フィルの演奏を指揮していて、初日の練習からしっかりハイドンのスタイルが出来ているのに驚きました。 楽しみです。」

マエストロは「皆さん、聴きに来てください!」的なことを言う方ではありません。
ならば、私が代わりに言うしかありません。

明日から始まる今回の定期、皆さまぜひともお声掛け頂き、お友達やご家族をご同伴の上、お越し下さい。
決して後悔はさせません!
マエストロ・フェドセーエフと大阪フィルが作り出す音楽をお楽しみ下さい!


(広報:H.I)

「第468回定期演奏会」

日 時:5月23日(木)、24日(金)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
曲 目:ハイドン/交響曲 第91番 変ホ長調 Hob.I,91 
    チャイコフスキー/交響曲「マンフレッド」 作品58 
料 金:A席:6000円、B席:5000円、C席:4000円)S席、D席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。
お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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