大植英次の「アルペン・シンフォニー」、リハーサル始まりました!
「第52回大阪国際フェスティバル2014」でリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」を指揮するために、桂冠指揮者・大植英次マエストロが岸里の大フィル会館に帰って来ました。
この間、東京フィルのワールドツアーに帯同されるなど、日本の他オーケストラでの活躍著しい大植マエストロ。
昨年9月の大阪クラシック以来と、かなり期間が開いてしまいましたが、顔を見た瞬間ブランクはどこへやら。
満面の笑みで出迎えた事務局スタッフと握手をされるマエストロ。

その光景は、リハーサルでも見られました。
いつものように弦楽器の1プルトの奏者と順に握手をされました。

最初にマエストロと握手を交わしたのは、もちろんコンマス田野倉雅秋です。
この「大阪国際フェスティバル」のステージが、4月から首席コンサートマスターになった田野倉雅秋の本拠地フェスティバルホールお披露目となります。

「皆さま、あけましておめでとうございます!」
いつもと変わらぬ大植流の挨拶が飛び出し、その後表情は一変。

マエストロが静かに手を動かすと、「アルペン・シンフォニー」の最初、‘夜’が始まりました。

この曲、リヒャルト・シュトラウスが1915年に作曲した単一楽章の交響曲です。
少年時代に登山した思い出が作曲の動機になっています。
初演時、賛否両論あった中、ある批評家が「シュトラウスの最新作は子供でも理解できる」と言った記録が残っていますが、その言葉通りとてもシンプルで美しいメロディで、ワカルとかワカラナイといったことを気にされる方にもおすすめの曲です。

全部で50分ちょっとの曲ですが、切れ目なく演奏されます。
色々な情景を音楽で表現しており、目を閉じて聴けば、今どんなシーンなのかを想像する楽しみもあります。
曲は‘夜’から始まります。
‘夜’~‘日の出’~‘登り道’~‘森への立ち入り’~‘小川に沿っての歩み’~‘滝’~‘幻影’~‘花咲く草原’~‘山の牧場’~‘林で道に迷う’~‘氷河’~‘危険な瞬間’~‘頂上にて’~‘見えるもの’~‘霧がたちのぼる’~‘太陽が次第に陰る’~‘哀歌’~‘嵐の前の静けさ’~‘雷雨と嵐、下山’~‘日没’~‘終末’~‘夜’
早朝、山登りをして色々なことがありながらも下山をし、日が暮れる。
登山の1日をリアリティいっぱいに音楽で描いているとも取れますが、人生に置き換えることも出来るかもしれません。
色々な聴き方が出来る。 クラシック音楽の楽しみですね。

この曲は、先ほども言ったように判りやすい音楽ですが、指揮者の技量はもちろん、人生感のようなものも見えてしまう、恐ろしい曲とも言えます。
さて、大植マエストロの描く山はどんな山でしょうか。
楽しみは尽きません!

大きな楽器編成を必要とする「アルペン・シンフォニー」。
比較的広い大阪フィルの練習場いっぱいに広がる楽器たち。

ホルン以外の金管楽器と、木管楽器の端から端までと、コントラバス以外の弦楽器の前のプルトが写っています。

リヒャルト・シュトラウスならではの珍しい楽器も登場する「アルペン・シンフォニー」。
いつものように楽器の並びをご覧いただきましょう。
フルート4(3番、4番はピッコロ持ち替え)、クラリネットB♭管2、C管1(バスクラリネット持ち替え)、小クラリネット1、トランペット4、ここには写っていないバンダのトランペット2。

オーボエ3(3番はイングリッシュホルン持ち替え)、ヘッケルフォーン1、ファゴット4(4番はコントラファゴット持ち替え)、トロンボーン4、写っていないバンダトロンボーン2、チューバ2。
写真の中で、オーボエの列の一番右側、楽器が床まで届いている楽器が、ヘッケルフォーン。バリトンオーボエの改良系
で、リヒャルトシュトラウスが好んで使う楽器として知られています。

ホルン8(5番~8番はワーグナーチューバ持ち替え、今回は1番アシスタント有)。
打楽器は、ティンパニ2、(大太鼓、小太鼓、銅鑼、シンバル、トライアングル、タムタム、ウインドマシーン、サンダーマシーン、カウベル、グロッケンシュピール)を4人で担当。
写真は‘嵐’のシーン。
打楽器左がウインドマシーンで、ハンドルを回して風の音を起こします。
その隣の二人が叩いている金属の板がサンダーマシーンで、叩いたりゆすったりして、雷の音を出します。
このサンダーマシーン、なんとステージマネージャー清水直行のお手製なのです!
曲中、超ド級の雷を鳴らしますのでお楽しみに(笑)。

弦5部は、1stヴァイオリン16型。
ステージ下手には1stヴァイオリン、その隣には2ndヴァイオリンが並びます。
ハープ2は1stヴァイオリンの後方。その隣にチェレスタが並びます。

2ndヴァイオリンの隣にチェロ、上手客席側にヴィオラが並び、後方にコントラバスが並びます。
ここには写っていませんが、フェスティバルホールにはパイプオルガンがないため、パックスアーレン社製の電子オルガンが入ります。
アーレンオルガンは、世界中のパイプオルガンのないホールで使用されている世界のスタンダードです。
フィナーレ‘終末’でのオルガンの響きはとても大切な役割を演じますので、どうぞお楽しみに。

大植マエストロで「大阪国際フェスティバル」というと、昨年の圧倒的なマーラー「復活」を思い出します。
フェスティバルホールのオープニグシリーズと云う事もあり超満員の中での演奏でしたが、今回の「アルペン・シンフォニー」はチケットが僅かですが残っているそうです。
桂冠指揮者・大植英次の描く壮大なアルプス山脈を感じにフェスティバルホールにいらしてください。
本番ではこの曲の前に、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏いたします。
こちらのソリストは、売出し中のネマニャ・ラドゥロヴィチ。
大植マエストロとの共演、楽しみです!
こちらは改めて報告いたします。
皆さま、フェスティバルホールでお待ちしております!
(広報:H.I)
「第52回大阪国際フェスティバル2014」
日 時:4月26日(土)15:00開演(14:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:大植英次
独 奏:ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
曲 目:ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品26
R.シュトラウス/アルプス交響曲 作品64
料 金:S席:7,500円 A席:6,000円 B席、C席 BOX席は完売。
※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
ご予約・お問い合わせ:
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
この間、東京フィルのワールドツアーに帯同されるなど、日本の他オーケストラでの活躍著しい大植マエストロ。
昨年9月の大阪クラシック以来と、かなり期間が開いてしまいましたが、顔を見た瞬間ブランクはどこへやら。
満面の笑みで出迎えた事務局スタッフと握手をされるマエストロ。

その光景は、リハーサルでも見られました。
いつものように弦楽器の1プルトの奏者と順に握手をされました。

最初にマエストロと握手を交わしたのは、もちろんコンマス田野倉雅秋です。
この「大阪国際フェスティバル」のステージが、4月から首席コンサートマスターになった田野倉雅秋の本拠地フェスティバルホールお披露目となります。

「皆さま、あけましておめでとうございます!」
いつもと変わらぬ大植流の挨拶が飛び出し、その後表情は一変。

マエストロが静かに手を動かすと、「アルペン・シンフォニー」の最初、‘夜’が始まりました。

この曲、リヒャルト・シュトラウスが1915年に作曲した単一楽章の交響曲です。
少年時代に登山した思い出が作曲の動機になっています。
初演時、賛否両論あった中、ある批評家が「シュトラウスの最新作は子供でも理解できる」と言った記録が残っていますが、その言葉通りとてもシンプルで美しいメロディで、ワカルとかワカラナイといったことを気にされる方にもおすすめの曲です。

全部で50分ちょっとの曲ですが、切れ目なく演奏されます。
色々な情景を音楽で表現しており、目を閉じて聴けば、今どんなシーンなのかを想像する楽しみもあります。
曲は‘夜’から始まります。
‘夜’~‘日の出’~‘登り道’~‘森への立ち入り’~‘小川に沿っての歩み’~‘滝’~‘幻影’~‘花咲く草原’~‘山の牧場’~‘林で道に迷う’~‘氷河’~‘危険な瞬間’~‘頂上にて’~‘見えるもの’~‘霧がたちのぼる’~‘太陽が次第に陰る’~‘哀歌’~‘嵐の前の静けさ’~‘雷雨と嵐、下山’~‘日没’~‘終末’~‘夜’
早朝、山登りをして色々なことがありながらも下山をし、日が暮れる。
登山の1日をリアリティいっぱいに音楽で描いているとも取れますが、人生に置き換えることも出来るかもしれません。
色々な聴き方が出来る。 クラシック音楽の楽しみですね。

この曲は、先ほども言ったように判りやすい音楽ですが、指揮者の技量はもちろん、人生感のようなものも見えてしまう、恐ろしい曲とも言えます。
さて、大植マエストロの描く山はどんな山でしょうか。
楽しみは尽きません!

大きな楽器編成を必要とする「アルペン・シンフォニー」。
比較的広い大阪フィルの練習場いっぱいに広がる楽器たち。

ホルン以外の金管楽器と、木管楽器の端から端までと、コントラバス以外の弦楽器の前のプルトが写っています。

リヒャルト・シュトラウスならではの珍しい楽器も登場する「アルペン・シンフォニー」。
いつものように楽器の並びをご覧いただきましょう。
フルート4(3番、4番はピッコロ持ち替え)、クラリネットB♭管2、C管1(バスクラリネット持ち替え)、小クラリネット1、トランペット4、ここには写っていないバンダのトランペット2。

オーボエ3(3番はイングリッシュホルン持ち替え)、ヘッケルフォーン1、ファゴット4(4番はコントラファゴット持ち替え)、トロンボーン4、写っていないバンダトロンボーン2、チューバ2。
写真の中で、オーボエの列の一番右側、楽器が床まで届いている楽器が、ヘッケルフォーン。バリトンオーボエの改良系
で、リヒャルトシュトラウスが好んで使う楽器として知られています。

ホルン8(5番~8番はワーグナーチューバ持ち替え、今回は1番アシスタント有)。
打楽器は、ティンパニ2、(大太鼓、小太鼓、銅鑼、シンバル、トライアングル、タムタム、ウインドマシーン、サンダーマシーン、カウベル、グロッケンシュピール)を4人で担当。
写真は‘嵐’のシーン。
打楽器左がウインドマシーンで、ハンドルを回して風の音を起こします。
その隣の二人が叩いている金属の板がサンダーマシーンで、叩いたりゆすったりして、雷の音を出します。
このサンダーマシーン、なんとステージマネージャー清水直行のお手製なのです!
曲中、超ド級の雷を鳴らしますのでお楽しみに(笑)。

弦5部は、1stヴァイオリン16型。
ステージ下手には1stヴァイオリン、その隣には2ndヴァイオリンが並びます。
ハープ2は1stヴァイオリンの後方。その隣にチェレスタが並びます。

2ndヴァイオリンの隣にチェロ、上手客席側にヴィオラが並び、後方にコントラバスが並びます。
ここには写っていませんが、フェスティバルホールにはパイプオルガンがないため、パックスアーレン社製の電子オルガンが入ります。
アーレンオルガンは、世界中のパイプオルガンのないホールで使用されている世界のスタンダードです。
フィナーレ‘終末’でのオルガンの響きはとても大切な役割を演じますので、どうぞお楽しみに。

大植マエストロで「大阪国際フェスティバル」というと、昨年の圧倒的なマーラー「復活」を思い出します。
フェスティバルホールのオープニグシリーズと云う事もあり超満員の中での演奏でしたが、今回の「アルペン・シンフォニー」はチケットが僅かですが残っているそうです。
桂冠指揮者・大植英次の描く壮大なアルプス山脈を感じにフェスティバルホールにいらしてください。
本番ではこの曲の前に、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏いたします。
こちらのソリストは、売出し中のネマニャ・ラドゥロヴィチ。
大植マエストロとの共演、楽しみです!
こちらは改めて報告いたします。
皆さま、フェスティバルホールでお待ちしております!
(広報:H.I)
「第52回大阪国際フェスティバル2014」
日 時:4月26日(土)15:00開演(14:00開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:大植英次
独 奏:ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
曲 目:ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 作品26
R.シュトラウス/アルプス交響曲 作品64
料 金:S席:7,500円 A席:6,000円 B席、C席 BOX席は完売。
※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
ご予約・お問い合わせ:
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
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