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フェスティバルホールに鳴り響いたヴェルディ「レクイエム」!

「チケットですか。ごめんなさい、だいぶん前に売り切れました。」

前売り段階でこんなことが言えるコンサート、理想ですね!
しかし残念ながら現実にはそうそう有るものではございません。
ここ最近では、4月のフェスティバルホールでの大植英次のマーラー「復活」、「三大交響曲の夕べ」そして「親子のためのオーケストラ体験教室」といったところでしょうか。

今回ご一緒させて頂いた大阪新音フロイデ合唱団主催、ヴェルディ「レクイエム」はそんな理想的なコンサートでした。

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会場が4月オープンしたばかりのフェスティバルホール。
指揮が炎のコバケンこと小林研一郎さん、ソリストが、森麻季さん、竹本節子さん、錦織健さん、三原剛さんという夢のような出演者で、
「皆さんもこの出演者と一緒にヴェルディ「レクイエム」を歌いませんか!合唱初心者でも大丈夫ですと!」と言われたら、歌いたくなりますよね。
その結果、合唱団は総勢370名!
これにオーケストラ100名近くがステージに上がります。
4月にフェスティバルホールが出来て以来、これだけの人数が一度にステージに上がった光景を見たのは初めてでした。

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本番の前日、オーケストラ、ソリスト、合唱団の合同練習がありました。
客席に座りきれず、立っている合唱団のメンバーも多く見られました。
300席の大フィル会館メインホールに370名の合唱団ですので、そりゃそうです。

ソリストがひとりずつ紹介されるたびに、合唱団はこの拍手で迎えます。
もの凄い盛り上がり。
この場面から本番の盛り上がり、大成功は約束されていたように思いました。
練習を積んでこの日を迎えられた合唱団の皆さま、とても素敵な表情でしたよ。

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コンサートマスターは渡辺美穂が務めます。
満員のフェスティバルホールでの演奏会のコンマス、責任重大ですね。
しかし練習、本番、いつも変わらず笑顔でチューニング、素敵です。

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迫力のブラスサウンドを聴かせてくれた、トランペットのバンダメンバー。
本番ではフェスティバルホールの上手、下手のバルコニーボックスで演奏です。
これにはお客さまもびっくりされることでしょうね。

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今回のヴェルディ「レクイエム」のチケットが早々に完売した要因の一つが、炎のコバケン指揮、豪華ソリストの共演が上げられると思います。

練習場で見ても華やかなソリストの皆さま。
奥から、ソプラノ森麻季さん、メゾソプラノ竹本節子さん、テノール錦織健さん、バリトン三原剛さん。
指揮をされるコバケンマエストロ。
ソリストの皆さまは抑え気味で歌われているとは思いますが、それでも凄い声量!
本番の目一杯のパフォーマンスはが楽しみです。
それと、ステージ衣裳もね。
 
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ひと晩経って、本番前のゲネラルプローベがスタート。
370名の大合唱団もオーケストラもステージ上に綺麗に収まりましたね。
それにしても凄い光景、圧巻の一言です。

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コバケンさんはこの日も炎の人でした。
炎のコバケンの熱い熱い音楽作りに一切の妥協は有りません。

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「弦楽器の前のプルトの人は小さく、後ろの人はもっと強く弾いて下さい。後ろからしっかりした音を響かせて欲しいのです!」

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「ここでオーケストラに音を小さくして!とは言いたくないのです。 合唱の皆さんは今以上に大きな声で歌って下さい。 そうです、それでお願いします。」

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コバケンさんはヴェルディ「レクイエム」を完全に手の内に入れておられます。
暗譜で指揮し、合唱のどのパートのどこの歌詞をしっかり聴かせるのか、メッセージ性の強い「レクイエム」を完全にコントロール。
そして、超一流のソリストによる独唱は、370名の大合唱に負けずホールに響き渡ります。

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上手いちばん奥に位置するコントラバスセクションから見たマエストロ。
遠い分だけマエストロの姿かたちは小さくなりますが、その存在感は変わらず強烈です!

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「ディエス・イレ 怒りの日」前半には、トランペットのバンダを含めた盛大なファンファーレが繰り広げられます。
バンダトランペットは上手、下手のバルコニーボックス席に2名ずつでスタンバイ。
トランペットトップ奏者・篠崎孝が、下手側のバンダを担当。

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オーケストラ、合唱団の全景はコチラ。
先ほどの写真は1階席から、こちらは2階席から見たステージ写真です。
とても画になるフェスティバルホールでのゲネプロシーンです。
しかし、オーケストラや合唱団が下がった光景はというと・・・

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寂しいですね、誰もいないステージは。
それにしても大きなひな壇、いったい何段有るのでしょうか。
あと30分ほどでこのステージにオケ、合唱、ソリスト、そしてマエストロが戻ってきます。

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ゲネプロ終了直後の5階メインホワイエには日光が入って美しかったです。

それから約1時間半後、ステージ上は・・・

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オーケストラも合唱団もスタンバイOK。
コンサートマスターの登場を待ちます。

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コンマス渡辺美穂の登場に続いて、

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マエストロとソリストが入場し、お客様へご挨拶です。
さあ、楽しい音楽の時間が始まりマス!

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ヴェルディの「レクイエム」は、モーツァルトやフォーレの「レクイエム」と並べて「三大レクイエム」などと呼ばれますが、オペラ作りで培ってきた劇的表現が随所に見られ、他の2作品と比べても華やかでスケールの大きな作品となっています。

演奏が始まると、オーケストラと合唱によって歌われる‘レクイエム’に続き、ソリスト四重唱による‘キリエ’がテノール独唱に続き始まります。

日本を代表する豪華ソリストの競演、音楽的にも視覚的にも贅沢ですね。

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ソプラノは森麻季さん。
胸元の大きく開いたドレスで登場された瞬間、客席からはオーッという声が聞こえるほど。
最後の‘リベラ・メ 我を許したまえ’での歌唱はこの大曲を締め括るに相応しい堂々とした歌いっぷり。
文字通り人気と実力を併せ持ったスター歌手ですね。

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メゾソプラノは竹本節子さん。
ご存知の通りマーラーや宗教曲の第一人者です。
朝比奈時代から大阪フィルとの関係は厚く、95年の朝比奈隆指揮マーラー「復活」のソリストを務められたほか、数多くの演奏会で共演させて頂いています。
以前は大阪フィル合唱団の指導もして頂いておりました。
文字通り涙モノの‘ラクリモーサ 涙の日’の歌い出しは、他のソロ同様、鳥肌の立つほど素晴らしいものでした。

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この方も今さら説明の必要のないほどのスターテノール、錦織健さん。
ご自身でもオペラのプロデュースを始められるなど、充実した活動を送られています。
CDの発売数も豊富で熱烈なファンも多く、今回もこの方を目当てで来られたかたも多数と聞いています。
合唱団の皆さまも共演出来て嬉しいでしょうね。
大阪フィルとも「新春名曲コンサート」などで共演の多い日本を代表するテノールです。

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大阪新音フロイデ合唱団の音楽アドバイザーを務められる三原剛さん。
この方に指導して頂けると、合唱団に入られる方もいらっしゃるのでしょうね。
オペラに宗教曲にリサイタルに大忙しのバリトン歌手です。
大阪フィルとの共演も多く、最近では昨年のヴィンシャーマン指揮バッハ「ヨハネ受難曲」のイエス役が忘れられません。
‘コンフターティス 判決を受けたる呪われし者は ’などで、力強いバリトンソロを随所に聴かせて下さいました。

皆さん華のあるスター歌手の競演です。
これは370名の大合唱団も負けてはいられませんね。

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男声から紹介して参りましょう。
上手側からバス、バリトン、テノールです。

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女性パートはアルトとソプラノの境界線が判りませんが、このあたりはアルトでしょうね。

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このあたりで、アルトとソプラノが混じっているのではないでしょうか。

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そしてこのあたりはソプラノのはず。
皆さま、素敵な表情で歌われていましたよ。

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合唱団全体はこんな感じです。
男声の数は全体の1/3弱ですが、いやいや健闘していましたよ。
下で男声が支えてこそアルト、ソプラノが映えます。
一人ひとりがとても力のある歌声なので、370名の大合唱が迫力を持って聞こえました!

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上の写真はコバケンさんのいつものポーズ。
客席に向けて皆さんの作りだした音楽を、皆さんの熱い思いを伝えるのです!

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途中で一度、遅れてこられたお客さまを入場していただくために、軽くインターバルを取ったものの、実質休憩はなし。
80分を大きく超える大曲は、演奏するほうも聴くほうも共に凄い集中力が必要となりました。
マエストロが指揮棒を下ろし動き始めるまでの沈黙が心地良かったです。
やはり「レクイエム」はこの沈黙が大切です。
この日のお客様は判っていらっしゃる!お客さまにブラヴォーです。

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ソリスト一人ずつとハグをされたマエストロ、コンマス渡辺美穂とはガッチリ握手。
となりで拍手を贈られる森麻季さん、うーん素敵ですね。

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大健闘の合唱団に、マエストロ、ソリスト、そしてオーケストラからも熱い拍手。
それに応える合唱団は、お辞儀です。
本当に素晴らしいヴェルディ「レクイエム」でした。
大阪新音フロイデ合唱団の皆さま、大成功おめでとうございます!

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その後、延々と続くカーテンコールを、お客さまは笑顔で拍手をし続けて下さいました。
超満員のフェスティバルホール、まさに「天井から振る拍手」ですね。
これを経験した合唱団の皆さまは、もう辞められませんね。
どうぞ頑張って合唱を続けてください!

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終演後、ステージの袖で記念撮影をしました。
左からテノール錦織健さん、メゾソプラノ竹本節子さん、小林研一郎マエストロ、ソプラノ森麻季さん、バリトン三原剛さん、合唱指導の河田早紀さんです。
皆さま、素晴らしい音楽を有難うございました。どうもお疲れさまでした!

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合唱団はその後、バックステージで反省会をされていました。
そして楽しい打ち上げですね。
大曲にして難曲、ヴェルディ「レクイエム」に正面から向き合ってこそ得られる達成感、そして流せる涙。
アマテュア合唱団として、家事や仕事の両立を図りながら音楽をやろうという皆さまをリスペクトしますし、賛辞の拍手を贈りたいと思います。

ご来場頂きましたお客さまに感謝申し上げます。
そして、今年も大阪フィルにお声掛け頂きました大阪新音の関係者の皆さま、大阪新音フロイデ合唱団の皆さまに御礼申し上げます。

これからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

(広報:H.I)

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