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「夕鶴」の歌合わせが始まりました!

オーケストラリハーサル2日間を経て、いよいよ歌合せが始まりました。

「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室」、今年の演目「夕鶴」です。

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「夕鶴」の出演者は、4名のキャストと8名の児童合唱団だけ。
練習場でオーケストラは、いつもと逆で客席を背に並んでいます。

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指揮は新国立劇場音楽ヘッドコーチ石坂宏さん。
もちろんオペラ「夕鶴」のことも知り尽くされています。

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オーケストラは本番、アルカイックホールのピットで演奏します。
マエストロの指示でオーケストラの並びが変わっていますが、お判りですか?
ピットで演奏することを考慮してか1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンの位置が入れ替わっています。
いつもの並びは、コンマスを含む1stヴァイオリンの位置が客席側の壁に密着するのが、音響的に何か問題があるのかもしれませんね。

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2ndヴァイオリンと向かい合うカタチで上手客席寄りにヴィオラが並び、その内側、指揮台の正面にチェロが来ます。
コントラバスは1stヴァイオリンの後ろに配置されます。

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管楽器は上手客席寄りヴィオラの後ろにホルン、トロンボーンの順で並びます。
その内側、チェロの後ろに木管楽器が来て、その後ろにトランペットとハープ。
そしていちばん後ろに打楽器が並びます。

といっても、ピットに入ると少し様子は変わると思います。
ピットの内部の様子は、昨年の「愛の妙薬」のゲネプロのブログで紹介しています。
そちらをご覧になって下さい。

昨年の「愛の妙薬」ゲネプロの様子はコチラ。


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1852年の初演以来海外の上演も含めて800回を超え、世界で愛され親しまれている作品「夕鶴」。
石坂宏さんによるリハーサルを2日経験したオーケストラは、團伊玖磨作曲「夕鶴」の音楽をだいぶん理解してきたようです。

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マエストロの音楽作りについて、コンマス崔文洙は色々と確認を入れて行きます。
そして、コンマスがマエストロの指示を補足してメンバーに伝えていきます。

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今回のオペラ「夕鶴」は2日間開催されますが、ダブルキャストで行われます。
この日からソリストの皆さまとの音合わせが始まりました。
オーケストラはキャストの皆さまに向けて、同じリハーサルを2回実施します。
この日は、休憩1時間をはさんで3時間づつのリハーサルを行い、拘束時間は何と計7時間と言う長丁場。
これがオペラ公演! 体力勝負です。

まずは30日のキャストから見て頂きましょう。
主役の‘つう’役は、今最も勢いのあるソプラノの一人、石橋栄実さん。
オペラに宗教音楽に大活躍の彼女、新国立劇場と言えば2012年に上演された「沈黙」のオハル役が個人的には忘れられません。
地元大阪での公演、気合十分で臨まれている事でしょう。
柔らかく透明感のある‘つう’の声がホールに響き渡っていました。

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‘つう’の亭主の与ひょう役は、こちらも大忙しのテノール望月哲也さん。
「夕鶴」の与ひょうは、1999年にプロとしてのオペラデビューの役だそうです。
2001年にも日生劇場でも別のプロダクションでこの役を歌割れていて今回が12年ぶりだとか。
11月には、チョン・ミュンフン指揮でワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」(コンサートスタイル・オペラ)に出演されます。
リリックな美声で聴かせる望月さんの 与ひょう にご期待下さい。

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与ひょう をたきつける村人の一人、運ず には吉川健一さん(左)。
二期会期待の若手バリトン歌手です。
日生劇場の「夕鶴」公演でも 運ず を歌われています。

村人のもう一人は 惣ど を演じられるのは久保和範さん。
日本を代表するバリトンですね。
所属の二期会公演はもちろん、新国立劇場、兵庫県立芸術文化センターなどのプロダクションをはじめ、日本の主要オーケストラと共演を重ねられています。
大阪フィルとは、来月の定期で「戦争レクイエム」のソリストとして引き続きご一緒します。
そちらも楽しみです!

お二人の息の合ったやり取りが、この舞台に深みを増して行きます。

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村の子どもを演じる百合学院小学校の8名の子供たち。
全員が女の子です。
ダブルキャストで行われる「夕鶴」ですが、子どもたちは同じメンバーです。
子どもたちが歌うわらべ歌や、ラストシーンで夕映えの中、飛び立つ鶴を見つけるシーンは、オペラの中でも大切なシーン。
過酷な長時間練習にも耐え、透き通った歌声を聴かせてくれました。

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31日のキャストも素晴らしい歌手が揃っています。
さすがは新国立劇場の制作するオペラです。
「高校生のためのオペラ鑑賞教室」という事ですが、一切の手抜きはございません。
だから、私たちも真剣モード全開!で取り組んでいるのです。

つう を演じるのは二期会の針生美智子さん。
つう は、2011年に日生劇場の「夕鶴」公演で演じられているほか、北海道二期会の公演でも経験済み。
2010年の二期会公演「魔笛」で夜の女王を歌い、そのコロラトゥーラが話題になりました。
石橋栄実さんとはまた違う つう お聴きいただけます。

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与ひょうは二期会所属、テノール大槻孝志さん。
この方も大活躍ですよね。
「IL DEVU」というグループのメンバーでもある大槻さん。
残念!「IL DIVO」ではございません(笑)。
先ほどの望月哲也と、他にバリトンの青山 貴さん、バスバリトンの山下浩司の4名の二期会メンバーで結成されているちょっぴりふくよか系の人気グループです。
大槻さんも 「夕鶴」与ひょう には思い入れをお持ちのようです。
初めて与ひょうを歌われたのは2005年のメキシコの国際セルバンテス音楽祭。
その後、澤畑恵美さんや釜洞裕子さんを相手に 与ひょう を歌ってこられました。
恵まれた美声で聴かせる大槻さんの 与ひょう、楽しみですね。

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運ず 役の枡貴志さん(左)と惣ど 役の北川達彦さん。
お二人は共に新国立劇場オペラ研修所第五期生だそうです。

お二人の迫力の歌声に、村の子ども役の小学生もおもわず耳を覆っています(笑)。

枡貴志さんは奈良出身で大阪音大卒業、二期会所属のバリトンです。
第18回ABC新人コンサート・オーディション最優秀賞受賞され、2009年のABCフレッシュコンサートで、現田茂夫さんの指揮の下、ご一緒いたしました。
「夕鶴」は初めてのようですが、地元での凱旋公演のようなものでしょうか。
2010年、30歳で二期会「メリー・ウィドー」で主役ダニロを歌い、次世代のホープと騒がれたり、往年の大スター立川清登さんと比較されることもある、ハイバリトンの枡さん。
久し振りの共演を私たちも楽しみにしております!

北川達彦さんは二期会所属のバリトン。
そしてオペラ歌手による男声ユニット「The JADE」のメンバーです。
「The JADE」は北川達彦さんの他、テノールの樋口達哉、高野二郎、高田正人、バリトンの黒田 博、成田博之さんによる人気ヴォーカルユニット。
先ほどの「IL DEVU」といい、二期会さんはマネージメントが素晴らしいですね。
北川さんはバスバリトンの低音の魅力で村人 惣ど を聴かせます。

同期のお二人による 運ず と 惣ど、どうぞご期待下さい!


このように素晴らしい出演者と共に作り上げていく團伊玖磨のオペラ「夕鶴」。
チケットに余裕があれば一般の方に向けて当日券を販売致します。
現在、最終の集計中だそうです。
当日券は上手く出れば、学生2100円、一般4200円で販売出来ます。
この料金で新国立劇場制作の「夕鶴」が観れるのはラッキー!ですよね。

当日券の有無は、29日午前10時に、大フィルと新国立劇場と尼崎総合文化センターの各ホームページで発表いたします。
ぜひチェックして下さい。

そして、当日券があれば、迷わずご来場くださいませ。

次回のブログは、本番衣装、本番の舞台美術で臨むゲネラルプローベの模様を、ネタバレしない程度にお伝えします(笑)。

皆さま、大阪フィルを引き続きよろしくお願い申し上げます。

(広報:H.I)

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「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 関西公演」

日 時:10月30日(水)14:00開演
    10月31日(木)13:00開演 

会 場:尼崎市総合文化センター アルカイックホール
指 揮:石坂 宏
演 出:栗山民也
キャスト:
  30日 / 31日 
つう:石橋栄美/針生美智子
与ひょう:望月哲也/大槻孝志
運ず:吉川健一/枡 貴志
惣ど:久保和範/北川辰彦
児童合唱:百合学院小学校

プログラム:團伊玖磨/歌劇「夕鶴」

残席が有り、一般発売出来る場合
料 金:大学生以下:2100円、一般4200円
※学生券のみ、要学生証
※大阪フィル・チケットセンターでのチケットのお取扱いはございません。
※一般発売にお関しては、29日10:00にホームページ上で告知いたします。

お問合せ:尼崎市総合文化センタープレイガイド 06-6487-0810(9:00~19:00)


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