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大植英次マエストロと小曽根真さんの共演にブラヴォー!

「神戸特別演奏会」は、たくさんのお客様にお越し頂き、大盛況の内に終了しました。

桂冠指揮者・大植英次マエストロと、ジャズピアニスト小曽根真さんががっぷり四つに組み合った熱い演奏に、会場をほぼ埋め尽くした満員のお客様からは拍手喝采、たくさんのブラヴォーを頂きました。

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演奏会当日の長い1日を、いつものようにブログでリポートしましょう。

前日のリハーサルに続いてゲネプロでも、ほぼ即興を封印して演奏される小曽根真さんのピアノ。
客席後ろから2階席と場所を変えながら見学していましたが、ピアノの音が他の楽器とは違う波形で飛んでくるように感じるのです。
色々と調べてみると、原因はピアノにありました。

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小曽根真さんお気に入りの、そしてこだわりのピアノ、ヤマハコンサートグランドピアノCFXをあえて神戸国際会館に持ち込まれていたのです。
元々、このホールにはスタインウェイのグランドピアノが有るのですが、本気モードの小曽根さんは妥協がありません。
本番、満員のお客様の中で、CFXはどんな音がするの興味は尽きませんね。

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大阪フィルにとってチャイコフスキー交響曲第5番と言えば、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーなどドイツ・オーストリア音楽と並んでお家芸とも言えるロシア音楽の代表のような曲です。
大植マエストロと大阪フィルも、これまでにも数多く演奏してきました。

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チャイコフスキー交響曲5番、サスガに名曲と言われるだけの曲ですね。
第1楽章冒頭のクラリネットの音が鳴った瞬間から引き込まれます。
今回の大植マエストロのチャイコフスキーは、2011年の「チャイコフスキーーセレクション」の演奏とは随分違います。
しかし、この日のチャイコフスキーもお客様は喜んでくださるはずだと、ゲネプロを聞いていて確信しました。
これがオーケストラサウンドだ!というような、とにかく凄い迫力なのです!

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 (C)飯島隆

さあ本番が始まりました。
オープニングの曲は、ロッシーニ歌劇「どろぼうさささぎ」序曲。
先日の「南海コンサート」でも演奏し、好評を博した曲です。
上手と下手にセッティングされたスネアドラムの連打から始まる、オープニングに相応しいワクワクする曲です。

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 (C)飯島隆

カーテンコールで、下手のスネアを叩いていた久保田善則に続き、上手のスネア担当のエキストラ田中雅之さんを紹介するマエストロです。

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 (C)飯島隆

申し遅れましたが、この日のコンサートマスターは田野倉雅秋です。
林光さんの音楽会や奈良のムジークフェスト以来ですね。

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 (C)飯島隆 

さあ、ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」が始まりました。
この日のソリスト小曽根さんの登場をファンの皆さま同様に心待ちにされていた、大植マエストロ。
ドイツのハノーファのオーケストラにもソリストで呼ばれるほどの親密ぶり。

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 (C)飯島隆

もちろん小曽根さんも心待ちにされています。
小曽根さんは、「演奏中に涙をこぼすことは滅多にないけど、恩師バーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」を共演した際の大植マエストロの感情表現には感極まった」とおっしゃるほど、マエストロとの共演は刺激的だったそうです。

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 (C)飯島隆

この二人だからこそ出来る演奏、到達できる境地。

小曽根さんが即興を封印していると言いましたが、禁欲的で我慢をしているという感じではなく、とても疾走感やグルーブ感のあるラフマニノフです。
なんとも魅力的ですね。

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 (C)飯島隆

本番の小曽根さんの演奏は、ソロの部分でリズムが少しシンコペイトしたり、少し即興を取り入れるなど、リハーサルと違ったものになりました。
しかし、大きくクラシックの世界からジャズの世界に反れたりはみ出したりするものではなく、きちんと枠に収まったとても上品な演奏でした。
上品でいてエキサイティング、とても推進力のあるラフマニノフ。
クラシックの領域で勝負され、素晴らしいパフォーマンスを披露した小曽根さん。
ブラヴォーでした!

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 (C)飯島隆

演奏終了後、固く抱き合うマエストロと小曽根さん。

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 (C)飯島隆

お客様へご挨拶です。

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 (C)飯島隆

感動的なカーテンコールは、このあたりからお二人の抱腹絶倒コントへと変わっていきます。
まず、小曽根さんが笑いながらピアノの蓋を閉めて舞台袖に戻っていきました。
マエストロは、ピアノの蓋を開けて、自分のポケットチーフでピアノ椅子をサッと一拭き。
そして、先生こちらへどうぞ!とアンコールを促します。

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 (C)飯島隆

このあたりのやり取り、一切打ち合わせはありませんが、見事です。
お客様もメンバーも大笑い!
そして、小曽根さんのアンコールが始まると、笑いがため息に変わります。
アンコール曲は、小曽根さん作曲の「My Witch’s Blue」。
ラフマニノフとは違い、これはジャズですね。
指揮台に座ってマエストロも楽しそうに聴かれていました。

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 (C)飯島隆

そしてカーテンコールは続きます。
小曽根さんはまたまたピアノの蓋を閉められ、
マエストロと肩を組んで、袖に引っ込まれ終了となりました。

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舞台袖に戻ってこられたお二人は、とてもハイテンション。
せっかくなので2ショットをお願いします!ということで、
「ハーイ、ス マ イ ル !」

今回小曽根さん、燕尾服でしたね。
小曽根さんはご自身の事をよく‘ジャズ屋’と仰いますが、燕尾で象徴されるようにやはり色々と期するものがお有りだったのではないでしょうか。

お二人さま、素晴らしい演奏をありがとうございました!

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 (C)飯島隆

後半はチャイコフスキーの交響曲第5番。
客席には中学、高校の吹奏楽部や弦楽部の皆さまの姿も多く見受けられました。
マエストロの指揮する大阪フィルの演奏はいかがだったでしょうか。

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 (C)飯島隆

小曽根さんが仰っていましたが、音楽はリアルタイムの芸術。
鳴り終わった次の瞬間、音楽は消えてなくなりますが、
聴く者の記憶には残ります。

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 (C)飯島隆

マエストロの思いが指揮棒を介して、凄まじい集中力でマエストロと向き合っているメンバーへと伝わります。

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 (C)飯島隆

そして生まれたチャイコフスキーを、皆さまはどんな思いで聴いて頂いたのでしょうか。

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 (C)飯島隆

久し振りに神戸で開催した大阪フィルの自主公演。
結果としては、たくさんのお客様にお越し頂きました。

ご来場の皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。

そして、この公演をご協賛頂いた、株式会社三井住友銀行、株式会社みなと銀行、神戸土地建物株式会社の関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
会場の神戸国際会館の皆さまには色々とお世話になり、ありがとうございました。

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 (C)飯島隆

桂冠指揮者の大植英次のシリーズも、いよいよ「第470回定期演奏会」を残すばかりとなりました。
定期演奏会は23日(火)、24(水)となっております。

どうぞそちらもよろしくお願い申し上げます。
会場のザ・シンフォニーホールでお待ちしています。

(広報:H.I)

「第470回定期演奏会」

日 時:7月23日(火)、24日(水)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:大植英次
独 唱:
ステラ・ドゥフェクシス(子供)
インゲボルグ・ダンツ(ママ、中国の茶碗、トンボ)
天羽明惠(羊飼いの少女、お姫様、コウモリ、フクロウ)
レイチェル・ギルモア(火、うぐいす)
アネリー・ゾフィ・ミューラー(安楽椅子、雌猫、リス、羊飼いの少年)
セバスティアン・ノアーク(大時計、雄猫)
ドミニク・ヴォルティッヒ(ティーポット、小さな老人、雨蛙)
ルドルフ・ローゼン(ソファー、木)
合 唱:ザ・カレッジオペラハウス合唱団
    大阪すみよし少年少女合唱団
曲 目:
ブラームス(シェーンベルク編曲)/ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調作品25
ラヴェル/歌劇「子供と魔法」(演奏会形式)

料 金:A7000円、B6000円、C5000円、 DとSは完売です

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ABCチケットセンター(ザ・シンフォニーホール内) 06-6453-6000
チケットぴあ 0570-02-9999

お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890  



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