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今回の定期は、チェコ音楽の真髄をお届け出来ると思います。

マエストロ・エリシュカ指揮でお届けする「第472回定期演奏会」のリハーサル2日目の様子をリポートしましょう。

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オーボエ大森悠の吹く A (ラ)の音を受けて、コンサートマスター田野倉雅秋が自分のヴァイオリンで A の音を弾き、チューニングを行っています。
このチューニング、単に音程を合わせる作業ではなく、奏者とすればこれから気持ちを一つにして音楽を作って行こう!という決意の表れ、儀式のようなものともとれます。
聴衆の側からすると、さあ始まるぞ!と音楽に集中するきっかけのようなものですね。

この A の音を最初に吹くオーボエの1番奏者は、責任重大でかなり気を遣うんだと以前、当団トップ奏者の浅川和宏が話していました。

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この日も元気なマエストロ、1931年生まれなので83歳です。
前回ご一緒した時は確か80歳だったと思うのですが、
その時からまったく老いを感じません。 とてもお元気です。

マエストロはチェコ語でリハーサルを行うため、すべて通訳のプロハースカさんを介して指示が飛びます。

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この日のリハーサルも、先に交響詩「野ばと」から始まり、序曲「謝肉祭」と来て、後半に交響曲第9番「新世界より」をたっぷり練習されました。

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マエストロの音楽作りは、それほど特別なことではないのだと思いますが、普段はそれやらないでしょう!といった細かな所をしっかりきっちりと作って行かれます。

「色々な楽器がさまざまなメロディやリズムを奏でていますが、この楽器とその楽器はこんな音型を一緒に作っているのですよ」といったことを、該当する部分だけを取り出して繋げて見せます。

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「ここはもう少し強めに欲しいので、弓を返してダウン、ダウン、アップにして下さい!」
「この音だけはビブラートをかけないでください!」

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「もっと強く、いやもっと! ブラヴォー、その音です。 それくらい思い切って吹いて下さい!」

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いろいろな指示がマエストロから飛びます。
マエストロには妥協がありません。 
そして思いをしっかりメンバーに説明することを厭わない。 
まっすぐに人と向き合う誠実なマエストロの人柄が、百戦錬磨の奏者たちを「よしやってみよう!」という気持ちにさせるのでしょう。

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アーティキュレーションや強弱記号、そしてボーイングに関しても、
指示が飛べば楽譜に記入。

そう言えば、前回マエストロにお話を伺った時に
「大阪フィルは注意した事が翌日には修正されている。皆さんきちんとさらってくれているのが嬉しい!」と話されていました。

前回「我が祖国」の時のマエストロへのインタビューの模様はコチラです。


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弦楽器も管楽器も聴かせどころ満載の交響曲第9番「新世界より」。
楽器編成などを見て頂きましょう。

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管楽器は、フルート2(2番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ1
打楽器は、ティンパニ1、打楽器(トライアングル、シンバル)1
弦五部は1stヴァイオリン16型

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先ほどの写真に写っていない新眞二率いるコントラバスは、オーケストラを支えます。

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ここを聴いて欲しい!というところを紹介しようと思っていたのですが、
マエストロのこだわりも強く、やはり第2楽章は外せません。
チェコの指揮者や奏者なら誰もが特別な思いで臨む第2楽章だそうです。

昨日も紹介したのですが、2楽章冒頭のコラール。

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これは、イングリッシュホルンの有名なメロディが始まる前のイントロではありません。
マエストロは管楽器の吹く音符の長さと、休符の長さを徹底して揃えます。
このコラールだけに登場するチューバ、注目して下さい。
すると、とても引き締まった音楽に変わりました。

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そして、ミュートを付けた弦楽器を経て、イングリッシュホルンのメロディです。
今回、イングリッシュホルンを演奏するのはオーボエトップ奏者の浅川和宏。
普通なら彼がイングリッシュホルンを演奏する事は有りません。

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この日は「謝肉祭」、「野ばと」からオーボエの1番はもう一人のトップ奏者・大森悠が吹き、すべての曲のイングリッシュホルンを浅川和宏が吹いています。
この布陣はちょっと見られない光景で、メンバーはニヤニヤしながら聴いていました。

マエストロは2楽章が終わったところで、浅川に対して最大級の称賛を贈りました。
するとメンバーからも一斉に拍手が起こりました。

皆さま、この2楽章は冒頭からチェックして下さいね。

先ほども触れた2楽章のコラールだけで登場するチューバ、第3楽章だけで使用されるトライアングル、全曲中第4楽章で1回のみ鳴らされるシンバルなどもチェックして下さい。

確信に満ちたマエストロの指揮で導かれる、チェコ音楽の神髄。
どうか皆さまには心行くまでチェコ音楽の魅力を堪能して頂きたいと思います。

普段聴く機会の多い交響曲第9番「新世界より」がマエストロによってどう変わるのか。
そして大阪フィルのサウンドがどう変わるのか。
どうぞライブでお楽しみください。

両日ともにチケットは十分に余裕がございます。
学生・シニア当日券も販売できると思われます。

皆さまのお越しをお待ちしております!

(広報:H.I)

10月定期

「第472回定期演奏会」

日 時:10月21日(月)、22日(火)19:00開演(18:00開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:ラドミル・エリシュカ
曲 目:ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」作品92
    ドヴォルザーク/交響詩「野ばと」作品110
    ドヴォルザーク/交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」作品95
料 金:A席:6000円 B席:5000円 C席:4000円 D席、S席は完売

※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※プレトーク・サロンを18時半より2階ホワイエで行います。お立ち寄りください。
※学生・シニア当日券を1000円で販売致します。 25歳以下の学生と、60歳以上のお客様は開演30分前の時点で当日券がある場合、お1人様1000円で入場頂けます。 ご入場の際、学生の方は学生証を、60歳以上の方は年齢を証明出来るものをご提示いただきます。 なお、座席はお選び頂けませんのであらかじめご了承願います。

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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