神戸の街に大フィルサウンドが鳴り響きました!
神戸で開催する年に1度の主催公演、「神戸特別演奏会」は大盛況のうちに終了いたしました。
雨が降ったり止んだりという生憎の天気にもかかわらず、お越しいただきましたお客さまには、この場を借りて御礼申し上げます。

今回が2度目の顔合わせとなる準・メルクルと大阪フィル。
相性の良さを改めて実感したこの演奏会の模様を、駆け足で振り返ってみましょう。

神戸国際会館にこの日のオーボエ1番、浅川和宏の奏でる‘A’の音が鳴り響き・・・

それを受けて、コンサートマスター崔文洙のチューニングが行われています。
さあ、ゲネラルプローヴェが始まりました。

本番の会場で唯一本番前に音出しが出来るゲネプロは、音の響きやバランスをチェックする意味だけではなく、奏者の気持ちにスイッチが入るという意味でも大切なリハーサルです。

この日もマエストロ準・メルクルは、「皆さん、オハヨウゴザイマス!」とだけ話すと、
直ぐに指揮棒を構え、静かに動かしました。

サン=サーンス交響詩「死の舞踏」です。
ハープが深夜12時の時計の音を刻むと・・・

コンマス崔が不協和音を鳴らし、ヴァイオリンソロが始まりました。
これは聴きもの。本番ではお客様に喜んでいただけるはずです。

そして児玉桃さんのサン=サーンスの調べ。
マエストロがこの曲なら彼女にお願いしたい!ということでソリストに決まりました。
何度も共演実績があるお二人。
演奏中はお互いにアイコンタクトできっかけはバッチリ!

そのあたりを、ゲネプロ終わりにお互いに確認をされているのでしょうか。
談笑はしばらく続いていました。

この日のメインは、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。

1stヴァイオリン16型の自慢の大フィル弦楽器パートだけではなく、

2管編成の木管楽器も・・・

聴きどころ満載の3名のホルン、2名のトランペット、そしてティンパニも、良く鳴っています。
朝比奈時代より大フィル伝統のベートーヴェン、これは名演の予感がします!
ゲネプロから期待に胸ふくらませて、お客さま同様にじっくり聴き入ってしまいました。

(C)飯島隆
12時ではなく・・・15時になりました。
ヴァイオリン2台を持ってコンマス崔文洙が入場し、チューニングが始まりました。

(C)飯島隆
サン=サーンスの「死の舞踏」を聴くと、何年か前のフィギュアスケート キム・ヨナのショートプログラムを思い出します。
たしかあの時は、ピアノ伴奏とヴァイオリン独奏でしたね。
音楽とキム・ヨナの演技が見事にマッチしていたことを覚えています。

(C)飯島隆
今回はオーケストラをバックに、ヴァイオリンを使い分けてコンマス崔が演奏です。

(C)飯島隆
実に見事なヴァイオリン独奏。 金メダル級の演奏だったと思います。

(C)飯島隆
お客さまの温かな拍手喝采、心に沁みました。

(C)飯島隆
サン=サーンスのピアノ協奏曲第2番は1度聴くと絶対に忘れない曲です。
バッハ風の長大なカデンツァから始まるピアノ協奏曲第2番、初めてこの曲を聴くお客さまも第1楽章冒頭からハートを鷲掴み。

(C)飯島隆
児玉桃さん、スケールの大きな音楽を演奏されます。
しかも音が綺麗で、技術的にも申し分なし。
先日の定期で聴いたチッコリーニのサン=サーンスとは随分アプローチが違っていて、お客さまにはお楽しみいただけ事と思います。

(C)飯島隆
児玉桃さんのこの日の豪華なドレスの色が、「神戸特別演奏会」のチラシ・ポスターのテーマカラーと偶然にも同じで、思わずニンマリしてしまったのですが・・・失礼しました(笑)。
拍手喝采に盛大なブラヴォーも多数飛び出したカーテンコール。

(C)飯島隆
アンコールは、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」でした。
本当にため息の出るようなドビュッシー!
パリ在住の児玉桃さんだから出せる音。 皆さま、ご堪能いただけたのでは。

マエストロの楽屋の前で記念写真を撮影しました。
「皆さま、お疲れさまでした。では、はーいス マ イ ル!」

(C)飯島隆
後半のステージはこの日のメイン、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。
颯爽とマエストロがステージに登場しました。

(C)飯島隆
ベートーヴェンの交響曲は、ブルックナーと並んで大切なプログラム。
特に「エロイカ」は、朝比奈時代から特別な曲です。
この曲を、マエストロがどう指揮するのか、とても楽しみだったのですが、

(C)飯島隆
躍動感のある指揮で、曲は淀みなく流れていきました。

(C)飯島隆
マエストロの指揮は、全身と、指揮台をいっぱい使ったリズミカルなもの。
踊っているように見える場面もあります。
それでいて、インテリジェンスに溢れ明晰な指揮は、大阪フィルから瑞々しい音楽を引き出します。

(C)飯島隆
3楽章のトリオで注目のホルン三重奏に入る直前、ゲネラルパウゼ気味に一呼吸置いたのが新鮮でした。
聴き慣れた「エロイカ」ですが、サスガ名曲!
そのことに気付かせてくれたマエストロと大阪フィルの演奏。

(C)飯島隆
演奏が終わったと同時に起こった拍手喝采とブラヴォーの嵐。
マエストロはコンマス崔文洙と握手を交わし、カーテンコールが始まりました。

(C)飯島隆
順番に頑張ったメンバーを称えるマエストロ。
もちろんホルンの3名も指名されて立ち、お客さまから温かな拍手をいただきました。

(C)飯島隆
マエストロの晴れやかな表情が印象的でした。

(C)飯島隆
何回目かのカーテンコールの後、マエストロがお客様を制して
「ブラームス! ハンガリアン!」と話し・・・ハンガリー舞曲第1番を演奏。
お客さまに負けないくらいの拍手と足踏みがメンバーから起こっていました。

(C)飯島隆
予想通りの素晴らしい演奏でした。
欲を言えば、もう少したくさんのお客さまに聴いていただきたかった。
準・メルクルと大阪フィル、互いに相性の良さを感じた演奏会だったと思います。
必ずもう一度、共演したい! そう思う素晴らしいマエストロでした。
ご来場いただいた皆さまはもちろん、「行けなかったけどブログやツイッターを見て応援していたよ!」と仰ってくださる皆さまにも心より感謝申し上げます。
早くも来週18日(金)と19日(土)は、「第480回定期演奏会」です。
こちらも2度目の共演となるユベール・スダーンと、マエストロお得意のシューベルトとブルックナーをお届け致します。
フェスティバルホールに大フィル伝統のブルックナーが鳴り響きます!
こちらもどうぞお越しくださいませ。
どうぞ引き続き大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。
(広報:H.I)

「第480回定期演奏会」
日 時:7月18日(金)19時開演(18時開場)
19日(土)15時開演(14時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ユベール・スダーン
曲 目:シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円
※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。
・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-940】
・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
雨が降ったり止んだりという生憎の天気にもかかわらず、お越しいただきましたお客さまには、この場を借りて御礼申し上げます。

今回が2度目の顔合わせとなる準・メルクルと大阪フィル。
相性の良さを改めて実感したこの演奏会の模様を、駆け足で振り返ってみましょう。

神戸国際会館にこの日のオーボエ1番、浅川和宏の奏でる‘A’の音が鳴り響き・・・

それを受けて、コンサートマスター崔文洙のチューニングが行われています。
さあ、ゲネラルプローヴェが始まりました。

本番の会場で唯一本番前に音出しが出来るゲネプロは、音の響きやバランスをチェックする意味だけではなく、奏者の気持ちにスイッチが入るという意味でも大切なリハーサルです。

この日もマエストロ準・メルクルは、「皆さん、オハヨウゴザイマス!」とだけ話すと、
直ぐに指揮棒を構え、静かに動かしました。

サン=サーンス交響詩「死の舞踏」です。
ハープが深夜12時の時計の音を刻むと・・・

コンマス崔が不協和音を鳴らし、ヴァイオリンソロが始まりました。
これは聴きもの。本番ではお客様に喜んでいただけるはずです。

そして児玉桃さんのサン=サーンスの調べ。
マエストロがこの曲なら彼女にお願いしたい!ということでソリストに決まりました。
何度も共演実績があるお二人。
演奏中はお互いにアイコンタクトできっかけはバッチリ!

そのあたりを、ゲネプロ終わりにお互いに確認をされているのでしょうか。
談笑はしばらく続いていました。

この日のメインは、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。

1stヴァイオリン16型の自慢の大フィル弦楽器パートだけではなく、

2管編成の木管楽器も・・・

聴きどころ満載の3名のホルン、2名のトランペット、そしてティンパニも、良く鳴っています。
朝比奈時代より大フィル伝統のベートーヴェン、これは名演の予感がします!
ゲネプロから期待に胸ふくらませて、お客さま同様にじっくり聴き入ってしまいました。

(C)飯島隆
12時ではなく・・・15時になりました。
ヴァイオリン2台を持ってコンマス崔文洙が入場し、チューニングが始まりました。

(C)飯島隆
サン=サーンスの「死の舞踏」を聴くと、何年か前のフィギュアスケート キム・ヨナのショートプログラムを思い出します。
たしかあの時は、ピアノ伴奏とヴァイオリン独奏でしたね。
音楽とキム・ヨナの演技が見事にマッチしていたことを覚えています。

(C)飯島隆
今回はオーケストラをバックに、ヴァイオリンを使い分けてコンマス崔が演奏です。

(C)飯島隆
実に見事なヴァイオリン独奏。 金メダル級の演奏だったと思います。

(C)飯島隆
お客さまの温かな拍手喝采、心に沁みました。

(C)飯島隆
サン=サーンスのピアノ協奏曲第2番は1度聴くと絶対に忘れない曲です。
バッハ風の長大なカデンツァから始まるピアノ協奏曲第2番、初めてこの曲を聴くお客さまも第1楽章冒頭からハートを鷲掴み。

(C)飯島隆
児玉桃さん、スケールの大きな音楽を演奏されます。
しかも音が綺麗で、技術的にも申し分なし。
先日の定期で聴いたチッコリーニのサン=サーンスとは随分アプローチが違っていて、お客さまにはお楽しみいただけ事と思います。

(C)飯島隆
児玉桃さんのこの日の豪華なドレスの色が、「神戸特別演奏会」のチラシ・ポスターのテーマカラーと偶然にも同じで、思わずニンマリしてしまったのですが・・・失礼しました(笑)。
拍手喝采に盛大なブラヴォーも多数飛び出したカーテンコール。

(C)飯島隆
アンコールは、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」でした。
本当にため息の出るようなドビュッシー!
パリ在住の児玉桃さんだから出せる音。 皆さま、ご堪能いただけたのでは。

マエストロの楽屋の前で記念写真を撮影しました。
「皆さま、お疲れさまでした。では、はーいス マ イ ル!」

(C)飯島隆
後半のステージはこの日のメイン、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。
颯爽とマエストロがステージに登場しました。

(C)飯島隆
ベートーヴェンの交響曲は、ブルックナーと並んで大切なプログラム。
特に「エロイカ」は、朝比奈時代から特別な曲です。
この曲を、マエストロがどう指揮するのか、とても楽しみだったのですが、

(C)飯島隆
躍動感のある指揮で、曲は淀みなく流れていきました。

(C)飯島隆
マエストロの指揮は、全身と、指揮台をいっぱい使ったリズミカルなもの。
踊っているように見える場面もあります。
それでいて、インテリジェンスに溢れ明晰な指揮は、大阪フィルから瑞々しい音楽を引き出します。

(C)飯島隆
3楽章のトリオで注目のホルン三重奏に入る直前、ゲネラルパウゼ気味に一呼吸置いたのが新鮮でした。
聴き慣れた「エロイカ」ですが、サスガ名曲!
そのことに気付かせてくれたマエストロと大阪フィルの演奏。

(C)飯島隆
演奏が終わったと同時に起こった拍手喝采とブラヴォーの嵐。
マエストロはコンマス崔文洙と握手を交わし、カーテンコールが始まりました。

(C)飯島隆
順番に頑張ったメンバーを称えるマエストロ。
もちろんホルンの3名も指名されて立ち、お客さまから温かな拍手をいただきました。

(C)飯島隆
マエストロの晴れやかな表情が印象的でした。

(C)飯島隆
何回目かのカーテンコールの後、マエストロがお客様を制して
「ブラームス! ハンガリアン!」と話し・・・ハンガリー舞曲第1番を演奏。
お客さまに負けないくらいの拍手と足踏みがメンバーから起こっていました。

(C)飯島隆
予想通りの素晴らしい演奏でした。
欲を言えば、もう少したくさんのお客さまに聴いていただきたかった。
準・メルクルと大阪フィル、互いに相性の良さを感じた演奏会だったと思います。
必ずもう一度、共演したい! そう思う素晴らしいマエストロでした。
ご来場いただいた皆さまはもちろん、「行けなかったけどブログやツイッターを見て応援していたよ!」と仰ってくださる皆さまにも心より感謝申し上げます。
早くも来週18日(金)と19日(土)は、「第480回定期演奏会」です。
こちらも2度目の共演となるユベール・スダーンと、マエストロお得意のシューベルトとブルックナーをお届け致します。
フェスティバルホールに大フィル伝統のブルックナーが鳴り響きます!
こちらもどうぞお越しくださいませ。
どうぞ引き続き大阪フィルをよろしくお願い申し上げます。
(広報:H.I)

「第480回定期演奏会」
日 時:7月18日(金)19時開演(18時開場)
19日(土)15時開演(14時開場)
会 場:フェスティバルホール
指 揮:ユベール・スダーン
曲 目:シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D.485
ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
料 金:A席:6,000円、B席:5,000円、C席:4,000円
学生席(3階席):1,000円、BOX席:7,000円
※未就学のお子さまのご入場はお断りさせていただきます。
[学生席について]
・2014年度より3階を学生席(25歳以下)として前売り販売いたします。
・ご予約は、一般発売日より大阪フィル公式HPでお申込みください(インターネット販売のみ)。
引換券を発行いたします。
・当日、窓口にて学生証を提示の上、引換券を座席券に交換してください。
・整理券の番号順に良い座席をご用意させていただきます。
・尚、ご入場後も係員がお座席にて学生証の提示をお願いする場合がございます。
・チケット販売所
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221
チケットぴあ 0570-02-9999【Pコード:218-940】
・お問合せ
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
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