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下野マエストロの「戦争レクイエム」が見えてきましたよ!

「戦争レクイエム」のリハーサル2日目です。
いつものようにリハーサル風景をご覧いただきましょう。

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室内オーケストラのコンサートマスターに田野倉雅秋が就く事を受けて、
オーケストラのコンサートマスターは渡辺美穂が務めます。

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本日は、まず大編成オーケストラの練習を行った後、児童合唱団の練習、合唱団の練習と続きます。
指揮は下野竜也さん。
マエストロにとって長い1日のスタートです。

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第1曲「永遠の休息を」からリハーサルが始まりました。
うめくように動くオーケストラに何かを警鐘するかのようにも聞こえる葬送の鐘の音が鳴り響きます。
そして合唱が「レクイエム・エテルナム(永遠の安息を)」と歌い始めます。

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チューブラーベルが奏でるFis(嬰へ)とC(ハ)の音は、「戦争レクイエム」の曲全体を支配します。

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「戦争レクイエム」は、今年生誕100年を迎えたイギリスの作曲家、ベンジャミン・ブリテンの代表作のひとつ。
平和主義者ブリテンは、「反戦」の思い込めてこの曲を作りました。
この曲は1962年5月、イングランド中部の工業都市コヴェントリーの大聖堂の建堂式に際し、教会の委嘱により作曲された曲です。

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第二次世界大戦中、ドイツ空軍の爆撃を受け、大聖堂を含む市内一帯が破壊され、死者600人以上を出したコヴェントリーの街。
この委嘱は、ブリテンの「反戦」をベースとした創作意欲をかきたてました。

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創作当時、キューバ危機の頃で、第三次世界大戦の可能性もある中での創作活動です。
そして出来たレクイエムは、通常の教会で歌うことを主においたレクイエム(鎮魂ミサ曲)とは一線を画し、オペラのようなドラマチックなものに仕上がっています。

それは、オーケストラと合唱団、児童合唱団、ソプラノソリストにラテン語の典礼文を演奏させ、対比するカタチで、室内オケの響きにのせてテノール、バリトンのソリストにオーウェンの過激な反戦詩を歌わせるところが斬新です。

ブリテンはこの曲のスコア冒頭にイギリスの詩人ウィルフレッド・オーウェンの詩の一節を書き記しています。

私の主題は戦争であり、戦争の悲しみである。詩はその悲しみの中にある。詩人の為しうる全てとは、警告を与えることにある。

「戦争を二度と繰り返さない!」ブリテンの深い祈りがこもっています。

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大フィル会館メインホールのオーケストラ練習風景です。
合唱が入る曲の場合、客席に合唱団が入るのでオーケストラと指揮者の向きが通常の逆になります。
その場合、オーケストラの写真が撮りにくいのです。
いつものように客席からオーケストラを撮影するとすべて後ろ姿になります。

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前からだと、反響版があってこれまた撮影しにくいのです。
ということで、オーケストラを正面から綺麗に撮影出来ないのでお許し下さい。

この写真、空いている席が室内オーケストラの場所になります。

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第2曲「ディエス・イレ(怒りの日)」で金管アンサンブルのファンファーレ。
凄い迫力ですが、後ろ姿で失礼しました。

この第2曲、サイモンラトル指揮のベルリンフィルで聴くと、こんな感じです。

ベルリンフィルの「戦争レクイエム」の様子はコチラ。


どうですか、格好良い曲ですよね。

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ホルンはこの位置に、そして打楽器はこの位置です。
メンバーはすべて後ろ姿になります。

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オーケストラをまとめるのはコンマス渡辺美穂。
昨年9月のコンマス就任以来、「マチネ・シンフォニー」などの主要演奏会でもコンマスの経験はありますが、
定期演奏会でコンマスを務めるのは今回が初めて。
さぞかし緊張していることと思っていると、マエストロ相手にこの笑顔。
恐るべしというか心強いですね。

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この日は、児童合唱の練習もありました。
すっかりお馴染みの大阪すみよし少年少女合唱団です。
児童合唱を指揮するのは、下野マエストロ推薦の複指揮者、小林恵子さん。
すみよしのメンバーはホールの中ではなく、ドアを開けて外で歌っています。

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それを指揮台で聴いているマエストロが色々と指示を出します。
「もっと立ち上がりから強く!」、「エテルナムの発音を明瞭に!」

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指示を出す先は、もちろん副指揮者の小林恵子さん。
それを受けて、すみよしのメンバーに指示がまわります。
さて、本番では児童合唱団の歌声はどこから聴こえて来るのでしょうか。
ヒントは、オルガンを伴って“天上からの声のように”配置される事という、ブリテンの指示です。
という事は・・・当日のお楽しみです。

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児童合唱団に続いて、合唱団の練習が始まりました。
合唱パートがとても難しく、泣く思いでこの日を迎えたメンバーもいるほど。
しかし、その甲斐あっていい感じに仕上がって来ました。

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今日の練習を聴いてマエストロも「うん、なかなかいいよ!」。

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発音や強弱記号、アーティキュレーション。
ザ・シンフォニーホールに行けば解消される不安もたくさんあります。
やはり大フィル会館とは響きが違いすぎ、人の声は特に微妙なのです。

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これなら大丈夫。 
皆さまにブリテンの思いの詰まった「戦争レクイエム」をお聴きいただけます!
合唱団やソリストが歌うのは、ラテン語、一部ギリシャ語、そして英語です。
ブリテンの思い!って言われても、コトバが判らないのでは・・・?
ご心配いりません。 ちゃんと日本語の字幕が出ます!
コレなら大丈夫(笑)。
安心してザ・シンフォニーホールにお越し下さいませ。

いよいよ明日はソリストも合流されます。
それぞれに練習していた「戦争レクイエム」が、明日ひとつになります。
またその様子もリポートいたします。

ザ・シンフォニーホールで「戦争レクイエム」が演奏されるのは今回が初めてのことです。
大阪フィルも前の演奏は旧フェスティバルホールでした。
残響2秒!と、抜群の音響を誇るザ・シンフォニーホールに鳴り響く「戦争レクイエム」にご期待ください!

(広報:H.I)

11月定期


「第473回定期演奏会」

日 時:11月15日(金)19時開演(18時開場)
       16日(土)15時開演(14時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:下野竜也
独 唱:木下美穂子(ソプラノ)
    小原啓楼(テノール)
    久保和範(バリトン)
合 唱:大阪フィルハーモニー合唱団
児童合唱:大阪すみよし少年少女合唱団
曲 目:ブリテン/戦争レクイエム 作品66 〈ブリテン生誕100年記念〉
料 金:A:6000円、B:5000円、C:4000円 D、Sは売り切れ
※未就学のお子様のご入場はお断りさせていただきます。

チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ABCチケットセンター(ザ・シンフォニーホール内) 06-6453-6000
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:193-371)

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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