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大いに盛り上がった「青少年のためのコンサート」をご報告します!

「クラシック音楽の魅力を大フィルの奏でるオーケストラサウンドを通して伝えたい!」

大阪市主催「青少年のためのコンサート PartⅡ」は、もう前年度になるのですね、3月31日に行いました。
1年に2度のペースで行っている「青少年のためのコンサート」、今回のテーマは「オーケストラと指揮者の歴史」について。
会場には中高生を中心に、昔青少年だった皆さまもたくさんお集まり頂きました(笑)。
遅くなりましたが、その時の模様を報告致しましょう。

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(C)飯島隆

指揮とお話は下野竜也さん。
バロック時代から現代に至るまで、その時々で指揮者はどんな役割を果たしてきたのかを代表的な曲を指揮し、解説していただきました。

プログラムやチラシ上、1曲目はヴィヴァルディの「四季」より“春”だったので、皆さんそのつもりで待ち構えておられたと思うのですが、ホールの照明が消えていき真っ暗な中で始まったのはスターウォーズのメインテーマの冒頭の部分。
オープニングから驚かれたことと思います。

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(C)飯島隆

そして、ヴィヴァルディに移るのですが、ここでサプライズが。

下野さんが袋からカツラを取り出して、男性メンバーにわたしました。
「この時代はこれが正装なので、ちゃんと再現しましょう!」
自らもカツラをかぶり・・・

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(C)飯島隆

コンサートマスター田野倉雅秋もかぶっています。
その様子をお客さまは喜んでご覧いただいていました。

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(C)飯島隆

「この時代、専任指揮者というものは存在せず、作曲家がチェンバロを弾きながら合図を送っていました。」
そう話し、下野マエストロ自らチェンバロを弾き・・・

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(C)飯島隆

誰もが知っているヴィヴァルディ「四季」より“春”の1楽章が始まりました。
ヴァイオリンソロのコンマス田野倉が、カツラが邪魔でとても弾きにくそうにしていたのが、客席から笑いを誘っていました。

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(C)飯島隆

次の曲ハイドン交響曲第94番「驚愕」より第2楽章では、多くを語らず演奏スタート。
ピアニッシモで進んでいくなか、ユニゾンで「驚愕音」が鳴らされます。
その瞬間、ざわざわした客席を振り返ってニヤリ!としたマエストロの表情、とても嬉しそうでした。

前半最後の曲は、モーツァルトピアノ協奏曲第26番「戴冠式」より第1楽章です。
「青少年のためのコンサート」では毎回、青少年のソリストを迎えて、大阪フィルと共演しています。
今回のソリストは、1996年生まれのピアニスト、尾崎未空さん。

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(C)飯島隆

ジュニアの大会での入賞歴も豊富な尾崎未空の美しいモーツァルトの調べが、ホールに鳴り渡りました。
尾崎さんの同世代のお客様が多い客席からは、温かい拍手を沢山いただきました。

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楽屋に戻ってこられたマエストロと尾崎さんをキャッチ。
記念の2ショットが実現しました。

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そしてコンサートマスターの二人とも記念撮影。
「尾崎さん、日本を代表するピアニストになってください。また必ずご一緒しましょう!」

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(C)飯島隆

後半は、人気のベートーヴェン交響曲第7番より第1楽章です。

「皆さまよくご存じのベートーヴェン7番、「のだめカンタービレ」で一世を風靡しました。ここで一つだけ言っておきたいことがあります。 あんな指揮者、この世にはおらん!指揮者は見かけではない! 」と絶叫するマエストロ(笑)。 
客席からもオーケストラのメンバーからも大爆笑を誘っておられました。
この日の下野マエストロは、指揮はもちろん、トークが絶好調。
笑いには厳しい関西人を前に、爆笑の渦を起こすマエストロ。
新たな魅力がお客さまにはアピールになった事と思います。

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(C)飯島隆

ベートーヴェンの7番では、青少年に限りステージに上がってその迫力を体験してもらおうという試みを、今回も行いました。

「ステージで聴きたい人はこちらへどうぞ!」とマエストロが話すのを受けて、続々と青少年がステージへ上がってきます。
ちびっこには一番前に座っていただき、中高生にはオーケストラの間に入れるだけ入ってもらいました。

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(C)飯島隆

ステージ上手側はこのような様子です。
オーボエやファゴットの隣の空いている椅子にもちろん青少年の皆さまが座っています。

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(C)飯島隆

下手側はもっと大変なことになっています。
乗り切らないお客さまは、花道の下まで列になっていました。

「床から音が響いてもの凄い迫力でした!」 「演奏者の真剣な表情がすごかった!」

この光景、すっかり「青少年のためのコンサート」の名物になりましたね。

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(C)飯島隆

その後、ベルリオーズの「幻想交響曲」より第4楽章“断頭台への行進”をお聴きいただき、チラシでも謎の曲と話題になっていた、ハインツ・ゴールドシュトック・ハウザーの「オーケストラのためのシンフォニック・ムーヴメント」より第7楽章を日本初演しました。

「この曲、ペンデレツキをはじめ多くの現代作曲にも多大な影響を与えた作曲家の曲です。どうぞお聴きください。」と、始まった演奏ですが、ペンデレツキ得意のトーン・クラスター使ったり、不協和音で聴かせる現代曲特有のサウンドを、見事に統制するマエストロ。

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(C)飯島隆

演奏終了後、種明かしです。
「実は、この作曲家はいません。曲もありません。演奏者がそれぞれアドリブで奏でたもの。間違ってもペンデレツキに影響を与えたなんて言わないでくださいね。」

しかし、一定のルールのもとにアドリブをすれば、12月定期で演奏したペンデレツキの「広島の犠牲への哀歌」のような曲になるのですね。
現代曲における指揮者の役割が、視覚的にわかって面白かったのではないでしょうか。

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(C)飯島隆

本日のプログラムの最後を飾る曲は、レスピーギの交響詩「ローマの祭」より“主顕祭”。
踊り狂う人々、手回しオルガン、物売りの声、酔っ払いなど、祭りの狂喜乱舞の様子が、迫力のオーケストラサウンドでホール中に鳴り響きました。

この曲は吹奏楽でも定番の曲で、演奏した中高生も多かったんじゃないでしょうか。

この日の客席は6割強ほどが青少年の皆さまだったと思いますが、とても温かい拍手をいただきました。

アンコールは、オープニングで途中までで演奏を終えていたスターウォーズ。
改めてメインテーマがザ・シンフォニーホールに鳴り響きました。

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(C)飯島隆

下野マエストロはコンマス田野倉としっかり握手。

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(C)飯島隆

そしてメンバーの頑張りに拍手を贈ります。

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(C)飯島隆

最後まで静かに聴いていただいたお客さま、どうもありがとうございました。
音楽も楽しめ、勉強にもなった楽しいコンサートでしたね。
下野マエストロのトークも冴えわたり、とても盛り上がりました。

「皆さま、またコンサートでお会いしましょう!」

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終演後のロビーは色々な中学や高校の制服が入り乱れておりました。
「やっぱ、オーケストラは迫力あるね」「ローマの祭、やばいわ!」
今どきの感想、ありがとうございます。

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ザ・シンフォニーホールの前の公園が集合場所になっているのでしょうか。
たくさんの学校の生徒が集まっては、帰っていきました。

このコンサート、本当に心が熱くなります。
今シーズンから定期演奏会でも、フェスティバルホールの3階部分を学生席という位置づけで、25歳以下の学生対象に1000円で販売しています。
将来の音楽文化を担っていく青少年にはオーケストラの醍醐味を味わって欲しい!

ストレートに反応が返ってくる「青少年のためのコンサート」は、怖いですが正直な感想なので、とても勉強になります。
もっと刺激的なコンサートを青少年の皆さまにお届けしますので、これからも大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。

フェスティバルホールの「学生券」(3階席)を1000円で購入できる定期演奏会。
次回5月に行う「第478回定期」はイオン・マリンの指揮で、ベートーヴェン交響曲第2番とブラームス交響曲第4番をお届けします。
ぜひとも青少年に聞いていただきたい、クラシック音楽の基本、ベートーヴェンとブラームス。

もちろん一般の皆さまもお越しください。フェスティバルホールでお待ちしております。

(広報:H.I)


   【♯478】チラシ

「第478回定期演奏会」

日 時:5月28日(水)19:00開演、5月29日(木)19:00開演
会 場:フェスティバルホール
指 揮:イオン・マリン
曲 目:ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ長調 作品36
    ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98

※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。

[学生席について]
・今年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売しております。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
 引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。

・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-937】

・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890


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