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大フィル定期デビューの若きマエストロとソプラノソリストにブラヴォー!

今年最初となる「第475回定期演奏会」は、大盛況のうちに終了しました。

新進気鋭のマエストロ、ガエタノ・デスピノーサの大フィル定期デビューは、大成功でした。

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(C)飯島隆

「あの指揮者良かったわ。また呼んで!」 「大フィルに合ってるんと違う?」
とても正直な大フィルファンの皆さまからは、ロビーでたくさんの感想を頂きました。
そのどれもが、肯定的。 
これはまたマエストロに来て頂かないといけないですね!

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(C)飯島隆

飯島隆さんの本番写真をご覧頂きながら、定期を振り返ってみましょう。

コンサートマスターは首席客演コンサートマスター崔文洙。
マーラー交響曲第4番では崔のソロもたっぷり登場します。
そちらは、後ほど・・・。

崔のチューニングが終わり、さあ、演奏が始まります。

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(C)飯島隆

前半はワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」より第1幕前奏曲~“イゾルデの愛の死”。

初演時、“和声の危機”と騒がれた「トリスタン和音」と呼ばれる独特な響きで始まる前奏曲が始まりました。
とろけるような、落ちていくような、愛と官能音楽です。
そう、これがワーグナーの音楽。
マーラーやドビュッシーなど後世の作曲家達の作品にも雰囲気は似ていますが、ワーグナーは別の音楽。
たっぷりとオーケストラを鳴らすマエストロです。

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(C)飯島隆

ソプラノのマグダレーナ・アンナ・ホフマンは見事な歌唱を聴かせてくれました。

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(C)飯島隆

圧倒的な声量と確かな技術に裏打ちされたマグダレーナの歌。
死の淵で歌うイゾルデの“嘆き節”は、ワーグナーの最高傑作のラストです。

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(C)飯島隆

“イゾルデの愛の死”終了しました。
初日はフライング気味の拍手が残念でしたが、2日目はお客さまもどっぷりワ-グナーの世界に浸っていただいていた用で、余韻を愉しむ事が出来ました。
温かい拍手とブラヴォーをありがとうございました。

これは後半のマグダレーナさんのマーラー、ますます楽しみです。

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(C)飯島隆

そんな期待を膨らませながら休憩を挟んで始まった後半のマーラー「交響曲第4番」。

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(C)飯島隆

マーラーの作品の中にあって比較的な小ぶりの曲といわれていますが、「天国の暮らし」が歌われているだけに歓喜に満ちた演奏が残響2秒のホールいっぱいに鳴り響きました。
それは、マエストロの指揮にその理由があります。

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(C)飯島隆

マエストロの音楽は、「こうでなければダメ!」と締め付けの強いものではなく、奏者の自主性に委ねているように聴いていて思えます。
奏者同士でアンサンブルが出来ているように聴こえるのですが、裏でしっかりコントロールしているのはやはりマエストロ。
そんな音楽作りは、マエストロがコンマス出身だから出来るのでしょうね。

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(C)飯島隆

この日のコンマス崔 文洙は、オーケストラを束ね、そしてソロを奏で、大忙しです。
マーラー4番の2楽章では、チューニングの違うヴァイオリンを持ち替えてのソロが登場します。

上の写真で弾いていたヴァイオリンを椅子の上のヴァイオリンと持ち替えて・・・

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(C)飯島隆

この角度で演奏します。
この一連の動作は視覚的にも楽しめますね。

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(C)飯島隆

この日が定期デビューとなったホルンの新人、トップ奏者の高橋将純。
彼自身「ワーグナーやマーラーは得意!」と言うだけあって、目まぐるしく登場する複雑なソロや、咆哮するホルンを、細部にまでこだわって吹いていたのはgood! 実にナイスでした。

カーテンコールでのお客さまの拍手はこの日いちばん!
鮮烈な定期デビューとなりました。 

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(C)飯島隆

第4楽章が始まると、ソリストマグダレーナ・アンナ・ホフマンはワーグナーで歌っていたソリスト位置ではなく、上手最後列、ひな壇の上に登場し歌いました。

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(C)飯島隆

「天国の暮らし」を歌った天上の音楽です。
最後方は、すべての奏者を音楽で覆うように歌うという意味では、うってつけの場所だったのかもしれません。
これはマエストロのアイデアですが、マグダレーナの歌はオーケストラを挟んで客席に届く訳で、しっかり歌えていないとオーケストラに打ち消されてしまいます。
もちろん心配は無用。
ワーグナーとは違う歌唱で、オ-ケストラとのバランスも余裕。
マグダレーナ・アンナ・ホフマン、この人もまた大フィル定期に鮮烈デビューです!

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マーラー4番は終了しました。
こちらも余韻に浸るにじゅうぶんな無音の時間を経て、嵐のような拍手喝采とブラヴォー。

カーテンコールでマエストロに最初に指名されたのは、コンマス崔。
崔はヴァイオリン2つを手に、お客さまにご挨拶です。
そして、マエストロもメンバーも拍手で称えます。

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(C)飯島隆

大フィル定期に初登場のマエストロにとって、とても頼りになる存在だったのでしょうね。
コンマス崔とのハグからも、そのあたりが垣間見れました。

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(C)飯島隆

現在35歳の若きマエストロ、新たな才能の鮮烈なデビューです!
それにしても最近の若手指揮者の活躍、凄いですね。
12月定期のクシシュトフ・ウルバンスキをはじめ、これまでにヤクブ・フルシャ、ピエタリ・インキネンなど優秀な若手指揮者が定期に登場して頂きましたが、マエストロ・デスピノーサもそんな印象を受けました。

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(C)飯島隆

マエストロとソプラノのマグダレーナへの拍手は止む気配が有りません。
それほど今回の定期は充実していたと思います。

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(C)飯島隆

終演後のサイン会は、見違えるほど綺麗に生まれ変わった楽屋口で行われました。

「お二人にひと言、感謝を伝えたくて!」
そんなお客さまも含め、たくさんの方にお集まり頂きました。

そして、サイン会でのお二人をパチリ!

お二人とはまた共演するような気がします。
「お二人さま、素晴らしい音楽をありがとうございました。」

そして、寒い中足をお運び頂きましたお客さまにこの場を借りて御礼申し上げます。
都合で行けなかったけど、応援していたよと仰ってくださる皆さまにも感謝致します。


大阪フィルの定期演奏会をザ・シンフォニーホールで行うのは残すところ「第476回定期」2回となりました。

3月の定期には大阪フィルと強い信頼関係で結び付いているマエストロ、尾高忠明さんの登場で、マエストロ得意のシベリウス交響曲第1番と、巨匠ネルソン・フレイレのピアノでベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」というプログラムをお届け致します。

幾多の名演を繰り広げて来たザ・シンフォニーホールでの定期最終章。
ぜひお越しくださいませ。
チケットは好評発売中です。

(広報H.I)

「第476回定期演奏会」

日 時:3月13日(木)14日(金)19時開演(18時開場)
会 場:ザ・シンフォニーホール
指 揮:尾高忠明
独 奏:ネルソン・フレイレ(ピアノ)
曲 目:ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」
    シベリウス/交響曲 第1番 ホ短調 作品39
料 金:A席:6,000円 B席:5,000円 C席:4,000円 D席S席は完売

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
ザ・シンフォニー チケットセンター 06-6453-2333
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:193-375】

お問合せ:大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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