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「ムジークフェストなら」のフィナーレは、皆でプーランク!

古の都奈良で現在開催中の音楽祭「ムジークフェストなら」。
17日間のロングラン公演も、今週日曜のゴールが見えて来ました。

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記念すべき最終公演を託されたのは、大友直人指揮の大阪フィルと、DUO YKEDAのお二人です。
「プーランク躍動のソワレ」と題して行なわれる今回のコンサートは、なんとオール・プーランク!
昨日、2回目のリハーサルが行われました。
その模様をリポートいたしましょう!

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今回指揮をしていただくのは大友直人さん。
「よろしくお願いします。オーバードから!」 ということで、さっそく練習が始まりました。 

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マエストロが指先を動かすと、トランペットとホルンが物憂げな旋律を吹き、続いてピアノがこだまのようにこれを繰り返します。
そしてそれに応えるようにオーボエとファゴット続いてフルート、クラリネットが登場。

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すると一転して、ピアノが軽快に駆け出します。
始まりました!「ピアノと18の楽器のための舞踏協奏曲『オーバード』」です。

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この曲、楽器編成が変わっています。
ピアノのほか、フルート2、オーボエ2(2番イングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット1、ティンパニ1、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス2
管楽器奏者は総勢18名。 それにピアノが加わります。
楽器配置は上の写真をご覧下さい。 

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それにしても格好良い曲ですね。
このところ、あまり馴染みのない曲を演奏するケースが続いていて、その度に「良い曲ですよ!」と呟いていますが、ウォルトン「管弦楽のためのパルティータ」やチャイコフスキー交響曲「マンフレッド」と同様にこの曲もとても素敵な曲なのです。
というか、プーランクの作る曲、本当に素晴らしいのでぜひ聴いて頂きたいです。

この曲はこの方がご出演されるので選ばれたと伺っています。
DUO YKEDA(デュオ イケダ)のおひとり、パトリック・ジグマノフスキーさんです。

プーランクやミヨー、オネゲルといったフランス6人組はもちろん、その時代を語る上で欠かすことの出来ないシャンソン歌手エディット・ピアフなどもすっかり手の内に入れられているジグマノフスキーさん。
切れのあるピアノが、小編成のオーケストラサウンドと一つになって練習場に鳴り響いていました。

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この曲のタイトルにもなっている「オーバード」とは、「尊敬する人に敬意を表するために、その人の家の窓下または玄関で、朝か午前中に演奏する曲」という意味のようです。
同じ形態で夜に愛を込めて演奏するのが「セレナーデ」ですね。

この「オーバード」はバレエ音楽です。
正規の形では、この楽器編成に踊り手が一人登場します。

バレエのあらすじは・・・
「夜明け、仲間たちに囲まれて、ディアーヌは、彼女に永遠の純潔を強要する『ジュピターの定め』に反抗することを決意する。仲間たちは彼女をいたわり、彼女に弓を与えて、ジュピターへの反抗を思いとどまらせる。ディアーヌは悲しそうに弓を手に取り、そして森の中へ急ぐ。狩をすることで、恋の悩みを鎮めようと努める。」といったものです。

初めてこの曲を聴いても、難しい!という声は出ないと思います。
切れ目なく演奏されますが、10のセクションに分けることが出来ます。
時間にして17~18分の曲。 一気に流れていきます。

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「オーバード」が終わり休憩時間にピアノがもう1台登場しました。
2台のピアノが向かい合う形でセッティングされています。
プーランクの代表作「2台のピアノのための協奏曲」です。

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ピアノは独奏はもちろんDUO YKEDAのお二人。
第2ピアノは池田珠代さんが担当されます。

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第1ピアノは、「オーバード」のピアノ独奏に続いてパトリック・ジグマノフスキーさんが演奏されます。

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プーランクと言えば、その美しいメロディが有名ですね。
「私はいつもメロディを愛した」プーランクの言葉です。
この曲も美しく魅力的なメロディーに満ち溢れ、とてもエスプリの利いた軽妙洒脱な音楽となっています。

楽器編成は、フルート1、ピッコロ1、オーボエ2(2番はイングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、トロンボーン2、テューバ1、打楽器(小太鼓、大太鼓、カスタネット、タンブリン、トライアングル)1、弦5部

この曲が今回のプログラムのメインとなります。

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打楽器は久保田善則が一人で担当しますが、上に示しているようにさまざまな楽器を持ち替え、大忙しの様子。
ライブでは久保田の動きも見ものですよ。

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紹介が遅れましたが、今回のコンサートマスターは特別客演コンマス田野倉雅秋です。
カメラを構えているコチラの姿を見て爽やかな笑顔で応えてくれました。

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この日の練習の最後は、音楽物語「子象のババールの物語」。
ジャン・ド・ブリュノフの同名の絵本に、プーランクがピアノと語り手のための曲を付けたものです。
今回演奏する管弦楽版は、ジャン・フランセがプーランクの許可を得て編曲しました。

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大切なナビゲーターを務められるのは、ヨーロッパ音楽とりわけフランス音楽に造詣の深い指揮者の中田昌樹さんです。
CDではロック歌手の忌野清志郎さんのナレーションのものなんかも発売されていますね。
子象のババールが、さまざまな試練を経て象の王様になっていく様子を、今回は中田さんの語りで聴いていただきます。
お子様にもぜひ聴いて頂きたい曲です。

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楽器編成的には色々の楽器が登場します。
フルート2(2番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2(2番はイングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット2(2番はバスクラリネット持ち替え)、ファゴット2(2番はコントラファゴット持ち替え)、ホルン2、トランペット2(1番はコルネット持ち替え)、トロンボーン1、テューバ1、ティンパニ1、打楽器1、ハープ1、弦楽5部
打楽器は色々な効果音を出します。

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「ムジークフェストなら」の締め括りは、オール・プーランクという思い切ったプログラム。
今年はプーランク没後50年という記念イヤーです。
没後50年と言うと、先日の定期で演奏したウォルトンも同じく没後50年でしたね。
同じ時代を生きたウォルトンとプーランク。
イギリスとフランスということもあり、作風は全然違いますが、二人とも良い曲をたくさん作っています。

この機会にプーランクの事を知って下さい!

大阪フィルを大友直人さんが指揮し、世界で活躍されているDUO YKEDAが独奏をされて、なんと全席指定2000円という思い切った価格。

昼間は色々な場所で行なわれているコンサートを聴いたり、奈良県文化会館の2階展示室で開催されている「夢を奏でたワーグナー」展を見たり・・・
楽しさ色々な「ムジークフェストなら2013」です。
大阪方面からも京都方面からも40分~50分圏内。中心部から電車1本で来れますよ!

どうぞ古の都奈良で、6月最後の日曜をお過ごし下さい。

「ムジークフェストなら」の公式サイトへはコチラからお入り下さい。


(広報:H.I)

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        ムジークフェストなら2013
大阪フィルハーモニー交響楽団&大友直人 DUO YKEDA プーランク
       ~躍動のソワレ~
日 時:6月30日(日)18:30開演(17:30開場)
会 場:奈良県文化会館 国際ホール
指 揮:大友 直人
独 奏:デュオ・イケダ(パトリック・ジグマノフスキー&池田珠代)
ナビゲーター:中田昌樹

<プログラム>
プーランク/音楽物語「仔象のババールの物語」
プーランク/二台のピアノのためのエレジー
プーランク/オーバード(ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲)
プーランク/二台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調

料 金:¥2,000(全席指定)
※未就学児の入場はお断りさせていただきます。

お問い合わせ:奈良県文化会館 0742-23-8921

[チケット販売所]
・奈良県文化情報センター 0742-22-0200
・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:191-983)
・ローソンチケット 0570-084-005 (Lコード:55968)
・イープラス http://eplus.jp/
※大阪フィル・チケットセンターでのチケットのお取り扱いはございません。


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